ノーリツ給湯器のUV除菌ユニット交換費用とエラー対処法・自分で交換できるか解説
ノーリツ給湯器のUV除菌ユニット交換費用とエラー対処法・自分で交換できるか解説
ノーリツ給湯器のリモコンに「502」や「512」のエラーが出ても、給湯や追いだき機能はそのまま使えるためご安心ください。これはUV除菌ユニットの寿命や異常を知らせるサインです。交換費用の目安はメーカー依頼で約18,000円ですが、ご自身での部品交換は感電やガス漏れの危険があるため絶対におやめください。本記事では、安全な対処法と修理・買い替えの判断基準、プレミアムシリーズのUV除菌効果について解説します。
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
【お住まいの状況に合わせた次の行動】
- 賃貸物件にお住まいの方:
まずは管理会社や大家さんへご連絡ください。勝手に修理を手配すると費用が自己負担になることがあります。 - 持ち家で給湯器の設置から10年未満の方:
メーカーによる部品交換(修理)をご検討ください。 - 持ち家で給湯器の設置から10年以上経過している方:
他の部品も寿命を迎えているおそれが高いため、給湯器本体の買い替えも視野にご検討ください。
リモコンに「502」「512」エラーが出た際の状況と応急処置
ノーリツ製のプレミアムシリーズなどの給湯器を使用中、突然リモコンパネルにエラーコードが点滅すると「お風呂に入れなくなるのではないか」と不安に感じることもあります。しかし、結論から申し上げますと、UV除菌ユニットに関連するエラーであれば、直ちにお湯が使えなくなるわけではありません。
エラーコード「512」と「502」の意味
ノーリツの公式情報によると、それぞれのエラーコードは以下の状態を示しています。
- エラーコード「512」:UVランプの寿命警告
UV除菌ユニット内のランプ点灯時間が累計約11,000時間に達したことを知らせるサインです。ユニットの寿命が近づいているため、交換の準備が必要です。 - エラーコード「502」:UVランプ切れ・機能異常
UVランプが物理的に切れてしまった、あるいは基板等の機能に異常が発生している状態です。
給湯やシャワー、追いだき機能は使用可能
これらのエラーは、あくまで付加機能である「UV除菌(紫外線照射)」に関わる部品の異常を検知したものです。ガス燃焼系や配管系の重大な故障ではないため、自動お湯はり、シャワー、追いだき機能は通常通りご使用いただけます。
ただし、「残り湯UVキレイ運転」や浴槽内のお湯を除菌する機能は停止します。衛生的な入浴環境を維持するためには、放置せずに速やかにメーカーや専門業者へ連絡し、部品交換を手配することが推奨されます。
故障を疑う前に確認したいフィルター清掃
UV除菌機能の効果を保つためには、浴槽内にある「循環アダプター」のフィルターが清潔であることが前提となります。フィルターが毛髪や湯垢で詰まっていると、エラーの原因となることがあります。月に1回程度を目安に、古い歯ブラシなどを用いてフィルターの清掃を行ってください。
ノーリツUV除菌ユニットの交換費用と作業時間の目安
UV除菌ユニットのエラーが出た場合、次に気になるのは「修理にいくらかかるのか」という点です。メーカー(ノーリツ)のサービス窓口に修理を依頼した場合の費用相場と内訳を解説します。
交換費用の目安は約18,000円
ノーリツの公式FAQ等で提示されているUVランプ交換費用の目安は、約18,000円(税込)です。この金額には、部品代だけでなく、作業スタッフの出張費や技術料が含まれています。
| 費用の内訳 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 部品代(UVランプ等) | 約6,500円〜 | ランプのみの交換か、ユニット全体(除菌筒セット等)の交換かで変動します。 |
| 技術料(作業工賃) | 数千円〜10,000円程度 | 作業の難易度や所要時間によって異なります。 |
| 出張費 | 約3,000円〜 | お住まいの地域やメーカーの規定により異なります。 |
| 総額の目安 | 約18,000円〜30,000円超 | 実際の請求額は現地での見積もりによって確定します。 |
※上記はあくまで目安です。UV除菌筒セット全体(部品代約30,000円)の交換が必要になった場合は、総額が高くなるおそれがあります。正確な費用は、必ず作業前の見積もりで確認してください。
作業時間の目安
部品の在庫が確保されており、スムーズに作業が進んだ場合、UV除菌ユニットの交換作業自体は1〜2時間程度で完了することが一般的です。ただし、メーカーへの訪問手配に数日かかることがあります。
UV除菌ユニットを自分で交換(DIY)してはいけない理由
インターネット上の通信販売サイトやオークションサイトで、「EZMSET-V」などのUV除菌筒セットや関連部品が販売されているのを見かけることがあります。これを見て「自分で部品を買って交換すれば安く済むのではないか」と考える方もいらっしゃいますが、ユーザー自身によるDIY交換は絶対に避けてください。
重大な事故(ガス漏れ・一酸化炭素中毒)のリスク
給湯器は、ガス、電気、水道を複合的に扱う極めて精密な機器です。機器のカバーを開けて内部の部品を触る行為は、専門的な知識と資格を要します。不適切な手順で作業を行うと、以下のような重大な事故を引き起こす恐れがあります。
- ガス漏れ・火災:配管の接続不良によりガスが漏れ、引火する危険性があります。
- 不完全燃焼・一酸化炭素中毒:燃焼バランスが崩れ、無色無臭の猛毒である一酸化炭素が発生し、命に関わる事故に繋がる恐れがあります。
- 感電・漏電:給湯器内部には電気が通っており、水気のある場所での素人作業は感電のリスクが伴います。
法律違反や保証対象外となるリスク
ガス機器の設置や修理には、ガス消費機器設置工事監督者などの資格が必要です。無資格者による施工は法令(ガス事業法や液化石油ガス法など)に抵触することがあります。経済産業省や各ガス会社でも、無資格者によるガス機器の改造や修理を固く禁じています。
また、自己判断で分解や改造を行った場合、メーカーの製品保証が一切適用されなくなります。万が一、ご自身の作業が原因で機器が完全に故障した場合、かえって高額な本体交換費用を負担することになります。安全のため、必ずノーリツの認定サービスマンや有資格の専門業者にご依頼ください。
「修理」か「給湯器本体の買い替え」かの適切な判断基準
エラー「512」や「502」が出た際、最も悩むのが「数万円かけてUVユニットだけを修理するべきか、それとも給湯器本体を新品に買い替えるべきか」という点です。この判断は、現在お使いの給湯器の「使用年数」を基準に行うのが最も合理的です。
UV除菌ユニットの寿命と給湯器本体の寿命はほぼ同じ
ノーリツのUV除菌ユニットは、1日14時間稼働させた場合で約10年(点灯積算約11,000時間)メンテナンスフリーで使用できるように設計されています。そして重要なのは、給湯器本体の「設計上の標準使用期間」も同じく「10年」と定められている点です。ノーリツの給湯器は、適切なメンテナンスを行えば10年以上使用できることもありますが、部品の経年劣化は避けられません。
設置から10年近く経過している場合は「買い替え」を推奨
もし、お使いの給湯器が設置から8〜10年以上経過しているタイミングでUVランプのエラーが出た場合、本体の買い替えを強くおすすめします。その理由は以下の通りです。
- 連鎖的な故障のリスク:10年経過しているということは、UVユニットだけでなく、お湯を沸かすための熱交換器、お湯を循環させるポンプ、制御基板などの重要部品も経年劣化しています。約2万円かけてUVランプを交換した数ヶ月後に、別の部品が壊れてさらに数万円の修理費がかかるケースが非常に多く見られます。
- 部品の保有期間終了:メーカーが給湯器の修理部品を保有している期間は、製品の製造終了から約10年です。10年を超えると、そもそも修理用の部品が手に入らず、修理自体を断られるおそれが高くなります。
- 最新機種の省エネ性能:最新のエコジョーズ(高効率給湯器)に買い替えることで、ガス代を節約でき、長期的にはランニングコストを抑えることができます。
一方、設置からまだ3〜5年程度しか経過しておらず、使用頻度が高かったためにUVランプだけが早く寿命を迎えたようなケースであれば、部品交換(修理)で対応するのがコストパフォーマンスに優れています。
ノーリツ給湯器プレミアムの違いとUV除菌・オゾン水の効果
給湯器の買い替えを検討する際、ノーリツの「プレミアムシリーズ」の機能について疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、UV除菌効果やオゾン水機能について解説します。
UV除菌効果は本当にあるのか
ノーリツのUV除菌ユニットは、入浴後のお湯に紫外線を照射することで、菌の増殖を抑制する効果があります。インターネット上の口コミでは「残り湯のニオイが気にならなくなった」といった声が見られますが、これはUV照射によって雑菌の繁殖が抑えられているためです。残り湯を洗濯に再利用するご家庭にとって、非常に有用な機能と言えます。
プレミアムシリーズの違いとオゾン水機能
ノーリツの給湯器には、スタンダード、ハイグレード、プレミアムなどのグレードがあります。プレミアムシリーズの大きな違いは、UV除菌機能に加えて「オゾン水」による配管クリーン機能が搭載されている点です。オゾン水は除菌・脱臭効果が高く、追いだき配管内の汚れを自動で洗浄し、より清潔な状態を保ちます。
リンナイ給湯器の除菌機能との違い
リンナイの給湯器にも「マイクロバブルバスユニット」などを活用した清潔機能がありますが、UVランプによる直接的な紫外線照射除菌やオゾン水洗浄を採用しているのはノーリツの大きな特徴です。ご家庭の入浴スタイルに合わせてメーカーを選ぶと良いでしょう。
費用は機種・設置状況で変わります
正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。
通話料無料/24時間365日受付
UV除菌機能を長持ちさせるための正しい使い方と注意点
UV除菌ユニットを搭載した給湯器を長く、効果的に使用するために、日常的に気をつけるべきポイントを解説します。
硫黄(イオウ)を含む入浴剤の使用は避ける
ノーリツ公式の取扱説明書やFAQでも注意喚起されていますが、硫黄成分を含む入浴剤(温泉地のお土産などでよくあるタイプ)の使用は避けてください。硫黄成分は、給湯器内部の熱交換器や金属部品を腐食させる原因となります。
また、お湯が強く白濁するような入浴剤を使用すると、紫外線の透過率が下がり、UVランプによる除菌効果が十分に発揮されなくなるおそれがあります。入浴剤を使用する際は、パッケージに「全自動給湯器に使用可能」といった記載があるか確認しましょう。
電気代(ランニングコスト)について
「残り湯UVキレイ運転」などを毎日使用すると電気代が気になることもありますが、メーカーの算出によれば、UV除菌機能にかかる電気代は1日あたり約5.5円程度とされています。わずかなコストで残り湯の雑菌の増殖を抑え、翌日の洗濯(残り湯洗濯)時の部屋干し臭を抑制できるため、非常にコストパフォーマンスの高い機能と言えます。
業者選びのポイントと連絡先(どこに頼むべきか)
修理や交換を決断した場合、どこへ連絡すれば安全かつ適正な価格で対応してもらえるのでしょうか。目的別に依頼先を解説します。
1. 修理(部品交換)を希望する場合:メーカー公式窓口へ
UV除菌ユニットの部品交換やエラーの解除は、メーカーの専門的な対応が必要です。修理を希望する場合は、ノーリツの公式修理窓口(ノーリツコンタクトセンター)へ直接連絡するのが最も確実で安全です。
- 確認先:ノーリツ公式サイト「修理・アフターサポート」ページ
- メリット:純正部品を使用した確実な修理が受けられ、認定サービスマンが訪問するため技術面での信頼性が高いです。
2. 給湯器本体の買い替えを希望する場合:給湯器交換専門業者へ
給湯器本体をまるごと交換する場合は、メーカーに直接依頼するよりも、街のガス会社や給湯器交換専門業者に依頼した方が、本体の割引率が高く、総額を安く抑えられる傾向があります。
ただし、業者選びには注意が必要です。国民生活センター(消費生活センター)では、「インターネットで見つけた格安業者に依頼したら、現場で高額な追加費用を請求された」といったトラブルの注意喚起を行っています。優良な業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認してください。
- 有資格者による施工か:ホームページに保有資格(ガス機器設置スペシャリストなど)の記載があるか。
- 明朗会計か:現地調査をしっかり行い、出張費や廃棄費用を含めた「確定見積もり」を事前に出してくれるか。
- 保証体制:施工後の独自の工事保証や、メーカー保証の延長プランが用意されているか。
必ず複数社(2〜3社)から相見積もりを取り、対応の丁寧さや金額の内訳を比較してから契約するようにしてください。
▶ まず読みたい:給湯器からお湯が出ない?原因と9つの対処法を徹底解説
株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。










