エコキュートの値段は?工事費込みの価格内訳です。
今お使いの給湯器の寿命が近い、電気を使いすぎていると思ったら、エコキュートに交換しませんか?
エコキュートはその名の通り、少ない電力でお湯を沸かす「グリーン給湯器」です。家庭での電気使用量の増加や省エネへの注目から、最近ではエコキュートの人気が高まっています。
大幅な省エネや環境への配慮など、さまざまなメリットがある。
しかし、エコキュートの導入を検討する際に気になるのが、コストです。
エコキュートの機能やタンク容量が価格に大きく影響します。
この記事では、”どんな給湯器なのか””どんな機能があるのか””タンク容量の目安””価格情報 “など、エコキュートの基本的な内容をご紹介しています。
給湯器の交換を予定されている方は、ぜひご一読ください。
目次
最近流行の「エコキュート」とは一体何なのでしょうか?
現代社会で「エコキュート」と呼ばれる給湯器はどのようなものかご存知ですか?
簡単に言うと、電気を使ってお湯を沸かす給湯器のことです。
給湯器には熱源が必要で、ガス、電気、石油のどれかが使われています。従来の給湯器の多くは、ガスを熱源としてお湯を沸かしていました。冒頭で述べたように、家庭の電化が進み、省エネが重視されるようになったことで、電気温水器の普及が進んでいる。
なぜエコキュートは環境にやさしく、電気使用量が少ないのか、気になりますよね。早速、エコ運転のおさらいをしてみましょう。キュートの
エコキュートの機能は、シンプルなルールで決められています。
1. エコキュートの室外機は、給湯器から発生した空気中の熱(空気熱)を取り込みます。
2. 熱交換器を通して、冷媒(CO2)に熱を伝えます。
3. コンプレッサーで冷媒の温度を上昇させる。
4. 4.高温の冷媒の熱を利用して水を沸騰させる。
エコキュートは、このように「電気」と「空気の熱」を使ってお湯を沸かしているのです。そして、温水タンクでお湯を保温します。
また、電気に加えて空気の熱を受けるため、少ない電力で効率よくお湯を作ることができます。
さらに、熱を伝えるための物質として、水を沸騰させたときにできる「冷媒」が使われている。冷媒はフロンが最も多く使われていますが、エコキュートでは、オゾン層破壊の可能性がなく、フロンに比べ地球温暖化への影響が少ない(1/500〜1/1,700)二酸化炭素(CO2)を代わりに使っています。
エコキュートの強み・特徴
お湯を沸かすために、エコキュートは “電気” と “空気熱” を利用しています。しかし、それ以外の特徴やメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
そもそもエコキュートは、主に以下の3つの特質を備えています。
お湯を沸かしても、お金がかからない。
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かすので、消費電力が大幅に少なく、素早くお湯を沸かすことができます。消費電力が少ないので、価格も安くなることが予想されます。
環境にやさしく、害を与えない
前述したように、エコキュートが使用する冷媒は、地球温暖化係数が1であり、オゾン層破壊に寄与しない二酸化炭素(CO2)です。毒性もなく、火もつかないということで、エコキュートは非常に環境にやさしい給湯器といえます。
電力消費の波を平準化する機能があります。
電気を使う時間帯をずらし、ピーク時の消費電力を抑えることをピークシフトといいます。エコキュートでは、湯たんぽにお湯をためるため、電力需要の多い日中ではなく、電力需要の少ない夜間に作動させ、ピークシフトに寄与している。
エコキュートは、お湯を沸かすエネルギーが少なくて済むので環境に優しいだけでなく、ピークシフトにも貢献することが分かってきました。
しかし、エコキュートの強みはそれだけではありません。ここでは、エコキュートを暮らしの中で活用することで得られるメリットをご紹介します。
-月々の電気代が安くなる
月々の光熱費の削減は、エコキュートの数あるメリットのうちの1つです。先ほども説明したように、エコキュートは少ない電力でお湯を沸かすので、もちろん電気使用量も減ります。また、夕方から夜にかけて電気料金が安くなるプランに加入していれば、夕方から夜にかけての安い電気料金の時間帯にお湯を沸かすことで、毎月の電気代をさらに安くすることができます。
運転中の音は聞こえません。
エコキュートを使うもう一つのメリットは、機能中に音が出ないことです。デシベル値は38で、図書館の中と変わらない静かさです。
非常時にはお湯が使えます。
エコキュートで作ったお湯は、お湯タンクに貯めておき、使うときに冷水と混ぜて適温にする仕組みになっています。そのため、温水タンクには常に温水が補給され、万が一、非常事態で水の供給がストップした場合でも、正常に機能し続けることができるのです。
飲用には適さないが、トイレを流したり、表面を掃除したりと、他の用途に使えるので非常に便利である。水の供給が止まっても有効に機能する能力は、大きな資産と言えるでしょう。
エコキュートの商品にはどのような種類がありますか?
エコキュートには、3つのバリエーションがあります。
完全自動タイプ
完全自動(セミオートマ)タイプ
給湯の形態が例外的なもの
同じエコキュートブランドでも、機種によって給湯の仕方や使える機能が異なる場合があります。フルオートタイプ」「オート(セミオート)タイプ」「給湯専用タイプ」の機能については、この記事の後半で詳しくご紹介しています。
完全自動のタイプ
フルオートタイプは、ボタン一つで、あらかじめ設定した温度と量のお湯を自動的に供給することができます。オート機能が作動すると、予熱、追い焚き、足し湯など、その前の工程もすべて自動で行われます。フルオートのエコキュートに標準装備されている機能を見てみましょう。
自動でお湯を沸かす
お湯はり自動
自動でお湯はり
自動で暖房する
お湯張り予約
配管洗浄
緊急時の灌水
お湯を足すだけでなく、「自動で」追い焚きできるのは、フルオートシステムの大きな魅力の一つです。浴槽にお湯を張った時や洗濯時など、お湯が溜まってくると、一定量まで自動的にお湯を足します。これは、手動・自動のどちらでお湯を足しても発生します。次の人がお風呂に入るときに、お湯がなくなったり、お湯がぬるくなったりする心配は、このステップをすでに済ませているためありません。
また、予想外に大量のお湯が必要になった場合は、「沸き上げ」機能が作動し、タンクに貯まったお湯を満タンになるまで急速に沸かします。人が泊まるときなど、いつもより多くお湯を使う日に重宝する機能です。
また、セミオートやマニュアルにはない、フルオートならではの機能として「パイプクリーニング」があります。この機能を作動させると、浴槽が主電源から切り離され、暖房配管に約5リットルのお湯が流されます。入浴剤、皮脂汚れ、ヌメリなどは、その位置から配管内に溜まりやすい性質があります。浴槽を使用するたびに清掃すれば、これらの汚れを防ぐことができ、配管をより清潔に保つことができます。
このように、フルオートタイプのエコキュートには、運転者の快適性を最大限に高めるためのさまざまな機能が搭載されています。オートタイプや給湯専用タイプと比較すると、機能が充実している分、価格もかなり高くなります。
利便性を重視される方、配管の掃除が面倒な方は、ぜひフルオートのエコキュートをご検討ください。
自動車用タイプ
オートタイプ(セミオート)」は、スイッチひとつで設定温度とお湯の量を自動調整できるエコキュートです。それでは、オートタイプのエコキュートに標準装備されている機能を見てみましょう。
給湯器に自動的にお湯を入れる
自動でお湯を沸かす
お湯張りの予約
緊急時の灌水
エコキュートは、フルオートタイプに比べ、機能が大幅に削減されています。自動給湯や保温機能がないため、湯量や湯温が低下した場合は、手動でお湯を足したり、温め直したりする必要があります。ただし、フルオートタイプと比較すると、機能が複雑であることや価格が高いことから、導入コストが高くなる可能性があります。
家族によってシャワーを浴びる時間が違うので、自動追い炊きや自動給湯は必要ないと考える場合や、価格をできるだけ抑えたい場合以外は、フルオートタイプの購入を考えた方がよいでしょう。
お湯だけを使うタイプ
お湯だけ使うタイプ」のエコキュートは、フルオートや自動給湯器のように浴槽の循環口ではなく、洗面台の蛇口をひねってお湯を供給する時代に逆戻りしたような給湯器です。
自動で温め直しや追い炊きをしたり、お湯の温度を一定に保つ機能がないため、これらの工程はすべて手動で行わなければならない。湯量が一定量になると音楽が流れるお知らせ機能があるため、浴槽からお湯が溢れる心配がありません。
給湯に関わるだけのシンプルな機能なので、安心してお使いいただけます。
エコキュート製品のコスト試算
エコキュートを購入する際には、タンクの容量についても決定する必要があります。
300リットルから460リットルまでの容量のタンクがありますが、一般的なのは300リットル、370リットル、460リットルの3種類です。
適切なタンクの大きさを決めるには、世帯の人数と1日に使用するお湯の量が重要なポイントになります。
次の表は、家族のタイプ別に適切なタンク容量の目安を示したものです。
2~3人家族なら300リットル
370リットル 3~4人家族用
460リットル(4~5人家族用
これらはあくまで家族の人数に応じた一般的な目安です。そのため、シャワーで洗ったり、かなりの量のお湯を使う場合は、お湯が足りなくなる可能性があります。どの容量にするかは、自分の生活スタイルも考慮して決めるとよいでしょう。
また、エコキュートにした場合、どれくらいの費用がかかるのか気になるところです。タンク容量ごとに、工事費も含めた価格相場をご紹介します。
300リットルの場合の相場
2~3人家族で「300L」のエコキュートを導入した場合の費用内訳の一例です。
フルオートタイプ:約77万円
給湯のみのタイプ:約63万円
370Lの場合の相場
家族3~4人が座れる370Lのエコキュートの相場をみてみましょう。
フルオートタイプで約78万円
フルオート、セミオートタイプが約71万円
給湯専用タイプで約70万円
460Lの市場価格
460Lのエコキュートを4~5人家族で使用する場合の相場は以下の通りです。 ・フルオートタイプで約83万円
フルオートタイプで約83万円
フルオートとセミオートマチックタイプで約79万円
給湯専用で約79万円。
エコキュートに興味を持ったことから、エコキュートを導入した場合の月々の電気代の目安は?
エコキュートを導入すると、電気代がどれくらい節約できるのか気になりますよね。
エコキュートの電気代は、メーカーや製品によって多少異なりますが、年間「12,000〜24,000円」程度と言われています。エコキュートの運営にかかる電気代は、平均して月1,000〜2,000円程度で済む計算です。
では、ガス給湯器(LPG使用)からエコキュートに替えた場合の給湯のランニングコストの違いを見てみましょう(460Lの場合)。
まず、ガス給湯器の場合、年間のランニングコストは約124,100円。これに対し、エコキュートは年間21,000円です」。
年間で比較するだけでも102,700円の差があり、ランニングコストを82%も削減できることになります。
仮に10年間使用した場合、ガス給湯器のランニングコストが約142万円であるのに対し、エコキュートは約66万円となり、約76万円もお得になります。エコキュートの省エネ効果がお分かりいただけたかと思います。
エコキュートの寿命
提示された価格情報を見ると、エコキュートの購入は決して安くはないことが分かります。設置してからどれくらい使えるのか、全体的にどれくらい持つのか、気になるところですよね。
エコキュートの寿命は約13年と言われています。
ただし、13年というのはあくまで目安です。設置場所や活用方法、日頃のメンテナンスの有無などが寿命に影響し、13年よりも長くなることも短くなることもあります。
エコキュートを少しでも長く使いたいのであれば、日頃からメンテナンスを行い、効果的な使い方を熟知しておくことが重要です。
長年使っていると、ついに壊れたり、修理が必要な欠陥が生じたりすることもあり得ます。しかし、エコキュートの修理代は高額になることもありますし、設置してから何年も経過した金具は、修理してもすぐに買い替えが必要になる可能性があります。エコキュートを設置して7年程度経過している場合は、買い替えを検討したほうがよいでしょう。
エコキュートの価格の見積もりを取りたい場合は、業者と連絡を取ってみてください。
ここまで、エコキュートの操作方法、各種タイプ、価格相場、電気代についてご紹介してきました。
エコキュートに掲載されている価格は、種類が豊富なため、あくまで参考程度に考えてください。
正確なコストを知りたい場合は、プロバイダーと連絡を取り、価格シミュレーションを行いましょう。
また、”このメーカーは割引率が大きい””この製品は低価格で提供している “など、業者ごとに独自の強みがあることを考えると、複数の業者から価格の見積もりを取ることが不可欠です。
まとめ
エコキュートは、電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす省エネタイプの給湯器です。
ガス給湯器に比べて消費電力が少なく、電気料金の安い夜間に稼働するため電気代が安く、家計に優しい給湯器と言えます。
エコキュートには、「フルオート」「オート(セミオート)」「給湯専用」の3種類があり、それぞれ自動化の度合いによって使い分けられています。それぞれのバリエーションが用意されています。暖房、お湯はり、パイプ洗浄など、すべての機能を自動で行いたい場合は「フルオートタイプ」をおすすめします。しかし、自動暖房機能だけで十分とお考えの方は、”オートタイプ “をおすすめします。お湯だけを必要とし、出費を抑えることにこだわる場合は、純水タンクの購入をご検討ください。
エコキュートを選ぶ際には、タンクの容量を考慮することが必須です。エコキュートはタンクの容量によって価格が大きく変わるため、家族の人数や日常的に消費するお湯の量によって選ぶ機種が決まります。来客が多い場合や、お湯の使用量が多い場合は、標準サイズより少し大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。そうすれば、お湯がすぐになくなる心配がありません。
エコキュートの購入は、決して破格の値段ではありません。
費用面で満足するためには、業者と協議し、価格シミュレーションを行うことが必要不可欠です。
まずは、お住まいの地域の業者に相談してみましょう。