給湯器の温度設定は何度が正解?節約と安全の最適温度
毎日使う給湯器の温度設定、なんとなく決めていませんか?実は、給湯器の温度設定は、ガス代や電気代の節約だけでなく、私たちの暮らしの安全性にも深く関わっています。インターネットで検索すると、給湯温度を40度にしてはいけないという情報を見かけることもありますが、給湯温度を40度にするのはなぜいけないのか、その具体的な理由をご存じでしょうか。給湯器の温度は何度に設定するのがいいですか?という疑問は、多くの方が抱えているはずです。特に、リンナイ給湯器の推奨設定温度やノーリツ給湯器の温度設定のポイント、さらには給湯器の温度設定とエコキュートの違いなど、メーカーや機種によっても考え方が異なります。この記事では、給湯器の設定温度のおすすめをシーン別に解説し、給湯器の温度設定による節約効果、給湯温度と風呂温度の関係性についても掘り下げていきます。また、給湯器の温度設定を50度に設定するとどうなるのか、そして給湯温度は50度と60度ではどちらが最適ですか?といった、より具体的な設定温度に関する疑問にもお答えします。ご家庭に最適な給湯器の温度設定を見つけ、快適で経済的な毎日を送りましょう。
- 給湯器の最適な温度設定の目安がわかる
- 温度設定がガス代や電気代の節約にどう繋がるか理解できる
- 給湯温度を40度や50度、60度に設定するメリット・デメリットがわかる
- メーカーやエコキュートごとの温度設定の考え方がわかる
目次
給湯器の温度設定の基本と重要性
- 給湯温度と風呂温度の違いとは?
- なぜ適切な温度設定が節約と安全につながるのか
給湯温度と風呂温度の違いとは?

給湯器の温度設定を考える上で、まず理解しておきたいのが「給湯温度」と「風呂温度」の違いです。これらは似ているようで、実は役割が異なります。この違いを把握することが、適切な温度設定への第一歩となります。
給湯温度とは、給湯器本体が作り出すお湯の温度のことです。キッチンや洗面所、シャワーなど、蛇口から直接出てくるお湯の温度がこれにあたります。リモコンで「給湯」や「給湯温度」として設定する温度が、この給湯温度です。
一方、風呂温度とは、浴槽にお湯を張る際の目標温度を指します。自動お湯はり機能を使う際に「41℃」などと設定する温度が風呂温度です。給湯器は、設定された風呂温度になるように、給湯温度で設定されたお湯と水を混ぜながら、あるいは追い焚き機能を使って浴槽内のお湯を調整します。
ポイントのまとめ
- 給湯温度:給湯器が作るお湯そのものの温度。キッチンやシャワーで使うお湯の温度。
- 風呂温度:浴槽にためるお湯の目標温度。自動お湯はりで設定する温度。
例えば、給湯温度を50℃に設定し、風呂温度を41℃に設定した場合、給湯器は50℃のお湯を出し、それに水を混ぜて41℃のお湯を浴槽にためます。このように、給湯温度と風呂温度は連動しつつも、それぞれ独立して設定するものだと覚えておきましょう。
なぜ適切な温度設定が節約と安全につながるのか

給湯器の温度設定を適切に行うことは、日々の光熱費を抑える「節約」と、やけどや機器の故障を防ぐ「安全」の二つの側面で非常に重要です。
節約への影響
給湯器は、水道から入ってくる水を設定温度まで温めるためにガスや電気を消費します。当然ながら、設定温度が高ければ高いほど、水を温めるためのエネルギー(ガスや電気)を多く消費し、光熱費も上がります。
例えば、60℃のお湯を作るのと、40℃のお湯を作るのでは、ガスや電気の使用量に大きな差が生まれます。特に冬場は水温が低いため、お湯を作るためのエネルギー消費はさらに増加します。不必要に高い温度に設定していると、その分だけ無駄なエネルギーを消費し続けてしまうのです。
「でも、熱いお湯を出して水で薄めて使えば同じじゃないの?」と思うかもしれません。しかし、お湯を使うたびに水を混ぜて温度調整するのは、結果的に多くの熱いお湯(エネルギー)を無駄にしていることになります。使う場所で必要な温度にできるだけ近い温度で給湯することが、最も効率的で節約につながるのです。
安全への影響
温度設定は、ご家族の安全にも直結します。特に注意したいのが「やけどのリスク」です。
給湯器の設定温度を60℃などの高温にしていると、蛇口をひねった瞬間に非常に熱いお湯が出てくる可能性があります。大人であればすぐに気づいて対応できますが、小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭では、一瞬の不注意が大きな事故につながる危険性があると言われています。
また、高温設定は給湯器本体にも負担をかけることがあります。常に高い温度のお湯を作り続けることは、機器の部品の劣化を早め、故障の原因になる可能性も指摘されています。適切な温度設定は、給湯器を長く安全に使うためにも重要なのです。
給湯温度を40度にしてはいけないと言われる理由
- 給湯温度を40度にするのはなぜいけないのか?衛生面のリスク
- 給湯器本体への負担と故障リスク
- 混合水栓での温度調整が非効率になる
給湯温度を40度にするのはなぜいけないのか?衛生面のリスク

「給湯温度は40度にしてはいけない」という話を聞いたことがあるかもしれません。これは、特に衛生面でのリスクが関係していると言われています。その主な原因は「レジオネラ菌」の繁殖です。
レジオネラ菌は、自然界の土壌や水中に広く生息する細菌の一種です。この菌が人の体に入ると、レジオネラ症という感染症を引き起こす可能性があります。特に、免疫力が低下している方や高齢者は重症化しやすいとされています。
このレジオネラ菌は、20℃~50℃の範囲で繁殖しやすく、特に36℃前後で最も活発に増殖するという特徴があります。給湯器の温度設定を40℃のようなぬるま湯にしていると、給湯器の配管内などで菌が繁殖しやすい環境を作ってしまう可能性があるのです。
レジオネラ菌のリスク
長期間家を空けた後や、追い焚き機能を多用する浴槽などで、配管内に溜まったぬるま湯が菌の温床になる可能性が指摘されています。特に古い給湯器や配管では注意が必要とされています。
こうしたリスクを避けるため、多くの給湯器メーカーでは、定期的に60℃以上のお湯を10分程度流す「配管洗浄」を推奨しています。60℃以上のお湯であれば、レジオネラ菌を殺菌する効果が期待できるとされているためです。したがって、常に40℃設定で使い続けることは、衛生的な観点から推奨されない場合があるのです。
給湯器本体への負担と故障リスク

意外に思われるかもしれませんが、低すぎる温度設定も給湯器本体に負担をかける可能性があります。特に40℃のような中途半端な温度設定は、「燃焼のON/OFF」が頻繁に繰り返される原因となり得ます。
給湯器は、設定温度を保つために、バーナー(燃焼部分)を点火させたり消したりを繰り返して温度を調整します。シャワーなどで少量のお湯を断続的に使う場合、40℃設定だと、少し燃焼させては止め、またすぐに点火する、という動作(短時間燃焼)が頻発しやすくなります。
この短時間燃焼の繰り返しは、点火装置などの部品に負担をかけ、劣化を早める一因になると言われています。車で例えるなら、高速道路を一定速度で走り続けるよりも、市街地でストップアンドゴーを繰り返す方がエンジンに負担がかかるのと同じです。
結果として、給湯器の寿命を縮めたり、予期せぬ故障を引き起こしたりするリスクが高まる可能性があるため、極端に低い温度設定での長期間の使用は避けた方が良いという意見もあります。
混合水栓での温度調整が非効率になる

給湯温度を40℃に設定すると、一見すると節約になりそうですが、使い方によってはかえって非効率になるケースがあります。それは、「混合水栓」での温度調整です。
混合水栓とは、お湯と水の量をレバーやハンドルで調整して、好みの温度のお湯を出す仕組みの蛇口のことです。キッチンの洗い物やシャワーで、少し熱めにしたり、ぬるめにしたりと微調整しながら使うことが多いでしょう。
もし給湯温度を40℃に設定していると、それより熱いお湯は当然出せません。「もう少し熱いお湯で油汚れを落としたい」と思っても、給湯器のリモコンまで行って設定を変更しなければならず、非常に不便です。
逆に、40℃では熱すぎると感じて水を混ぜて使う場合、せっかく40℃まで温めたお湯を水で冷ましていることになり、エネルギーの無駄遣いにつながります。最初からもう少し高い温度(例えば50℃)に設定しておけば、少量のお湯と多めの水を混ぜることで、効率よく希望の温度のお湯を作ることができます。
サーモスタット混合水栓の場合
特に浴室で使われることが多いサーモスタット混合水栓は、給湯温度が低すぎるとうまく温度調整ができないことがあります。安定した動作のためには、一般的に使用したい温度よりも10℃~20℃程度高い給湯温度が推奨されています。
これらの理由から、「給湯温度40℃」は、特定の用途を除いては、必ずしも最適とは言えない設定なのです。
シーン別・季節別のおすすめ給湯器設定温度
- 給湯器の設定温度は何度に設定するのがいいですか?【用途別】
- 給湯器の温度設定で節約効果を高めるポイント【季節別】
給湯器の設定温度は何度に設定するのがいいですか?【用途別】

給湯器の最適な設定温度は、お湯を「何に使うか」によって異なります。用途に合わせてこまめに温度設定を見直すことが、快適さと節約を両立させる鍵となります。ここでは、一般的な家庭での主な用途ごとのおすすめ温度の目安をご紹介します。
| 用途 | おすすめ温度の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 手洗い・洗顔 | 35℃~38℃ | 体温に近いぬるま湯が肌への負担が少ないとされています。冬場など、水が冷たい時期に快適に使える温度です。 |
| 食器洗い | 40℃~45℃ | 油汚れは温度が高い方が落ちやすくなります。ただし、ゴム手袋をしない場合は、手荒れしない程度の温度に調整しましょう。 |
| シャワー | 38℃~42℃ | 快適に感じる温度には個人差があります。家族それぞれの好みに合わせつつ、給湯温度を直接シャワーで浴びる温度に近づけるのが節約のコツです。 |
| お風呂のお湯はり | 40℃~42℃ | 給湯温度を浴槽の温度(風呂温度)より10℃程度高く設定(例:給湯50℃、風呂40℃)するのが一般的です。これにより、スムーズなお湯はりが可能になります。 |
我が家では、食器洗いをするときだけ一時的に42℃に上げて、普段は38℃に設定しています。少し面倒に感じるかもしれませんが、この一手間がガス代の節約に繋がっていると思うと続けられますよ!
このように、常に最高の温度に設定しておくのではなく、用途に合わせて必要な温度に設定することが大切です。特に、シャワーを使う際は、給湯温度を60℃などに設定して水で薄めるのではなく、実際に浴びたい温度に近い40℃前後に設定することで、無駄なガスや電気の消費を大幅に抑えることが期待できます。
給湯器の温度設定で節約効果を高めるポイント【季節別】

給湯器のエネルギー消費量は、季節によって大きく変動します。なぜなら、給湯器に供給される水道水の温度が、夏と冬では大きく異なるからです。季節ごとの特徴を理解し、温度設定を調整することで、さらに節約効果を高めることができます。
夏(水温が高い時期)
夏場は水道水の温度が高いため、お湯を作るためのエネルギーが少なくて済みます。例えば、水温20℃の水を40℃にするのと、水温5℃の水を40℃にするのでは、後者の方がはるかに多くのエネルギーを必要とします。
夏の節約ポイント
- 全体的に設定温度を1℃~2℃下げることを検討しましょう。
- シャワーの温度も、冬場より少し低めに設定しても快適に感じることが多いです。
- 食器洗いなども、必要以上に高い温度にしなくても汚れが落ちやすい場合があります。
たった1℃の違いでも、毎日の積み重ねで光熱費に差が出てくると言われています。夏場は意識的に設定温度を少し低めに見直してみることをおすすめします。
冬(水温が低い時期)
冬場は水温が非常に低くなるため、給湯器はフルパワーで稼働することが多くなります。この時期は、無駄なエネルギー消費をいかに抑えるかが節約の鍵となります。
冬の注意点と節約ポイント
- 給湯温度を上げすぎない:寒いからといって給湯温度を60℃などに設定しっぱなしにすると、ガス代や電気代が急激に跳ね上がる原因になります。用途に合わせて必要な温度に都度設定することが重要です。
- お風呂の追い焚きを減らす:追い焚きは多くのエネルギーを消費します。家族ができるだけ間隔を空けずに入浴したり、浴槽にフタをしたりして、お湯が冷めるのを防ぐ工夫が効果的です。
- 配管の凍結防止:給湯器には通常、凍結防止機能が備わっていますが、電源プラグは抜かないようにしましょう。凍結による故障は高額な修理費につながる可能性があります。
季節に応じて給湯器の設定温度を柔軟に見直す習慣をつけることで、年間を通した光熱費の削減が期待できます。
給湯温度50度と60度の違いと適切な使い方
- 給湯器の設定温度を50度に設定するとどうなる?
- 給湯温度は50度と60度ではどちらが最適ですか?
- 高温設定時の注意点とやけどのリスク
給湯器の設定温度を50度に設定するとどうなる?
給湯器の設定温度を「50度」に設定することは、多くの家庭にとって一つの基準となる使い方です。50度に設定した場合のメリットとデメリットを理解しておきましょう。
50度設定のメリット
- 汎用性が高い:50度という温度は、キッチンでの油汚れがひどい食器洗いや、お風呂のお湯はり(40℃前後のお湯を作るため)など、様々な用途に対応しやすい温度です。いちいち設定を変える手間が省けるという利便性があります。
- 温度調整がしやすい:浴室のサーモスタット混合水栓などは、給湯温度が使用したい温度より10℃~20℃高い方が安定して動作すると言われています。40℃前後のシャワーを使いたい場合、50℃の給湯温度は適していると言えます。
- 衛生面での安心感:40℃設定に比べて、レジオネラ菌などの繁殖リスクを低減させる効果が期待できます。
50度設定のデメリット
- 光熱費がやや高くなる:シャワーや手洗いなど、直接50℃のお湯を使わない場面では、より低い温度設定(例:40℃)に比べてガスや電気を多く消費します。水と混ぜて使うことが前提になるため、エネルギーの無駄が生じやすくなります。
- やけどのリスク:40℃に比べると、50℃は触れると「熱い」と感じる温度です。小さなお子さんがいるご家庭などでは、蛇口から直接出てくるお湯に触れてしまうと、やけどをする可能性があります。
50度設定は、利便性と機能性のバランスが取れた設定と言えますが、節約を最優先する場合には、よりこまめな温度調整が求められます。
給湯温度は50度と60度ではどちらが最適ですか?
給湯温度を50度にするか60度にするかは、ご家庭のライフスタイルや給湯器の設置状況によって最適な選択が異なります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 項目 | 50度設定 | 60度設定 |
|---|---|---|
| 主な用途 | キッチンでの洗い物、お風呂のお湯はり、シャワー(混合水栓で調整)など、家庭での一般的な用途全般。 | 床暖房や浴室乾燥機など高温のお湯を必要とする設備との併用。配管の定期的な殺菌。2階など、給湯器から離れた場所へ給湯する場合。 |
| メリット | 汎用性が高く、多くの場面で使いやすい。60度設定に比べて光熱費を抑えられる。 | 高温が必要な設備を安定して使える。お湯が冷めやすい冬場や、給湯器から蛇口まで距離がある場合でも、手元で十分な温度を確保しやすい。 |
| デメリット | 床暖房など一部の設備では温度が足りない場合がある。 | 光熱費が大幅に高くなる傾向がある。やけどのリスクが非常に高い。給湯器や配管への負担が大きくなる可能性がある。 |
結論として
一般的なご家庭で、床暖房のような特別な設備がない場合は、基本的には50度設定で十分と言えます。60度設定は、光熱費の増加ややけどのリスクといったデメリットが大きいため、明確な目的がない限りは推奨されません。給湯器からキッチンやお風呂が非常に遠く、お湯が届くまでに冷めてしまうといった特殊な事情がある場合に限り、60度設定を検討する価値があるでしょう。
高温設定時の注意点とやけどのリスク
給湯器の温度を50度以上、特に60度に設定する場合は、安全面に最大限の注意を払う必要があります。高温のお湯による事故は、決して他人事ではありません。
やけどのリスクについて
消費者庁などの情報によると、やけどのリスクは温度と接触時間によって大きく変わるとされています。
- 約60℃のお湯:数秒触れただけで、皮膚の深くまで達する重いやけど(Ⅱ度熱傷)を負う可能性があると言われています。
- 約50℃のお湯:数十秒から数分程度でやけどに至る可能性があるとされています。
特に、皮膚が薄い乳幼児や高齢者は、大人よりも短時間で重いやけどを負いやすい傾向があります。蛇口の操作を誤ったり、シャワーで急に熱湯が出てきたりすることで、重大な事故につながる危険性を常に認識しておくことが重要です。
高温設定時の安全対策
- チャイルドロック機能の活用:給湯器のリモコンにチャイルドロック機能があれば、必ず設定しましょう。お子さんが誤って温度設定を変更するのを防ぎます。
- 混合水栓の正しい使用:お湯を出す際は、まず水側のハンドルやレバーから操作し、徐々にお湯を混ぜていく習慣をつけましょう。
- 家族への周知:「今、給湯温度を高く設定している」ということを家族全員で共有し、注意を促すことが大切です。
便利な高温設定ですが、その裏には大きなリスクが潜んでいます。安全を最優先に考え、本当にその温度が必要なのかを常に意識して設定するようにしましょう。
主要メーカーの推奨設定とエコキュートの特徴
- リンナイ給湯器の推奨設定温度
- ノーリツ給湯器の温度設定のポイント
- 給湯器の温度設定とエコキュートの考え方
リンナイ給湯器の推奨設定温度
国内大手の給湯器メーカーであるリンナイでは、安全で快適な使用のための温度設定を推奨しています。公式サイトなどの情報によると、特定の推奨温度が一つだけ示されているわけではなく、用途に応じた使い分けが基本とされています。
リンナイが推奨する考え方
- 給湯温度:通常は40℃~50℃の範囲での使用が一般的とされています。キッチンでの洗い物には少し高めの温度、シャワーでは実際に浴びる温度に近い設定が節約につながると案内されています。
- ふろ温度:快適に入浴できる40℃前後に設定するのが一般的です。
- 高温設定(60℃):リンナイの公式サイトによれば、60℃での給湯は、配管内に残った水の菌の繁殖を抑えるための配管洗浄や、油汚れのひどいものを洗う場合などに有効とされています。ただし、やけどの危険性が高まるため、通常時の使用は推奨されていません。
リンナイ独自の機能
リンナイの一部の機種には、浴室リモコンで設定した「ふろ設定温度」と給湯温度を自動で連動させる「給湯温度おまかせ機能」などが搭載されている場合があります。こうした機能を活用することで、より便利で安全に温度管理ができる可能性があります。詳しくは、お使いの機種の取扱説明書をご確認ください。
結論として、リンナイ給湯器においても、特定の「推奨温度」というよりは、「節約と安全を考慮し、用途に合わせてこまめに変更する」ことが最も推奨される使い方と言えるでしょう。
ノーリツ給湯器の温度設定のポイント
リンナイと並ぶ大手メーカーのノーリツも、基本的な考え方は同様です。安全性を最優先し、その上で快適性と省エネ性を両立させるための温度設定を推奨しています。
ノーリツが推奨する考え方
- 基本の給湯温度:40℃~42℃程度を基本とし、必要に応じて変更することが推奨されています。特にシャワーなど、水と混合せずに直接お湯を使う場合は、この温度帯が最も省エネになるとされています。
- 食器洗いなど:油汚れを落とす際には、一時的に45℃程度に上げることが効果的と案内されています。
- 高温設定(60℃):ノーリツの公式サイトでも、60℃設定はやけどの危険性が非常に高いことが強調されています。使用後は速やかに元の温度に戻すよう注意喚起がなされています。
ノーリツの製品にも、浴室暖房乾燥機などを使用する際に自動で高温給湯に切り替わる機能を持つものがあります。こうした機能は便利ですが、使用後は必ず通常の温度に戻っているか確認する習慣が大切ですね。
メーカーを問わず、「必要な時に必要な温度に設定し、不必要に高温にしない」という原則が、安全かつ経済的な給湯器の利用における共通のポイントです。
給湯器の温度設定とエコキュートの考え方
ガス給湯器とエコキュートでは、お湯を作る仕組みが根本的に異なるため、温度設定の考え方にも違いがあります。
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式の給湯機です。主に電気料金の安い深夜電力を使って、貯湯タンク内に高温のお湯(65℃~90℃)をまとめて作り、貯めておきます。そして、実際に使用する際には、タンク内の熱湯と水道水を混ぜて、設定した給湯温度にしてから各蛇口に供給します。
エコキュートの温度設定のポイント
- 給湯温度の設定:ガス給湯器と同様に、リモコンでキッチンやシャワーで使うお湯の温度を設定します。考え方はガス給湯器と同じで、40℃~42℃程度に設定するのが省エネの基本です。設定温度を高くすればするほど、タンク内の熱湯を多く消費し、お湯切れ(湯切れ)のリスクが高まる可能性があります。
- タンクの沸き上げ温度の設定:エコキュートには、リモコンで設定する「給湯温度」とは別に、タンク内に貯めるお湯の温度(沸き上げ温度)を設定できる機種があります。この温度を高く設定すれば貯湯量は増えますが、その分電気代は上がります。季節やお湯の使用量に合わせて「おまかせ」や「多め」「少なめ」などを設定するのが一般的です。
ガス給湯器とエコキュートの最大の違い
ガス給湯器は「使う瞬間にお湯を作る(瞬間式)」のに対し、エコキュートは「作ったお湯を貯めておいて使う(貯湯式)」という点です。そのため、エコキュートでは「いかにタンクのお湯を効率よく使うか」という視点が、ガス給湯器以上に重要になります。
エコキュートをお使いの場合は、給湯温度を無駄に高く設定すると、想定よりも早くタンクのお湯がなくなり、昼間の高い電気料金で追加の沸き上げが必要になることも考えられます。この点からも、適切な給湯温度設定が節約に直結すると言えるでしょう。
まとめ:給湯器の温度設定を見直して快適な毎日を
※本記事の情報は、公開時点での一般的な情報をまとめたものです。個人の状況やご使用の機器によって異なる場合がありますので、詳しくは専門家やメーカーにご相談ください。
- 給湯器の温度設定は節約と安全に直結する重要な要素である
- 給湯温度は給湯器が作るお湯の温度、風呂温度は浴槽の目標温度という違いがある
- 給湯温度を40度にしてはいけないと言われる理由の一つにレジオネラ菌繁殖のリスクがある
- レジオネラ菌は36℃前後で最も活発に増殖すると言われている
- 低すぎる温度設定は給湯器の短時間燃焼を誘発し、部品に負担をかける可能性がある
- 用途別のおすすめ温度は手洗いが35~38℃、食器洗いが40~45℃、シャワーが38~42℃が目安
- 季節によって水道水の温度が変わるため、夏は設定温度を少し下げると節約効果が期待できる
- 冬は設定温度の上げすぎに注意し、追い焚きの回数を減らす工夫が大切
- 50度設定は汎用性が高いが、40度設定に比べると光熱費は高くなる傾向がある
- 60度設定は光熱費が大幅に上がり、やけどのリスクが非常に高いため通常使用は推奨されない
- やけどのリスクは温度と接触時間に関係し、60度では数秒で重いやけどに至る可能性がある
- リンナイやノーリツなどの主要メーカーも、用途に応じた温度の使い分けを推奨している
- エコキュートは貯湯式のため、給湯温度を高く設定すると湯切れのリスクが高まる
- 給湯器の温度設定の基本は「必要な時に必要な温度に設定し、不必要に高温にしない」こと
- ご家庭のライフスタイルに合わせて最適な温度設定を見つけることが大切である
この記事では、給湯器の温度設定に関する様々な疑問について、節約と安全の観点から解説しました。給湯温度を40度にしてはいけない理由から、50度や60度の設定の違い、メーカーごとの考え方まで、ご理解いただけたかと思います。状況に応じて最適な温度設定を検討し、専門家のアドバイスも参考にしながら、ご家庭に合った使い方を見つけることが大切です。












