東京ガス給湯器エラーコード「903」の原因と自分でできるリセット方法
東京ガス給湯器エラーコード「903」の原因と自分でできるリセット方法
東京ガスの給湯器でエラーコード「903」が表示された場合、暖房用の給排気に異常が起きているサインです。まずは給湯器周辺の雪や飛来物を取り除き、リモコンの運転スイッチを切り入りする「リセット操作」を試してください。解消しないまま放置すると一酸化炭素中毒等の危険があるため、直らない場合は点検が必要です。
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
【お住まいの状況・ご希望に合わせた次の行動】
- 賃貸物件(アパート・マンション)にお住まいの方:
ご自身で修理業者を手配せず、まずは管理会社または大家さんへご連絡ください。 - 持ち家で、設置から10年未満の給湯器をご利用の方:
メーカーや東京ガス、専門業者へ「修理」の点検依頼をご検討ください。 - 持ち家で、設置から10年以上経過している給湯器をご利用の方:
経年劣化の可能性が高く、部品供給が終了している場合もあるため「本体の交換」を視野に入れた見積もりをおすすめします。
東京ガス給湯器のエラーコード「903」とは?表示される意味と症状
給湯器のリモコンに突如として表示される3桁の数字は「エラーコード」と呼ばれ、機器が何らかの異常を検知したことを知らせる重要なサインです。その中でも「903」というエラーコードは、主に暖房機能に関連するトラブルを示しています。ここでは、エラー903が持つ具体的な意味と、発生時にどのような症状が現れるのかを詳しく解説します。
暖房給排気閉塞異常・暖房燃焼異常のサイン
エラーコード「903」は、専門的な名称で「暖房給排気閉塞異常」または「暖房燃焼異常」と呼ばれます。給湯器は、ガスを燃焼させてお湯を作るために、外部から新鮮な空気(酸素)を吸い込み、燃焼後の排気ガスを外へ排出するという「給排気」を常に行っています。この空気の通り道が何らかの理由で塞がれてしまったり、ファンモーターが正常に回転しなくなったりすると、機器内部で酸素不足が生じます。
給湯器に内蔵されている安全装置がこの「正常に呼吸ができていない状態」を検知すると、不完全燃焼を防ぐために強制的に運転を停止させ、リモコン画面に「903」を表示して利用者に警告を発する仕組みになっています。
お湯は出るが床暖房や浴室暖房が使えない理由
エラーコード900番台は給排気異常全般を示しますが、給湯器の機能ごとに細かくコードが割り当てられています。例えば「901」は給湯側(シャワーや蛇口からのお湯)の異常を示すのに対し、「903」は暖房側(床暖房や浴室暖房乾燥機など)の異常を示します。
東京ガスが展開する「TES熱源機」や「エコジョーズ」などの給湯暖房熱源機は、給湯用と暖房用で別々の燃焼回路やファンを持っている構造のものが多く存在します。そのため、903エラーが発生した場合、「床暖房のスイッチを入れても暖まらない」「浴室暖房乾燥機が動かない」といった暖房機能の停止が起こります。一方で、給湯側の回路が正常であれば、キッチンでお湯を使ったり、お風呂のシャワーを浴びたりすることは引き続き可能なケースが少なくありません。しかし、だからといって安心して使い続けるのは推奨されません。
放置は危険!一酸化炭素中毒や火災のリスク
「お湯は出ているから、暖房を使わなければこのまま放置しても大丈夫だろう」と自己判断するのは大変危険です。エラー903は燃焼に関する異常を示唆しており、機器内部で酸素とガスのバランスが崩れている状態です。
万が一、不完全燃焼を起こしたまま機器が稼働し続けた場合、無色無臭で極めて毒性の高い一酸化炭素(CO)が発生する恐れがあります。一酸化炭素中毒は命に関わる重大な事故につながるほか、異常燃焼による機器の過熱が火災を引き起こすリスクも否定できません。給湯器の安全装置が働いて停止している状態は「これ以上動かすと危険である」という機器からのメッセージです。エラーが頻発する場合や解消されない場合は、速やかに使用を中止し、専門家による点検を受けてください。
東京ガスブランドの給湯器はOEM製品?製造メーカーの確認方法
東京ガスと契約しているご家庭において、「東京ガス」のロゴが入った給湯器を使用している方は多いなります。しかし、エラーコードの対処法を調べる際、「東京ガスの給湯器なのに、なぜノーリツやリンナイと同じエラーコードの解説が出てくるのか?」と疑問に思われることもあります。ここでは、東京ガス給湯器の特殊な仕組みについて解説します。
東京ガス製品の中身はノーリツやリンナイ製
結論から申し上げますと、東京ガスは自社で給湯器の製造工場を所有していません。東京ガスブランドとして販売・設置されている給湯器のほとんどは、国内の大手給湯器メーカー(ノーリツ、リンナイ、パーパス、ガスターなど)からOEM(受託製造)供給を受けた製品です。
つまり、外装パネルに「TOKYO GAS」というロゴが印字されていても、内部の構造や電子基板、安全装置の仕組みは、製造元のメーカーの製品と全く同じです。そのため、エラーコード「903」の意味や発生する症状、基本的な対処法も、製造元であるノーリツやリンナイの基準に準拠することになります。
銘板シールから製造メーカーを特定する方法
ご自宅の給湯器の実際の製造メーカーを知ることは、より正確なエラー原因の把握や、修理・交換を依頼する際のヒアリングをスムーズにするために非常に役立ちます。製造メーカーは、給湯器本体(屋外に設置されている機器)の正面または側面にある「銘板シール」を確認することで特定可能です。
銘板シールには、東京ガスの製品型番(例:FT-から始まるものなど)に並んで、製造メーカー独自の型番が記載されていることが一般的です。以下は、代表的な型番の頭文字による製造メーカーの見分け方です。
| 型番の頭文字(例) | 実際の製造メーカー | 主な特徴 |
|---|---|---|
| GTH- / GT- / GQ- | ノーリツ(NORITZ) | 国内シェアトップクラス。温水暖房システムに強み。 |
| RUFH- / RUF- / RUX- | リンナイ(Rinnai) | ノーリツと並ぶ2大メーカー。部品の耐久性に定評。 |
| GH- / GX- / GS- | パーパス(PURPOSE) | エコジョーズをいち早く開発したメーカー。 |
| OURB- / YRUF- | ガスター(GASTAR) | 現在はリンナイグループ。マンション向け等に多い。 |
※上記はあくまで一般的な目安であり、年式やモデルによって異なることがあります。
メーカーごとのエラーコード903の定義の違い
OEM製品であるため、各メーカーのエラー定義を理解しておくことが重要です。幸いなことに、日本の主要な給湯器メーカー間において、エラーコードはある程度統一化されています。
- ノーリツの場合:「暖房給排気閉塞異常」として定義されており、暖房回路のファン回転異常や排気口の詰まりを検知した際に表示されます。
- リンナイの場合:「暖房燃焼異常」として定義されており、正常な燃焼が確認できない状態(空気不足など)を示します。
表現のニュアンスに若干の違いはありますが、「暖房機能に関連する空気の吸排気または燃焼にトラブルが起きている」という根本的な原因は共通しています。
エラー903が発生する主な原因(天候・外的要因と経年劣化)
エラーコード903が表示される原因は、大きく分けて「外的要因(一時的なトラブル)」と「内部要因(機器の経年劣化・故障)」の2つに分類されます。それぞれのメカニズムを理解することで、ご自身で対処可能かどうかの判断がしやすくなります。
大雪・積雪による排気口の塞がり
冬場にエラー903が多発する最も代表的な原因が、積雪による給排気口の閉塞です。屋外に設置されている給湯器の排気口(フロントパネルにあるスリット状の穴や、煙突状の筒)の前に雪が積もったり、屋根からの落雪が直撃して排気口を完全に塞いでしまったりすることがあります。
給湯器は排気ガスを外に逃がすことができなくなると、内部の圧力が異常に上昇し、新鮮な空気も取り込めなくなります。この圧力変化をセンサーが検知し、一酸化炭素中毒を防ぐために903エラーを出して安全停止します。特に、普段あまり雪が降らない地域(東京都心など)で急な大雪に見舞われた際、このトラブルが急増する傾向があります。
台風や強風による飛来物(ビニール袋や落ち葉など)
大雪と同様に、台風や春一番などの強風時にもエラー903が発生しやすくなります。強風によって飛ばされてきたレジ袋、ビニールシート、ダンボール、あるいは大量の落ち葉などが、給湯器の吸気口にピタリと張り付いてしまうケースです。
また、飛来物が直接張り付いていなくても、台風レベルの猛烈な風が排気口に向かって正面から吹き付けると、排気ガスが外に押し出されず、機器内部に逆流してしまうことがあります。これも給排気閉塞とみなされ、エラーを引き起こす原因となります。この場合、天候が回復し風が弱まることで、自然にエラーが解消されることも少なくありません。
経年劣化によるファンモーターの故障や熱交換器の詰まり
天候が穏やかで、給湯器の周辺に何も障害物がないにもかかわらず903エラーが頻発する場合、給湯器内部の経年劣化や部品の故障が強く疑われます。
- ファンモーターの異常:空気を吸い込み、排気を押し出すための扇風機のような役割を果たす「燃焼ファンモーター」が、長年の使用による摩耗やサビで回転数が落ちたり、完全に停止したりすることがあります。
- 熱交換器フィンの詰まり:ガスを燃やして熱を作る「熱交換器」には、細かい金属のフィンが並んでいます。長年使用していると、このフィンにスス、ホコリ、虫の死骸などが付着して目詰まりを起こし、排気の通り道が塞がれてしまいます。
- 基板やセンサーの故障:実際の給排気には問題がないのに、圧力を検知するセンサーや、機器全体を制御する電装基板が故障し、「異常がある」と誤検知してしまうケースもあります。
これらの内部要因は、一般的に設置から7年〜10年以上経過した給湯器で発生しやすくなります。
自分でできるエラー903の直し方・リセット手順(応急処置)
エラー903が表示された場合、原因が「外的要因」であれば、専門業者を呼ぶことなくご自身で解決できるおそれがあります。ここでは、安全に配慮した正しい確認手順とリセット方法を解説します。
【警告】ガス臭・焦げ臭がある場合は直ちに操作を停止
いかなる作業を行う前にも、まずは安全確認を最優先してください。給湯器の周辺や室内で「ガス臭い」「焦げ臭い」「異常な音がする」といった異変を感じた場合は、非常に危険な状態です。直ちに以下の行動をとってください。
- 給湯器のリモコンの運転スイッチを切る。
- 火気(ライターやコンロなど)を絶対に使用しない。換気扇のスイッチも火花が散る恐れがあるため触らない。
- 窓や扉を開けて自然換気を行う。
- 安全な場所へ避難し、ご契約のガス会社(東京ガスなど)のガス漏れ緊急連絡先へ即座に通報する。
これらの異常がないことを確認した上で、次のステップへ進んでください。
屋外の給湯器周辺を確認し障害物を除去する
安全が確認できたら、屋外に設置されている給湯器本体(またはマンションのベランダやパイプシャフト内)を見に行きます。以下のポイントをチェックし、物理的な障害物があれば取り除いてください。
- 雪の除去:給湯器の排気口周辺に雪が積もっている場合は、スコップ等で雪を取り除き、給湯器の周囲(特に前方)に十分なスペースを確保してください。排気口の中に雪が入り込んでいる場合は、無理に棒でつついたりせず、自然に溶けるのを待つか、手の届く範囲で優しく取り除きます。
- 飛来物の除去:給湯器の前面や側面のスリット(空気の吸い込み口)に、ビニール袋や落ち葉、クモの巣などが張り付いていないか確認し、取り除きます。
- 荷物の移動:給湯器のすぐ前に、古タイヤや段ボール、自転車などを置いていないでしょうか。排気口の前に障害物があると排気が跳ね返り、再度吸い込んでしまう(ショートサイクル現象)原因になります。給湯器の周囲(特に前方60cm以上)には物を置かないようにしてください。
リモコンを使った安全なリセット手順
給湯器周辺の障害物を取り除き、風や雪などの悪天候が収まったら、リモコンでエラー表示を解除する「リセット操作」を行います。手順は非常に簡単です。
- お湯を出している蛇口があれば、すべてしっかりと閉めます。
- 床暖房や浴室暖房乾燥機などの暖房機能もすべて停止状態にします。
- 室内にある給湯器リモコンの「運転スイッチ(電源ボタン)」を押して「切(OFF)」にします。
- そのまま10秒〜30秒ほど待機します。
- 再度、運転スイッチを押して「入(ON)」にします。
- リモコン画面から「903」の表示が消え、時計表示や設定温度表示に戻っていればリセット完了です。
リセット後、床暖房や浴室暖房を稼働させてみて、再びエラーが出ずに正常に暖まるようであれば、一時的な外的要因によるエラーだったと判断でき、そのまま使用を続けて問題ありません。
絶対にやってはいけないNG行動(分解・内部清掃)
インターネット上の動画やブログなどで、「給湯器のフロントパネルを開けて、中のファンを掃除すれば直る」といった情報を見かけることがあることもあります。しかし、資格を持たない一般の方が給湯器の内部を開けて分解・清掃することは絶対にやめてください。
給湯器の内部には、ガス管、水管、高電圧の電子部品が複雑に組み込まれています。知識のない方が触れることで、ガス漏れによる爆発事故、不完全燃焼による一酸化炭素中毒、あるいは感電といった致命的な事故を引き起こす恐れがあります。また、ガス機器の修理には「ガス消費機器設置工事監督者」などの専門資格が法律で義務付けられていることがあります。フロントパネルのネジを外す行為は、専門業者に任せるべき領域です。
エラーが解消しない場合の対応(賃貸・持ち家別)
障害物を取り除き、リセット操作を何度試してもすぐに「903」が再点灯してしまう場合や、天候が穏やかな日でもエラーが出る場合は、給湯器内部の部品故障(ファンモーターの寿命や熱交換器の詰まりなど)が確定となります。この場合、お住まいの環境によって連絡先や対応手順が異なります。
賃貸物件(アパート・マンション)にお住まいの方
賃貸物件にお住まいの場合、給湯器は物件の「付帯設備」であり、所有者は大家さん(オーナー)となります。そのため、入居者自身の過失(給湯器をわざと壊した等)でない限り、経年劣化による故障の修理・交換費用は原則として大家さんが負担します。
【取るべき行動】
ご自身で勝手に修理業者を手配したり、東京ガスに連絡したりしないでください。勝手に修理を行うと、費用が自己負担になったり、トラブルの原因になったりすることがあります。
まずは、賃貸借契約書に記載されている「管理会社」または「大家さん」へ速やかに連絡し、「給湯器でエラー903が出て暖房機能が使えない」旨を伝えてください。管理会社が提携しているガス会社や修理業者を手配してくれます。
持ち家(戸建て・分譲)にお住まいの方の判断基準
持ち家の場合は、ご自身で業者を選定し、費用を負担して対応する必要があります。ここで重要になるのが、「修理で済ませるか、新しい給湯器に交換するか」という判断です。判断の目安となるのは、給湯器の「設置からの経過年数」です。
- 設置から10年未満の場合(修理を検討):
各メーカーは、給湯器を安全に使用できる「設計標準使用期間」を概ね10年と定めています。10年未満であれば、部品の経年劣化よりも局所的な故障の可能性が高く、メーカーにも修理用部品の在庫(保有期間は通常、製造終了から10年)があるため、修理対応で直る可能性が高いです。 - 設置から10年以上経過している場合(交換を強く推奨):
10年を超えた給湯器で燃焼系のエラー(903など)が出た場合、ファンモーターだけでなく、基板やセンサー、パッキン類など全体的に劣化が進行しています。高い費用をかけて1箇所を修理しても、数ヶ月後に別の部品が壊れて再度修理が必要になる「いたちごっこ」に陥るリスクが高まります。また、すでにメーカーの部品供給が終了しており、「修理不可」と診断されるケースも多々あります。中長期的なコストと安全性を考慮し、本体の新規交換を前提に見積もりを取ることをおすすめします。
冬場の故障はヒートショックなど健康被害にも注意
903エラーによって浴室暖房乾燥機が使えなくなることは、特に冬場において深刻な問題を引き起こします。暖かい居間から、暖房の効いていない冷え切った脱衣所や浴室へ移動した際、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす「ヒートショック」のリスクが高まります。
消費者庁や各自治体も、冬場の入浴時のヒートショックに対する注意喚起を行っています。高齢者のいるご家庭では、浴室暖房が使えない状態を放置することは命に関わる危険性があるため、エラーが出た場合は早急に業者を手配し、復旧を急ぐ必要があります。修理や交換が完了するまでの間は、脱衣所に小型のセラミックヒーターを置くなど、別の方法で浴室周辺を暖める工夫を行ってください。
費用は機種・設置状況で変わります
正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。
通話料無料/24時間365日受付
修理・交換にかかる費用の目安と依頼先の選び方
専門業者に依頼する際、最も気になるのが「費用はいくらかかるのか」「どこに頼むのが一番良いのか」という点なります。ここでは、費用の相場と依頼先の選び方について客観的な基準を解説します。
修理費用の相場と「出張診断料」の仕組み
給湯器の修理にかかる費用は、主に以下の3つの項目の合計で計算されます。
- 出張費(訪問料金):作業員が自宅へ訪問するための交通費等の費用。
- 故障診断料・技術料:エラーの原因を特定するための点検作業と、実際の修理作業に対する技術料。
- 部品代:交換が必要な部品(ファンモーター、基板など)の本体価格。
903エラーでファンモーターや電装基板の交換が必要な場合、修理費用の総額は概ね15,000円〜40,000円程度が相場となります。熱交換器など大規模な部品交換となると、50,000円を超えることもあります。
【重要な注意点:出張診断料について】
「業者を呼んで見てもらった結果、部品がなくて修理できなかった(あるいは高額なので修理を断った)」という場合でも、出張費と故障診断料(数千円〜1万円程度)は請求されるのが一般的です。これはメーカーの規定にも明記されている正当な技術対価です。依頼する前に、「修理に至らなかった場合の出張費はいくらかかるか」を電話で確認しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
給湯器交換にかかる総額費用の目安
10年以上使用して交換を選択する場合、費用は「給湯器本体の価格」+「標準工事費(撤去・設置・配管接続など)」の合計となります。
東京ガスのTES熱源機やエコジョーズ(給湯+暖房機能付き)は、一般的な給湯専用機に比べて内部構造が複雑なため、本体価格も高額になります。交換費用の総額相場は、依頼する業者や選ぶ機種にもよりますが、概ね200,000円〜400,000円程度を見込んでおく必要があります。
依頼先の比較(東京ガス・メーカー・専門業者)
給湯器の修理・交換を依頼できる窓口は、主に以下の3つに分かれます。それぞれの特徴を理解し、ご自身の優先順位(安心感、スピード、価格)に合わせて選びましょう。
| 依頼先 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 東京ガス(ライフバル等) | 圧倒的な安心感と信頼性。ガス供給を含めた総合的なサポート。 | 交換時の本体割引率が低く、総額が高額になる傾向がある。 |
| 製造メーカー(ノーリツ・リンナイ等) | 自社製品の深い専門知識。部品の在庫状況が正確。 | 基本的に修理専門の窓口であり、交換対応は提携店に回されることが多い。 |
| 給湯器交換専門業者(ネット専業など) | メーカー希望小売価格からの割引率が高く、交換費用を安く抑えやすい。 | 業者によって施工品質や保証内容(10年保証の有無など)にバラつきがあるため見極めが必要。 |
費用を少しでも抑えたい場合は、複数の業者から相見積もりを取得し、保証内容や対応スピードを比較検討が必要です。
補助金制度やメーカー保証の確認先
給湯器の交換にあたっては、国や自治体が実施している省エネ住宅向けの補助金制度(例:経済産業省が推進する「給湯省エネ事業」など)を活用できることがあります。高効率給湯器(エコジョーズなど)への交換を条件に、数万円の補助金が支給されるケースがあります。
補助金を利用するには、依頼する業者が「補助金対象の登録事業者」である必要があるため、見積もり時に必ず確認してください。補助金の最新情報や詳細については、経済産業省の公式ウェブサイトや、各自治体の環境・住宅関連の窓口をご確認ください。
また、機器の安全に関する情報や、所有者登録による法定点検(あんしん点検)の制度については、一般社団法人日本ガス石油機器工業会(JGKA)や各メーカーの公式サイトで確認することができます。
次の行動とまとめ:安全を最優先に対応を
東京ガス給湯器でエラーコード「903」が表示された場合、暖房機能の給排気や燃焼に異常が生じています。まずは落ち着いて安全を確認し、以下の手順で次の行動を選択してください。
- 外的要因の確認:給湯器周辺の雪や飛来物を取り除く。
- リセット操作:リモコンの運転スイッチを切り入りする。
- 状況に応じた連絡:
- 賃貸の場合は「管理会社・大家さん」へ。
- 持ち家で10年未満なら「修理依頼」へ。
- 持ち家で10年以上なら「交換の見積もり」へ。
ガス機器の異常は、放置すると重大な事故につながる恐れがあります。「お湯は出るから」と油断せず、エラーが再発する場合は速やかに専門業者へ点検を依頼し、安全な生活環境を確保してください。
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給湯器のトラブルや選び方について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
▶ まず読みたい:給湯器からお湯が出ない?原因と9つの対処法を徹底解説
株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。










