三菱製給湯器・エコキュートのエラーをリセットする方法と解決しない時の対処法

三菱製給湯器・エコキュートのエラーをリセットする方法と解決しない時の対処法

三菱製の給湯器やエコキュートでエラーが出た場合、台所リモコンの「給湯温度▽」と「日時設定(または時計合わせ)」を同時に3秒以上長押しするとリセットできることがあります。ただし、焦げ臭いにおいや水漏れがある状況での操作は大変危険なため直ちに中止してください。本記事では、正しいリセット手順や解決しない場合の対処法を解説します。

濱本 孝一

この記事の監修者

濱本 孝一

株式会社 生活水道センター 代表取締役

保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号

株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。

【状況に応じた最初のご案内】
現在のお住まいや給湯器の設置年数に合わせて、安全な次の行動をご確認ください。

  • 賃貸物件にお住まいの方
    ご自身で修理業者を手配せず、まずは管理会社や大家さんへご連絡ください。自己判断で修理・交換を行うと、費用の負担等でトラブルになるおそれがあります。
  • 持ち家で設置から10年未満の方
    メーカー保証(延長保証含む)の期間内であるおそれがあります。お手元の保証書や取扱説明書をご確認のうえ、三菱電機の公式修理窓口や、購入・設置を行った販売店へご相談ください。
  • 持ち家で設置から10年以上経過している方
    給湯器の一般的な寿命とされる時期に差し掛かっており、経年劣化による故障が疑われます。修理をしても別の部品が故障するリスクがあるため、修理と買い替えの両面から比較検討できるよう、専門業者へのご相談をおすすめします。

【今すぐ解決】三菱製給湯器・エコキュートをリセットする方法とは?

給湯器のリモコンにエラーが表示されてお湯が使えなくなった場合、システムを再起動(リセット)することで復旧することがあります。ここでは、具体的な操作手順と、その前に行うべき重要な確認事項を解説します。

【重要】リセット操作の前に必ずエラーコードを記録する

リセット操作を行う前に、必ずリモコンの画面に表示されている「エラーコード(アルファベットと数字の組み合わせ、例:C26、P01など)」をメモするか、スマートフォンで写真に撮って記録してください。
エラーコードは、給湯器のどの部分に異常が発生しているかを示す重要なメッセージです。一度リセットをしてエラー表示を消去してしまうと、その後再びエラーが出た際や、修理業者に点検を依頼する際に、トラブルの根本原因を特定するための重要な手がかりが失われてしまいます。エラーが発生した時刻や、沸き上げ中であったか、停電・断水が起きていないかといった周辺状況も併せて記録しておくと、その後の対応がスムーズになります。

取扱説明書が見当たらない場合の応急処置(リモコンでのリセット手順)

三菱製のエコキュートや給湯器には、単独で「リセット」と表記されたボタンが存在しない機種が多くあります。取扱説明書が手元にない場合の一般的なエラー解除(強制リセット)の手順は以下の通りです。

  1. 台所リモコンのパネルを開く(または表面のボタンを確認する)。
  2. 「給湯温度▽(下げる)」スイッチと、「日時設定(または時計合わせ)」スイッチを見つける。
  3. この2つのボタンを同時に、3秒以上長押しする。
  4. ピッという音が鳴り、画面のエラー表示が消えればリセット完了です。

※一部の機種では「タンク内湯温表示」スイッチと「給湯温度▽」スイッチを長押しする組み合わせのこともあります。これらの操作は、主に2017年以降に製造された機種においてメーカーが推奨している一般的な手順です。古い機種の場合はむやみな操作を控え、メーカーや販売店にご確認ください。

リモコンで操作できない場合の対処法(ブレーカーの操作)

リモコンのボタンが反応しない場合や、上記の手順でエラーが消えない場合は、本体への電源供給を一度遮断することでシステムをリセットできるおそれがあります。

  1. 貯湯タンク本体に設置されている専用の漏電遮断器(ブレーカーのスイッチ)、またはご家庭の分電盤(ブレーカーボックス)にある「エコキュート(給湯器)」用のスイッチを見つける。
  2. スイッチを「OFF(切)」にする。
  3. そのまま約1分程度待機する。
  4. 再度スイッチを「ON(入)」にする。

この操作によって制御基板が再起動し、一時的な通信エラーなどであれば正常な状態に復帰することがあります。

なぜリセット操作が必要になるのか?直る症状と直らない症状の違い

リセット操作は万能ではありません。システムの一時的な誤作動には有効ですが、物理的な故障を直すことはできません。それぞれの違いを理解しておくことが重要です。

リセットで解決する可能性がある症状(一時的な誤作動)

給湯器の内部には、機器全体を制御するためのコンピューター(制御基板)が搭載されています。落雷や停電による電気的なノイズ、または一時的な通信不良によって、この制御基板が誤作動を起こし、実際には故障していないにもかかわらずエラーを表示させることがあります。
このようなソフトウェア的なエラーや一時的なセンサーの誤検知であれば、パソコンやスマートフォンを再起動するのと同じ原理で、リセット操作によってシステムを初期状態に戻すことで、正常にお湯が使えるようになります。

リセットでは解決しない症状(物理的な故障や外部要因)

リセット操作を試みてもエラーが消えない場合や、数分から数時間後に同じエラーコードが再表示される場合は、一時的な誤作動ではありません。以下のような物理的な問題や外部要因が発生している可能性が高いと判断できます。

  • 機器内部の部品故障(インバータ異常、センサーの断線、コンプレッサーの故障など)
  • 水漏れ(配管の破損、パッキンの劣化など)
  • 外部要因(冬場の給水配管の凍結、断水、止水栓が閉まっているなど)

これらの症状は、ハードウェア自体の修復や環境の改善が必要となるため、リセット操作では解決しません。専門業者による点検と修理、または自然解凍などの適切な対処が求められます。

リセット操作を行う際の重大な安全上の注意点

給湯器のトラブルシューティングにおいて、誤った自己判断は機器の故障を悪化させるだけでなく、重大な事故につながる恐れがあります。以下の安全上の注意点を必ず守ってください。

異臭・煙・水漏れが発生している場合は直ちに操作を中止する

給湯器の周辺から焦げ臭いにおいがする、煙が出ている、または目視で確認できるほどの大量の水漏れが発生している場合は、極めて危険な状態です。このような異常がある状態でリセットを行い、強制的に運転を再開させようとする行為は、漏電、ショート、最悪の場合は火災などの重大な事故を引き起こす恐れがあります。
直ちにブレーカーを落として機器への通電を遮断し、安全を確保した上で、専門業者やメーカーの修理窓口へ至急連絡してください。

エラー解除のための繰り返しのリセットは基板を損傷する

エラーが再発するにもかかわらず、「エラー表示を消したいから」という理由で何度もリモコンのリセット操作やブレーカーの入切を繰り返すことは絶対に避けてください。
異常が発生している状態で通電と遮断を繰り返すと、制御基板やその他の電子部品に過度な負荷がかかります。結果として、最初は軽微な部品交換で済むはずだったものが、基板全体が完全にショートしてしまい、高額な修理費用が発生するなど、故障状態を悪化させるリスクがあります。

冬場の凍結に対して熱湯をかける行為は厳禁

冬の寒い朝にエラーが表示され、お湯も水も出ない場合は、給水配管やヒートポンプ配管が凍結しているおそれがあります。このとき、早く解凍しようとして配管に熱湯をかけることは厳禁です。
急激な温度変化によって、塩化ビニル製などの配管が膨張し、破裂・破損するリスクがあります。凍結が疑われる場合は、気温が上がって自然解凍されるのを待つのが基本です。どうしても急ぐ場合は、配管にタオルを巻き、その上から10度〜20度程度のぬるま湯をゆっくりとかけるようにしてください。

三菱製給湯器の代表的なエラーコードと対処方針

三菱製の給湯器やエコキュートで表示される代表的なエラーコードの意味と、考えられる原因、対処方針をまとめました。詳細な診断は必ず取扱説明書やメーカー公式の案内をご確認ください。

エラーコード群 代表的なコード例 主な意味・原因 推奨される対処方針
Cから始まるコード C26、C03、C19など インバータ異常、高圧異常、冷媒吐出温度異常など。主に沸き上げやヒートポンプユニットの不具合。 自力での解決は困難です。部品交換が必要な可能性が高いため、専門業者へ点検を依頼してください。
Pから始まるコード P00、P01、P20など 給湯温度を調節する部品の不具合、配管の凍結、止水栓の閉鎖など。 冬場の場合は凍結の自然解凍を待ちます。それ以外は止水栓の確認、直らなければ業者へ連絡してください。
Fから始まるコード F08、F06、F09など 漏水検知、お風呂の湯はり異常など。本体や配管からの水漏れの可能性。 機器周辺に水漏れがないか確認し、ブレーカーを落としてから専門業者へ修理を依頼してください。
Hから始まるコード H10、H01など ヒートポンプユニットと貯湯ユニット間、またはリモコン間の通信異常。 一度リセット操作を試し、再発する場合は通信ケーブルの断線や基板不良が疑われるため業者へ連絡します。
Uから始まるコード U09、U29など 配管の循環不良、浴槽の栓の閉め忘れ、お湯切れなど。 浴槽の栓が閉まっているか、お湯が不足していないか等、使用者の確認事項で解決するケースが多いです。

費用は機種・設置状況で変わります

正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。

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専門業者へ修理・点検を依頼する判断基準と費用の目安

リセット操作で解決しない場合や、エラーが頻発する場合は、専門業者による対応が必要です。ここでは、修理にかかる費用の目安と、買い替えを判断する基準について解説します。

修理にかかる費用の目安

修理費用は、故障している部品や作業内容によって大きく異なります。
例えば、インバータの異常を示す「C26」エラーなどの場合、部品代と出張費・作業代を合わせて約20,000円〜70,000円程度の費用がかかることが一般的です。配管の修理や軽微なセンサー交換であれば15,000円〜30,000円程度で収まることもありますが、ヒートポンプユニットのコンプレッサーや制御基板の交換となると、10万円を超える高額な修理になるケースもあります。
正確な費用は現場での診断が必要となるため、まずは業者に見積もりを依頼してください。

使用年数(10年〜15年)による買い替え検討の重要性

エコキュートや電気温水器などの給湯器の標準的な製品寿命(設計上の標準使用期間)は、一般的に10年〜15年程度とされています。
使用開始から10年を超えた機器で高額な部品交換を行ったとしても、直後に別の古い部品が寿命を迎え、連鎖的な故障が発生するリスクがあります。また、メーカーの部品保有期間は製造終了から10年間と定められていることが多く、古い機種はそもそも修理部品が手に入らないことがあります。
そのため、設置から長期間経過している機器の場合は、目先の修理費用だけでなく、最新の省エネモデルへの買い替え(交換)を含めて総合的に費用対効果を検討することが推奨されます。

信頼できる修理業者の選び方

トラブル発生時は心理的に焦りやすいため、十分に確認せず業者に依頼してしまうケースがあります。悪徳業者による高額請求トラブルを防ぐため、以下の点に注意して業者を選びましょう。

  • 料金体系が明確か:出張費、見積もり費用の有無を事前に確認できる。
  • 必要な資格を保有しているか:給水装置工事主任技術者や第二種電気工事士などの有資格者が在籍している。
  • 相見積もりに対応しているか:急ぎの場合でも、可能であれば複数社から見積もりを取り、対応や価格を比較する。

三菱製給湯器のリセットに関するよくある質問

リセットボタンが見当たらないのですが、どうすればよいですか?

三菱製の給湯器には、独立した「リセットボタン」が設置されていない機種が多数あります。一般的な解除方法として、台所リモコンの「給湯温度▽(下げる)スイッチ」と「日時設定(または時計合わせ)スイッチ」の2つを同時に3秒以上長押しすることで、強制リセットが行えることがあります。機種により組み合わせが異なるため、お手元の取扱説明書をご確認ください。

冬の寒い朝にお湯が出ずエラーが出ました。リセットすべきですか?

冬季の冷え込みが厳しい早朝などにエラー(P01やU09など)が表示された場合、給水配管やヒートポンプ配管が凍結している可能性が高いです。この場合は無理にリセットを行ったり機器を動かそうとしたりせず、日中になり気温が上がって自然解凍されるのを待つことが基本的な対処法です。解凍後にお湯が出るようになれば、エラー表示を解除して通常通り使用できます。

自分で部品交換などの修理を行うことは可能ですか?

浴槽の栓の閉め忘れの確認や、凍結時の自然解凍待ちなどを除き、機器内部のカバーを開けて部品交換や分解修理をご自身で行うことは非常に危険です。専門的な知識がないまま内部を触ると、漏電による感電リスクがあるほか、メーカー保証の対象外となってしまいます。修理作業は必ず専門の修理業者やメーカーの窓口へご依頼ください。

まとめと次の行動について

三菱製の給湯器・エコキュートでエラーが出た場合、まずは落ち着いてエラーコードを記録し、リモコンの操作(「給湯温度▽」+「日時設定」の3秒以上長押しなど)でリセットを試みてください。
一時的なエラーであればこれで復旧しますが、エラーが消えない、あるいは再発する場合は物理的な故障が疑われます。また、焦げ臭いにおいや水漏れがある場合は、直ちにブレーカーを落として安全を確保することが最優先です。

【次の行動のステップ】

  1. 賃貸にお住まいの方は、管理会社や大家さんへ連絡し、対応を仰いでください。
  2. メーカー保証期間内(設置から10年未満)の場合は、三菱電機の公式修理受付窓口(三菱電機システムサービス株式会社など)や、購入した販売店へご連絡ください。
  3. 設置から10年以上経過している場合は、修理と買い替えの両方に対応できる専門業者へ点検と見積もりを依頼してください。

給湯器修理.comでは、給湯器の急なトラブルに関するご相談から、修理・交換の迅速な対応まで承っております。エラーが消えずお困りの方や、買い替えの費用相場を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

佐藤 裕

この記事の執筆者

佐藤 裕

株式会社生活水道センター 本部長

保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405

株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。

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