【プロが解説】給湯器交換の値段はいくら?費用相場と安く抑える賢い選び方
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【プロが解説】給湯器交換の値段はいくら?費用相場と安く抑える賢い選び方
こんにちは。給湯器修理.comです。
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
この記事でわかること
- 給湯器交換にかかる全体的な値段と費用相場
- 戸建てやマンションなど住環境による価格の違い
- 家族の人数に合わせた号数別の交換費用の目安
- 給湯器交換の値段を安く抑えつつ優良業者を選ぶコツ
給湯器交換の値段・平均費用の相場はいくら?
「突然お湯が出なくなってしまった!急いで交換したいけれど、給湯器交換の値段っていくらが適正なの?」
冬の凍えるような寒さの中、お客様から悲鳴のようなお電話をいただくことは、現場に出ている私にとって日常茶飯事です。お湯が使えない不便さに焦る気持ち、痛いほどよくわかります。しかし、焦って業者を決めてしまうと、相場よりもはるかに高い値段で契約してしまったり、必要な工事が含まれておらず後から追加請求されたりと、トラブルに見舞われることも少なくありません。
先日も、あるお客様のお宅に伺った際、「他社で見積もりを取ったら40万円と言われて驚いてしまって…」とご相談を受けました。実際に現場を確認すると、特殊な工事は一切必要のない標準的な設置環境でした。適正価格をご提示したところ、「そんなに安くなるんですか!」と心底ホッとされたお顔は今でも忘れられません。
ここでは、給湯器交換にかかる全体的な値段の相場と、なぜ業者や環境によって価格に大きな幅が生じるのか、プロの目線から包み隠さずお話しします。
全体的な交換費用の目安と価格幅が生じる理由
結論から申し上げますと、一般的なガス給湯器の交換費用の相場は、おおよそ15万円〜30万円程度です。
この金額を聞いて、「結構幅があるな」と感じられたのではないでしょうか。それもそのはず、給湯器交換の値段は、単純に「本体の価格」だけで決まるわけではありません。費用を扱う上で必ず押さえておきたいのが、以下の4つのポイントです。
① 料金の内訳
給湯器交換の費用は、大きく分けて「給湯器本体の代金(リモコン含む)」と「標準工事費」の2つから成り立っています。標準工事費には、既存機器の撤去・処分費、新しい機器の取り付け費、給水・給湯・ガス配管の接続費、試運転費用などが含まれます。業者によっては「コミコミ価格」として提示しているところもあれば、本体代と工事費を別々に記載しているところもあります。
② 一般的な相場レンジ
機能がシンプルな「給湯専用(お湯を出すだけ)」であれば10万円前後で収まることもありますが、追い焚き機能がついた「オート・フルオートタイプ」になると15万円〜25万円、さらに省エネ性能の高い「エコジョーズ」になると20万円〜30万円ほどが目安となります。
③ 時期・繁忙期による変動
給湯器業界には明確な繁忙期があります。それは「冬(11月〜2月)」です。水温が下がる冬場は給湯器に大きな負荷がかかり、故障が相次ぎます。この時期は業者のスケジュールがパンパンになり、機器の在庫も少なくなるため、値引き率が渋くなる傾向があります。逆に春から夏にかけての閑散期は、キャンペーンなどで安く交換できるチャンスでもあります。
④ 設置環境による差
戸建ての壁掛け設置のように作業スペースが広い場合は標準工事費で収まりますが、高所での作業や、マンションのパイプシャフト(PS)と呼ばれる狭い空間への設置など、特殊な環境では追加工事費が発生し、トータルの値段が跳ね上がることがあります。
このように、給湯器交換の値段は様々な要因が絡み合って決まるため、一概に「〇〇円です!」と言い切れないのが実情なのです。
【ポイント】
「最安値!」や「激安!」を謳う広告を見ることもありますが、相場を大きく下回る場合は注意が必要です。必要な工事費が含まれていなかったり、無資格のアルバイトが施工したりするリスクがあります。価格の安さだけでなく、工事の内訳や保証内容をしっかり確認することが重要です。
従来型ガス給湯器とエコジョーズなど種類別の価格傾向
給湯器を選ぶ際、お客様からよく「従来型とエコジョーズ、どっちがいいの?」と質問されます。これも給湯器交換の値段を左右する大きな要素です。
結論として、初期費用(交換費用)は従来型の方が安く、長期的なランニングコスト(ガス代)はエコジョーズの方が安くなります。
従来型のガス給湯器は、昔からある標準的なタイプです。本体価格が比較的安く、交換時の初期費用を抑えたい方に向いています。交換費用の相場は、オートタイプで13万円〜18万円程度です。
一方、エコジョーズは、これまで捨てていた排気熱を再利用してお湯を沸かす、非常に効率の良い給湯器です。ガス代が年間で約1万円〜1万5千円ほど節約できる(※使用状況によります)ため、お湯をたくさん使うファミリー層には圧倒的におすすめです。ただし、本体価格が従来型よりも数万円高く、交換費用の相場は18万円〜25万円程度になります。
ここで現場の裏話をひとつ。エコジョーズを設置する際、私たちが必ず行わなければならないのが「ドレン排水工事」です。エコジョーズはお湯を沸かす過程で結露水(ドレン水)が発生するため、これを適切に排水溝へ誘導する配管を作らなければなりません。
以前、戸建てのお客様で「他社でエコジョーズの見積もりを取ったら、ドレン排水工事ができないと断られた」という方がいらっしゃいました。現場を見ると、給湯器の周りがコンクリートで覆われており、近くに排水設備がなかったのです。私たちは知恵を絞り、浸透桝(地中に水を浸透させる設備)を新設することで無事に設置できましたが、このような特殊な状況では追加の工事費がかかってしまいます。
エコジョーズは素晴らしい機器ですが、設置環境によってはドレン排水工事の手間や費用が変わるため、事前の現地調査が非常に重要になります。
費用が変動しやすい主な条件とは?
「見積もりを見たら、標準工事費以外にいろいろと追加費用が書かれていたけれど、これって本当に必要なの?」
このような疑問を持たれる方も多いなります。現場の人間として正直にお話しすると、設置環境によってはどうしても追加部材や特殊な作業が必要になるケースがあります。
費用が変動しやすい主な条件をいくつか挙げてみましょう。
- 排気カバー・配管カバーの設置:
給湯器の排気口の前に障害物(隣の家の壁など)がある場合、排気の熱で火災や変色を防ぐために「排気カバー」を取り付けて排気方向を変える必要があります。また、見栄えを良くしたり冬場の凍結を防いだりするために、配管を隠す「配管カバー」を設置することもあります。これらの部材代として、数千円〜1万5千円ほどが追加されます。 - 高所作業費:
戸建ての2階の壁面など、ハシゴや足場を組まないと作業できない場所に給湯器が設置されている場合、安全を確保するための高所作業費(1万円〜3万円程度)が加算されます。足場を組む場合はさらに高額になることもあります。 - 狭小スペースでの作業:
人が一人ギリギリ入れるかどうかという狭い隙間に給湯器が設置されている場合、古い機器の搬出や新しい機器の搬入に多大な労力がかかります。時にはフェンスを一時的に取り外すなどの作業が発生し、追加費用がかかることがあります。 - ガス可とう管の交換:
ガス管と給湯器をつなぐ「可とう管(金属製のフレキシブルな管)」は、安全上の理由から再利用が禁止されていることがあります。劣化が見られる場合は新しいものに交換するため、数千円の部材費がかかります。
これらは決して業者が不当に利益を得るためのものではなく、お客様の安全を守り、関連法規を遵守するために必要な費用です。優良な業者であれば、現地調査の段階でこれらの必要性をしっかりと説明し、納得いただいた上で見積もりに反映させます。
【住居タイプ別】一軒家(戸建て)とマンションの給湯器交換費用
給湯器交換の値段を考える上で、お住まいが「戸建て」か「マンション」かという違いは、価格に直結する非常に重要な要素です。
現場を回っていると、マンションにお住まいのお客様から「実家(戸建て)が給湯器を替えた時はもっと安かったのに、どうしてうちはこんなに高いの?」と聞かれることがよくあります。
実は、マンションでの給湯器交換は、戸建てに比べて制約が多く、特殊な部材が必要になるケースが多いため、結果として値段が上がりやすい傾向にあるのです。
ある日のマンションでの現場作業を思い出します。玄関横のパイプシャフト(PS)に設置された給湯器の交換だったのですが、既存の給湯器がすでに廃盤となっており、新しい給湯器とは寸法が全く異なっていました。そのままでは鉄枠に収まらないため、隙間を埋めるための専用の「PS金枠アダプター」を取り寄せる必要がありました。このアダプターだけで1万円以上の追加費用となり、お客様に事情を説明してご納得いただくのに時間をかけた経験があります。
ここでは、住居タイプ別の費用相場と、それぞれの現場で私たちがどのような点に注意して施工しているのかを詳しく解説します。
戸建てにおける給湯器交換費用の目安
結論として、戸建ての給湯器交換費用の相場は、約13万円〜25万円程度(標準工事費込み)です。
戸建て住宅の場合、給湯器は家の外壁に掛けられている「壁掛けタイプ」か、地面のブロックなどの上に置かれている「据え置きタイプ」のどちらかが主流です。
マンションに比べると作業スペースが広く確保できることが多く、搬入・搬出もスムーズに行えるため、基本的には標準工事費の範囲内で収まるケースがほとんどです。
ただし、戸建てならではの注意点もあります。長年住み続けていると、給湯器本体だけでなく、地中に埋まっている水道管やガス管が劣化していることがあります。
以前、築30年以上の戸建てで給湯器を交換した際、古い鉄管(鋼管)の水道管がサビでボロボロになっており、給湯器をつなぎ直そうとした瞬間に水漏れを起こしそうになったことがありました。その場でお客様に状況を見ていただき、一部配管の引き直し工事を追加で行うことになりました。
また、最近では「エコキュート」などの電気給湯器から、ガス給湯器(エコジョーズ)へ交換する、あるいはその逆のパターンも増えています。熱源を変更する場合は、ガス工事や電気の200V配線工事、基礎の打ち直しなど大規模な工事が必要になるため、費用は40万円〜60万円と跳ね上がります。
| 戸建ての設置タイプ | 特徴・注意点 | 費用相場(エコジョーズ・20号オートの場合) |
|---|---|---|
| 壁掛けタイプ | 外壁に設置。作業スペースが広いことが多い。高所設置の場合は足場代が必要。 | 約15万円〜20万円 |
| 据え置きタイプ | 地面に設置。浴槽の穴が2つある「隣接設置型」からの交換時は、穴を1つ塞ぐ工事が必要。 | 約16万円〜22万円 |
マンションでの給湯器交換費用相場と特有の注意点
結論として、マンションの給湯器交換費用の相場は、約15万円〜30万円程度となります。戸建てよりもやや高くなる傾向があります。
マンションの場合、給湯器の設置場所は大きく分けて「ベランダ(バルコニー)設置」と、玄関横のメーターボックスなどにある「パイプシャフト(PS)設置」の2種類があります。
ベランダ設置の場合は、戸建ての壁掛けタイプとほぼ同じ感覚で作業できるため、費用もそこまで高騰しません。しかし、厄介なのが「PS設置」です。
PS設置の場合、マンションの美観や安全性を保つために、管理組合の規約で「外から見えないように扉内に収めること」や「排気ガスが共用廊下に滞留しないよう、排気方向を上方や側方に逃がすこと」といった厳しい指定があることがほとんどです。
そのため、通常の給湯器ではなく、排気口が上や横に向いている「上方排気型」「側方排気型」といった特殊な形状の給湯器を取り寄せる必要があります。これらの特殊排気型の機器は、標準的な機器に比べて本体価格が高く設定されています。
さらに、先ほどのエピソードでも触れた「PS金枠アダプター」です。古い給湯器と新しい給湯器ではサイズが変わっていることが多く、既存の枠にピタッと収めるためには、専用の金属枠(アダプター)が必須になります。これが数千円〜1万5千円ほどかかります。
また、マンションでのエコジョーズへの交換はハードルが高いことが多いです。エコジョーズはドレン排水を流す必要がありますが、PS内に排水設備がないマンションが多いためです。最近では、浴室の排水溝までドレン水を送る「三方弁方式」という特殊な部材を使ったマンション専用エコジョーズも登場していますが、部材費や工事費が高額になるため、トータルで30万円を超えることも珍しくありません。
【注意】
マンションで給湯器を交換する際は、必ず事前に管理組合や管理会社への申請・確認を行ってください。「勝手に違う色の給湯器をつけて規約違反になった」「工事車両の駐車許可を取っておらずトラブルになった」というケースが後を絶ちません。私たち施工業者も、マンションのルールには細心の注意を払って作業にあたっています。
設置場所や搬入経路によって追加工事費が発生するケース
給湯器交換の値段は、機器の種類だけでなく「現場の物理的な状況」にも大きく左右されます。見積もりの段階で私たちが目を皿のようにして確認しているのが、搬入経路と駐車スペースです。
「給湯器なんて、大人が一人でヒョイっと持ち運べるんでしょ?」と思われることもありますが、実は給湯器(特にエコジョーズや24号の大型機種)は30キロ近くの重量があります。これを抱えて、狭い路地や階段を上り下りするのは想像以上の重労働です。
例えば、エレベーターのない団地の5階での交換作業。古い給湯器を下ろし、新しい給湯器を担いで5階まで階段を往復するのは、体力勝負の現場です。業者によっては「階段荷揚げ費用」として数千円の追加料金を設定していることがあります。
また、都心の住宅密集地でよくあるのが、「業者の車を停めるスペースが全くない」という問題です。路上駐車は当然できませんから、近くのコインパーキングを利用することになります。この際の駐車料金は、実費としてお客様にご負担いただく(見積もりに含まれる)のが一般的です。
現場のリアルな状況として、給湯器の設置場所が「隣の家との隙間が30センチしかない場所」だったり、「カーポートの屋根が邪魔で脚立が立てられない場所」だったりすると、作業時間が通常の倍以上かかることもあります。こういった難所での作業は、安全確保のための人員追加や特殊工具の使用が必要になり、追加工事費が発生する要因となります。だからこそ、事前の現地調査(または詳細な写真による確認)が絶対に欠かせないのです。
【号数別】家族の人数に合わせた給湯器交換費用の目安
「給湯器の『号数』って何ですか?うちにはどれが合っているんでしょうか?」
お客様の現地調査にお伺いした際、必ずと言っていいほど聞かれるのがこの質問です。
給湯器の「号数」とは、簡単に言えば「お湯を作る能力(パワー)」のことです。水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを表しており、16号なら16リットル、24号なら24リットルのお湯を1分間に作ることができます。
号数が大きければ大きいほど、複数の蛇口で同時にお湯を使っても水圧が落ちにくく、快適に過ごせます。しかし、号数が上がれば当然、給湯器本体の値段も高くなります。
以前、こんなことがありました。ご夫婦2人暮らしのお客様で、「とにかく安く済ませたいから、今ついている20号から16号に下げてほしい」とご要望を受けました。しかし、よくよくお話を伺うと、奥様がキッチンでお湯を使って洗い物をしている間に、ご主人がシャワーを浴びるのが毎日のルーティンとのこと。16号に下げてしまうと、冬場に同時使用した際、シャワーのお湯がチョロチョロになってしまうリスクを説明しました。結果的に20号のまま交換し、「あの時プロの意見を聞いておいて本当に良かった」と後日感謝のお言葉をいただきました。
ここでは、家族の人数やライフスタイルに合わせた号数別の交換費用の目安と、選び方のポイントを解説します。
1〜2人暮らし向け(16号)の価格相場
結論として、16号の給湯器交換費用の相場は、約10万円〜15万円程度です。
16号は、単身赴任の方や一人暮らしの学生さん、あるいはお湯を同時に使うことがほとんどないご夫婦など、1〜2人暮らしの世帯に最適なサイズです。
例えば、シャワーを浴びている最中に、他の誰かがキッチンでお湯を使うことがない環境であれば、16号で十分快適に過ごせます。
価格面でも最もリーズナブルで、給湯専用(追い焚き機能なし)のシンプルなタイプであれば、工事費込みで10万円を切るケースもあります。アパートの大家さんが賃貸物件の給湯器を交換する際にも、よく選ばれる号数です。
ただし、冬場は元の水温が低いため、お湯を沸かすのにパワーを使います。16号の場合、冬場にシャワーとキッチンで同時にお湯を出そうとすると、明らかに水圧が下がり、お湯がぬるく感じることがあります。「たまに友人が泊まりに来る」「将来的に家族が増えるかもしれない」という場合は、少し余裕を持って20号を検討するのも一つの手です。
2〜3人暮らし向け(20号)の価格相場
結論として、20号の給湯器交換費用の相場は、約13万円〜18万円程度です。
20号は、夫婦2人〜3人家族に最も人気のある、バランスの取れたスタンダードなサイズです。
「シャワーを浴びながら、キッチンで洗い物をする」といった、2箇所での同時使用が一年を通してある程度快適に行えます。日本の一般的な戸建てやマンションで、最も多く普及しているのがこの20号ではないかと、現場の感覚としても感じています。
価格的にも16号とそこまで大きな差はなく、数万円のプラスで快適性がグッと上がるため、迷ったら20号を選んでおけば間違いありません。
ただし、真冬(水温が5℃を下回るような日)に、お風呂のシャワー、キッチンの洗い物、さらに洗面所でお湯を出す…といった3箇所同時使用になると、さすがの20号でもパワー不足を感じることがあります。
私が現場でお客様にアドバイスする際は、「今お使いの給湯器が20号で、特に不便を感じていないのであれば、同じ20号への交換をおすすめします」とお伝えしています。ライフスタイルが変わらないのであれば、現状維持が最も失敗の少ない選び方です。
4人家族以上向け(24号)の価格相場
結論として、24号の給湯器交換費用の相場は、約15万円〜25万円程度です。(エコジョーズの場合はさらに高くなります)
24号は、4人家族以上や、お湯をたっぷり使いたいご家庭向けのハイパワータイプです。
冬場の寒い時期でも、お風呂でシャワーを使いながら、キッチンで洗い物をして、さらに洗面所でお湯を出しても、水圧が落ちることなく快適にお湯を使うことができます。思春期のお子様がいてシャワーの時間が長いご家庭や、二世帯住宅などでは必須の号数と言えます。
本体の値段は16号や20号に比べて高くなりますが、日々の生活におけるストレス(シャワーが急に冷たくなる、水圧が弱いなど)を完全に無くすことができるため、投資する価値は十分にあります。
ここで、現場でよくあるトラブル(小話)をひとつ。お子様が大きくなったからと、20号から24号への「号数アップ」をご希望されるお客様がいらっしゃいます。しかし、マンションの場合、各部屋に設置されている「ガスメーターの容量」が決まっています。
ガスメーターには「4号メーター」や「6号メーター」といった種類があり、24号の給湯器をフル稼働させるためには、より大きな容量のガスメーターが必要になることがあります。メーターの容量が足りないまま24号をつけてしまうと、ガスを大量に使った瞬間にメーターが安全装置を働かせてガスを遮断してしまいます。
そのため、マンションで号数アップをご希望される場合は、事前にガス会社へ連絡し、ガスメーターの交換(多くの場合、無償で行ってくれます)が可能かどうかを確認する手続きが必要になります。こういった専門的な知識を持ってアドバイスしてくれる業者を選ぶことも、スムーズな交換には欠かせません。
【関連情報】
給湯器の号数選びや、交換によって生活がどう快適になるかについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
▶ 給湯器交換で後悔しない!失敗談から学ぶ最安値で賢く選ぶ5つの秘訣
給湯器交換の値段を安く抑える!プロが教える賢いコツ
給湯器は決して安い買い物ではありません。15万円、20万円という大きな出費になるからこそ、「できるだけ値段を安く抑えたい」と考えるのは当然のことです。
しかし、現場の人間として強くお伝えしたいのは、「安さだけを追求して、悪徳業者に引っかかってしまうお客様が後を絶たない」という悲しい現実です。
先日も、「ネットで一番安い業者に頼んだら、工事当日に『配管が古いから全部やり直さないとダメだ』と脅され、見積もりの倍以上の金額を請求された」と泣きつかれたお客様がいらっしゃいました。私が確認したところ、配管は全く問題なく、悪質なぼったくり手口でした。
給湯器交換の値段を「適正に、かつ賢く安く抑える」ためには、いくつかのコツがあります。ここでは、プロの視点から、安全性を担保しながら費用を抑える具体的な方法をお伝えします。
複数業者からの相見積もりで適正価格を見極める
結論として、最低でも2〜3社から相見積もりを取ることが、適正価格を知るための最強の防衛策です。
給湯器の交換費用は、業者によって本当にバラバラです。メーカーとの取引量が多い大手の交換専門業者は本体の割引率が高く安く済む傾向がありますし、地元のガス会社やハウスメーカーは安心感がある反面、中間マージンが発生して値段が高くなることが多いです。
相見積もりを取る際のポイントは、「見積書の内訳をしっかり見比べること」です。
ダメな業者の見積書は、「給湯器交換工事一式:〇〇円」としか書かれていません。これでは、何にいくらかかっているのか全くわかりません。
優良な業者の見積書は、以下のように細かく明記されています。
- 給湯器本体代(型番と割引率を明記)
- リモコン代(台所用・浴室用)
- 標準工事費(既存撤去、取付、配管接続など)
- 古い給湯器の廃棄処分費
- 追加部材費(必要な場合のみ、理由を添えて)
- 消費税
見積もりが出揃ったら、値段だけでなく「担当者の対応」も比較してください。現場の写真を送っただけで「追加費用は一切かかりません」と断言する業者よりも、「写真では配管の裏側が見えないため、当日〇〇の部材が必要になった場合は数千円追加になるおそれがあります」と、リスクを正直に伝えてくれる業者の方が、現場を知り尽くしており信頼できます。
閑散期(春〜夏)を狙って交換するメリット
結論として、給湯器が完全に壊れる前に、春から夏にかけての閑散期に交換するのが最もお得で賢い方法です。
先ほども少し触れましたが、給湯器業界の繁忙期は冬(11月〜2月)です。この時期は「お湯が出ない!今日中に直して!」というSOSが殺到し、私たち施工業者は朝から晩まで走り回っています。需要が供給を上回るため、本体の割引率も渋くなり、業者のスケジュールを押さえるだけでも一苦労です。
一方、春から夏(4月〜8月)にかけては、給湯器の故障が激減します。水温が高いため給湯器への負荷が少なく、壊れにくいからです。
この時期、業者は「少し利益を削ってでも仕事を受注したい」と考えます。そのため、夏の時期に「サマーキャンペーン」などと銘打って、本体の割引率を大幅にアップさせたり、工事費を値引きしたりすることがよくあります。
現場の小話をすると、夏場に「まだ壊れていないけれど、10年経ったから交換しておきたい」とご依頼いただくお客様は、本当に賢いなと感心します。私たちも時間に余裕があるため、じっくりとご要望を伺い、最適な機種を提案できますし、工事日程もお客様の希望通りに組みやすいです。
「冬にお湯が出なくなってパニックになり、高い値段で妥協して契約する」のを防ぐためにも、給湯器から異音がする、お湯の温度が安定しないといった寿命のサイン(設置から10年〜15年)が出始めたら、暖かい時期に計画的に交換をおすすめします。
補助金や助成金制度を活用して実質負担を下げる
結論として、国や自治体が実施している補助金制度を活用することで、給湯器交換の値段(実質負担額)を数万円単位で下げることができます。
近年、国は家庭の省エネ化を強力に推し進めており、エネルギー効率の高い給湯器(高効率給湯器)を導入する家庭に対して、手厚い補助金を出しています。
代表的なものに、経済産業省や環境省が主導する「子育てエコホーム支援事業」や「給湯省エネ事業」などがあります(※年度によって名称や制度内容が変わります)。
例えば、従来型のガス給湯器から、省エネ性能の高い「エコジョーズ」や電気とガスのハイブリッド給湯器「エコワン」などに交換する場合、数万円〜10万円以上の補助金が受け取れるケースがあります。
ただし、補助金をもらうためにはいくつか注意点があります。
私自身、お客様から「補助金を使いたい」とご相談を受けることが多いのですが、一番のハードルは「業者が補助金の登録事業者(あらかじめ国に登録している業者)でなければ申請できない」という点です。
どんなに安い業者を見つけても、その業者が未登録であれば補助金は1円も出ません。また、予算の上限に達し次第、期間内であっても早期終了してしまうため、タイミングも重要です。
見積もりを取る際に、「この機種は補助金の対象になりますか?」「御社は補助金の申請手続きを代行してくれますか?」と必ず確認してください。優良な業者であれば、最新の補助金情報に精通しており、お客様の負担が最も少なくなるプランを提案してくれます。
※補助金の制度内容や金額は年度によって変動します。正確な情報は必ず各省庁の公式サイトをご確認いただくか、専門業者にご相談ください。
【関連情報】
最新の補助金情報や、申請に失敗しないための知識については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 【2025年最新】給湯器交換補助金|損しない3つの知識
費用は機種・設置状況で変わります
正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。
通話料無料/24時間365日受付
業者選びで失敗しない!値段以外でチェックすべき重要ポイント
ここまで、給湯器交換の値段や費用相場について詳しくお話ししてきましたが、最後にどうしてもお伝えしておきたいことがあります。
それは、「給湯器交換は、値段の安さだけで業者を選んではいけない」ということです。
給湯器は、ガス(または電気)と水を扱う、非常にデリケートかつ危険を伴う機器です。施工に少しでも不備があれば、水漏れで家財を水浸しにしてしまったり、最悪の場合はガス漏れや一酸化炭素中毒といった命に関わる重大事故につながったりする恐れがあります。
数年前、同業者の間で話題になった恐ろしい事例があります。ネットの動画を見て「自分でもできそうだから」とDIYで給湯器を交換しようとした方が、ガス管の接続を誤り、少量のガスが漏れ続けていたというのです。幸い、ガス臭さに気づいてすぐに専門業者(私の知人)を呼んだため事なきを得ましたが、一歩間違えれば大惨事でした。ガス機器の設置・交換は、絶対にDIYで行ってはいけません。必ずプロに任せてください。
では、数ある業者の中から、安全で確実な施工をしてくれる優良業者をどうやって見分ければよいのでしょうか。値段以外で必ずチェックすべき3つのポイントを解説します。
資格保有者が施工するかの確認(ガス・電気関連の資格)
結論として、工事当日に有資格者が訪問し、適切な資格を持って施工にあたる業者を選んでください。
給湯器の交換には、複数の専門資格が必要です。代表的なものとして、以下のような資格が挙げられます。
- 液化石油ガス設備士:プロパンガス(LPガス)の配管接続を行うための国家資格。
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS):ガス機器の安全な設置・施工に関する専門資格。
- 簡易内管施工士:都市ガスの配管工事を行うための資格。
- 第二種電気工事士:給湯器の電源工事(コンセントの増設や直結配線など)を行うための国家資格。
ホームページに「有資格者多数在籍!」と書いてあっても、安心はできません。ひどい業者になると、資格を持っているのは社長や責任者だけで、実際に現場に来て作業をするのは無資格のアルバイトだった、というケースが実在します。
私が現場にお伺いする際は、必ず首から資格証(身分証)を下げて、お客様にご挨拶するように心がけています。「資格を持った人間が責任を持って作業します」という姿勢を見せることが、お客様の安心につながると信じているからです。
依頼する前に、「当日は資格を持ったスタッフさんが来て工事してくれますか?」と一言確認するだけで、業者の態度は大きく変わるはずです。
保証内容とアフターサポートの手厚さ
結論として、施工後のトラブルに備えて「製品保証」と「施工(工事)保証」の両方が充実している業者を選ぶことが重要です。
給湯器の寿命は一般的に10年と言われています。つまり、一度交換したら、その業者とは10年間の長いお付き合いになる可能性があるということです。
保証には大きく分けて2種類あります。
1つ目は、メーカーが発行する「製品保証」です。通常は1〜2年ですが、業者によっては独自の延長保証サービス(有料または無料)をつけて、5年〜10年に延ばしてくれるところがあります。
2つ目は、業者が独自に設けている「施工(工事)保証」です。これは、万が一配管の接続不良で水漏れが起きたなど、工事の不具合に起因するトラブルを無償で修理してくれる保証です。優良な業者は、自社の技術に自信を持っているため、10年間の施工保証を無料でつけていることが多いです。
ここで注意していただきたいのが、「10年保証!」と大きく謳っていても、その中身(規約)がスカスカな業者があることです。
以前、他社で交換したお客様から「10年保証だと言われたのに、修理を頼んだら出張費と部品代を請求された」というご相談を受けました。規約をよく見ると、「修理の作業費のみ無料、部品代や出張費はお客様負担」と小さく書かれていたのです。
「保証期間中の修理は、部品代や出張費も含めて完全無料なのか?」を、契約前に必ず確認してください。
口コミ・評判と過去の施工実績
結論として、ネットの口コミや施工実績は、業者の「現場でのリアルな対応力」を測る重要なバロメーターになります。
今の時代、業者のホームページを見れば、どこも綺麗で良いことばかりが書かれています。しかし、本当に見るべきは、実際にその業者を利用したお客様の「生の声」です。
Googleマップの口コミや、比較サイトでの評判をチェックしてみてください。もちろん、100%完璧な業者は存在しませんから、中には悪い口コミが混ざっていることもあります。重要なのは、「悪い口コミに対して、業者が誠実に返信・対応しているか」です。クレームに対して真摯に向き合っている業者は、万が一トラブルが起きた際にも逃げずに対応してくれます。
また、ホームページに掲載されている「施工実績(写真付き)」も参考になります。特に、ご自宅と同じような環境(マンションのPS設置や、狭小スペースなど)での施工実績が豊富にある業者は、現場でのイレギュラーな事態にも慣れており、スムーズに工事を進めてくれる可能性が高いです。
私たち現場の人間も、お客様から「ホームページの施工事例を見て、ここなら安心して任せられると思って電話しました」と言っていただけると、本当に嬉しいですし、身が引き締まる思いで作業にあたっています。
まとめ:給湯器交換の値段を正しく把握し、納得のいく工事を
給湯器交換の値段や相場、そして業者選びのポイントについて、現場のリアルな経験を交えながら詳しく解説してきました。
改めて、この記事の重要なポイントをまとめます。
- 給湯器交換の値段相場は、一般的な従来型で15万〜20万円、エコジョーズで20万〜30万円が目安。
- 戸建てよりも、特殊な部材や排気方式が必要になりやすいマンションの方が、費用が高くなる傾向がある。
- 家族の人数に合わせて、1〜2人なら16号、2〜3人なら20号、4人以上なら24号を選ぶのが基本。
- 値段を安く抑えるためには、複数社での相見積もりと、春〜夏の閑散期を狙った交換が効果的。補助金も要チェック。
- 安さだけでなく、有資格者による施工、充実した保証内容、誠実な対応をしてくれる優良業者を選ぶことが最も重要。
給湯器は、毎日のお風呂やキッチンでの洗い物など、私たちの生活に欠かせない「温もり」を提供してくれる大切な設備です。
突然の故障で焦ってしまう気持ちは痛いほどわかりますが、どうか深呼吸をして、この記事でご紹介した相場や選び方のポイントを思い出してください。適正な値段で、信頼できるプロの業者に出会えることを、現場の職人として心から願っています。
※本記事で紹介した費用や相場は、あくまで一般的な目安です。設置環境や時期によって変動しますので、最終的な判断や正確な見積もりについては、必ず専門業者にご相談ください。無理なDIYは重大な事故につながる恐れがあるため、絶対におやめください。
▶ まず読みたい:給湯器交換の完全ガイド|費用相場から補助金まで解説
株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。










