灯油給湯器の価格と選び方!ガス・エコキュート比較で解説
給湯器を灯油にするか検討中ですか?給湯器の中でも灯油ボイラーは、パワフルな給湯能力が魅力ですが、実際の給湯器の灯油価格や、灯油ボイラーの価格が工事費込みで総額いくらになるのか気になりますよね。また、数ある中で灯油給湯器のおすすめの機種はどれか、そして多くの人が悩む、給湯器はガスと灯油どっちがお得?という疑問も尽きないでしょう。さらに、給湯器の灯油とガスの比較だけでなく、最近注目の給湯器として灯油とエコキュートとの違いも知りたいところです。灯油給湯器のデメリットは?という点や、万が一の灯油給湯器の灯油切れ時の対応、屋外に設置する灯油給湯器の灯油タンクの問題など、事前に知っておきたい点は多いはずです。結局のところ、灯油の給湯器はいくらくらいしますか?特に毎日使うお風呂の灯油ボイラーはいくらくらいしますか?といった具体的な費用感を把握し、ご家庭に最適な選択をしたいものです。この記事では、そんな灯油給湯器に関するあらゆる疑問に、専門的な視点から詳しくお答えしていきます。
- 灯油給湯器のメリット・デメリットがわかる
- 本体価格や工事費込みの費用相場がわかる
- ガス給湯器やエコキュートとの違いを比較できる
- 家庭に合った灯油給湯器の選び方がわかる
目次
灯油給湯器(石油給湯器)の基本知識
- 灯油給湯器(灯油ボイラー)とは?仕組みを解説
- 灯油給湯器のメリット|パワフルでランニングコストが安い
- 灯油給湯器のデメリット|本体価格やメンテナンスの手間
灯油給湯器(灯油ボイラー)とは?仕組みを解説

灯油給湯器とは、その名の通り灯油(石油)を燃料としてお湯を沸かす給湯器のことです。一般的に「石油給湯器」や「灯油ボイラー」とも呼ばれています。仕組みは比較的シンプルで、灯油を燃焼させて発生した熱を利用して、給湯器内部のパイプを通る水を温め、お湯にして供給します。
この仕組みにより、ガス給湯器や電気温水器と比較して非常にパワフルな給湯能力を持つのが特徴です。特に、寒冷地など外気温が低い地域でも安定してお湯を供給できるため、多くの家庭で利用されています。また、給湯方式にはいくつかの種類があります。
主な給湯方式の種類
- 水道直圧式: 水道水の圧力をそのまま利用してお湯を供給する方式。勢いのあるシャワーが楽しめますが、古い配管には不向きな場合があります。
- 貯湯式(減圧式): 一旦タンクにお湯を貯めてから供給する方式。水圧はやや弱まりますが、複数の場所で同時にお湯を使っても温度が安定しやすいとされています。
どちらの方式を選ぶかは、ご家庭の配管状況やライフスタイルによって異なります。設置を検討する際は、専門業者に相談して最適なタイプを選ぶことが重要です。
灯油給湯器のメリット|パワフルでランニングコストが安い

灯油給湯器を選ぶ最大のメリットは、その経済性とパワーにあります。具体的にどのような利点があるのか見ていきましょう。
灯油給湯器の主なメリット
- ランニングコストが安い傾向にある: 灯油価格は原油価格の変動に影響されますが、一般的にプロパンガス(LPガス)と比較して光熱費を安く抑えられると言われています。特に、お湯をたくさん使う家庭ほど、その恩恵を感じやすいでしょう。
- 給湯パワーが非常に強い: 灯油の燃焼熱を利用するため、非常にパワフルです。冬場の寒い時期でも、スピーディーにお湯を沸かすことが可能で、シャワーの水圧も強い機種が多いのが特徴です。
- 寒冷地に強い: 外気温が氷点下になるような厳しい寒さの地域でも、凍結防止機能が充実しており、安定した給湯能力を発揮します。このため、特に雪国や寒冷地で根強い人気があります。
- 災害時にも比較的強い: 電気やガスが寸断された場合でも、灯油と電源(発電機など)があればお湯を使える可能性があります。灯油タンクに燃料さえあれば、ライフラインの復旧を待たずにお風呂に入れる安心感があります。
これらのメリットから、特に「お湯の使用量が多いご家庭」や「寒冷地にお住まいの方」にとって、灯油給湯器は非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
灯油給湯器のデメリット|本体価格やメンテナンスの手間

多くのメリットがある一方で、灯油給湯器にはいくつかのデメリットや注意点も存在します。導入してから後悔しないためにも、事前にしっかりと把握しておくことが大切です。
灯油給湯器の主なデメリット
- 初期費用(本体価格)が高い傾向: 一般的に、同程度の機能を持つガス給湯器と比較して、灯油給湯器の本体価格は高価になる傾向があります。
- 灯油タンクの設置スペースが必要: 燃料である灯油を貯めておくためのタンクを屋外に設置する必要があります。そのため、ある程度の設置スペースが求められます。
- 燃料補給の手間がかかる: 灯油タンクの残量を常に気にしておく必要があり、灯油が切れると当然お湯が使えなくなります。定期的に業者に配送を依頼するか、自分で給油する手間が発生します。
- 運転音が大きい場合がある: 燃焼を伴うため、ガス給湯器やエコキュートと比較すると運転音が大きめに感じられることがあります。特に、寝室の近くなど設置場所には配慮が必要です。
- 灯油の価格変動リスク: ランニングコストは灯油価格に左右されます。原油価格の情勢によっては、光熱費が高騰するリスクも考慮しておく必要があります。
- 灯油の匂いが気になることも: 燃焼時に特有の匂いが発生することがあります。最新の機種ではかなり改善されていますが、匂いに敏感な方は注意が必要かもしれません。
これらのデメリットを理解した上で、ご自身のライフスタイルや住環境に合っているかを総合的に判断することが、給湯器選びで失敗しないための鍵となります。
灯油給湯器の価格相場|本体価格と工事費込みの費用
- 灯油の給湯器はいくらくらいしますか?本体価格の目安
- お風呂の灯油ボイラーはいくらくらいしますか?機能別の価格
- 灯油ボイラーの価格は工事費込みでいくら?総額を把握しよう
- 灯油給湯器の灯油タンク|設置費用と注意点
灯油の給湯器はいくらくらいしますか?本体価格の目安

灯油給湯器の本体価格は、その機能や給湯能力によって大きく異なります。「灯油の給湯器はいくらくらいしますか?」という疑問に対しては、おおよそ10万円台から40万円以上が目安になると言われています。
価格を左右する主な要因は以下の通りです。
- 給湯能力(号数): 号数が大きいほど一度に多くのお湯を作れるため、価格は高くなります。
- 機能: 給湯専用のシンプルなものから、追い焚き機能付き、全自動(オート・フルオート)タイプなど、機能が豊富になるほど高価になります。
- エコ性能: 高効率タイプの「エコフィール」は、従来の灯油給湯器よりも熱効率が高く、灯油の使用量を節約できますが、その分本体価格も高めに設定されています。
| 機能タイプ | 価格帯の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 給湯専用 | 10万円~20万円程度 | お湯を出すだけのシンプルな機能。 |
| 追い焚き機能付き | 20万円~35万円程度 | 浴槽のお湯を温め直すことができる。 |
| オートタイプ | 25万円~40万円程度 | 自動お湯はり、追い焚き、保温が可能。 |
| フルオートタイプ | 30万円~45万円程度 | オートの機能に加え、自動足し湯や追い焚き配管の自動洗浄機能が付く。 |
| エコフィール | 各タイプに+5万円~10万円程度 | 排熱を再利用する高効率タイプ。ランニングコストを抑えられる可能性がある。 |
※上記の価格はあくまで一般的な目安です。実際の販売価格は、メーカー、機種、販売店によって異なります。正確な価格については、必ず販売店や施工業者に見積もりを依頼してください。
お風呂の灯油ボイラーはいくらくらいしますか?機能別の価格

「お風呂の灯油ボイラーはいくらくらいしますか?」という質問は、多くの方が最も気になるポイントでしょう。これは、主に「追い焚き機能」の有無や、お湯はりを自動で行う「オート・フルオート」機能が付いているかどうかで価格が大きく変わってきます。
お風呂で快適に過ごすための機能が充実すればするほど、本体価格は上昇する傾向にあります。
オートタイプとフルオートタイプの違い
お風呂に関連する機能として代表的なのが「オート」と「フルオート」です。どちらもボタン一つで設定した湯量・湯温でお湯はりが完了しますが、フルオートにはさらに便利な機能が搭載されています。
オートタイプ:
自動お湯はり、自動ストップ、設定温度での保温、追い焚きといった基本的な機能を備えています。お湯が減った場合は、手動で「足し湯」ボタンを押す必要があります。
フルオートタイプ:
オートタイプの機能に加えて、浴槽のお湯が減ると自動で足し湯をしてくれる「自動足し湯」機能や、排水時に追い焚き配管を自動で洗浄してくれる機能がついています。常に清潔な状態を保ちやすく、入浴の快適性がより高まります。
一般的に、フルオートタイプはオートタイプよりも数万円程度高価になることが多いですが、その分の利便性は大きいと言えるでしょう。ご家族の入浴スタイル(入浴時間がバラバラか、など)に合わせて選ぶことをおすすめします。
灯油ボイラーの価格は工事費込みでいくら?総額を把握しよう

灯油ボイラーを導入する際に忘れてはならないのが、本体価格に加えて必要となる「工事費」です。灯油ボイラーの価格を工事費込みで考えると、総額でおおよそ25万円から60万円程度が一般的な相場とされています。
工事費には、以下のような費用が含まれます。
- 既存の給湯器の撤去・処分費
- 新しい給湯器の設置費
- 給水・給湯・追い焚き配管の接続費
- リモコンの設置費
- 灯油配管の接続費
- 試運転・調整費
工事費が変動する要因
工事費は、設置状況によって大きく変動する可能性があります。例えば、以下のようなケースでは追加費用が発生することがあります。
- 給湯器の設置場所を大幅に変更する場合
- 配管の延長や交換が必要な場合
- 特殊な設置場所(高所や狭所など)での作業
- 古い給湯器の撤去が困難な場合
最終的な費用を正確に知るためには、必ず複数の専門業者から相見積もりを取ることが非常に重要です。見積もりを取ることで、適正価格を把握できるだけでなく、業者の対応や信頼性も見極めることができます。
灯油給湯器の灯油タンク|設置費用と注意点

灯油給湯器を使用するためには、燃料を貯蔵する灯油タンクが不可欠です。この灯油タンクの設置にも費用がかかり、注意すべき点がいくつかあります。
灯油タンク本体と設置費用
灯油タンクの価格は、容量によって異なります。一般家庭でよく使われるのは90リットル程度のタンクで、本体価格は2万円~4万円程度が目安です。これに加えて、設置工事費が2万円~5万円程度かかるとされています。
タンクの容量は、家族の人数やお湯の使用量、灯油の配送頻度などを考慮して選びましょう。容量が大きすぎると設置スペースを取りますし、小さすぎると給油の手間が増える可能性があります。
設置に関する注意点
灯油タンクの設置には、火災予防条例などに基づいた安全基準を守る必要があります。以下のような点に注意が必要です。
- 離隔距離の確保: 建物や壁、窓などから規定の距離を離して設置する必要があります。
- 安定した基礎: タンクが転倒しないよう、コンクリートブロックなどで安定した基礎の上に設置します。
- 配管の保護: タンクから給湯器までの送油管が損傷しないように適切に保護・設置する必要があります。
これらの設置基準は地域によって異なる場合があるため、必ず専門の設置業者に確認・依頼してください。自己判断での設置は、火災などの重大な事故につながる危険性があるため絶対におやめください。
【徹底比較】給湯器はガスと灯油どっちがお得?エコキュートとの違い
- 給湯器の灯油・ガス比較|ランニングコストと初期費用の違い
- 給湯器の灯油・エコキュート比較|メリット・デメリットを整理
- 結局、給湯器はガスと灯油どっちがお得?選び方のポイント
給湯器の灯油・ガス比較|ランニングコストと初期費用の違い
給湯器選びで最も一般的な比較対象がガス給湯器です。「給湯器は灯油とガス、どっちがお得?」という疑問は多くの人が抱くものでしょう。ここでは、ランニングコストと初期費用の観点から比較してみます。
| 項目 | 灯油給湯器 | ガス給湯器(プロパン) | ガス給湯器(都市ガス) |
|---|---|---|---|
| 初期費用(本体+工事費) | 高い傾向 | やや安い傾向 | 安い傾向 |
| ランニングコスト(燃料費) | 比較的安い | 高い傾向 | 安い傾向 |
| 給湯パワー | 非常に強い | 強い | 強い |
| メンテナンス性 | 燃料補給、タンク管理が必要 | 基本的に不要 | 基本的に不要 |
| 設置スペース | 本体+灯油タンクが必要 | 本体のみで省スペース | 本体のみで省スペース |
| 運転音 | やや大きい | 比較的小さい | 比較的小さい |
ランニングコストの比較
ランニングコストは、一般的に「都市ガス < 灯油 < プロパンガス」の順に安くなると言われています。ただし、これは燃料価格によって変動するため、常にこの順序であるとは限りません。特に、プロパンガスを使用している地域では、灯油給湯器に切り替えることで光熱費を大幅に削減できる可能性があります。
初期費用の比較
一方、初期費用はガス給湯器の方が灯油給湯器よりも安価な傾向にあります。特に都市ガス用の給湯器は製品ラインナップも豊富で、比較的安価に導入できることが多いです。
つまり、「初期費用を抑えたいならガス給湯器」「長期的なランニングコストを重視するなら灯油給湯器(特にプロパンガス地域の場合)」という一つの判断基準が考えられます。
給湯器の灯油・エコキュート比較|メリット・デメリットを整理
近年、オール電化の普及とともに人気が高まっているのが、電気でお湯を沸かす「エコキュート」です。灯油給湯器とエコキュートは、お湯を沸かす仕組みもコスト構造も大きく異なります。
| 項目 | 灯油給湯器 | エコキュート |
|---|---|---|
| エネルギー源 | 灯油 | 電気(主に深夜電力) |
| お湯を沸かす仕組み | 灯油を燃焼させて直接加熱 | 大気の熱を集めてお湯を沸かすヒートポンプ式 |
| 初期費用 | 比較的高い | 非常に高い |
| ランニングコスト | 灯油価格に依存 | 非常に安い傾向(深夜電力利用) |
| 給湯方式 | 瞬間式(水道直圧式)が主流 | 貯湯式 |
| シャワーの水圧 | 強い | 機種による(高圧タイプあり) |
| 湯切れのリスク | 灯油切れのリスクあり | タンクのお湯を使い切ると湯切れする |
| 設置スペース | 本体+灯油タンク | 貯湯タンク+ヒートポンプユニット |
| 運転音 | 燃焼音がする | ヒートポンプの低周波音が発生する場合がある |
エコキュートの最大の魅力は、割安な深夜電力を利用するため、ランニングコストを非常に安く抑えられる可能性がある点です。しかし、その分、初期費用は灯油給湯器よりもさらに高額になります。また、お湯をタンクに貯めておく貯湯式のため、一度にお湯を使いすぎると湯切れを起こす可能性があります。
一方、灯油給湯器は水道直圧式が多く、お湯を連続して使っても湯切れの心配がない(灯油がなくならない限り)というメリットがあります。パワフルなシャワーを好む方にも適していると言えるでしょう。
結局、給湯器はガスと灯油どっちがお得?選び方のポイント
ここまで比較してきましたが、「結局、我が家にはどれが一番お得なの?」と悩まれる方も多いでしょう。最適な給湯器は、お住まいの地域、家族構成、ライフスタイルによって異なります。以下のポイントを整理して検討することをおすすめします。
給湯器選びのチェックポイント
- お住まいの地域のエネルギー事情は?
- 都市ガスが利用できるか?(利用できるなら都市ガスが有力候補)
- プロパンガスエリアか?(灯油やエコキュートでコスト削減の可能性大)
- 寒冷地か?(パワフルな灯油給湯器が有利)
- 家族構成とお湯の使用量は?
- 家族が多く、お湯をたくさん使うか?(ランニングコストの安い灯油やエコキュートが有利)
- 家族が少なく、使用量はそれほどでもないか?(初期費用の安いガス給湯器も選択肢)
- 初期費用とランニングコストのどちらを重視するか?
- 初期投資はできるだけ抑えたい → ガス給湯器
- 長期的な視点でトータルコストを抑えたい → 灯油給湯器、エコキュート
- 設置スペースは確保できるか?
- 灯油タンクやエコキュートの貯湯タンクを置くスペースがあるか?
- メンテナンスの手間をどう考えるか?
- 灯油の補給やタンクの管理が苦にならないか?
これらの点を総合的に考慮し、ご家庭にとって最もメリットの大きい給湯器を選ぶことが重要です。判断に迷う場合は、複数のエネルギーを扱うリフォーム会社や設備業者に相談し、客観的なアドバイスを求めるのも一つの方法です。
灯油給湯器の選び方とおすすめメーカー
- 失敗しない灯油給湯器のおすすめの選び方
- 主要メーカーの特徴(ノーリツ・コロナなど)
失敗しない灯油給湯器のおすすめの選び方
灯油給湯器を導入すると決めた後、次に悩むのが「どの機種を選べば良いか」という点です。ここでは、後悔しないための選び方のポイントを解説します。
1. 給湯能力(号数)で選ぶ
給湯能力は「号数」で表され、「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか」を示します。家族の人数やライフスタイルに合わせて適切な号数を選びましょう。
- 3万キロカロリー(30号相当): 1〜3人家族向け。
- 4万キロカロリー(40号相当): 4人以上の家族や、キッチンとシャワーを同時に使うことが多い家庭向け。
一般的には、4万キロカロリー(46.5kW)の製品が主流となっています。迷ったら少し余裕のある能力の製品を選ぶと、冬場でも快適にお湯を使える可能性が高まります。
2. 給湯方式で選ぶ
前述の通り、「水道直圧式」と「貯湯式」があります。
- 水道直圧式: 勢いのあるシャワーが好みの方におすすめ。ただし、古い配管の場合は水漏れのリスクを考慮する必要があります。
- 貯湯式(減圧式): 複数の場所で同時にお湯を使っても湯温が安定しやすいです。配管への負担が少ないため、古い住宅でも比較的安心して設置できるとされています。
3. 機能で選ぶ(給湯専用・オート・フルオート)
お風呂の快適性をどこまで求めるかで選びます。
- 給湯専用: とにかくシンプルでコストを抑えたい方向け。
- オート: 自動お湯はりや保温ができれば十分という方向け。
- フルオート: 自動足し湯や配管洗浄など、より快適・清潔に使いたい方向け。
4. 効率で選ぶ(エコフィール)
「エコフィール」は、従来捨てていた排気熱を再利用して水を温める高効率な灯油給湯器です。熱効率が約95%と非常に高く、灯油の使用量を約13%節約できると言われています。本体価格は高くなりますが、長い目で見れば燃料費の節約につながるため、お湯をたくさん使うご家庭には特におすすめです。
主要メーカーの特徴(ノーリツ・コロナなど)
日本の灯油給湯器市場では、主に以下のメーカーが高いシェアを誇っています。それぞれの特徴を知ることで、製品選びの参考になります。
ノーリツ(NORITZ)
ガス給湯器で圧倒的なシェアを誇る大手メーカーで、灯油給湯器の分野でも高い技術力と信頼性で知られています。特に、高効率な「エコフィール」のラインナップが豊富です。また、独自の見守り機能や、入浴時のヒートショック対策に配慮した機能など、利用者の安全・安心を考えた製品開発が特徴です。
コロナ(CORONA)
暖房機器で有名なメーカーですが、灯油給湯器においても長い歴史と実績があります。特に寒冷地での使用を想定した製品に強く、耐久性や安定性に定評があるとされています。「ボイスリモコン」など、使いやすさにこだわった機能も人気です。
長府製作所(CHOFU)
山口県に本社を置く住宅設備機器メーカーで、特に西日本で高いシェアを持っています。灯油給湯器のラインナップも非常に豊富で、多様なニーズに応える製品を揃えています。コストパフォーマンスに優れたモデルから高機能モデルまで幅広く展開しているのが特徴です。
どのメーカーも高い技術力を持っていますが、機能やデザイン、リモコンの操作性などに少しずつ違いがあります。可能であれば、ショールームなどで実物を確認したり、設置業者の意見を聞いたりして、ご自身に合ったメーカーを選ぶのが良いでしょう。
灯油給湯器のよくある疑問と対処法
- 灯油給湯器が灯油切れになったらどうする?対処法と予防策
- 灯油給湯器の寿命と交換時期の目安
- メンテナンスや修理はどうすればいい?
灯油給湯器が灯油切れになったらどうする?対処法と予防策
灯油給湯器で最も起こりがちなトラブルが「灯油切れ」です。急にお湯が出なくなると慌ててしまいますが、落ち着いて対処しましょう。
灯油切れになった時の対処法
灯油を補給する: まずは灯油タンクに灯油を補給します
灯油を補給する: まずは灯油タンクに灯油を補給します。
エア抜き(空気抜き)を行う: 灯油切れを起こすと、送油管に空気が入ってしまい、
エア抜き(空気抜き)を行う: 灯油切れを起こすと、送油管に空気が入ってしまい、灯油を補給しただけでは燃焼しないことがあります。この空気を抜く作業が「エア抜き」です。多くの機種では、給湯器本体にあるリセットボタンを押したり、特定の操作をしたりすることでエア抜きができます。詳しい方法は、必ず取扱説明書で確認してください。
再運転する: エア抜きが完了したら、リモコンで給湯器を再運転させます
再運転する: エア抜きが完了したら、リモコンで給湯器を再運転させます。
取扱説明書を見てもエア抜きの方法がわからない、または試しても復旧しない場合は、無理せず専門業者に連絡しましょう。
灯油切れの予防策
灯油切れを防ぐためには、日頃からの残量チェックが最も重要です。
- タンクの残量計をこまめに確認する習慣をつける。
- 残量が少なくなったら早めに給油を手配する。特に冬場は配送が混み合うことがあるため注意が必要です。
- 定期配送サービスを利用する。石油販売店によっては、定期的に巡回して自動で給油してくれるサービスがあります。
灯油給湯器の寿命と交換時期の目安
給湯器は消耗品であり、いつかは寿命を迎えます。灯油給湯器の寿命は、一般的に10年~13年程度と言われています。もちろん、使用頻度や設置環境、メンテナンス状況によって前後します。
以下のようなサインが見られたら、交換を検討する時期かもしれません。
- お湯の温度が安定しない
- お湯が出るまでに時間がかかるようになった
- 運転音が異常に大きくなった、または異音がする
- 給湯器本体から水漏れしている
- 黒い煙やススが出る
- エラー表示が頻繁に出る
特に、10年以上使用していて故障した場合、修理部品がなかったり、修理費用が高額になったりすることがあります。一度修理しても、また別の箇所が故障する可能性も高いため、専門家は交換を推奨することが多いです。突然お湯が使えなくなって困る前に、寿命が近づいたら早めに交換計画を立てておくことをおすすめします。
メンテナンスや修理はどうすればいい?
灯油給湯器を安全に長く使うためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。ご自身でできる日常的な点検と、専門業者に依頼する定期的なメンテナンスがあります。
自分でできる日常点検
- 給湯器本体の外観チェック: 異音や異臭、水漏れ、スス汚れなどがないか確認する。
- 灯油タンクのチェック: 水が溜まっていないか、ゴミなどが入っていないか確認する。
- リモコンのチェック: エラー表示が出ていないか確認する。
専門業者による定期メンテナンス
内部の燃焼状態の確認や部品の清掃・点検など、専門的な知識と技術が必要なメンテナンスは、3~5年に一度程度、専門業者に依頼することが推奨されています。特に、不完全燃焼は一酸化炭素中毒につながる危険性もあるため、定期的なプロによる点検は非常に重要です。
万が一、故障や不具合が発生した場合は、すぐに使用を中止し、購入した販売店や給湯器メーカー、または専門の修理業者に連絡してください。
※本記事の情報は、公開時点での一般的な情報をまとめたものです。個人の状況によって異なる場合がありますので、詳しくは専門家にご相談ください。
まとめ:灯油給湯器の導入は慎重な比較検討が重要
灯油給湯器選びで後悔しないための重要ポイント
- 灯油給湯器は灯油を燃焼させてお湯を沸かす仕組み
- メリットはランニングコストの安さとパワフルな給湯能力
- 特にプロパンガス地域や寒冷地でメリットが大きいとされる
- デメリットは初期費用の高さや灯油補給の手間
- 灯油タンクの設置スペースが別途必要になる
- 本体価格の目安は機能により10万円台から40万円以上
- 工事費込みの総額は25万円から60万円程度が相場とされる
- ガス給湯器は初期費用が安く、灯油給湯器はランニングコストが安い傾向
- エコキュートはランニングコストが非常に安いが初期費用は最も高額
- 給湯器選びはエネルギー事情や家族構成を考慮することが大切
- 給湯能力(号数)や給湯方式(水道直圧式・貯湯式)で選ぶ
- 自動お湯はりなどの機能(オート・フルオート)も選択のポイント
- 高効率なエコフィールは長期的に燃料費を節約できる可能性がある
- 灯油切れの際はエア抜きが必要な場合があるため取扱説明書を確認
- 寿命の目安は約10年から13年で不具合が出たら交換を検討
- 安全な使用のため専門業者による定期的なメンテナンスが推奨される
- 最終的な判断は複数の業者から見積もりを取り総合的に行うことが重要












