石油給湯器の全知識!価格・寿命・メーカー比較と選び方
給湯器の交換を考えたとき、「給湯 器 石油」という選択肢が気になっている方も多いのではないでしょうか。しかし、石油給湯器の導入を検討するにあたり、そもそも給湯器は灯油を使うのか、また灯油給湯器と石油給湯器の違いは何かといった基本的な疑問から、具体的な石油給湯器のメリットや価格、そして取り付ける費用はいくらくらいかかるのか、灯油ボイラーの価格が工事費込みでどの程度になるのか、といった費用面での不安もあるでしょう。さらに、製品を選ぶ上では、石油給湯器の寿命や、もし壊れやすいメーカーがあるなら避けたい、おすすめの石油給湯器メーカーランキング、特にシェアの高いノーリツの石油給湯器の価格についても詳しく知りたいところです。最終的に、ご家庭の状況に合わせて給湯器はガスと灯油どっちが安いのかを比較し、総合的に判断したいと考えているのではないでしょうか。この記事では、石油給湯器に関するあらゆる疑問に答え、後悔しない給湯器選びを徹底的にサポートします。
- 石油給湯器の基本的な仕組みやメリット・デメリットがわかる
- 本体価格や工事費込みの総額など費用の目安がわかる
- ガス給湯器とのランニングコストの違いがわかる
- 主要メーカーの特徴や寿命、選び方のポイントがわかる
目次
石油給湯器の基礎知識
- 灯油給湯器と石油給湯器の違いは?実は同じもの
- 給湯器は灯油を使う?仕組みを解説
- 石油給湯器のメリット・デメリット
灯油給湯器と石油給湯器の違いは?実は同じもの

給湯器を探していると、「石油給湯器」と「灯油給湯器」という二つの言葉を目にすることがあります。この二つは違うものなのかと混乱するかもしれませんが、結論から言うと、これらは基本的に同じものを指しています。
家庭用の燃料として使われる石油は、一般的に「灯油」を指します。そのため、メーカーや販売店によって呼び方が異なるだけで、どちらも灯油を燃料にしてお湯を沸かす給湯器のことです。この記事では、以降「石油給湯器」という名称で統一して解説を進めます。
豆知識:なぜ呼び方が違う?
法律(消防法など)や工業規格(JIS規格)では「石油」という大きな枠組みで燃料を定義しているため、製品としては「石油給湯器」と表記されることが多くあります。一方で、消費者にとっては「灯油」の方が馴染み深いため、「灯油給湯器」や「灯油ボイラー」といった呼び方が使われることもあります。
給湯器は灯油を使う?仕組みを解説

石油給湯器は、その名の通り灯油を燃料としてお湯を沸かす仕組みの給湯器です。まずは、その基本的な仕組みを理解しておきましょう。
石油給湯器は、大きく分けて以下の要素で構成されています。
- 灯油タンク: 燃料である灯油を貯めておくタンクです。屋外に設置されます。
- バーナー: 灯油を霧状に噴射し、着火させて燃焼させる部分です。
- 熱交換器: バーナーで発生した熱を、内部を通る水に伝えてお湯にする部分です。
- 給水管・給湯管: 水道から水を取り込み、沸かしたお湯を各蛇口へ送る配管です。
お湯の蛇口をひねると、給湯器内のセンサーが水の流れを検知します。すると、灯油タンクから送られてきた灯油がバーナーで燃焼し、その熱で熱交換器が加熱されます。熱交換器の中を通る水が温められてお湯になり、給湯管を通って蛇口から出てくる、というのが一連の流れです。
この仕組みにより、パワフルで安定した給湯が可能になります。
石油給湯器のメリット・デメリット

石油給湯器には、他の熱源(ガスや電気)にはないメリットがある一方、注意すべきデメリットも存在します。両方をしっかり理解した上で、ご家庭に合っているか判断することが重要です。
石油給湯器のメリット
ランニングコストが安い
特にプロパンガス(LPガス)を使用している地域では、ガス代に比べて灯油代の方が安くなる傾向があり、毎月の光熱費を大幅に節約できる可能性があります。
パワフルな給湯能力
灯油の燃焼熱は非常に高いため、一度に大量のお湯を使ったり、冬場の水温が低い時期でも安定してパワフルにお湯を供給できます。家族の人数が多いご家庭や、寒い地域にお住まいの方には大きなメリットです。
災害時にも比較的強い
灯油タンクに燃料さえ備蓄しておけば、電気が復旧し次第すぐに使用を再開できます。ガス管の復旧を待つ必要がないため、災害時の備えとしても心強いと言えるでしょう。
石油給湯器のデメリット
設置スペースが必要
給湯器本体に加えて、屋外に灯油タンクを設置するためのスペースが必要です。都市部の住宅密集地など、敷地に余裕がない場合は設置が難しいことがあります。
燃料(灯油)の補給が必要
灯油タンクの残量を定期的に確認し、少なくなったら給油する必要があります。この手間を面倒に感じる方もいるかもしれません。
運転音が大きい傾向
燃焼を伴うため、ガス給湯器や電気給湯器(エコキュートなど)に比べて運転音が大きい傾向があります。設置場所によっては、騒音が気になる可能性も考慮しましょう。
原油価格の変動
燃料である灯油の価格は、原油価格の動向に大きく影響されます。国際情勢によっては価格が高騰し、ランニングコストのメリットが薄れるリスクもあります。
石油給湯器の価格と費用
- 石油給湯器の本体価格の相場
- 取り付け工事費込みの総額はいくら?
- 給湯器はガスと灯油どっちが安い?ランニングコスト比較
石油給湯器の本体価格の相場

石油給湯器の本体価格は、給湯能力や搭載されている機能によって大きく異なります。一般的に、お湯を作るだけのシンプルな「給湯専用」タイプが最も安価で、追い焚き機能や自動お湯はり機能が付いた「オートタイプ」「フルオートタイプ」と高機能になるにつれて価格も高くなります。
あくまで目安ですが、機能別の本体価格の相場は以下の通りです。
| 機能タイプ | 本体価格の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 給湯専用 | 8万円~20万円程度 | 蛇口からお湯を出すだけのシンプルな機能。 |
| オートタイプ | 15万円~30万円程度 | 設定した湯量・湯温で自動お湯はり・自動ストップ。追い焚き機能付き。 |
| フルオートタイプ | 20万円~40万円程度 | オートタイプの機能に加え、お湯が減ると自動で足し湯、配管の自動洗浄機能など。 |
これらの価格はメーカーの希望小売価格であり、実際に販売店で購入する際は割引が適用されることがほとんどです。複数の業者から見積もりを取り、価格を比較検討することをおすすめします。
取り付け工事費込みの総額はいくら?

石油給湯器を設置する場合、本体価格に加えて取り付け工事費が必要です。この工事費は、現在の給湯器の種類や設置状況によって変動します。
一般的な取り付け工事費の目安は、5万円~10万円程度とされています。これには、既存の給湯器の撤去・処分費用、新しい給湯器の設置費用、配管の接続費用などが含まれます。
ただし、以下のようなケースでは追加費用が発生する可能性があります。
- ガス給湯器から石油給湯器への交換(灯油タンクの新規設置、配管工事など)
- 設置場所の大幅な変更
- 特殊な排気筒(FF式など)の設置
- リモコンの増設や配線工事
したがって、石油給湯器の設置にかかる総額は、本体価格と工事費を合わせておおよそ15万円~50万円程度が目安となります。正確な費用を知るためには、必ず専門業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを出してもらうことが不可欠です。
「石油給湯器を取り付ける費用はいくらですか?」という疑問に対しては、「本体と工事費込みで15万円から」というのが一つの答えになります。しかし、ご自宅の状況によって大きく変わるため、複数の業者に見積もりを依頼して比較することが、費用を抑えるための最も重要なポイントですよ。
給湯器はガスと灯油どっちが安い?ランニングコスト比較

「給湯器はガスと灯油どっちが安い?」これは多くの方が気になるポイントでしょう。ランニングコストは、お住まいの地域で使用しているガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)によって大きく変わります。
熱量あたりの単価比較(目安)
同じ熱量を発生させるために必要な燃料費を比較すると、一般的に以下のような傾向があるとされています。
| 燃料の種類 | 熱量単価の比較(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| 灯油 | 安い | 原油価格の変動を受けるが、プロパンガスよりは安価な傾向。 |
| 都市ガス | 比較的安い | 公共料金で安定しているが、基本料金がかかる。 |
| プロパンガス(LPガス) | 高い | ガス会社によって価格が異なり、自由料金制のため高価な傾向。 |
結論として
- プロパンガス地域の場合: 石油給湯器の方がランニングコストを大幅に抑えられる可能性が高いです。
- 都市ガス地域の場合: 灯油価格とガス料金の変動によりますが、大きな差は出にくいとされています。初期費用やメンテナンス性も考慮して総合的に判断する必要があります。
ただし、これはあくまで一般的な傾向です。燃料価格は常に変動するため、最新の料金を比較検討することが重要です。また、ご家庭のお湯の使用量によっても年間のコストは変わってきます。
石油給湯器の選び方
- おすすめの石油給湯器メーカーランキング
- 壊れやすいメーカーはある?選び方の注意点
- 石油給湯器の寿命はどのくらい?交換時期のサイン
おすすめの石油給湯器メーカーランキング

石油給湯器を製造・販売している主要な国内メーカーは限られており、それぞれに特徴があります。ここでは、特に人気の高い3つのメーカーをランキング形式でご紹介します。
第1位:ノーリツ (NORITZ)
ガス給湯器で圧倒的なシェアを誇るノーリツは、石油給湯器の分野でも高い技術力と信頼性で人気です。特に、熱効率を高めた「エコフィール」シリーズは、灯油の使用量を節約し、環境にも家計にも優しいと評判です。全国に広がるサービス網も充実しており、万が一の際のアフターサポートも安心できます。
第2位:コロナ (CORONA)
暖房機器で有名なコロナも、石油給湯器の老舗メーカーです。特に「水道直圧式」の技術に定評があり、パワフルで安定したシャワー圧を実現しています。静音性にも配慮したモデルが多く、運転音が気になる方におすすめです。
第3位:長府製作所 (CHOFU)
山口県に本社を置く長府製作所は、石油給湯器の分野で高いシェアを持つ実力派メーカーです。耐久性に優れた製品が多く、長く安心して使いたいというユーザーから支持されています。ラインナップも豊富で、さまざまなニーズに対応できる点が強みです。
このランキングは一般的な評価に基づくものであり、メーカーの優劣を決めるものではありません。それぞれのメーカーに特徴があるため、ご自身の希望する機能や予算、設置業者が得意とするメーカーなどを考慮して選ぶことが大切です。
壊れやすいメーカーはある?選び方の注意点
「石油給湯器で壊れやすいメーカーはありますか?」という質問をいただくことがありますが、特定のメーカーが他社に比べて著しく壊れやすい、ということはありません。
現在国内で販売されている主要メーカー(ノーリツ、コロナ、長府製作所など)は、いずれも高い技術力と品質管理体制を持っており、製品の信頼性に大きな差はないと考えてよいでしょう。
給湯器の故障や寿命は、メーカーによる違いよりも、むしろ以下の要因に大きく影響されると言われています。
給湯器の寿命に影響する要因
- 設置環境: 雨風に直接さらされる場所や、湿気の多い場所への設置は、部品の劣化を早める可能性があります。
- 使用頻度: お湯の使用量が多いご家庭ほど、部品の消耗は早くなる傾向があります。
- 水質: 井戸水や硬度の高い水を使用している場合、スケール(水垢)が内部に付着し、熱効率の低下や故障の原因となることがあります。
- 初期設置の質: 設置工事が不適切だと、給湯器本来の性能が発揮されないだけでなく、早期の故障につながる危険性があります。
したがって、メーカー選びも重要ですが、それ以上に信頼できる専門業者に適切な設置工事を依頼することが、給湯器を長く安心して使うための最も重要なポイントです。
石油給湯器の寿命はどのくらい?交換時期のサイン
石油給湯器の寿命は、一般的に10年~13年程度が目安とされています。もちろん、使用状況やメンテナンスの頻度によって前後しますが、10年を超えると何らかの不具合が発生しやすくなると考えておきましょう。
完全に故障してお湯が使えなくなる前に、交換を検討することが大切です。以下のようなサインが見られたら、交換時期が近づいている可能性があります。
石油給湯器の交換サイン
- お湯の温度が安定しない: 設定温度よりも熱くなったり、ぬるくなったりを繰り返す。
- お湯が出るまでに時間がかかる: 以前よりも給湯に時間がかかるようになった。
- 運転音が大きくなった・異音がする: 「ボンッ」という着火音や、「ゴーッ」という燃焼音が異常に大きくなった。
- 排気口から黒い煙やススが出る: 不完全燃焼を起こしている可能性があり、非常に危険な状態です。
- 給湯器本体から水漏れしている: 内部の部品が劣化・破損している可能性があります。
- エラー表示が頻繁に出る: リモコンにエラーコードが何度も表示される。
これらの症状を放置すると、突然お湯が使えなくなるだけでなく、不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの重大な事故につながる危険性もあります。少しでも異常を感じたら、すぐに使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。
よくある質問
- ノーリツの石油給湯器の価格は?
- 灯油ボイラーの価格と工事費込みの目安
ノーリツの石油給湯器の価格は?
業界最大手のノーリツ製石油給湯器は、その高い信頼性と性能から人気がありますが、価格帯が気になる方も多いでしょう。
前述の通り、ノーリツの石油給湯器の本体価格は、機能によって大きく異なります。
- 給湯専用タイプ: 定価で15万円前後から
- オートタイプ: 定価で30万円前後から
- フルオートタイプ: 定価で35万円前後から
- エコフィール(高効率タイプ): 各タイプにプラス5万円~10万円程度
重要なのは、これらはあくまでメーカー希望小売価格(定価)であるという点です。実際の販売価格は、施工業者によって大きく異なり、一般的に定価の40%~70%引き程度で販売されていることが多いようです。
例えば、定価35万円のフルオートタイプであれば、実際の販売価格は14万円~25万円程度になる可能性があります。これに工事費を加えた金額が総額となります。
具体的な価格を知るためには、ノーリツ製品の取り扱いに慣れている複数の業者に見積もりを依頼するのが一番です。同じ製品でも業者によって割引率や工事費が異なるため、相見積もりは必須ですよ。
灯油ボイラーの価格と工事費込みの目安
「灯油ボイラー」は、石油給湯器の別名として、特に暖房機能も兼ね備えた機種を指して使われることもあります。ここでは、一般的な給湯用の石油給湯器(灯油ボイラー)の価格と工事費について再度まとめます。
結論として、灯油ボイラー(石油給湯器)の価格と工事費を合わせた総額の目安は、15万円~50万円程度です。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 8万円~40万円 | 給湯専用、オート、フルオートなどの機能によって変動。 |
| 標準工事費 | 5万円~10万円 | 既存機器の撤去・処分、新規設置、配管接続など。 |
| 追加工事費 | 別途見積もり | 灯油タンクの新設、設置場所の変更などで発生。 |
| 合計(総額) | 15万円~50万円 | 選ぶ機種や工事内容によって大きく変わる。 |
最も費用を抑えられるのは、既存の給湯専用の石油給湯器を、同じタイプの給湯専用機に交換する場合で、総額15万円程度から可能な場合があります。一方で、高機能なフルオートタイプのエコフィールを新規に設置するような場合は、50万円近くになることも考えられます。
ご自身の予算と必要な機能を明確にし、専門業者と相談しながら最適な機種とプランを選ぶことが重要です。
※本記事の情報は、公開時点での一般的な情報をまとめたものです。製品の価格や工事費用は変動する可能性があるため、詳しくは専門業者にご確認ください。個人の状況によって最適な選択は異なりますので、専門家への相談をおすすめします。
まとめ:石油給湯器の交換で失敗しないために
この記事の要点まとめ
- 石油給湯器と灯油給湯器は基本的に同じものを指す
- 石油給湯器は灯油を燃焼させてお湯を沸かす仕組み
- メリットはランニングコストの安さとパワフルな給湯能力
- デメリットは設置スペースや給油の手間、運転音などがある
- 本体価格の相場は機能により8万円から40万円程度
- 取り付け工事費込みの総額目安は15万円から50万円程度
- プロパンガス地域ではガスより灯油の方がランニングコストが安くなる傾向
- 都市ガス地域ではコスト差が少ないため総合的な判断が必要
- おすすめメーカーはノーリツ、コロナ、長府製作所など
- 特定の壊れやすいメーカーはなく、設置工事の質が重要
- 石油給湯器の寿命は一般的に10年から13年が目安
- お湯の温度が不安定、異音、水漏れなどは交換のサイン
- 異常を感じたら重大な事故を防ぐためすぐに専門業者に点検を依頼する
- ノーリツ製品の価格は定価から大幅に割引されることが多い
- 正確な費用を知るためには複数の専門業者から見積もりを取ることが不可欠












