ノーリツ給湯器エラー!コード別の原因と自分でできる対処法
突然のノーリツ給湯器エラー!コード別の原因と自分でできる対処法を現場のプロが完全解説
こんにちは。給湯器修理.comです。
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
この記事でわかること
- ノーリツ給湯器の代表的なエラーコードの意味と原因
- エラー発生時に自分で安全に試せる対処法とNG行動
- 修理や交換にかかる費用相場と業者選びのポイント
- 給湯器の寿命を延ばしエラーを防ぐ日常のメンテナンス方法
ノーリツ給湯器でエラーが発生した際、エラーコードの確認方法はどうすればいいですか?
ノーリツ給湯器のエラーコードは、台所や浴室のリモコン画面に表示される2桁から3桁の数字で確認できます。お湯が出ない等の不具合時にリモコンを確認し、表示された数字を控えてください。このコードは原因特定に不可欠なSOSサインです。まずは表示された数字を正確に把握することが、修理や復旧への最短ルートとなります。あくまで目安ですが、コードを確認することで故障か一時的な不具合かの判断が容易になります。
お湯を使おうとしたら突然お湯が出ない、お風呂の追いだきができない。そんなとき、台所や浴室のリモコンから「ピーピー」という警告音が鳴り、画面に見慣れない数字が表示されていることはありませんか?それは、給湯器が自身の異常を検知して知らせている「エラーコード」です。給湯器の設置・修理の現場に長年携わってきた私から言わせれば、このエラーコードは給湯器からの「SOSのサイン」であり、問題解決のための非常に重要な手がかりとなります。
現場に到着して最初に行うのも、お客様へのヒアリングとこのエラーコードの確認です。「いつから」「どんな数字が」「どのタイミングで」出たのかを知ることで、原因の半分以上は特定できると言っても過言ではありません。ここではまず、ノーリツ給湯器におけるエラーコードの正しい確認方法と、その見方について詳しく解説していきます。
リモコン画面でのエラーコードの確認手順
ノーリツ給湯器のエラーコードは、主に台所リモコンや浴室リモコンの液晶画面に表示されます。通常、時計や設定温度が表示されている部分に、2桁または3桁の数字が点滅、あるいは点灯する形で現れます。エラーコードを確認する際の手順は非常にシンプルですが、以下のポイントを押さえておくことで、その後の対処がスムーズになります。

まず、エラーコードが表示されたら、すぐに電源を切らずに表示されている数字をメモするか、スマートフォンのカメラで撮影しておいてください。焦って電源を切ってしまうと、エラー表示が消えてしまい、修理業者に正確な状況を伝えられなくなることがあります。最新のノーリツ製リモコンの中には、過去のエラー履歴を記憶しているもの(メンテナンスモードで呼び出し可能)もありますが、基本的には発生時のリアルタイムの表示を確認するのが最も確実です。
また、台所リモコンと浴室リモコンの両方がある場合、両方に同じエラーコードが表示されているかどうかも確認してみてください。片方にしか表示されていない場合や、リモコン自体の電源が入らない(画面が真っ暗)場合は、給湯器本体の異常ではなく、リモコンと本体を繋ぐ通信線の断線や、リモコン自体の故障の可能性が高くなります。現場でも、「お湯が出ない」と呼ばれて駆けつけると、実はネズミが床下でリモコン線をかじって断線していただけ、というケースが年に数回は必ずあります。
エラーコードが点滅している場合の違いと意味の可能性
ノーリツ給湯器のリモコンに表示される数字には、「点滅」している場合と「点灯(つきっぱなし)」していることがあります。この違いには重要な意味が隠されています。

一般的に、数字が点滅している場合は「現在の異常・警告」を表しています。つまり、今まさに給湯器が安全装置を働かせて運転を停止している状態です。例えば、点火不良や水漏れ検知、排気温度の異常など、即座に運転を止めるべき事態が発生した際に点滅します。
一方、数字が点灯したままになっている場合、それは「お知らせ」や「メンテナンス時期の通知」であるケースが多いです。代表的なのが「88(または888)」という表示です。これは故障ではなく、標準的な使用期間(設計上の標準使用期間である10年)が経過したことを知らせる「点検お知らせ機能」です。この表示が出てもすぐにお湯が使えなくなるわけではありませんが、経年劣化による事故を防ぐために、メーカーによる法定点検や有償点検を受けることを推奨するサインです。
お客様から「88って出てお湯が止まるんじゃないかとヒヤヒヤしているんです」とお電話をいただくことがよくありますが、「それは10年頑張って働いた給湯器からの『そろそろ健康診断を受けさせてね』というサインですよ」とお伝えすると、皆様ホッとされます。ただし、点滅しているエラーコードの場合は放置せず、原因を特定して適切に対処する必要があります。
【注意喚起】ガス臭い場合や異音がする場合は直ちに使用を中止する
エラーコードの確認は重要ですが、それ以前に最優先すべきは「安全の確保」です。給湯器はガス(または石油)と電気、そして水を扱う精密機器であり、一歩間違えれば火災や一酸化炭素中毒といった重大な事故に直結します。

【危険なサインと直ちにとるべき行動】
- ガス臭い(都市ガス・プロパンガスのニオイがする)
絶対に火気を近づけず、換気扇や電気のスイッチにも触れないでください(火花が引火する恐れがあります)。窓を大きく開けて換気し、屋外のガスメーターの元栓を閉め、ただちに契約しているガス会社へ連絡してください。 - 給湯器本体から焦げ臭いニオイがする、煙が出ている
内部でショートや異常燃焼を起こしているおそれがあります。ただちに給湯器の使用を中止し、電源プラグを抜くかブレーカーを落としてください。 - 「ボンッ」「ドカン」という爆発音や、異常な金属音がする
点火時の不着火による遅れ点火(ガスが溜まった状態で引火する現象)や、ファンモーターの破損が疑われます。使用を中止し、専門業者へ点検を依頼してください。
以前、私が担当した現場で、「エラーが出た後、何度かリセットを繰り返していたら『ボンッ』と大きな音がして給湯器の隙間から火柱が見えた」というお客様がいらっしゃいました。幸い大事には至りませんでしたが、給湯器のフロントカバーを開けると内部が真っ黒に焦げ付いていました。エラーコードは給湯器が「これ以上動かすと危険だ」と判断して止まっている状態です。無理に何度もリセットを繰り返して再起動を試みるのは非常に危険ですので、絶対にやめてください。
ノーリツ給湯器のエラーコード一覧と原因は何ですか?
ノーリツ給湯器のエラーコードは、数字で異常箇所や状態を示します。2桁は全体やリモコン、3桁は特定の部品異常が目安です。現場で最も多い111や113は点火不良を指し、ガス供給の停止や点火装置の不具合が主な原因です。エラーは機器の安全装置が作動した結果ですので、まずはガスの元栓確認や再起動を試み、改善しない場合は無理に分解せず専門業者へ点検を依頼するのが安全な対処の目安となります。
ノーリツ給湯器のエラーコードは、数字の組み合わせによって「どこが」「どのように」異常をきたしているかを示しています。2桁のものは主に給湯器全体やリモコンに関するもの、3桁のものは特定の部品やセンサーの異常を示すことが多いです。ここでは、私が現場で特によく遭遇する代表的なエラーコードについて、その根本的な原因と給湯器内部で何が起きているのかを詳しく解説します。
エラーコード「111」「113」:点火不良の原因と対処
ノーリツ給湯器で最も相談件数が多いのが、この「111」または「113」です。これは「点火不良」を意味します。給湯器がガスを出して火花を散らしたものの、正常に火がつかなかった、あるいは火がついたことをセンサーが検知できなかった場合に表示されます。(111は給湯側、113は暖房側の点火不良を指します)

このエラーが出る原因は多岐にわたります。最も単純なのは「ガスが来ていない」ケースです。ガスメーターが地震などで遮断されていたり、プロパンガスのボンベが空になっていたり、引越し直後でガスの開栓手続きが終わっていない場合などです。
しかし、ガスが正常に供給されているにもかかわらず「111」が出る場合、給湯器内部の部品の不具合が疑われます。具体的には以下の通りです。
- イグナイター(点火装置)の故障: ガスコンロの「チチチチ」という火花を出す部品です。これが劣化すると火花が飛ばず、点火できません。
- フレームロッド(炎検知器)の異常: 炎が正常に燃えているかを微弱な電流で検知するセンサーです。ここにススや汚れが付着すると、実際には火がついていても「火がついていない」と誤認してガスを止めてしまいます。
- ガス電磁弁の故障: ガスを送り出す弁が開かなくなる故障です。
【現場の小話:シリコンスプレーの罠】
「111」エラーで呼ばれたある美容室でのこと。給湯器を開けてフレームロッドを確認すると、先端に白い粉のようなものがびっしり付着して絶縁状態になっていました。実はこれ、ヘアスプレーや柔軟剤に含まれる「シリコン」成分なんです。給湯器が燃焼用の空気と一緒にシリコンを吸い込み、高温で焼き付いてしまう現象です。ご家庭でも、給湯器の近くで防水スプレーなどを大量に使用すると、同じように点火不良を引き起こすことがあるので注意が必要です。
エラーコード「140」「143」:温度ヒューズ断線・過熱防止装置作動
「140(給湯側)」や「143(暖房側)」は、過熱防止装置が作動した、または温度ヒューズが断線したことを示すエラーです。給湯器内部の温度が異常に高くなり、火災を防ぐために強制的に運転を遮断する安全装置が働いた状態です。

なぜ給湯器内部が異常過熱するのでしょうか。主な原因は「熱交換器の詰まり」や「水量の極端な低下」です。熱交換器(バーナーの火で水を温めるための銅製のパイプ群)の外側にススやホコリが詰まると、排気がうまく抜けずに内部に熱がこもります。また、熱交換器の内部(水が通る道)に水垢やスケール(カルシウムなどの結晶)がこびりつくと、水に熱が伝わらなくなり、結果として熱交換器自体が異常な高温になってしまいます。
このエラーが出た場合、温度ヒューズという部品が物理的に焼き切れている(断線している)ことがほとんどです。温度ヒューズは一度切れると元には戻らないため、部品の交換が必須となります。さらに、ヒューズを交換するだけでなく「なぜ過熱したのか」という根本原因(熱交換器の詰まりなど)を解消しないと、すぐにまたヒューズが切れてしまいます。非常に危険な状態の一歩手前ですので、絶対に自分で直そうとせず、プロに依頼してください。
エラーコード「290」:中和器の異常・ドレン排水の詰まり
「290」は、省エネ高効率給湯器である「エコジョーズ」特有のエラーコードです。エコジョーズは、排気熱を再利用して水を温める仕組みですが、その過程で酸性の結露水(ドレン水)が発生します。この酸性の水をそのまま下水に流すと配管を傷めてしまうため、「中和器」という部品を通し、炭酸カルシウムと反応させて中性にしてから排出しています。「290」は、このドレン水がうまく排出されず、給湯器内部に水が溜まってしまっている状態(中和器水位異常)を示します。

原因として最も多いのは、ドレン排水管の物理的な詰まりです。給湯器の下から地面や側溝に向かって伸びている塩ビ管やホース(ドレン管)の出口に、落ち葉や泥が詰まっていたり、虫が巣を作っていたりすると、水が抜けなくなります。
また、冬場に非常に多いのがドレン管の凍結です。チョロチョロと流れるドレン水が外気で凍りつき、管を塞いでしまうのです。私が冬の早朝に「290」の修理依頼で伺うと、だいたいドレン管の出口に立派なツララができています。この場合は、ドレン管にぬるま湯をかけて氷を溶かすだけでエラーが解消し、すぐにお湯が使えるようになります。
エラーコード「632」:ふろ水流スイッチ異常・循環不良
お風呂の「追いだき」をしたときに頻発するのが「632」です。これは「ふろ水流スイッチ異常」を意味し、浴槽のお湯が給湯器との間を正常に循環していないことを示しています。

追いだきは、浴槽のお湯を吸い込んで給湯器で温め直し、再び浴槽に戻す仕組みです。お湯がしっかり流れているかを「水流スイッチ(または流量センサー)」が監視していますが、何らかの原因でお湯の流れが滞ると、空焚きを防ぐためにポンプを停止させ「632」を表示します。
現場での経験上、このエラーの原因の約8割はお客様自身で解決可能なものです。最も多いのが、浴槽内にある「循環アダプター(お湯が出てくる丸い金具)」のフィルターの目詰まりです。ここに髪の毛や湯垢、入浴剤のカスがびっしり詰まっていると、お湯を吸い込めなくなります。また、浴槽のお湯の量が少なすぎたり(循環アダプターの上端より下にある)、日焼け止めや皮脂汚れが配管内に蓄積して抵抗になっているケースもあります。
もちろん、フィルターが綺麗なのに「632」が出る場合は、給湯器内部の循環ポンプの故障や、水流スイッチ自体の固着といった部品の不具合が疑われます。ポンプのモーターが劣化すると、お湯を押し出す力が弱まり、循環不良を引き起こすのです。
エラーコード「710」「760」:燃焼制御回路の異常・通信エラー
「710」や「760」といった700番台のエラーは、給湯器の頭脳である「電装基板(コントロールボード)」や、燃焼を制御する電気回路の異常を示しています。
給湯器は、水温、水量、ガス圧、ファンモーターの回転数など、無数のセンサーからの情報を基板で瞬時に計算し、最適な燃焼状態をコントロールしています。この基板上の回路がショートしたり、部品が劣化したりすると、正しい制御ができなくなり安全のために停止します。
基板が故障する原因としては、経年劣化(コンデンサの液漏れなど)のほか、落雷による過電流(雷サージ)、激しい雨風による内部への浸水などが挙げられます。
そして意外と多いのが「虫や小動物の侵入」です。冬場、暖かさを求めて給湯器の隙間からヤモリやナメクジ、ゴキブリなどが侵入し、基板の電子部品の上を這った瞬間にショートして黒焦げになっている……という光景を、私は現場で何度も目撃しています。こうなると基板を丸ごと交換するしかありません。
エラーコード「920」「930」:中和器の寿命警告
先ほど「290」で解説したエコジョーズの中和器に関連するエラーです。「920」や「930」は、中和器の「寿命(交換時期)」を知らせる警告コードです。
中和器の中には、酸性を中和するための炭酸カルシウム(白い石のようなもの)が詰まっています。これは使用するごとに少しずつ溶けて減っていく消耗品です。給湯器は燃焼時間などから中和器の残量を計算しており、「そろそろ中和剤がなくなりますよ」というタイミングで「920」や「930」を表示します。
この表示が出た直後は、リモコンの運転スイッチを入れ直す(リセットする)ことで一時的に使用を再開できます。しかし、それはあくまで「応急処置」であり、しばらくすると完全にロックがかかり、中和器を新しいものに交換するまで一切お湯が使えなくなります。このエラーが出たら、完全に止まってしまう前に早めにメーカーや業者へ部品交換を依頼してください。
その他の頻出エラーコード(011, 012, 032など)
- 011 / 012(給湯・ふろ連続燃焼時間オーバー): お湯を出しっぱなしにしている時間が長すぎた場合に出ます。安全のためのタイムアウト機能です。お風呂の栓を閉め忘れてお湯はりを続けた場合などによく見られます。蛇口を閉めてリセットすれば直ります。
- 032(浴槽の排水栓閉め忘れ): 自動お湯はりの際、浴槽の栓が抜けていて水位が上がらないことを検知したエラーです。栓をしっかり閉め直して再度お湯はりを行ってください。
- 161(給湯出湯温度異常): 設定した温度よりも極端に熱いお湯、または冷たいお湯が出ている状態です。給湯器内部の水量サーボやガス比例弁の故障が疑われます。
ノーリツ給湯器でエラーコードが出たとき、自分でできる対処法はある?
エラーコードは一時的な誤作動の可能性があり、まずはリモコンのリセットを試すのが有効です。手順は、まず全てのお湯を止め、リモコンの運転スイッチを切り、約10分間放置してから再度電源を入れるだけです。これで直る場合も多いですが、改善しない場合は故障の可能性があるため、無理な分解は避け、専門業者へ相談することを目安としてください。
エラーコードが表示されたからといって、必ずしも業者を呼んで高額な修理をしなければならないわけではありません。給湯器のちょっとした誤作動や、外部環境(ガス・水・天候)の影響によるエラーであれば、お客様ご自身で安全に解決できるケースも多々あります。ここでは、現場のプロが推奨する「自分でできる安全な対処法」をステップ順に解説します。
リモコンのリセット(電源オンオフ)を試す
パソコンやスマートフォンがフリーズしたとき、再起動すると直ることがありますよね。給湯器も同じように、一時的なコンピューターの誤作動や、強風でたまたま火が消えてしまったような突発的なエラーの場合、「リセット」を行うことで正常に復帰することがよくあります。
【正しいリセットの手順】
- 使用中のお湯(蛇口やシャワー)をすべて止める。
- 台所リモコン(または浴室リモコン)の「運転スイッチ」を押して電源を「切」にする。
- そのまま約10秒〜30秒ほど待つ。
- 再度「運転スイッチ」を押して電源を「入」にする。
- エラーコードの表示が消え、時計や設定温度の表示に戻っているか確認する。
- お湯を出してみて、正常に温かくなるか確認する。
※注意点として、エラーの内容によってはリモコンの電源オンオフだけではリセットされず、給湯器本体の電源プラグ(コンセント)を抜いて挿し直す必要があることもあります。ただし、雨の日や濡れた手でコンセントを触るのは感電の危険があるため十分に注意してください。
また、リセットして直ったとしても、数日以内に同じエラーが頻発する場合は、根本的な故障が潜んでいます。何度もリセットを繰り返して無理に使い続けると、被害が拡大して修理費用が高額になったり、最悪の場合は火災に繋がったりする恐れがあるため、プロに点検を依頼してください。
ガス・水道の元栓とメーターを確認する
点火不良(111)や水が出ないといった症状の場合、給湯器本体の故障を疑う前に、大元の供給ラインを確認することが鉄則です。
1. ガスメーター(マイコンメーター)の確認
地震(震度5相当以上)が発生した直後や、ガスの長時間使用、ガス圧の異常低下などを検知すると、ガスメーターの安全装置が働いて自動的にガスを遮断します。この場合、家中のガス機器(ガスコンロなど)もすべて使えなくなります。
ガスメーターの赤いランプが点滅している場合は、遮断状態です。メーターについている復帰ボタンを奥までしっかり押し込み、数分待つと安全確認が行われ、ランプの点滅が消えればガスが使えるようになります。復帰手順はメーターにタグやシールで記載されていることが多いので、確認してみてください。
2. 水道の元栓と止水栓の確認
断水していないか、家の水道の元栓が閉まっていないかを確認します。また、給湯器の真下にある給水管のバルブ(止水栓)が、何かの拍子(物をぶつけた、いたずら等)で閉まっていないかも確認してください。バルブのつまみが配管に対して平行になっていれば「開」、垂直になっていれば「閉」です。
フィルターの掃除(給水ストレーナー・ふろ循環アダプター)
給湯器には、ゴミや異物が内部に侵入するのを防ぐためのフィルターがいくつか備わっており、これらが詰まると様々なエラーを引き起こします。定期的な掃除がトラブル防止の鍵です。
・ふろ循環アダプターの掃除(エラー632対策)
浴槽内にある丸い金具です。カバーは左(反時計回り)に少し回すと簡単に外せます。外したカバーの裏側や、内部のフィルター部分(網目)に髪の毛や湯垢が詰まっていないか確認し、使い古しの歯ブラシなどを使って水洗いしてください。掃除後は、カチッと音がするまで右に回して確実に取り付けます。これが斜めになっていたり、浮いていたりすると、空気を吸い込んでしまってうまく循環できなくなります。
・給水ストレーナーの掃除
給湯器の本体下部、水が入っていく配管の接続部付近に「水抜き栓兼ストレーナー(網目状のフィルター)」がついています。長年使っていると、水道管内のサビや砂粒がここに溜まり、水量が落ちてお湯になりにくくなることがあります。
※給水ストレーナーを外す際は、必ず事前に給湯器の給水バルブ(止水栓)を閉めてください。閉めずに外すと、水圧でストレーナーが吹き飛び、水が噴き出して大惨事になります。現場でも、お客様がDIYでやろうとして水浸しになったというSOSをたまに受けます。少しでも不安がある場合は、無理をせず業者に依頼してください。
凍結が原因の場合の自然解凍と予防策
冬場、特に冷え込んだ日の早朝に「お湯も水も出ない」「290エラーが出る」といった場合、配管の凍結が強く疑われます。給湯器内部や、屋外に露出している配管内の水が凍って膨張し、水の流れを止めてしまうのです。
【絶対NG!熱湯をかける行為】
凍結した配管を早く溶かそうとして、ヤカンで沸かした熱湯を直接配管にかける方がいらっしゃいますが、これは絶対にやってはいけません。急激な温度変化により、塩ビ管や銅管が膨張に耐えきれず「パキッ」と破裂してしまいます。配管が破裂すると、氷が溶けた途端に水が噴き出し、高額な配管修理工事が必要になってしまいます。
【正しい解凍方法】
基本は「気温が上がって自然に溶けるのを待つ」ことです。どうしても急ぐ場合は、凍結していると思われる配管(保温材が巻かれている部分など)にタオルを巻きつけ、その上から「30度〜40度程度のぬるま湯」をゆっくりとかけてください。または、ドライヤーの温風を離れた場所から優しく当てるのも効果的です。
【凍結予防策】
寒波が予想される夜は、お風呂の蛇口からお湯側の水栓を開け、一晩中「鉛筆の芯くらいの太さ(約4mm)」で水をチョロチョロと出しっぱなしにしておいてください。水が流れ続けていれば凍結を防ぐことができます。このとき、給湯器のリモコンの電源は切っておいて構いません(燃焼させないため)。
自分で対処してもエラーが消えない場合の判断基準
リセットを試し、ガスや水の供給を確認し、フィルターを掃除してもエラーが再発する場合、それは「給湯器内部の部品の物理的な故障」である可能性が極めて高いです。
給湯器のフロントカバーを外して内部を点検・修理するには、「ガス消費機器設置工事監督者」や「液化石油ガス設備士」「第二種電気工事士」などの国家資格や専門知識が必要です。素人が見よう見まねで内部の配線を触ったり、ガス管をいじったりすると、ガス漏れによる爆発や一酸化炭素中毒、感電といった取り返しのつかない事故に繋がります。
「自分でできることはすべてやった。それでもダメならプロに任せる」という潔い判断が、結果的に最も安全で、費用も安く(二次被害を防げるため)済みます。
ノーリツ給湯器のエラー修理・交換にかかる費用相場と期間はどのくらい?
ノーリツ給湯器の修理費用は数千円から数万円が目安ですが、交換は本体代と工事費で15万円から30万円程度が一般的です。判断基準は設置から10年が目安で、7年未満なら修理、10年経過時は交換を推奨します。期間は修理なら即日〜数日、交換は在庫状況によりますが数日〜1週間程度が目安です。故障状況や機種により変動するため、まずは専門業者へ見積もりを依頼しましょう。
エラーが頻発し、プロに依頼しなければならない状況になったとき、皆さんが最も気になるのは「修理で直るのか、それとも交換になるのか」、そして「費用はいくらかかるのか」ということなります。ここでは、現場のリアルな相場観と、修理か交換かを判断するための明確な基準をお伝えします。
修理と交換の判断基準:使用年数(寿命10年)を目安に
給湯器の修理か交換かを迷った際、プロが最も重視するのは「給湯器の設置からの使用年数」です。一般的に、家庭用給湯器の設計標準使用期間(寿命の目安)は「10年」と定められています。
- 使用年数が7年未満の場合:【修理を推奨】
まだ部品の経年劣化も少なく、故障した箇所を修理すればその後も長く使える可能性が高いです。メーカーの保証期間内(通常1〜3年、延長保証で5〜10年)であれば、無料で修理できることもあります。 - 使用年数が8年〜10年付近の場合:【状況により判断】
修理費用が1〜2万円程度で済む軽い故障(センサー交換など)であれば修理でも良いですが、基板や熱交換器など高額な部品(3〜5万円以上)の故障の場合は、交換を視野に入れるべき時期です。一箇所直しても、すぐに別の部品が寿命を迎えて連鎖的に故障する「故障のドミノ倒し」が起きやすい時期だからです。 - 使用年数が10年を超えている場合:【交換を強く推奨】
10年を超えると、メーカー側での「修理用部品の保有期間」が終了し始めます。つまり、「直したくても部品がないから直せない」という状態になります。また、熱効率も落ちてガス代が高くなっているため、新しい省エネ型(エコジョーズなど)に交換したほうが、長期的なコストパフォーマンスは圧倒的に良くなります。
エラー内容別の修理費用相場(部品交換・基板交換など)
修理を選択した場合、費用は「部品代+技術料+出張費」で構成されます。以下は、ノーリツ給湯器の一般的な修理費用の目安です(あくまで一般的な相場レンジであり、正確な金額は業者や機種により異なります)。
| 故障箇所・原因 | 関連する主なエラーコード | 修理費用の相場(目安) | 作業内容・備考 |
|---|---|---|---|
| 点火部品(イグナイター等) | 111, 113など | 15,000円 〜 25,000円 | 点火プラグ、フレームロッドの交換・清掃 |
| 水量・水流センサー | 632, 161など | 15,000円 〜 30,000円 | センサー部品の交換、配管接続部のパッキン交換 |
| 中和器の交換 | 290, 920, 930 | 15,000円 〜 30,000円 | エコジョーズ特有。中和器本体の交換作業 |
| 電装基板(コントロールボード) | 710, 760など | 30,000円 〜 50,000円 | 基板の丸ごと交換。高額になりがちです |
| 熱交換器(バーナー部) | 140, 143など | 50,000円 〜 80,000円 | 非常に高額。10年近い場合は本体交換を推奨 |
※夜間や休日の緊急対応の場合、別途時間外割増料金(数千円〜1万円程度)が加算されることがあります。
給湯器を交換する場合の費用相場と内訳
修理ではなく本体を丸ごと交換する場合の費用は、主に以下の4つの要素で構成されます。
①給湯器本体の価格(リモコン含む)+ ②標準工事費(設置・配管接続)+ ③古い給湯器の撤去・処分費 + ④諸経費・オプション工事費
一般的な相場レンジとしては、以下のようになります。
- 従来型給湯器(追いだき機能なし・給湯専用): 60,000円 〜 100,000円
- 従来型給湯器(追いだき機能あり・ふろ給湯器): 120,000円 〜 180,000円
- エコジョーズ(省エネ型・追いだき機能あり): 150,000円 〜 250,000円
- 暖房熱源機付き(床暖房や浴室乾燥機に対応): 250,000円 〜 400,000円以上
【時期・繁忙期による変動】
給湯器の交換費用は、依頼する時期によっても変動します。給湯器が最も壊れやすいのは水温が下がる「冬場(11月〜2月)」です。この時期は業者の繁忙期となり、割引率が渋くなったり、緊急対応の特別料金がかかったりすることがあります。逆に、春から夏にかけての閑散期は、キャンペーンなどで安く交換できるチャンスでもあります。
【設置環境による差】
戸建ての壁掛けタイプや据え置きタイプは作業スペースが広く工事がスムーズなため、標準工事費内で収まることが多いです。しかし、マンションのパイプシャフト(PS)設置や、高所作業、狭小地での作業など、特殊な環境の場合は追加の部材費や特殊工事費(1〜3万円程度)が加算されることがあります。
給湯器交換の詳しい費用や業者選びについては、以下の記事でも徹底解説していますので、あわせてご覧ください。
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修理や交換にかかる期間・繁忙期の注意点
お湯が使えない生活は、1日でも非常にストレスが溜まります。対応にかかる期間の目安は以下の通りです。
・修理の場合:
メーカーのサービスマンや業者が訪問し、その場で原因を特定します。修理用の部品をサービスカーに積んでいれば、訪問から1〜2時間程度で修理が完了します。しかし、特殊な部品や古い機種の部品を取り寄せる必要がある場合は、発注から納品まで2日〜1週間程度お湯が使えない期間が発生します。
・交換の場合:
専門業者に在庫があり、スケジュールが合えば、最短で「即日(即日交換)」や「翌日」に対応してもらえることもあります。実際の工事時間自体は、一般的な壁掛けタイプで約2〜3時間、エコジョーズや暖房付きなどの複雑なもので約4〜6時間で完了します。
ただし、先述した冬の繁忙期や、過去にあったような世界的な半導体不足などの影響でメーカーの生産が遅れている場合、希望の機種の納期が1ヶ月以上先になることもあります。完全に壊れてお湯が出なくなる前に、エラーが頻発し始めた段階で早めに見積もりを取っておくことが、冬場を乗り切る最大の防衛策です。
費用は機種・設置状況で変わります
正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。
通話料無料/24時間365日受付
ノーリツ給湯器のエラー修理・交換はどの業者に依頼すべき?
ノーリツ給湯器の依頼先は、保証期間内なら技術力と安心感のあるメーカー、10年経過後の交換なら費用を抑えやすい給湯器専門業者が目安です。メーカーは定価に近い提示が多く、ガス会社は信頼性は高いものの割引幅が限定的な傾向があります。ご自身の状況が保証期間内か、あるいは経年劣化による交換が必要かを見極め、費用と安心感のバランスで選ぶことが賢い選択のポイントです。
「いざ業者を呼ぼう!」と思っても、どこに連絡すればいいか迷う方は多いなります。依頼先は大きく分けて「メーカー」「ガス会社」「給湯器専門業者(ネット系含む)」の3つがあります。それぞれのメリット・デメリットを知り、状況に合わせて賢く選びましょう。
メーカー(ノーリツ)に依頼するメリットとデメリット
ノーリツのコンタクトセンター(修理受付窓口)に直接依頼する方法です。
【メリット】
自社製品の構造を知り尽くした専属のサービスエンジニアが訪問するため、技術力と原因特定の正確さはピカイチです。また、保証期間内であれば無償修理の対象となるため、購入から数年以内の新しい給湯器の場合は、迷わずメーカーに連絡すべきです。
【デメリット】
メーカーの役割はあくまで「自社製品の修理・保守」です。そのため、10年を超えた給湯器で「交換」となった場合、メーカーから提案される新品の給湯器本体価格は、定価に近い価格(割引率が低い)になることが多く、総費用が割高になりがちです。
ガス会社に依頼するメリットとデメリット
東京ガスや大阪ガスなどの大手都市ガス会社、または契約しているプロパンガス会社に依頼する方法です。
【メリット】
地元の営業所からすぐに駆けつけてくれる安心感と、日頃からガスを供給してもらっているという信頼感があります。ガス漏れなどの緊急時には最も頼りになる存在です。
【デメリット】
ガス会社も、給湯器本体の割引率はそこまで高くありません。また、実際の修理や交換作業は、ガス会社の下請けの設備業者が行うことが多く、中間マージンが発生するため費用が相場よりも高くなる傾向があります。
給湯器専門業者に依頼するメリットと選び方のコツ
インターネット等で集客を行っている、給湯器の販売・施工に特化した専門業者です。
【メリット】
最大の魅力は「圧倒的な価格の安さ」と「スピード」です。メーカーから直接大量に仕入れることで本体価格を50%〜80%オフで提供している業者が多数あります。また、「即日対応」を掲げている業者も多く、急いでお湯を使いたい場合には非常に重宝します。10年を超えた給湯器の「交換」であれば、専門業者一択と言っても過言ではありません。
【選び方のコツ(優良業者の見分け方)】
- 必要な資格を保有・明記しているか: ホームページに「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」や「液化石油ガス設備士」などの資格保有者が在籍している旨が明記されているか確認しましょう。
- 工事保証が充実しているか: 施工後の水漏れなどのトラブルに対して、独自の「無料10年工事保証」などをつけている業者は、自社の施工技術に自信を持っている証拠です。
- 見積もりの内訳が明瞭か: 「工事費一式」とごまかさず、本体代、標準工事費、処分費などが細かく明記されている業者を選びましょう。追加費用の有無を事前に確認することも大切です。
悪徳業者に騙されないためのチェックポイント
残念ながら、給湯器業界にもお客様の焦りや不安につけ込む悪徳業者が存在します。現場でよく聞く被害事例をもとに、注意すべきポイントを挙げます。
【こんな業者には要注意!】
- 突然訪問してきて点検を迫る: 「近所で工事をしている者ですが、お宅の給湯器から異常な音がしています。無料で点検しますよ」と言って上がり込み、「今すぐ交換しないと爆発する」と不安を煽って高額な契約を結ばせる手口が急増しています。正規の業者がアポ無しで訪問点検することは絶対にありません。
- 相場より「安すぎる」見積もり: 「最安値!」「他社の半額!」と極端に安い金額を提示し、いざ工事が始まると「配管が劣化している」「特殊な部品が必要」と難癖をつけて、最終的に相場以上の追加料金を請求する手口です。安い理由(大量仕入れなど)が明確でない極端な安値には注意してください。
- 名刺を持たない、会社概要が不明確: 担当者が名刺を渡さない、ホームページに会社の所在地や代表者名、固定電話番号の記載がない業者は、トラブル発生後に連絡が取れなくなる(計画倒産など)リスクが高いです。
最終的な判断は、必ず複数社から相見積もりを取り、対応の丁寧さや見積もりの透明性を比較した上で、信頼できる専門業者にご相談ください。
ノーリツ給湯器のエラーを防ぐための日常的なメンテナンスと注意点は?
ノーリツ給湯器の故障を防ぐには、入浴剤の選択に注意が必要です。特に硫黄や塩分を含むもの、白濁するタイプは熱交換器の腐食や循環不良の原因となるため使用を控えるのが無難です。また、給湯器周辺に物を置かない、排気口を塞がないことも重要です。日々の点検でエラー発生率を抑えられますが、異音や水漏れを感じたら早めに専門家へ相談することを目安としてください。
給湯器は外に設置されていることが多く、普段は存在を忘れがちです。しかし、日々のちょっとした気遣いとメンテナンスで、エラーの発生率を劇的に下げ、寿命を延ばすことができます。ここでは、現場のプロが実践してほしいと願う、日常の注意点をお伝えします。
入浴剤の使用に関する注意点と推奨される種類
お風呂の時間を楽しむための入浴剤ですが、選び方や使い方を間違えると、給湯器の寿命を縮める大きな原因となります。特に追いだき機能(循環ポンプ)がついている給湯器の場合、注意が必要です。
【避けるべき入浴剤】
- 硫黄成分を含むもの(温泉地のお土産など): 硫黄は金属を腐食させる性質が非常に強いため、熱交換器や銅製の配管に穴を開けて水漏れを引き起こします。
- 塩分を含むもの(バスソルトなど): 塩分もサビの原因となります。
- 白濁するタイプ(チタンを含むもの): 配管内に白い粉末が沈殿・蓄積し、循環不良(エラー632)の原因になります。
- 花びらやお茶の葉などの固形物が入っているもの: 循環アダプターのフィルターを瞬時に詰まらせます。
【推奨される入浴剤】
透明なタイプで、パッケージの裏に「浴槽・風呂釜をいためるイオウは入っておりません」と明記されている一般的な市販の入浴剤(バブやバスクリンの透明タイプなど)であれば、基本的には問題ありません。ただし、入浴剤を使用した後は、配管内に成分を残さないよう、こまめにお湯を抜き、新しい水で追いだき配管の洗浄(自動洗浄機能など)を行うことをおすすめします。
ふろ循環アダプターの定期的な清掃方法
先述したエラー632(循環不良)を防ぐため、浴槽内の循環アダプターのフィルターは、最低でも月に1回、理想を言えば週に1回は掃除する習慣をつけてください。
掃除を怠ると、湯垢や皮脂がフィルターの網目を塞ぐだけでなく、その汚れをエサにして雑菌(レジオネラ属菌など)が繁殖し、お風呂のお湯が臭くなったり、衛生面で悪影響を及ぼしたりします。
外し方は簡単で、カバーを少し左に回して手前に引くだけです。歯ブラシでゴシゴシと水洗いし、目詰まりを完全に解消してから元に戻してください。これだけで、追いだき時のポンプへの負荷が減り、給湯器の寿命が延びます。
給湯器周辺の環境整備(排気口を塞がない・物を置かない)
給湯器が正常に燃焼するためには、大量の「新鮮な空気」が必要です。給湯器の周辺環境が悪化すると、不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生したり、エラーで停止したりします。
現場でよくあるNG例が、給湯器のすぐ前に「物を置いてしまう」ことです。例えば、冬場に不要になったスタッドレスタイヤを積み上げたり、背の高い観葉植物を置いたり、DIYで給湯器の周りを波板や目隠しフェンスで囲ってしまったりするケースです。
給湯器の排気口から出る排気ガス(約200度の高温)がこれらの障害物に当たって跳ね返り、再び給湯器の吸気口から吸い込まれる現象を「ショートサイクル」と呼びます。排気ガスには酸素がほとんど含まれていないため、これを吸い込んだ給湯器は酸欠状態になり、不完全燃焼(エラー111や140など)を引き起こします。
給湯器の前方(排気口の正面)は、最低でも60cm(できれば1m以上)の空間を確保し、周囲には燃えやすいものを絶対に置かないようにしてください。
長期間使用しない場合の水抜きと凍結予防
旅行や出張、あるいは空き家などで、冬場に給湯器を1ヶ月以上使用しない場合は、必ず「給湯器内部の水抜き」を行ってください。
普段、給湯器の電源プラグがコンセントに挿さっていれば、外気温が下がったときに自動的にヒーターが作動したり、ポンプを回したりして凍結を予防する機能が働いています。しかし、長期間家を空ける際に「電気代がもったいないから」とブレーカーを落としたり、電源プラグを抜いてしまったりすると、この凍結予防機能が働きません。その結果、内部の水が凍結して配管が破裂し、春になって久しぶりに水を通した瞬間に給湯器の中から大水漏れを起こす……という悲劇が毎年多発しています。
水抜きの詳しい手順は取扱説明書に記載されていますが、基本的には「ガスと水の元栓を閉める」→「家の中の全てのお湯の蛇口を開ける」→「給湯器本体の水抜き栓(数箇所あります)を外して水を完全に抜く」という作業になります。少し手間ですが、高額な修理代を防ぐための重要な儀式です。
まとめ:ノーリツ給湯器のエラーコード別の原因と対処法を理解して安心な生活を
今回は、ノーリツ給湯器のエラーコードについて、その意味や原因、そして自分でできる安全な対処法から業者選びまで、現場のプロの視点から徹底的に解説してきました。
給湯器のエラーコードは、決してあなたを困らせるためのものではありません。むしろ、大きな事故や取り返しのつかない故障になる前に「ここが少しおかしいよ」「助けてほしい」と教えてくれる、給湯器からの大切なメッセージです。
エラーが出たら、まずは落ち着いて数字を確認し、今回ご紹介したリセット手順やフィルターの掃除など、自分でできる範囲の対処を試してみてください。それでも解決しない場合や、使用年数が10年を超えている場合は、無理をせずに信頼できる専門業者へ点検・交換を依頼することが、最も安全で確実な解決への近道です。
お湯が当たり前に出る生活は、失って初めてそのありがたみに気づくものです。日頃からの簡単なメンテナンスと、いざという時の正しい知識を備えて、安心で快適なバスタイムを守り続けてください。
※記事内で紹介した費用相場や対処法は一般的な目安です。正確な情報はノーリツ公式サイトの取扱説明書をご確認いただき、最終的な判断や内部の修理は必ず専門資格を持った業者にご相談ください。
▶ まず読みたい:給湯器からお湯が出ない?原因と9つの対処法を徹底解説
株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。










