コロナ給湯器の取り付け・交換は自分でできる?費用相場やエラー対処法を徹底解説
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
コロナ給湯器の取り付け・交換は自分でできる?費用相場やエラー対処法を徹底解説
コロナ給湯器の取り付けや交換は、電気・ガス・水道の接続に国家資格が必要となるため、DIY(自己施工)での作業は原則としてできません。無資格での配管や配線工事は法令違反となるだけでなく、ガス漏れや一酸化炭素中毒、火災といった重大な事故を引き起こす恐れがあります。本記事では、ご自宅の環境に合わせた修理・交換の判断基準をはじめ、コロナ給湯器の費用相場、リモコンに表示される「エラー4」「エラー88」の対処法、そして安全に依頼できる業者の選び方を客観的に解説します。
1. 賃貸物件(アパート・マンション)にお住まいの方
給湯器の所有者は大家さんまたは管理会社です。入居者が独自に修理や交換を行うと退去時のトラブルに発展する可能性があるため、まずは管理会社や大家さんへご連絡ください。
2. 持ち家にお住まいで、修理か交換か迷っている方
給湯器の使用年数が10年未満であれば部品交換(修理)、10年以上経過している場合は本体の交換が推奨されます。保証期間内であればコロナのメーカー窓口へ、期間外であれば専門業者へ見積もりをご相談ください。
※緊急時の安全確保について
ガス臭い、焦げ臭いにおいがする、または給湯器本体から大量の水漏れが発生している場合は、直ちに給湯器の操作および使用を中止してください。その後、速やかにご契約のガス会社、管理会社、または専門業者へ連絡し、指示を仰いでください。
1. 最初に確認:賃貸か持ち家か?修理か交換かの適切な判断基準
給湯器に不具合が生じた際、最初に確認すべきなのは「現在の住環境」と「給湯器の使用年数」です。これらによって、取るべき行動や連絡先が大きく異なります。
賃貸物件における給湯器トラブルの対応
賃貸アパートやマンションに設置されている給湯器は、物件の付帯設備として大家さんや管理会社が所有・管理しています。そのため、お湯が出ないなどのトラブルが発生した際、入居者が自己判断で業者を手配したり、DIYで修理・交換を試みたりすることは避けなければなりません。
勝手に工事を行ってしまうと、費用が自己負担になるだけでなく、原状回復義務に違反したとして退去時に高額な請求を受けるリスクがあります。不具合を感じたら、まずは賃貸借契約書に記載されている管理会社や大家さんの連絡先へ状況を報告し、指定された業者による点検を待つようにしてください。
持ち家における「修理」と「交換」の判断基準
戸建てや分譲マンションなどの持ち家にお住まいの場合、給湯器の修理と交換のどちらを選ぶべきかは、主に「使用年数」を目安に判断することが一般的です。
・使用年数が10年未満の場合
多くの給湯器メーカーは、製品の設計上の標準使用期間を約10年と定めています。購入から数年しか経過していない場合は、特定の部品が劣化しているだけの可能性が高く、数万円程度の部品交換で正常に動作するようになることが多いとされています。この期間内であれば、修理を選択するほうが経済的にお得になる傾向があります。
・使用年数が10年以上の場合
設置から10年以上が経過している給湯器は、内部の複数の部品が同時に経年劣化を起こしている可能性が高まります。一度修理をしても、すぐに別の箇所が故障するリスクがあるため、結果的に修理費用がかさんでしまうことがあります。また、メーカー側での修理用部品の保有期間(通常は製造終了から10年程度)が過ぎていると、物理的に修理が不可能なケースも少なくありません。そのため、10年を超えた給湯器に不具合が出た場合は、新しい機器への交換を検討することが推奨されます。
2. 【警告】コロナ給湯器の取り付けをDIY(自分)で行うリスクと法律
「インターネットで給湯器本体を安く購入し、自分で取り付ければ工事費を節約できるのではないか」と考える方もいらっしゃることもあります。しかし、給湯器の取り付けや交換を一般の方がDIYで行うことは、原則として推奨されません。そこには、法律上の厳しい制限と、命に関わる重大な事故のリスクが潜んでいます。
電気・ガス・水道の接続には国家資格が必須
給湯器を壁に掛ける、あるいは所定の場所に置くといった物理的な設置作業そのものには資格が不要なことがあります。しかし、給湯器を稼働させるためには「水」「ガス」「電気」の3つの配管・配線を正確に接続しなければなりません。これらの接続工事は、関連法令によって有資格者でなければ行ってはならないと明確に定められています。
具体的に必要とされる資格の例としては、以下のようなものが挙げられます。
・液化石油ガス設備士:プロパンガス(LPガス)を利用する給湯器の配管接続に必要な国家資格です(液化石油ガス法に基づく)。
・ガス可とう管接続工事監督者 / 簡易内管施工士:都市ガスを利用する給湯器の接続に求められる資格です。
・第二種電気工事士:給湯器の電源を直接配線で接続する場合などに必要となる国家資格です。
無資格工事による罰則と違法性
資格を持たない一般の方がこれらの工事を行った場合、法令違反となります。例えば、電気工事士法では、無資格で電気工事を行った者に対して「30万円以下の罰金または1年以下の懲役」が科せられる可能性があると定められています(経済産業省などの公的機関の案内に基づく)。インターネット上にはDIYでの交換手順を解説する動画などが存在することもありますが、これらを鵜呑みにして無資格で作業を行うことは違法行為となるリスクが高いため、避けるべき行動です。
重大事故のリスクと保険適用外の恐れ
無資格での不適切な施工は、取り返しのつかない重大事故を引き起こす危険性をはらんでいます。
ガスの接続不良はガス漏れを招き、最悪の場合は爆発事故や一酸化炭素中毒といった命に関わる事態に直面する恐れがあります。また、電気配線のミスは漏電による火災の原因となり、水道管の接続不良は水漏れによって家屋の床や壁に深刻な腐食ダメージを与えるおそれがあります。
さらに、DIYで給湯器を設置して事故が起きた場合、メーカーが定める正規の施工方法とみなされないため、メーカー保証が無効になる可能性が高いとされています。同時に、火災保険の適用対象外と判断されるケースも多く、結果として莫大な修繕費用を全額自己負担しなければならないリスクがあることを十分に理解しておく必要があります。
3. コロナ給湯器の交換・取り付けにかかる費用相場
業者に給湯器の交換を依頼する際、あらかじめ費用相場を把握しておくことは、適正価格を見極め、悪徳業者による高額請求を防ぐために非常に重要です。株式会社コロナ(CORONA)は、世界で初めて家庭用エコキュートを製品化したメーカーとして知られており、石油給湯器(灯油ボイラー)やエコキュートの市場で高いシェアを持っています。
以下に、コロナ製の代表的な給湯器である「石油給湯器」と「エコキュート」の交換費用相場をまとめました。
| 給湯器の種類 | 本体+工事費の総額相場 | 特徴と費用の傾向 |
|---|---|---|
| 石油給湯器(灯油ボイラー) | 約15万円 〜 30万円台 | 従来型か高効率型(エコフィール)かによって本体価格が変動します。比較的初期費用を抑えやすい傾向があります。 |
| エコキュート | 約30万円 〜 70万円程度 | タンク容量や機能(フルオートなど)により大きく変動。ネット専門業者を利用すると40万〜50万円程度に収まるケースもあります。 |
追加工事費と相見積もりの重要性
上記の表はあくまで一般的な相場であり、実際の交換費用はご自宅の設置状況によって変動します。例えば、今まで使用していたメーカーからコロナ製へ変更する場合、配管の位置が変わるため「配管延長工事」が必要になることがあります。また、既存の配管が著しく劣化している場合は、新しい配管への交換費用が追加で発生することもあります。
そのため、ホームページ上に記載されている「最安値」だけを鵜呑みにせず、必ず事前に現地調査(または写真による概算診断)を依頼し、追加工事費を含めた「総額」での見積もりを出してもらうことが大切です。また、1社だけでなく複数の業者から相見積もりを取ることで、ご自身の環境における適正価格を正確に把握することが可能となります。
4. リモコンに「エラー4」「エラー88」が出たときの対処法
コロナ給湯器を使用していると、突然リモコンに見慣れない数字(エラーコード)が表示され、お湯が出なくなることがあります。ここでは、検索されることの多い「エラー4」と「エラー88」について、その意味と安全な対処法を解説します。
エラー4(E4):着火不良・途中消火
リモコンに「4」または「E4」と表示された場合、給湯器が着火できなかった、あるいは燃焼中に火が消えてしまったことを示しています。これは石油給湯器においてよく見られるエラーであり、必ずしも本体の故障とは限りません。
・主な原因
最も多い原因は「灯油タンクの油量不足(灯油切れ)」です。また、給油後にタンクのコックを開け忘れている場合や、給水口のフィルターにゴミが詰まって水流が不足している場合にも発生することがあります。
・対処法
まずは屋外にある灯油タンクを確認し、灯油が十分に補充されているか、コックが開いているかを確認してください。灯油切れが原因だった場合は、灯油を補充した後に給湯器本体の「エア抜き」作業が必要になることがあります(エア抜きの具体的な手順は、お手元の取扱説明書をご確認ください)。灯油があり、リセット操作(リモコンの運転スイッチを一度切り、再度入れる)を行ってもエラーが頻発する場合は、点火部品の故障が疑われるため、メーカーまたは専門業者へ点検を依頼してください。
エラー88(888):点検時期のお知らせ(タイムスタンプ機能)
ある日突然リモコンに「88」や「888」という数字が点滅した場合、多くの方が「故障したのではないか」と驚かれますが、これは故障を知らせるエラーコードではありません。
・主な原因
「エラー88」は、給湯器の使用期間が設計上の標準使用期間である「10年相当」に達したことを知らせるための機能(タイムスタンプ機能)です。経年劣化による重大事故(火災や一酸化炭素中毒など)を未然に防ぐため、メーカーが意図的に表示させています。
・対処法
この表示が出ても、すぐにお湯が使えなくなるわけではなく、そのまま給湯器を使用することは可能です。しかし、内部の部品は確実に劣化しているため、安全のために株式会社コロナの公式点検受付窓口へ「法定点検(有料)」を依頼することが強く推奨されています。点検を受け、安全が確認されれば、専門のサービスマンがエラー表示を解除してくれます。
5. 修理や交換に火災保険やメーカー保証は適用される?
給湯器の修理や交換には数万円から数十万円の出費が伴うため、「火災保険やメーカー保証を使って費用を抑えられないか」と考えるのは自然なことです。ここでは、保険や保証が適用される条件と注意点について解説します。
火災保険が適用されるケースとされないケース
多くの方が加入している住宅の火災保険ですが、給湯器の故障に対して常に保険金が下りるわけではありません。
・適用されないケース(経年劣化)
給湯器の故障原因が、長年の使用による「経年劣化」である場合、原則として火災保険の適用対象外となります。寿命による部品の摩耗やサビなどは、保険の補償範囲には含まれないためです。
・適用される可能性があるケース(自然災害・特約)
一方で、台風による飛来物で給湯器が破損した、落雷による過電流で基盤がショートした、といった「自然災害(風災・落雷・雪災など)」が原因であることが明確な場合は、火災保険が適用されるおそれがあります。また、火災保険に「電気的・機械的事故特約」などのオプションを付帯している場合、一定の条件を満たせば突発的な故障に対して保険金が支払われるケースがあります。
※注意点:経年劣化による故障であるにもかかわらず、「台風のせいにして保険を申請しよう」などと事実を偽って申請する行為は保険金詐欺にあたります。保険会社が派遣する専門の鑑定人には必ず見破られるため、虚偽の申請は行わないでください。
メーカー保証の範囲とDIYによる保証無効のリスク
コロナ給湯器のメーカー保証期間は、通常、本体が1年、熱交換器などの特定部品が3年程度に設定されていることが一般的です(製品により異なります)。また、購入時に有料の「延長保証」に加入していれば、最長で5年〜10年間の保証を受けられることがあります。
ただし、前述の通り、給湯器の設置を無資格の一般人がDIYで行った場合、メーカーが定める正しい施工基準を満たしていないと判断され、保証期間内であっても保証が無効となる恐れがあります。確実な保証を受けるためにも、取り付けは必ず有資格者が在籍する専門業者へ依頼してください。
費用は機種・設置状況で変わります
正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。
通話料無料/24時間365日受付
6. 失敗しない!安全で信頼できる給湯器交換業者の選び方
給湯器の交換を業者に依頼する際、適正な価格で安全な工事を行ってくれる優良な業者を見極めることが重要です。稀に、無資格のスタッフが工事を行ったり、不当に高額な追加費用を請求したりする悪質なケースも報告されています。以下のポイントを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
1. 必要な資格をホームページで明記しているか
最も重要なのは、工事を担当するスタッフが適切な国家資格や専門資格を保有しているかという点です。優良な業者は、自社のホームページやパンフレットに「液化石油ガス設備士」「第二種電気工事士」「給水装置工事主任技術者」、あるいは業界団体の認定資格である「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」などの保有資格を明確に記載しています。依頼前に必ず確認するようにしましょう。
2. 見積もりの内訳が透明で「総額」を提示してくれるか
「給湯器交換一式 〇〇円」といった大雑把な見積もりしか出さない業者は、工事当日に「配管の交換が必要だった」などの理由で追加費用を請求してくるリスクがあります。事前の現地調査、または写真を送付することによる詳細なヒアリングを行い、本体代、標準工事費、古い給湯器の撤去・処分費、必要な追加工事費などをすべて含めた「総額」を提示してくれる業者を選ぶことが大切です。
3. アフターサービスや独自の工事保証が充実しているか
給湯器は設置して終わりではなく、長く安全に使用するものです。万が一、設置後に水漏れや不具合が発生した場合に備え、メーカー保証とは別に業者独自の「工事保証(施工保証)」を無料で付帯している業者を選ぶと安心です。保証期間や、夜間のトラブル対応窓口の有無なども比較のポイントとなります。
7. 次の行動と関連記事
ここまで、コロナ給湯器の取り付けや交換に関するDIYのリスク、費用相場、エラーの対処法などについて解説してきました。給湯器の工事は、法律で定められた資格を持つプロフェッショナルでなければ安全に行うことができません。ご自身の安全と財産を守るためにも、自己判断での作業は控え、適切な窓口へ相談することが解決への最短ルートとなります。
次に取るべき行動のまとめ
・賃貸物件にお住まいの方:
まずは賃貸借契約書を確認し、管理会社または大家さんへ給湯器の不具合状況を連絡してください。
・持ち家にお住まいで、購入から10年未満の方:
メーカーの保証期間内である可能性が高いため、株式会社コロナの公式修理受付窓口、または給湯器を購入した販売店へ修理の相談をしてください。
・持ち家にお住まいで、購入から10年以上経過している方:
経年劣化による寿命の可能性が高いため、新しい給湯器への交換を検討する時期です。資格を持った専門業者を2〜3社ピックアップし、相見積もりを依頼して費用や対応を比較してみましょう。
安全で快適な生活を取り戻すために、状況に応じた適切な対応を選択してください。
給湯器の交換や修理に関するさらに詳しい情報は、以下の記事も参考にしてください。
・給湯器の寿命は何年?交換時期のサインと長持ちさせるコツ
・給湯器交換業者の選び方!相見積もりのポイントと注意点
・エコキュートと石油給湯器の徹底比較!ランニングコストがお得なのはどっち?
▶ まず読みたい:給湯器の交換はどこに頼む?費用や寿命、補助金まで解説
株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。










