給湯器の故障時の緊急対処法:自分でできる対処から専門家へ連絡するまでのステップ
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給湯器の不調に気づいたら、まずガス臭・煙・漏水などの異常がないか確認します。異常があるときは復旧操作より安全確保を優先し、異常がない場合に限り、停電・断水・エラー表示を順に確認してください。「緊急停止ボタンを押す」「電源を抜く」を、すべての機種・症状に共通する手順にはできません。
この記事は主に家庭用ガス給湯器の初期対応を扱います。石油給湯器、エコキュート、ハイブリッド給湯器では操作が異なるため、使用機種の取扱説明書を優先します。
公式情報確認日:2026年10月18日
ガス臭があるときは、点火確認や電気操作をしない
ガス臭がするときは、ライター・マッチ・コンロなどで火を使わないでください。電灯や換気扇のスイッチは入れる操作も切る操作もしません。給湯器の復旧のために電源プラグを抜き差ししたり、点火を試したりせず、安全な場所から地域のガス漏れ緊急窓口へ連絡します。
東京ガスネットワークは、室内でガス臭がある場合の窓開けやガス栓の閉止を案内する一方、屋外がガス臭い場合は窓や戸を閉め、ガスが室内へ入らないよう案内しています。臭いのする場所へ入ったり、機器へ無理に近づいたりせず、状況に応じて避難してください。
ガス漏れの緊急連絡先と、通常の給湯器修理窓口は別です。地域のガス会社の公式案内で連絡先を確認してください。火や煙が広がっている場合は機器を操作せず、安全な場所へ離れて消防へ通報します。
漏水・煙・焦げ臭さがある場合は使い続けない
本体や配管から水が漏れている場合は使用を中止し、安全に位置を特定して操作できる場合に給水元栓を閉め、メーカーや修理窓口へ連絡してください。濡れたコンセント・配線には触れません。原因を調べるために本体カバーを外したり、内部部品を交換したりしないでください。
煙や焦げ臭さ、異常な音がある場合も、使って様子を見ることは避けます。ガス臭もある場合には前項の電気操作禁止を優先し、安全を確保して連絡してください。共通の「緊急停止ボタン」を探して機器へ近づく必要はありません。
出典:リンナイ「給湯器が破損してしまったら・漏水時の対応」、リンナイ「ガス給湯器の安全な使用」
異常がない場合は、停電・断水・症状を切り分ける
| 今の状態 | 最初に確認すること |
|---|---|
| 停電している | 通常の電源が必要な機器は使用を待つ。停電対応の有無を型番で確認する |
| 水側も湯側も水が出ない | 別の蛇口と断水情報を確認する。寒波のときは凍結も考える |
| 水は出るが、どこもお湯にならない | リモコンの表示・エラー番号とガス供給情報を記録する |
| 一か所だけお湯にならない | 正常な蛇口との差、水栓やシャワーヘッドを変更した時期を確認する |
エラーはメーカーや機種で意味が異なります。番号を記録して型番別の説明書・公式FAQで調べ、そこで利用者向けに案内された操作だけを行ってください。理由が分からないままリセットや点火を繰り返したり、安全装置を解除したりしません。
出典:ノーリツ「すべての蛇口からお湯が出ない」、ノーリツ「1か所からだけお湯がでない」
停電中は「ガスが来ていれば使える」と考えない
家庭用コンセントの電気を使うガス・石油給湯機器は、通常の停電中には運転できません。ガス給湯器でも電気が必要です。使用中に停電すると、お湯が水に変わる場合があります。
例外として、リンナイには停電モード搭載機種などがありますが、対応する機器・リモコン、電源、ガス・水道の供給といった条件の確認が必要です。非常用電源をつなげれば、どの給湯器でも通常通り使えるわけではありません。型番の説明書で対応と使える機能を確認し、不明な場合はメーカーへ相談してください。
停電中は凍結予防ヒーターなども働かなくなるため、寒波が重なる場合は説明書の水抜き等の対策を確認します。ガス臭や漏水がない通常の凍結予防では、電源プラグを抜かない案内もあります。停電への事前対策と通常時の凍結予防を混同せず、状況に合う手順を使いましょう。
復電後は、異常がないことを確かめて機種の再使用手順に従います。温度や時刻の設定が戻る場合があるため、使用前に表示を確認してください。
出典:ノーリツ「停電の場合」、リンナイ「停電」、リンナイ「凍結予防と対策」
断水・凍結では、無理に運転しない
断水時は蛇口を閉め、給湯器を使わず、復旧情報を確認します。ノーリツは、復旧後に水が透明になるまで流してから使うよう案内しています。再使用の操作は機種によって異なり、水抜きをした機器では水張りなどの手順も必要です。
寒波で配管の凍結が疑われる場合は、熱湯をかけたり栓を無理に回したりせず、公式案内に従って自然解凍を待ちます。水が出るようになっても、本体や配管の漏水を確認してから使用してください。
災害時のタンクの水を、飲用・調理用と決めつけない
貯湯タンクから非常時に水を取り出せる機器もありますが、ノーリツの該当FAQでは、用途は飲用水以外の雑用水とされています。タンク内は高温の場合があり、取り出し方も機種ごとに異なります。「給湯器があれば飲用水を沸かせる、調理できる」と一般化せず、型番の案内で用途を確認してください。
出典:ノーリツ「災害時、貯湯タンクのお湯は使用できますか?」
修理相談で伝えることと、依頼前の確認
- メーカー・型番・設置時期。銘板の撮影は安全に見える範囲で行います。
- エラー番号と発生時刻、どの蛇口で水・お湯が出ないか。
- ガス臭・漏水・異音の有無、停電・断水・寒波との前後関係。
- 説明書に沿って試した操作と、その結果。
賃貸住宅では管理会社・貸主へ先に連絡し、持ち家ではメーカー・設置業者・修理窓口へ相談します。依頼時には出張費、診断料、修理しない場合の費用、訪問予定と部品取り寄せ時の見通しを確認してください。受付時間と訪問できる時間は同じとは限りません。
出典:リンナイの型番・エラー番号の確認案内、リンナイ「修理のお申し込み」
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