給湯器のエラーコード「433」が出たときの原因と安全な対処法

給湯器のエラーコード「433」が出たときの原因と安全な対処法

給湯器のエラー「433」は、主に暖房回路のタンク(シスターン)における水位異常を知らせるサインです。まずは安全のため使用を中止し、リモコンの電源を入れ直してリセットを試してください。それでも消えない場合は、内部センサーの故障などが疑われます。本記事では、エラーの原因や安全な初期対応、修理費用の目安、悪徳業者を避けるポイントを詳しく解説します。

濱本 孝一

この記事の監修者

濱本 孝一

株式会社 生活水道センター 代表取締役

保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号

株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。

【状況別の次の行動ガイド】
現在の状況に合わせて、まずは以下の行動をご確認ください。

  • 賃貸物件(アパート・マンション)にお住まいの方:
    ご自身で修理業者を手配せず、まずは管理会社や大家さんへご連絡ください。勝手に修理・交換を行うと、費用の自己負担や契約トラブルにつながる恐れがあります。
  • 持ち家で、リセットしてもエラーが直らない方:
    メーカーの保証期間内であればメーカーのサポート窓口へご連絡ください。保証対象外で設置から10年以上経過している場合は、経年劣化の可能性が高いため、専門業者へ修理・交換の相見積もりを依頼を推奨します。
  • 三菱電機製のエコキュートをご利用の方:
    ガス給湯器とはエラーの原因が異なります。「わき上げ温度高温異常」などを示している可能性があるため、ガス給湯器向けの対処ではなく、メーカー公式の取扱説明書に従った対応が必要です。

給湯器のエラー「433」が出た場合の安全な初期対応とリセット手順

給湯器のリモコンに「433」というエラーコードが突然表示されると、お湯が使えなくなったり暖房が停止したりして焦ってしまうこともあります。しかし、一時的なシステムのエラーや軽微な汚れが原因であるケースも存在します。ここでは、安全を最優先に考えた初期対応と、ご自身で試すことができるリセット手順を解説します。

まずは使用を中止し、周囲の安全を確認する

エラーが表示された場合、まずは給湯器の運転を停止し、すべてのお湯の使用、および床暖房や浴室暖房乾燥機などの暖房機器の使用を中止してください。

その際、給湯器本体の周辺で「ガス臭いにおいがする」「焦げ臭いにおいがする」「大量の水が漏れている」といった異常がないかを確認します。もしこれらの異常を感じた場合は、直ちに操作を止め、窓を開けて換気を行った上で、ご契約中のガス会社や管理会社、専門業者へ緊急の連絡を入れてください。火災や一酸化炭素中毒といった重大な事故を防ぐための最優先事項です。

浴槽の循環アダプターの清掃方法

周囲の安全が確認できたら、次に浴槽内にある「循環アダプター」を確認します。循環アダプターとは、お湯はりや追いだきをする際にお湯が出てくる丸いフィルター部分のことです。

エラー「433」は暖房回路やふろ回路の異常に関連して表示されることがあり、この循環アダプターに湯垢、髪の毛、入浴剤の成分などが詰まっていると、お湯が正常に循環できず、センサーが誤作動を起こす原因となります。

  • 清掃手順:循環アダプターのフィルターを左(または右)に回して取り外します。
  • 古い歯ブラシなどを使用して、フィルターの網目に詰まったゴミを優しく水洗いして落とします。
  • 清掃後、カチッと音がするまでしっかりと元の位置に取り付け直します。斜めに取り付けたり、緩んでいたりすると再びエラーの原因になるため注意してください。

リモコンの電源操作によるリセット方法(給湯器のエラーをリセットするには?)

循環アダプターの確認・清掃が終わったら、給湯器のシステムを再起動する「リセット操作」を行います。一時的なコンピューターの誤作動であれば、この操作だけで正常に復旧することがあります。

  1. 給湯器のリモコンの「運転スイッチ(電源)」を「切」にします。
  2. そのままの状態で、約5分ほど待機します。(内部のシステムを完全にリセットするため、少し時間を置くことが推奨されます)
  3. 約5分後、再度リモコンの「運転スイッチ」を「入」にします。
  4. お湯を出したり、暖房運転を再開したりして、エラーコード「433」が再表示されないか確認します。

このリセット操作を行ってもすぐにエラーが再表示される場合、あるいは数日おきに頻繁にエラーが発生する場合は、給湯器内部の部品が物理的に故障している可能性が極めて高くなります。これ以上の自己対応は控え、専門業者への点検依頼へ進んでください。

エラーコード「433」が意味する原因とメーカー別の違い

エラーコード「433」は、多くの主要ガス給湯器メーカーで共通の意味を持たせていますが、お使いの機器の種類(ガス給湯器か、電気給湯器か)によって意味合いが大きく異なることがあります。ここでは、エラーの根本的な原因と、メーカーごとの微妙な表現の違いについて解説します。

ガス給湯器における「433」は暖房回路の水位異常

ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスといった主要なガス給湯器メーカーにおいて、「433」は主に「暖房回路のシスターン(タンク)における水位電極異常(または水位検出異常)」を示しています。

床暖房や浴室暖房乾燥機が接続できる「暖房付き給湯器」や「暖房付きふろ給湯器」には、暖房用の水を循環させるためのシスターンと呼ばれるタンクが内蔵されています。このタンク内の水は、蒸発などにより徐々に減少するため、自動で水が補給される仕組みになっています。
しかし、何らかの原因でタンク内の水位が正常に維持されていない、あるいは水位を検知するセンサー(水位電極)自体に水垢(スケール)が付着したり、断線・ショートを起こしたりすると、制御基板に異常信号が送られます。その結果、機器の空焚きや故障を防ぐための安全装置が働き、エラー「433」が表示されて運転が停止する仕組みです。

ノーリツ・リンナイ・パロマなど主要メーカーの表示の違い

各ガス給湯器メーカーは共通のエラーコードを採用していることが多いですが、取扱説明書や公式サポートページにおけるエラーの名称には若干の違いがあります。ご自宅の給湯器メーカーの表記を確認する際の参考にしてください。

メーカー名 エラーコード エラーの名称・意味(公式情報に基づく目安)
ノーリツ (NORITZ) 433 暖房水位電極異常
リンナイ (Rinnai) 433 シスターン水位電極論理異常
パロマ (Paloma) 433 暖房水位電極異常
パーパス (PURPOSE) 433 暖房水位検出異常

※詳細な対応方法については、各メーカーの公式ホームページ内にあるFAQや取扱説明書を必ずご確認ください。

【注意】三菱エコキュートの「433」は原因が異なる

もしお使いの給湯器がガス給湯器ではなく、三菱電機製のエコキュートである場合、エラー「433」の意味は全く異なります。
三菱エコキュートにおける400番台のエラー(433など)は、ヒートポンプ配管内の水の循環不良による「わき上げ温度高温異常」や「入水温度高温異常」を示しているおそれがあります。これは、冬季の配管凍結や、据付時のエア抜き不足、配管の潰れなどが原因で発生することがあります。

この場合、ガス給湯器のような水位センサーの異常ではないため、配管の凍結解凍を待つ、あるいは施工業者による配管のエア抜き作業などが必要になります。誤った対処を避けるため、エコキュートをご利用の場合は必ずメーカー公式のサポート窓口や取扱説明書を参照してください。

リセットしてもエラー「433」が消えない場合に確認すべきこと

リモコンのリセット操作を行ってもエラーが解消されない場合、水位センサーの故障、制御基板の不具合、または内部での水漏れなどが発生していると考えられます。この段階になったら、ご自身の居住形態に合わせて適切な連絡先へ相談する必要があります。

賃貸物件(アパート・マンション)にお住まいの方へ

賃貸物件にお住まいの場合、給湯器は原則として「大家さん(貸主)の所有物」となります。そのため、入居者が独断で修理業者を呼んだり、部品を交換したりすることは避けてください。
まずは、賃貸借契約書に記載されている管理会社または大家さんへ連絡し、エラー番号「433」が出ていること、リセットしても直らないことを伝えます。通常は、管理会社が提携している業者が点検・修理に訪れ、経年劣化による故障であれば費用は貸主負担となることが一般的です。(※入居者の故意・過失による故障を除く)

持ち家(戸建て・分譲)にお住まいの方へ

持ち家にお住まいの方は、ご自身で修理や交換の手配を行う必要があります。まずは給湯器の「使用年数」と「保証期間」を確認してください。

  • 設置から1〜2年程度の場合:メーカーの無償保証期間内である可能性が高いです。取扱説明書や保証書を手元に用意し、各メーカーの公式修理受付窓口へ連絡してください。
  • 延長保証に加入している場合:ガス会社や販売店独自の5年・10年延長保証に加入している場合は、その契約先へ連絡することで、無償または減額で修理を受けられるおそれがあります。
  • 保証期間外(特に10年以上経過)の場合:メーカーでの修理は有償となり、部品の保有期間(製造終了から約10年)を過ぎていると修理自体が不可能なことがあります。この場合は、給湯器交換を専門とする業者へ連絡し、修理と交換の両面から見積もりを取ることを推奨します。

放置は厳禁!二次被害(凍結・水漏れ)のリスク

「エラー433が出ているけれど、シャワーのお湯は出るから」と、エラーを放置したまま給湯器を使い続けることは非常に危険です。
エラーが出ている状態は、給湯器が異常を検知して安全装置を働かせている状態です。これを無理に使用し続けると、内部で水漏れが発生して制御基板がショートする恐れがあります。また、冬季や寒冷地においては、暖房回路の水が正常に循環しないことで配管内の水が滞留し、「凍結」を引き起こして配管が破裂するという深刻な二次被害を招くリスクがあります。
異常を知らせるサインが出た場合は、決して放置せず、早急に点検を受けるようにしてください。

給湯器の修理・交換にかかる費用相場と判断基準

専門業者へ依頼する際、最も気になるのが「費用」と「修理か交換かの判断」です。ここでは、一般的な費用相場と、経済的かつ安全な選択をするための基準を解説します。

エラー「433」の修理費用の目安

エラー「433」の原因が水位センサー(水位電極)の不具合や、関連する部品の交換であった場合、修理費用の目安は概ね以下のようになります。
(※費用はメーカーや依頼先、作業の難易度によって変動します)

  • 出張費・点検料:約 3,000円 〜 5,000円
  • 技術料(作業工賃):約 10,000円 〜 20,000円
  • 部品代(センサーや基板など):約 10,000円 〜 25,000円
  • 総額の目安:約 23,000円 〜 51,700円 程度

ただし、給湯器が高所や極端に狭い場所に設置されている場合、追加の作業費が発生することがあります。作業前には必ず業者から詳細な見積もりを提示してもらい、内訳を確認が必要です。

修理と交換、どちらを選ぶべきか(使用年数が鍵)

数万円の修理費用をかけるべきか、それとも新品に交換すべきか迷った場合は、「給湯器の使用年数」を基準に判断するのが一般的です。

各給湯器メーカーは、安全上支障なく使用できる期間として「設計上の標準使用期間を10年」と定めています(※メーカー公式の製品仕様より)。
設置から8年〜10年以上経過している給湯器の場合、今回エラー「433」の原因となった部品を修理しても、数ヶ月後に今度は別の部品(バーナーや熱交換器など)が寿命を迎え、再び修理費用がかかる「故障の連鎖」が起きる可能性が高くなります。
そのため、使用開始から10年近く経過している場合は、長期的なコストパフォーマンスと安全性を考慮し、給湯器本体の交換を検討することを強く推奨します。

DIY修理は法律違反?無資格での作業が危険な理由

インターネット上には給湯器の分解や修理方法を紹介する動画などがありますが、無資格者によるDIY修理は絶対にやめてください。

ガス給湯器の内部構造は非常に複雑であり、配管の接続や基板の修理には「液化石油ガス設備士」「ガス機器設置スペシャリスト」「第二種電気工事士」といった国家資格や専門資格が法律等で求められることがあります。
無資格者が知識を持たずにセンサーを交換したり配線をいじったりすると、接合部の緩みによるガス漏れ、不完全燃焼による一酸化炭素中毒、あるいは漏電による火災といった命に関わる重大事故を引き起こす恐れがあります。安全と法律を遵守するため、カバーを外しての内部修理は必ず有資格者が在籍する専門業者に依頼してください。

費用は機種・設置状況で変わります

正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。

📞 0120-979-122 で無料見積もり

通話料無料/24時間365日受付

悪質業者に注意!安全な給湯器修理業者の選び方

給湯器が壊れて焦っている消費者の心理を突き、不当な高額請求を行う悪徳業者によるトラブルが近年急増しています。安全に業者を選ぶための知識を身につけましょう。

急増する「点検商法」や高額請求の手口

国民生活センター等の公的機関でも度々注意喚起されていますが、以下のような手口による「点検商法」の被害が多数報告されています。

  • 身分の詐称:「自治体から委託された」「契約中のガス会社の者だ」と嘘をつき、無料点検と称して突然訪問してくる。
  • 不安を煽る:給湯器の内部のわずかなサビなどの写真を見せ、「このままでは爆発する」「今日中に交換しないと火事になる」と極端に不安を煽る。
  • 考える隙を与えない:「今すぐ契約すればキャンペーンで半額にする」などと言い、他社と比較検討する時間を与えずにその場で契約書にサインさせる。
  • 事後での高額請求:最初は数万円という安い見積もりを出しておきながら、工事が始まってから「配管が腐っていたので追加工事が必要」と数十万円の追加費用を請求する。

正規のメーカーやガス会社が、事前の依頼や通知なしに突然ご自宅を訪問して点検を行うことは原則としてありません。不審な訪問業者は、インターホン越しにきっぱりと断るようにしてください。

信頼できる業者を見分ける3つのポイント

優良な業者を選定するためには、以下の3つのポイントを確認することが有効です。

  1. 資格の保有を明記しているか:ホームページや名刺に「液化石油ガス設備士」や「給水装置工事主任技術者」などの資格保有者が在籍している旨が明記されているか確認します。
  2. 見積もりの内訳が明確か:「工事費一式」といった曖昧な記載ではなく、本体代、部品代、出張費、古い給湯器の処分費などが項目ごとに明記された書面での見積もりを提示してくれる業者を選びます。
  3. 相見積もりを嫌がらないか:給湯器の交換は高額な出費となります。必ず2〜3社から相見積もりを取り、対応の丁寧さや費用を比較してください。優良業者は他社との比較を嫌がりません。

トラブルに巻き込まれた場合の公的な相談窓口

万が一、訪問販売などで強引に契約させられてしまった場合でも、法定の契約書面を受け取ってから8日以内であれば「クーリング・オフ(無条件契約解除)」が適用されるおそれがあります。
少しでも「おかしい」「騙されたかもしれない」と感じた場合は、一人で悩まず、速やかに最寄りの消費生活センターへ相談してください。
【公的な相談窓口】消費者ホットライン:局番なしの「188(いやや!)」(お近くの消費生活センター等の相談窓口をご案内する全国共通の電話番号です)

給湯器の433エラーに関するよくある質問

エラー433が表示されていても、お湯を出すことは可能ですか?

条件によっては可能なことがあります。エラー「433」は主に暖房回路(床暖房や浴室暖房等)の異常を示すため、蛇口からのお湯出しやシャワーといった給湯機能自体は稼働することがあります。しかし、給湯器内部で何らかの異常が発生していることには変わりありません。そのまま放置すると、他の部品への負荷や水漏れ、凍結による破損を引き起こす恐れがあるため、早急に点検・修理を依頼を推奨します。

エラーを自分でリセットして消す方法はありますか?

リモコンの運転スイッチ(電源)を一度「切」にし、約5分ほど待ってから再度「入」にすることでリセットが可能です。一時的なセンサーの誤作動であれば、この操作でエラーが消え、正常に使用できるようになることがあります。ただし、何度もエラーが再発する場合は部品の故障が疑われるため、専門業者へご相談ください。

突然「給湯器の無料点検を行っている」と業者が訪問してきましたが、お願いしても大丈夫ですか?

大変危険ですので、安易に家の中へ入れてはいけません。近年、自治体やガス会社を装い、不安を煽って高額な給湯器交換を迫る「点検商法」の被害が急増しています。正規の業者がアポ無しで突然訪問することは基本的にはありません。インターホン越しに断り、もし給湯器に不安がある場合は、ご自身で探した信頼できる業者や契約中のガス会社へ直接連絡して点検を依頼してください。

次の行動と関連記事

給湯器のエラー「433」は、まずは落ち着いてリセット操作と循環アダプターの確認を行うことが第一歩です。それでも解決しない場合は、以下のステップで次の行動へ移りましょう。

  1. 賃貸か持ち家かを確認し、適切な連絡先(管理会社、またはメーカー・修理業者)を整理する。
  2. 使用年数が10年以上であれば、修理だけでなく「交換」も視野に入れ、複数社から見積もりを取る。
  3. 突然の訪問業者には依頼せず、資格を持った信頼できる専門業者を選ぶ。

給湯器のトラブルに関するさらに詳しい情報や、優良業者の選び方については、以下の関連記事もあわせてご覧ください。

佐藤 裕

この記事の執筆者

佐藤 裕

株式会社生活水道センター 本部長

保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405

株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。

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