給湯器交換費用はいくら?相場と補助金、安くするコツ
突然お湯が出なくなる、そんなトラブルに見舞われる前に知っておきたい給湯器の交換費用。いざ交換となると、戸建てやマンションでの費用相場、国や自治体から補助金は使えるのか、家庭に合った24号などの号数選び、そして電気給湯器やガス給湯器交換費用相場など、気になる点が多いのではないでしょうか。特に人気のノーリツ製品や、省エネ性能の高いエコジョーズの価格も気になるところです。給湯器交換の平均費用はいくらですか?という基本的な疑問から、給湯器の補助金は15万円ですか?といった具体的な金額、そもそも給湯器は何年持てば寿命なのか、そして最終的に給湯器を安く交換するにはどうしたらいいですか?という切実な悩みまで、この記事では給湯器交換に関するあらゆる疑問に専門家の視点から分かりやすくお答えします。
- 給湯器の種類や設置場所による費用相場の違い
- 交換費用を大きく左右する具体的な要因
- 費用を賢く抑えるための4つの具体的な方法
- 給湯器の寿命や補助金に関するよくある質問への回答
目次
給湯器交換の平均費用はいくら?【種類・状況別】
- ガス給湯器交換費用相場
- 電気給湯器(エコキュートなど)の交換費用
- 戸建てとマンションでの費用比較
- 人気メーカー(ノーリツなど)の費用傾向
ガス給湯器交換費用相場

ガス給湯器の交換費用は、本体価格と工事費を合わせて15万円~35万円程度が一般的な相場とされています。ただし、この金額は給湯器の「号数」や「機能」によって大きく変動します。
「号数」とは、水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを示す能力のことです。家族の人数やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切ですよ。
号数と機能別の費用相場の目安を以下の表にまとめました。
【機能・号数別】ガス給湯器交換の費用相場
| 機能 | 特徴 | 16号(1~2人) | 20号(2~3人) | 24号(4人以上) |
|---|---|---|---|---|
| 給湯専用 | お湯を出すだけのシンプルな機能 | 10万円~20万円 | 12万円~22万円 | 14万円~25万円 |
| オートタイプ | 自動お湯はり・追い焚き機能付き | 18万円~28万円 | 20万円~30万円 | 22万円~35万円 |
| フルオートタイプ | オート機能に加え、自動足し湯・自動配管洗浄機能付き | 22万円~32万円 | 24万円~35万円 | 26万円~40万円 |
上記の金額はあくまで目安です。設置状況によっては、排気管の交換やガス管の延長など追加工事が必要となり、別途費用が発生する可能性があります。
電気給湯器(エコキュートなど)の交換費用

電気を利用してお湯を沸かす給湯器には、主に「エコキュート」と「電気温水器」の2種類があります。それぞれ仕組みと費用が異なります。
エコキュートの交換費用
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式の給湯器です。省エネ性能が非常に高いのが特徴で、交換費用の相場は40万円~70万円程度とされています。初期費用は高めですが、夜間の割安な電力を利用するため、月々の光熱費を大幅に削減できる可能性があります。
電気温水器の交換費用
電気温水器は、タンク内のヒーターで直接水を温めるシンプルな構造の給湯器です。交換費用の相場は25万円~50万円程度で、エコキュートに比べると導入費用は安く抑えられます。ただし、ヒートポンプ技術を使わないため、エコキュートほどの省エネ効果は期待できないと一般的に言われています。
戸建てとマンションでの費用比較

給湯器の交換費用は、お住まいが戸建てかマンションかによっても変わる場合があります。
戸建ての場合は、設置場所の自由度が高く、屋外の壁掛け型や据え置き型など様々なタイプから選べます。交換作業も比較的スムーズに進むことが多いですが、給湯器の場所を大きく移動させる場合は追加の配管工事費がかかることがあります。
一方、マンションの場合は設置場所に制限があることがほとんどです。ベランダの壁やパイプスペース(PS)内に設置されることが多く、交換できる給湯器の種類やサイズが管理規約によって定められている場合があります。そのため、既存のモデルと同等品に交換するのが一般的です。特にパイプスペース内の作業は狭所での作業となるため、戸建てに比べて工事費がやや高くなる傾向が見られます。
マンションの給湯器交換で注意すべき点
マンションで給湯器を交換する際は、必ず事前に管理組合や管理会社に連絡し、規約を確認することが重要です。許可なく交換を進めるとトラブルの原因になる可能性があるため、注意しましょう。
人気メーカー(ノーリツなど)の費用傾向

給湯器には様々なメーカーがありますが、特に「ノーリツ」「リンナイ」「パロマ」が国内の主要3大メーカーとして知られています。それぞれの特徴と費用傾向をまとめました。
| メーカー | 特徴 | 費用傾向 |
|---|---|---|
| ノーリツ | 業界トップクラスのシェア。高い技術力と豊富なラインナップが魅力。「UV除菌ユニット」など独自の高付加価値機能も人気。 | 多機能・高性能なモデルが多く、比較的高価格帯の製品も多いが、幅広い価格帯から選べる。 |
| リンナイ | ノーリツと並ぶ大手メーカー。熱効率の高い省エネ技術や、スタイリッシュなデザインに定評がある。「マイクロバブルバスユニット」が人気。 | ノーリツと同程度の価格帯。デザイン性を重視するユーザーからの支持が厚い。 |
| パロマ | シンプルで使いやすい製品作りに強み。耐久性にも定評があり、コストパフォーマンスに優れたモデルが多い。 | 比較的リーズナブルな価格帯の製品が多く、費用を抑えたい場合に有力な選択肢となる。 |
どのメーカーも品質に大きな差はないとされていますが、機能性やデザイン、価格帯にそれぞれ特徴があります。現在使用している給湯器と同じメーカーの後継機種を選ぶと、工事がスムーズに進みやすいというメリットもあります。
給湯器交換費用を左右する要因
- 給湯器本体の価格(号数・機能)
- 工事費の内訳
- 業者選びによる費用の違い
給湯器本体の価格(号数・機能)

交換費用の大部分を占めるのが給湯器本体の価格です。本体価格は、主に以下の要素で決まります。
- 号数:前述の通り、16号、20号、24号と号数が大きくなるほど一度に作れるお湯の量が増え、本体価格も高くなる傾向があります。
- 機能:お湯はりや追い焚きを自動で行うオート・フルオート機能、少ないガス量で効率よくお湯を沸かす「エコジョーズ」などの高機能モデルは、給湯専用のシンプルなタイプに比べて高価です。
エコジョーズは長期的にお得?
エコジョーズは、従来捨てられていた排気熱を再利用してお湯を沸かす高効率ガス給湯器です。本体価格は通常タイプより数万円高くなることが一般的ですが、ガス使用量を約10%~15%削減できるとされています。そのため、長期的に見るとガス代の節約によって初期費用の差額を回収できる可能性があります。
工事費の内訳

給湯器交換には、本体価格とは別に工事費が必要です。工事費は「標準工事費」と「追加工事費」に分けられます。
標準工事費
既存の給湯器を取り外し、新しい給湯器を同じ場所に設置するために最低限必要な作業の費用です。一般的に3万円~6万円程度が相場とされています。
(含まれる作業例:既存機器の撤去、新規機器の設置、配管接続、リモコン交換、点火確認など)
追加工事費
設置場所の状況や、交換する給湯器の種類によって必要になる追加作業の費用です。
(追加工事の例)
- 排気管(煙突)の延長や交換
- ガス管や水道管の延長・移設
- 特殊な設置場所での作業(高所作業など)
- 追い焚き配管の新規設置
- エコキュート設置に伴う基礎工事や電気工事
見積もりを取る際は、どこまでが標準工事に含まれ、どのような場合に追加工事費が発生するのかを事前にしっかり確認することが重要です。
安全な設置のためには、有資格者による適切な工事が不可欠です。費用だけでなく、業者の資格や実績も確認することをおすすめします。
業者選びによる費用の違い

給湯器交換を依頼できる業者はいくつかあり、どこに頼むかによって費用やサービス内容が大きく異なります。
それぞれの業者にメリット・デメリットがあるので、ご自身の状況に合わせて選ぶのがポイントですね。
| 依頼先 | メリット | デメリット | 費用傾向 |
|---|---|---|---|
| ガス会社 | ・安心感、信頼性が高い ・ガスに関する専門知識が豊富 |
・費用が比較的高めになる傾向 ・選べる製品が限られる場合がある |
高め |
| 給湯器専門業者 | ・費用が比較的安い ・専門性が高く、対応がスピーディー ・製品の品揃えが豊富 |
・業者の数が多く、優良業者を見極める必要がある | 安め |
| リフォーム会社 | ・他のリフォームと合わせて依頼できる ・窓口が一本化できる |
・下請け業者に依頼することが多く、中間マージンで費用が高くなる可能性がある | 高め |
| 家電量販店など | ・ポイントが貯まる、使える ・気軽に相談しやすい |
・工事は下請け業者が行うことがほとんど ・専門的な質問に即答できない場合がある |
やや高め |
給湯器交換費用を安く抑えるにはどうしたらいい?
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 給湯器交換費用で使える補助金制度
- 型落ちモデルやセール時期を狙う
- 必要最低限の機能を選ぶ
複数の業者から相見積もりを取る
給湯器交換費用を安く抑える最も効果的な方法は、複数の業者から見積もり(相見積もり)を取ることです。最低でも2~3社から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討しましょう。
相見積もりでチェックすべきポイント
- 総額だけでなく、詳細な内訳を確認する:本体価格、標準工事費、追加工事費の内訳が明確か。
- 見積もりに含まれる保証内容を確認する:製品保証だけでなく、工事保証の期間や内容も重要。
- 極端に安い見積もりには注意する:必要な工事が含まれていなかったり、後から高額な追加費用を請求されたりするケースも報告されています。
相見積もりを取ることで、ご自宅のケースにおける費用相場を把握でき、不当に高い業者を避けることができます。
給湯器交換費用で使える補助金制度
省エネ性能の高い給湯器に交換する場合、国や自治体が実施する補助金制度を利用できる可能性があります。これにより、交換費用を大幅に抑えることが期待できます。
例えば、2024年においては経済産業省が主導する「給湯省エネ2024事業」があります。これは、対象となる高効率給湯器(エコキュート、ハイブリッド給湯器、エネファーム)の導入に対して補助金が交付される制度です。
「給湯器の補助金は15万円ですか?」という質問をよくいただきますが、補助額は制度や導入する機器の性能によって異なります。例えば「給湯省エネ2024事業」では、エコキュートの場合で基本額が8万円、さらに性能に応じて最大13万円まで補助額が設定されているようです。(2024年5月時点の情報)
補助金制度は予算の上限に達し次第終了することが多く、申請手続きも複雑な場合があります。利用を検討する場合は、早めに業者や自治体の窓口に相談することをおすすめします。
(参照:給湯省エネ2025事業 公式サイト)
補助金の申請条件や金額は年度や自治体によって大きく異なります。最新の情報を公式サイトで確認し、専門業者に相談しながら進めることをおすすめします。
型落ちモデルやセール時期を狙う
最新モデルにこだわらなければ、少し前の型落ちモデルを選ぶことで本体価格を抑えることができます。給湯器のモデルチェンジは頻繁に行われますが、基本的な性能は大きく変わらないことも多いため、十分な選択肢となり得ます。
また、リフォーム会社の決算期(3月、9月など)や、年末年始のセール時期には、キャンペーン価格で給湯器が提供されることもあります。急な故障でなければ、こうした時期を狙って交換を計画するのも一つの方法です。
必要最低限の機能を選ぶ
フルオートの自動足し湯機能や、スマートフォン連携機能など、最近の給湯器には便利な機能がたくさんあります。しかし、本当にご自身のライフスタイルに必要な機能かを一度考えてみましょう。
例えば、家族の入浴時間がバラバラでなければ、自動足し湯機能はあまり使わないかもしれません。機能を絞ってシンプルなオートタイプや給湯専用タイプを選ぶことで、数万円単位で費用を節約できる可能性があります。
給湯器交換に関するよくある質問(Q&A)
- 給湯器は何年持てば寿命ですか?
- エコジョーズに交換するメリットは?
- 業者選びで失敗しないためのポイントは?
給湯器は何年持てば寿命ですか?
一般的に、ガス給湯器の寿命は10年~15年と言われています。メーカーの設計上の標準使用期間は10年とされていることが多く、これを一つの目安と考えると良いでしょう。
使用頻度や設置環境によって寿命は前後しますが、以下のようなサインが現れたら交換を検討する時期かもしれません。
- お湯の温度が安定しない
- お湯が出るまでに時間がかかるようになった
- 運転中に異音や異臭がする
- 給湯器本体から水漏れしている
- エラーコードが頻繁に表示される
10年以上使用している給湯器で修理が必要になった場合、部品の供給が終了している可能性もあります。修理費用が高額になる場合は、新しい給湯器への交換を検討した方が、長期的に見て経済的であるケースが多いとされています。
エコジョーズに交換するメリットは?
エコジョーズへの交換には、初期費用が少し高くなるという点がありますが、それを上回るメリットが期待できると言われています。
エコジョーズの主なメリット
- ガス代の節約:熱効率が高いため、同じ量のお湯を沸かすのに必要なガスが少なくて済みます。メーカーの試算では、年間で1万円以上のガス代節約につながるケースもあるとされています。
- 環境にやさしい:ガス使用量が減ることで、二酸化炭素(CO2)の排出量も削減できます。環境負荷の低減に貢献できる点も大きなメリットです。
- 補助金の対象になりやすい:省エネ性能が高いため、前述のような国や自治体の補助金制度の対象となる場合があります。
日々のガス代を抑えたい方や、環境への配慮を重視する方にとって、エコジョーズは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
業者選びで失敗しないためのポイントは?
安心して給湯器交換を任せられる業者を選ぶためには、価格だけでなく以下の点も確認することが重要です。
- 必要な資格を保有しているか:ガス機器の設置には「ガス機器設置スペシャリスト」や「液化石油ガス設備士」などの専門資格が必要です。資格の有無は信頼できる業者の証となります。
- 施工実績が豊富か:公式サイトなどで過去の施工事例を確認し、経験豊富な業者かを見極めましょう。
- 保証やアフターサービスが充実しているか:製品保証に加えて、工事に対する独自の保証を設けている業者は信頼性が高いと言えます。「工事保証10年」など、長期の保証を提供している業者を選ぶとより安心です。
- 見積もりの内容が明確で、対応が丁寧か:質問に対して分かりやすく説明してくれるか、見積書の内訳が詳細かなど、担当者の対応も重要な判断材料になります。
急な故障で慌てて業者を選んでしまうと、後悔することにもなりかねません。事前に信頼できる業者をいくつかリストアップしておくと、いざという時に安心ですよ。
※本記事の情報は、公開時点での一般的な情報をまとめたものです。個別の状況によって費用や補助金の適用条件は異なりますので、詳しくは専門業者や自治体にご確認ください。
まとめ:給湯器交換費用を理解して賢く業者を選ぼう
給湯器交換費用を賢く抑えるためのポイントまとめ
- 給湯器交換費用の一般的な相場は15万円から35万円程度
- エコキュートなど電気給湯器は40万円以上が目安となる場合がある
- 費用は給湯器の号数や機能によって大きく変動する
- 24号など号数が大きいほど、またフルオートなど多機能なほど高価になる
- エコジョーズは初期費用が高いが長期的にガス代を節約できる可能性がある
- 交換費用には本体価格のほかに標準工事費や追加工事費がかかる
- 戸建てとマンションでは設置条件が異なり費用に差が出ることがある
- マンションでは管理規約で交換できる機種が制限される場合があるため要確認
- ノーリツやリンナイなど人気メーカーは機能が豊富だが価格帯も幅広い
- 費用を抑えるには給湯器専門業者への依頼が有力な選択肢
- 最も効果的な節約方法は複数の業者から相見積もりを取ること
- 見積もりは総額だけでなく工事内容や保証の詳細まで比較する
- 国や自治体の補助金制度を活用できないか確認する
- 「給湯省エネ2024事業」など高効率給湯器が対象の制度がある
- 給湯器の寿命は一般的に10年から15年が目安とされている
- お湯の温度が不安定などの不具合は交換のサインかもしれない
- 信頼できる業者を選ぶには資格の有無や施工実績、保証内容の確認が重要












