エコキュートの値段相場とおすすめ給湯器!駆けつけ隊など業者選びも解説
エコキュートの値段相場とおすすめ給湯器!駆けつけ隊など業者選びも解説
こんにちは。給湯器修理.comです。
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
この記事でわかること
- エコキュートの一般的な値段相場と工事費用の内訳
- ご家庭のライフスタイルに合ったおすすめ給湯器の選び方
- 給湯器駆けつけ隊などの専門業者を利用するメリットと注意点
- 交換費用を安く抑えるコツや補助金制度の賢い活用方法
給湯器の調子が悪くなったり、いよいよ寿命を迎えて交換を検討し始めたりすると、「エコキュートって一体いくらするの?」「ガス給湯器とどっちがおすすめなの?」と悩んでしまう方は非常に多いです。ネットで検索しても、業者によって値段がバラバラで、どこに頼めばいいのか迷ってしまいますよね。
私は長年、給湯器の設置や修理の現場に立ち続けてきました。重いタンクを搬入して汗を流し、配管の繋ぎこみに神経を尖らせ、そして新しい給湯器から温かいお湯が出たときのお客様のホッとした笑顔を数え切れないほど見てきました。現場の最前線にいるからこそわかる、カタログスペックだけでは見えてこない「本当の値段のカラクリ」や「失敗しない業者選びのコツ」があります。
この記事では、エコキュートの値段相場から、おすすめの給湯器の選び方、そして「給湯器駆けつけ隊」のような専門業者に依頼する際のポイントまで、私の実体験を交えながら徹底的に解説します。決して安い買い物ではない給湯器交換を、後悔のない大成功に導くための道しるべとして、ぜひ最後までじっくりとお読みください。
エコキュートの一般的な値段相場はいくら?従来の給湯器との違いとは?
エコキュートの交換費用の相場は、本体と工事費込みで約40万〜60万円が目安です。従来のガス給湯器(約15万〜25万円)と比べると初期費用は高くなりますが、大気中の熱を利用してお湯を沸かすため、毎月の光熱費を大幅に削減できるのが最大の違いです。トータルコストで比較することが重要になります。
エコキュート本体価格と設置工事費用の目安
エコキュートの導入を検討する際、まず気になるのが「結局、全部でいくらかかるのか」ということですよね。エコキュートの費用は、大きく分けて「本体価格」と「設置工事費用」の2つから成り立っています。

現場で実際にお客様にお渡しする見積もりの内訳を見ると、本体価格(リモコンや脚部カバーを含む)が約30万〜45万円、設置工事費用が約10万〜15万円程度になることが多いです。これを合計した約40万〜60万円が一般的な相場レンジとなります。
| 費用の内訳 | 一般的な相場(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| エコキュート本体(リモコン等含む) | 300,000円 〜 450,000円 | メーカー、容量、機能(フルオート等)により変動 |
| 基礎工事費用 | 20,000円 〜 40,000円 | 新規でコンクリート基礎を打つ場合 |
| 配管・電気工事費用 | 50,000円 〜 80,000円 | 既存設備の状況により追加配管が必要な場合あり |
| 既存給湯器の撤去・処分費 | 10,000円 〜 20,000円 | 古いタンクや給湯器の適正処理費用 |
| 総額の目安 | 400,000円 〜 600,000円 | ※設置環境や時期により変動します |
ただし、この相場はあくまで目安です。例えば、設置環境による差は非常に大きいです。先日私が担当したお宅では、エコキュートを設置する予定の場所が非常に狭く、さらに地盤が緩かったため、頑丈なコンクリート基礎をゼロから打ち直す必要がありました。また、搬入経路にどうしてもタンクが通らず、クレーン車を手配して塀越しに搬入したこともあります。このような特殊なケースでは、標準工事費に加えて数万円〜10万円程度の追加費用が発生することがあります。
また、時期や繁忙期による変動も無視できません。給湯器が壊れやすい冬場(11月〜2月)は業者のスケジュールがパンパンになり、部材の仕入れ価格も高止まりしがちです。逆に、春から夏にかけての閑散期であれば、業者がキャンペーンを打ち出しやすく、相場よりも少しお得に設置できるケースが多いのです。正確な情報は公式サイトやメーカーをご確認いただき、最終的な判断は専門業者にご相談ください。
家族構成やタンク容量の選び方によって値段が変動する可能性
エコキュートの値段を左右するもう一つの大きな要因が「タンクの容量」です。エコキュートは、夜間の安い電気を使ってお湯を沸かし、大きなタンクに貯めておく仕組みです。そのため、ご家庭のお湯の使用量に合ったタンク容量を選ぶことが何よりも重要になります。

一般的に、3〜5人家族であれば「370L」、4〜7人家族であれば「460L」が推奨されています。当然、容量が大きい460Lの方が、本体価格は数万円高くなります。ここで「初期費用を抑えたいから、小さめの370Lでいいや」と安易に決めてしまうと、後で痛い目を見ることになります。
現場での忘れられないエピソードがあります。あるご夫婦が「うちは2人暮らしだから、一番小さい容量で十分」と強く希望されました。しかし、雑談の中で「週末は娘夫婦と孫たちがよく泊まりに来るんですよ。お風呂に入る人数が一気に増えて賑やかでね」と嬉しそうに話してくださったのです。私はすかさず、「それなら絶対に370L以上の容量にした方がいいですよ」とご提案しました。
もし容量不足でお湯切れを起こしてしまうと、電気代が高い昼間の時間帯に「沸き増し」をしなければならず、結果的に毎月の電気代が跳ね上がってしまいます。そのご夫婦は私のアドバイスを受け入れて370Lを設置され、後日「あの時大きめにしておいて本当に良かった。孫たちと連続でお風呂に入ってもお湯が切れなくて安心よ」と感謝のお電話をいただきました。家族構成やライフスタイルをしっかり見極めることが、結果的に無駄な出費を防ぐことに繋がるのです。
初期費用だけでなく長期的なランニングコストを考慮する重要性
従来のガス給湯器からエコキュートへの交換をためらう方の多くは、「初期費用の高さ」を理由に挙げます。確かに、ガス給湯器の交換が15万〜25万円程度で済むのに対し、エコキュートは40万円以上かかるわけですから、その差額に躊躇するのは当然です。

しかし、給湯器は一度設置すれば10年以上使い続ける住宅設備です。ここで重要になるのが「長期的なランニングコスト」という視点です。エコキュートは、大気中の熱を集めてお湯を沸かすヒートポンプ技術を採用しており、さらに割安な深夜電力を活用するため、お湯を沸かすための光熱費がガス給湯器と比べて大幅に安くなります。
ご家庭のお湯の使い方や契約している電力プランにもよりますが、エコキュートにすることで毎月の給湯光熱費が数千円単位で安くなるケースも珍しくありません。仮に月に3,000円安くなったとすると、1年間で36,000円、10年間で360,000円もの差額が生まれます。つまり、初期費用で20万円多く払ったとしても、数年で十分に元が取れてしまう計算になるのです。
私が現場でお客様にご説明する際は、「給湯器は車を買うのと同じで、車体価格だけでなく、毎月のガソリン代(燃費)まで含めて計算しないと本当のお得さはわかりませんよ」とお伝えしています。もちろん、設置スペースの問題や都市ガスが使える環境かどうかなど、各ご家庭の事情によって最適な選択は異なります。だからこそ、目先の値段だけでなく、10年後のトータルコストを見据えた判断をしていただきたいと切に願っています。
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費用は機種・設置状況で変わります
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エコキュートとガス給湯器、おすすめはどっち?現場から見た選び方
オール電化住宅や大家族で毎月のお湯の使用量が多いご家庭には、ランニングコストが安いエコキュートがおすすめです。一方、初期費用を抑えたい方や、設置スペースが限られている都市部のマンション・戸建てには、コンパクトで瞬間的にお湯を沸かせるガス給湯器(エコジョーズなど)が適していると言えます。
ライフスタイル別のおすすめ給湯器の選び方
「結局、エコキュートとガス給湯器、どっちがおすすめなの?」という質問は、現場で最も多く受ける質問の一つです。結論から言うと、「どちらが優れているか」ではなく、「お客様のライフスタイルにどちらが合っているか」が正解になります。

例えば、すでにIHクッキングヒーターを導入していてオール電化住宅にお住まいの方や、屋根に太陽光発電パネルを設置しているご家庭であれば、迷わずエコキュートをおすすめします。電気の自家消費や深夜電力プランの恩恵を最大限に受けられるからです。また、育ち盛りのお子様がいて、毎日たっぷりのお湯でお風呂に入り、洗濯物も多いような大家族の場合も、ランニングコストの安さが際立つエコキュートが圧倒的に有利です。
一方で、日中は仕事で家を空けており、夜もシャワーをサッと浴びるだけでお湯をあまり使わない単身者やご夫婦の場合はどうでしょうか。この場合、エコキュートの大きなタンクでお湯を保温し続けるエネルギーが無駄になってしまうおそれがあります。このようなライフスタイルの方には、使いたい時に使いたい分だけ瞬間的にお湯を沸かすガス給湯器の方が、無駄がなく適していると言えます。
エコキュートのメリットとデメリットを徹底比較
エコキュートをおすすめする上で、メリットだけでなくデメリットもしっかりお伝えするのがプロの責任だと思っています。良いことばかりを並べ立てる業者は、正直あまり信用できません。

エコキュートの最大のメリットは、先ほどからお伝えしている「光熱費の削減」です。それに加えて、災害時の安心感も見逃せません。万が一、地震などで断水してしまった場合でも、エコキュートのタンク内には常に数百リットルのお湯(水)が貯まっています。飲用には適しませんが、トイレを流したり、手や体を洗ったりするための生活用水として活用できるのは、非常に大きな安心材料となります。
一方で、デメリットも存在します。一つは「設置スペースが必要」なこと。エアコンの室外機のようなヒートポンプユニットと、巨大な冷蔵庫のような貯湯タンクの2つを設置するため、ある程度の広さと、その重量に耐えられる頑丈な基礎が必要です。また、もう一つのデメリットとして「水圧がやや弱い」という点が挙げられます。ガス給湯器の直圧式に慣れている方がエコキュートの標準タイプに変えると、シャワーの勢いが物足りなく感じることがあります。
以前、2階にお風呂があるお宅でエコキュートの設置を任されたことがありました。事前のヒアリングで「シャワーは強めが好き」とおっしゃっていたため、私は通常のタイプではなく、メーカーが用意している「パワフル高圧給湯タイプ」をご提案しました。設置後、実際にお湯を出していただいたところ、「全然弱くないね!これなら快適だよ」と大変喜んでいただけました。デメリットも、機種選びや工夫次第でカバーできることが多いのです。
ガス給湯器(エコジョーズ)が適しているご家庭の特徴
では、ガス給湯器が適しているのはどのようなご家庭でしょうか。特に近年人気を集めているのが、排気熱を再利用してお湯を沸かす高効率ガス給湯器「エコジョーズ」です。

まず、都市部のマンションにお住まいの方は、物理的にエコキュートの巨大なタンクを置くスペースがないため、壁掛けやパイプシャフトにすっきりと収まるガス給湯器一択となるケースがほとんどです。また、戸建て住宅であっても、隣の家との境界が狭く、タンクの搬入や設置が困難な場合はガス給湯器が適しています。
さらに、「とにかく初期費用を安く抑えたい」という方にとってもガス給湯器は魅力的です。エコキュートの半額近い予算で最新の設備に交換できるため、まとまった出費を避けたい場合には有効な選択肢となります。また、ガス給湯器は水道の圧力をそのまま利用して瞬間的にお湯を沸かすため、お湯切れの心配が一切なく、シャワーの水圧も非常にパワフルです。「家族が次々とお風呂に入るから、途中でお湯が水になったら困る」「強いシャワーで一日の疲れを洗い流したい」というお湯の使い方にこだわる方には、ガス給湯器(エコジョーズ)を強くおすすめします。
給湯器選びのポイント
- オール電化・大家族・太陽光発電あり → エコキュート
- 設置スペースが狭い・初期費用を抑えたい・シャワーの勢い重視 → ガス給湯器(エコジョーズ)
エコキュートの交換・修理は「駆けつけ隊」などの専門業者がおすすめ?
給湯器のトラブル時は、給湯器駆けつけ隊のような専門業者への依頼がおすすめです。メーカーや家電量販店と比べて対応が早く、中間マージンをカットしているため費用も相場より安く抑えられる傾向があります。ただし、適正価格や施工品質を見極めるため、必ず3社程度から相見積もりを取るようにしてください。
給湯器駆けつけ隊など専門業者の特徴とメリット
給湯器が突然壊れてお湯が出なくなった時、真っ先に思い浮かぶ連絡先はどこでしょうか。家を建てたハウスメーカー、ガス会社、近所の家電量販店、あるいはネットで見つけた「給湯器駆けつけ隊」のような専門業者。選択肢はいくつかありますが、私個人の現場経験から言わせていただくと、スピードとコストパフォーマンスの面で「給湯器交換の専門業者」に依頼するのが最もメリットが大きいと感じています。

専門業者の最大の強みは、何と言っても「対応の早さ」です。給湯器のトラブルは待ったなしです。真冬に冷たい水で食器を洗い、お風呂にも入れない状況は、想像以上に過酷です。ハウスメーカーや家電量販店に依頼すると、受付から下請け業者への手配、現地調査まで数日〜1週間待たされることも珍しくありません。しかし、給湯器に特化した専門業者であれば、地域に密着したスタッフが最短即日で駆けつけてくれることが多いのです。
私が以前、夜の8時過ぎに「お湯が出なくて赤ちゃんのお風呂に入れられない」というSOSの電話を受けた時のことです。すでに外は真っ暗でしたが、車に積んでいた仮設用の給湯器を持って急行し、一時的にお湯が使えるように応急処置を施しました。お客様の安堵した顔を見た時、「このスピード感こそが我々専門業者の存在意義だ」と強く感じたのを今でも覚えています。
また、専門業者はメーカーから直接大量に給湯器を仕入れているため、本体の割引率が高く、自社施工による中間マージンのカットも相まって、トータル費用が相場より安く抑えられる傾向にあります。
悪徳業者を避けるための優良業者の見極め方
しかし、ネット上で「給湯器 交換 安い」と検索すると、無数の業者がヒットし、中には残念ながら悪質な手口を使う業者も紛れ込んでいます。給湯器やエコキュートの交換は高額な工事になるため、業者選びは慎重に行わなければなりません。
優良業者を見極めるためのポイントはいくつかあります。まず、突然訪問してきて「お宅の給湯器、今すぐ交換しないと爆発しますよ」などと不安を煽るような飛び込み営業には絶対に耳を貸さないでください。まともな業者は、そんな強引な営業はしません。
次に、資格や許可の確認です。給湯器の交換には、ガス接続のための「ガス可とう管接続工事監督者」や、電気配線の「第二種電気工事士」、水道配管の「指定給水装置工事事業者」など、様々な専門資格が必要です。ホームページにこれらの資格や、建設業許可の番号がしっかりと明記されているかを確認しましょう。
そして、見積もりの明瞭さも重要です。悪徳業者の見積もりは、内訳が全く書かれておらず「エコキュート交換工事一式 〇〇万円」とだけ記載されていることが多いです。これでは、何にいくらかかっているのか全くわかりません。優良業者は、本体代、リモコン代、基礎工事費、配管工事費、撤去処分費などを細かく明記し、なぜその費用がかかるのかを素人にもわかりやすく説明してくれます。
注意点:こんな業者には気をつけて!
- 「今日契約すれば半額にします」と急かす業者
- 見積書が「一式」だけで詳細が不明確な業者
- 質問に対して専門用語ばかりで誤魔化す業者
複数業者への相見積もりで適正価格を知る重要性
業者選びで絶対にやっていただきたいのが「相見積もり(あいみつもり)」です。1社だけの見積もりでは、その金額が適正な相場なのか、それともぼったくられているのか判断がつきません。面倒こともありますが、最低でも3社程度の業者から見積もりを取ることを強くおすすめします。
相見積もりを取る際のコツは、各業者に「同じ条件(希望するメーカー、容量、機能)」を伝えて見積もりを作ってもらうことです。そうすることで、純粋な工事費用の差や、業者の対応の良し悪しが浮き彫りになります。
現場でお客様から「A社は30万円だったのに、お宅は40万円なの?高すぎるよ」と言われることがあります。しかし、A社の見積もりをよく見せていただくと、既存の基礎の撤去費や、古くなった配管の交換費用が含まれておらず、後から「追加工事」として高額な請求をされるカラクリになっていることがありました。私たちは、安全に長く使っていただくために必要な工事を最初から全て含めた「正直な見積もり」を出していたのです。
安すぎる業者には、必ず「安い理由」があります。必要な工程を省いていたり、質の悪い部材を使っていたり、無資格のアルバイトに作業させていたりすることもあります。「最安値」「日本一安い」といった根拠のない言葉に惑わされず、見積もりの内容と業者の誠実さをしっかりと比較検討してください。
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現場でよく見る!エコキュート選びで失敗しないためのポイントとは?
エコキュート選びの最大の失敗要因は、設置スペースと搬入経路の確認不足です。本体だけでなく貯湯タンクを置く頑丈な基礎が必要なため、事前の現地調査が欠かせません。また、お住まいの地域が寒冷地や塩害地の場合は専用機種を選ぶ必要があり、家族構成に合った適切なタンク容量を見極めることも重要です。
設置スペースと搬入経路の事前確認が必須な理由
エコキュートの設置工事において、私たちが最も神経を使うのが「搬入」です。カタログで見るとスタイリッシュに見えるエコキュートですが、実物の貯湯タンクは高さが2メートル近くあり、重量も空の状態で60〜80kg、お湯を満水にすると400〜500kgにもなる巨大な設備です。
お客様ご自身で「庭に置くスペースがあるから大丈夫」と思っていても、そこまで運ぶための「搬入経路」が確保されていなければ設置はできません。家の横の通路が狭くて通れない、エアコンの室外機や雨どいが邪魔で曲がり角を曲がれない、といったケースは現場で頻繁に遭遇します。
以前、都内の密集した住宅街での工事のことです。事前の現地調査で、どうしても隣の家との境界フェンスが邪魔でタンクが通らないことが判明しました。お客様にお願いして、お隣さんに事情を説明し、工事の数時間だけフェンスのパネルを数枚外させていただく許可をもらって、ようやく搬入できたという苦労がありました。もし事前の確認を怠り、工事当日に「通れませんでした」となれば、目も当てられません。
また、設置スペース自体にも注意が必要です。タンクを置く場所だけでなく、将来的なメンテナンスや修理のために、作業員が入り込んで作業できるスペース(保守スペース)を確保しなければなりません。ギリギリの隙間に押し込むように設置してしまうと、数年後に基盤の交換が必要になった際に、わざわざタンクのお湯を抜いて手前に引き出さなければならず、余計な工賃がかかってしまうことになります。
寒冷地や塩害地など住環境に合わせた機種選び
エコキュートは、設置する地域の気候や環境に合わせて「専用の機種」を選ぶ必要があります。これを間違えると、本来10年以上持つはずの設備が、わずか数年で使い物にならなくなってしまう恐れがあります。
例えば、冬場に外気温がマイナス10度を下回るような地域にお住まいの場合、標準地用のエコキュートを設置すると、ヒートポンプ内の配管が凍結して破裂したり、霜がついてお湯が沸かせなくなったりします。このような地域では、必ず防寒対策が施された「寒冷地仕様」の機種を選ばなければなりません。
また、海沿いの地域にお住まいの方が見落としがちなのが「塩害」です。潮風に含まれる塩分は、金属を容赦なく錆びさせます。標準仕様のエコキュートを海沿いに設置すると、あっという間に外装パネルが錆びだらけになり、内部の電子基板がショートして故障してしまいます。海から数キロ圏内にお住まいの場合は、外装に特殊な防錆塗装が施された「塩害地仕様」や「重塩害地仕様」を選ぶのが鉄則です。
現場で、「少しでも安く済ませたいから、標準仕様でいいよ」とおっしゃるお客様もいらっしゃいますが、私はプロとして「数年後に買い替えることになってもよろしいですか?」と厳しくお伝えするようにしています。住環境に合った機種選びは、妥協してはいけないポイントなのです。
保証期間とアフターサポートの充実度をチェックする
エコキュートは精密な電子機器と水回りの設備が合体したようなものですから、長年使っていれば必ずどこかに不具合が生じます。だからこそ、購入時の「保証」が非常に重要になります。
一般的に、エコキュートのメーカー保証は「本体が1年、ヒートポンプの冷媒回路が3年、貯湯タンクが5年」といったように、部品ごとに期間が分かれていることが多いです。しかし、給湯器のトラブルが多くなるのは、設置から7〜8年が経過した頃からです。この時期にメーカー保証が切れていると、修理のたびに数万円〜十数万円の出費を覚悟しなければなりません。
そこで確認していただきたいのが、施工業者が独自に提供している「延長保証」や「アフターサポート」の充実度です。優良な専門業者の多くは、数万円のオプション料金、あるいは工事費込みで「10年間の無料修理保証」をつけています。この10年保証があれば、万が一夜中にお湯が出なくなって部品交換が必要になっても、保証の範囲内で無料で対応してもらえるため、精神的な安心感が全く違います。
ただし、保証の内容は業者によって千差万別です。「部品代は無料だけど、出張費や作業代は有料」というケースもありますので、契約前に「どこまでが無料でカバーされるのか」を細かく確認しておくことが、失敗しないための秘訣です。
エコキュートの交換費用を少しでも安く抑えるコツはある?
交換費用を抑えるには、国や自治体が実施している省エネ給湯器導入の補助金制度を活用するのが最も効果的です。要件を満たせば数万円〜十数万円の還元を受けられます。また、秋口などの繁忙期を避けて閑散期に工事を依頼することや、既存のコンクリート基礎や配管を安全に再利用できるか業者に相談するのもコツです。
国や自治体の補助金制度を賢く活用する方法
エコキュートは省エネ性能が高く、CO2の削減に貢献する環境に優しい設備です。そのため、国や各自治体はエコキュートの普及を促進するために、様々な「補助金制度」を用意しています。これを活用しない手はありません。
例えば、国が実施している「給湯省エネ事業」などの補助金制度では、高い省エネ基準を満たしたエコキュートを導入することで、数万円から、条件によっては10万円以上の補助金が給付されることがあります。さらに、お住まいの市区町村が独自に行っているエコ住宅補助金などと併用できるケースもあり、うまく組み合わせれば実質的な負担額を大きく減らすことが可能です。
ただし、補助金制度にはいくつか注意点があります。まず、どんなエコキュートでも対象になるわけではなく、「国が定めた省エネ基準を満たした特定の機種」である必要があります。また、補助金には「予算の上限」があり、申請期間内であっても予算額に達した時点で早期終了してしまうことがよくあります。
私が担当したお客様で、「補助金が出るならエコキュートにしよう」と決断された方がいらっしゃいました。しかし、業者選びに時間をかけすぎてしまい、いざ申請しようとした時にはすでに国の予算が上限に達して受付終了となっており、大変悔しい思いをされていました。補助金を活用したい場合は、最新の情報を自治体のホームページなどで確認し、補助金申請の実績が豊富な業者に早めに相談することが成功の鍵です。
メーカーのキャンペーンや閑散期を狙うタイミング
給湯器の値段は、一年中同じというわけではありません。実は、交換を依頼する「時期」によって、費用の交渉のしやすさが大きく変わるのです。
給湯器業界の最大の繁忙期は「冬(11月〜2月)」です。気温が下がると水温も下がり、お湯を沸かすために給湯器がフル稼働するため、古い給湯器が一斉に悲鳴を上げて壊れ始めます。この時期、業者の電話は鳴りっぱなしで、スケジュールは数週間先まで埋まってしまいます。当然、値引きをしなくても仕事が舞い込むため、相場は高止まりしますし、お客様側も「とにかく早くお湯を出して!」とパニックになっているため、じっくり相見積もりを取る余裕がありません。
逆に、春から夏(4月〜8月)にかけては、給湯器の故障が減る「閑散期」となります。業者は少しでも仕事を入れたいため、利益を削ってでも値引きに応じやすくなります。また、各メーカーもこの時期に合わせて「エコキュート乗り換えキャンペーン」などを打ち出し、本体価格を大幅に下げたり、便利なオプション品を無料でつけたりすることが多いのです。
もし、今お使いの給湯器が設置から10年近く経過していて、「最近、お湯の温度が安定しないな」「変な異音がするな」といった寿命のサインを感じているのであれば、完全に壊れてパニックになる冬を待つのではなく、気候の良い春〜秋の閑散期に、余裕を持って交換を検討し始めることを強くおすすめします。これが、結果的に最も賢く費用を抑える方法です。
既存の基礎や配管を再利用できるかどうかの判断基準
エコキュートの工事費用の内訳の中で、意外と大きなウェイトを占めるのが「基礎工事」と「配管工事」です。もし、現在すでにエコキュートをお使いで、新しいエコキュートに交換する場合、既存の基礎や配管をそのまま再利用できれば、数万円単位で工事費を浮かすことができます。
しかし、ここで注意していただきたいのは「安易な再利用は非常に危険」だということです。現場に伺うと、「前の業者が作った基礎があるから、その上に新しいのをポンと置いてよ。安くなるでしょ?」と言われることがよくあります。お気持ちは痛いほどわかります。
ですが、プロの目でその基礎をしっかりと点検してみると、コンクリートに深いひび割れ(クラック)が入っていたり、地盤が沈下して傾いていたりすることがあります。満水時には500kg近くになるタンクを、劣化した基礎の上に設置するのは、地震の際にタンクが転倒して大事故に繋がる恐れがあり、絶対にやってはいけません。
配管についても同様です。古い樹脂管や銅管が硬化してボロボロになっているのに、無理やり新しい給湯器に繋ぎこむと、数ヶ月後に見えない場所で水漏れを起こし、家の基礎を腐らせてしまう原因になります。
優良な施工業者は、費用を安く見せるために危険な再利用を提案することは決してありません。安全基準を満たしているか、あと10年以上耐えられるかを厳しく判断した上で、「ここは使えるから残して費用を抑えましょう」「ここは危険だから新しくやり直させてください」と、根拠を持って説明してくれる業者を選ぶことが、結果的に家を守ることに繋がります。
※ガス機器や電気配線の工事には専門の国家資格が必要です。DIYでの交換や修理は感電、水漏れ、ガス漏れなどの重大な事故を引き起こす大変危険な行為ですので、無理をせず必ず専門業者へご依頼ください。
エコキュートや給湯器に関するよくある質問(FAQ)
お客様からよくいただく質問にお答えします。エコキュートの寿命は約10〜15年が目安です。突然お湯が出なくなった場合は、まずエラーコードを確認し、配管の凍結や断水でないかチェックしてください。深夜電力プランの変更があっても、太陽光発電と連携させるなど、使い方次第で十分にお得に運用可能です。
エコキュートの寿命は何年くらいですか?
エコキュートの寿命は、一般的に約10年〜15年と言われています。ただし、ヒートポンプユニットの電子部品などが先に故障するケースが多く、7〜8年目あたりから修理が必要になる確率が高くなります。
現場の経験から言うと、エコキュートの寿命を大きく左右するのは「日々のメンテナンス」です。特に重要なのが、貯湯タンク内の「水抜き」です。水道水に含まれるミネラル分などの不純物がタンクの底に少しずつ沈殿していくため、半年に1回程度、取扱説明書に従ってタンクの底から水を少し抜いてあげることで、配管の詰まりやセンサーの誤作動を防ぎ、寿命を延ばすことができます。また、入浴剤の使用制限(硫黄分や塩分が含まれるものはNGなど)を守ることも、配管の劣化を防ぐために重要です。
お湯が出なくなった場合、まずは何をすべきですか?
突然お湯が出なくなった時は、慌てずにまずリモコンの画面を確認してください。アルファベットと数字の組み合わせによる「エラーコード」が表示されているはずです。このコードを控えておくことが、修理をスムーズに進める第一歩です。
次に確認すべきは、家の中の他の蛇口(水)は出るかどうかです。もし水も出ない場合は、地域一帯の断水や、水道の元栓が閉まっているだけのおそれがあります。また、冬の寒い朝にお湯だけが出ない場合は、外部の配管が「凍結」している可能性が非常に高いです。この時、絶対にやってはいけないのが「早く溶かそうとして配管に熱湯をかけること」です。急激な温度変化で配管が破裂してしまいます。ぬるま湯をかけるか、お昼頃になって自然に解凍されるのを待つのが正解です。それでも解決しない場合は、無理にいじらずに専門業者に連絡してください。
深夜電力のプランがなくなるとエコキュートは損ですか?
近年、電力会社のプラン改定により、昔のような「極端に安い深夜電力プラン」の新規受付が終了したり、電気代自体が高騰したりしているため、「今からエコキュートを導入しても損なのでは?」と心配される方が増えています。結論から言うと、使い方次第で現在でも十分にメリットを出すことは可能です。
確かに昔ほどの割安感は薄れましたが、それでも昼間の電気代に比べれば夜間の電気代の方が安い設定になっているプランは多く存在します。さらに最近注目されているのが、自宅の太陽光発電で日中に発電した「余剰電力」を使って、昼間にお湯を沸かす「おひさまエコキュート」という新しい運用方法です。これなら、高い電気を買わずに自家消費でお湯を作れるため、電気代高騰の波に左右されにくいという大きな強みがあります。ご自宅の電力契約や設備状況を業者に伝え、最適なシミュレーションを出してもらうことをおすすめします。
エコキュートの値段やおすすめ給湯器、駆けつけ隊など業者選びのまとめ
ここまで、エコキュートの一般的な値段相場や、ガス給湯器との違い、そして「給湯器駆けつけ隊」のような専門業者を選ぶ際のポイントについて、私の現場での実体験を交えながら詳しく解説してきました。
記事のポイントをもう一度振り返っておきましょう。
- エコキュートの交換費用相場は、本体+工事費で約40万〜60万円が目安。
- 初期費用は高いが、10年間の光熱費削減効果(ランニングコスト)を考慮して選ぶことが重要。
- オール電化や大家族にはエコキュート、省スペースや初期費用重視ならガス給湯器(エコジョーズ)がおすすめ。
- 給湯器駆けつけ隊などの専門業者は対応が早く安価だが、優良業者を見極めるために必ず3社から相見積もりを取る。
- 設置スペースの確認や、住環境(寒冷地・塩害地)に合わせた機種選びが失敗を防ぐ鍵。
- 国や自治体の補助金制度を活用し、閑散期(春〜夏)を狙うことで費用を賢く抑えられる。
給湯器の交換は、十数年に一度の大きな買い物です。ネット上の「激安!」「最安値!」といった魅力的な言葉に飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、給湯器は毎日のお風呂や洗い物など、私たちの生活の根幹を支える大切なインフラです。値段の安さだけで決めるのではなく、安全な工事をしてくれるか、10年先までしっかりアフターフォローをしてくれるかという「業者の誠実さ」をしっかりと見極めていただきたいと思います。
この記事が、あなたの疑問を解消し、ご家庭にぴったりのおすすめ給湯器と、信頼できる業者に出会うための手助けとなれば、現場の人間としてこれほど嬉しいことはありません。快適で温かいお湯のある生活を取り戻すために、ぜひ納得のいく選択をしてくださいね。
▶ まず読みたい:給湯器交換の完全ガイド|費用相場から補助金まで解説
株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。










