大阪ガスの湯沸かし器ホース交換は自分でできる?種類別の対処法と安全な手順
大阪ガスの湯沸かし器ホース交換は自分でできる?種類別の対処法と安全な手順
結論として、湯沸かし器のホース交換は「お湯が出る出湯管」であればDIYで交換できるおそれがありますが、「ガスを供給するガスホース」の交換は法律で有資格者による作業が義務付けられており、無資格でのDIYは絶対に不可とされています。
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
まずは、現在お困りの状況に合わせて、以下のいずれに該当するかをご確認いただき、安全を最優先に次の行動を選択してください。
- 【ガス臭がする・ガスホースがひび割れている場合】
直ちに使用を中止し、室内の換気(換気扇は回さず窓を開ける)を行い、ガスの元栓を閉めてください。火気は厳禁です。速やかに大阪ガス(ガス漏れ通報専用電話)または管理会社へご連絡ください。 - 【お湯が出るホース(出湯管)から水漏れしている場合】
持ち家にお住まいの方は、適合する部品を取り寄せてご自身で交換できるおそれがあります。賃貸物件にお住まいの場合は、自己判断で交換せず、まずは大家さんや管理会社へ修理をご相談ください。 - 【修理か本体ごと交換するか迷っている場合】
給湯器の設計上の標準使用期間は約10年とされています。10年を超えて使用している場合、ホースだけでなく本体内部の経年劣化も疑われるため、専門業者への点検・交換依頼が推奨されます。
1. 大阪ガスの湯沸かし器のホース交換は自分でできる?まずは種類を確認
「湯沸かし器のホースを交換したい」と考えたとき、最初に確認すべき最も重要なポイントは、交換したいホースが「お湯が出る管」なのか、それとも「ガスを供給する管」なのかを正確に見極めることです。この2つのホースは役割が全く異なり、自分で交換できるかどうかの基準も明確に分かれています。
1-1. 交換できるかは「出湯管」か「ガスホース」かで異なる
小型瞬間湯沸かし器には、主に2種類のホース(管)が接続されています。1つは本体の下部からシンク(流し台)に向かって伸びている「出湯管(しゅっとうかん)」、もう1つは壁のガス栓(ガスコック)から湯沸かし器本体へとガスを送り込む「ガスホース」です。
出湯管は水道水が本体内部を通って温められ、お湯として出てくるための単なる通り道です。一方、ガスホースは可燃性であり、取り扱いを誤ると重大な事故につながるガスを供給するための重要な経路です。この違いにより、法的な取り扱いや必要な資格が大きく異なります。
| ホースの種類 | 主な役割 | 外観の特徴 | DIYでの交換 | 必要な資格 |
|---|---|---|---|---|
| 出湯管 (フレキシブル出湯管) |
お湯をシンクへ誘導する | 銀色や白色のジャバラ状、先端にシャワーヘッドがある | 可能 (条件あり) |
不要 |
| ガスホース (強化ガスホース等) |
本体へガスを供給する | オレンジ色、アイボリー色、または金属製の網目状の管 | 絶対に不可 (違法行為の可能性) |
ガス可とう管接続工事監督者など |
1-2. お湯が出る「出湯管」ならDIYで交換できる可能性がある
お湯が出る部分である「出湯管」の交換であれば、ガスに直接触れる作業ではないため、特別な国家資格などは不要とされています。適切な部品と工具(モンキーレンチなど)を用意し、正しい手順を踏めば、一般の方でもDIYで交換することが可能な範囲の作業と考えられています。
出湯管の交換が検討される代表的なトラブルとしては、「ホースの付け根や先端から水がポタポタと漏れる」「経年劣化によってホースがだらりと垂れ下がり、手で支えないとシンクの狙った場所にお湯を流せない」といった症状が挙げられます。これらの不具合は、出湯管本体や接続部のOリング(パッキン)の劣化が原因であることが多いため、部品交換によって改善する可能性が高いとされています。
1-3. ガスを供給する「ガスホース」の交換は有資格者のみ(DIY不可)
一方で、湯沸かし器本体とガス栓をつないでいる「ガスホース」の交換や接続作業は、一般の方が行うことは法律で固く禁じられています。ガスホースのひび割れや劣化を見つけたとしても、ホームセンターで買ってきたホースを使って自分で交換しようとするのは極めて危険です。
ガスの接続工事には、確実な接続とガス漏れを防ぐための専門的な知識と技術が不可欠であり、経済産業省が管轄する関連法令によって、有資格者による施工が義務付けられています。ご自身で直そうとせず、必ず大阪ガスや有資格者が在籍する専門業者に依頼してください。
2. 【要注意】ガスホースの無資格での交換が極めて危険とされる理由
ガスホースの交換をDIYで行うことがなぜそれほどまでに危険視され、法律で厳しく規制されているのか、その具体的な理由と背景について詳しく解説します。安全を守るために、これらのリスクを正しく理解しておくことが重要です。
2-1. ガス漏れや火災・一酸化炭素中毒などの重大な事故リスク
ガスホースの接続が不十分であったり、適切な規格のホースを使用していなかったりすると、目に見えない微小な隙間からガスが室内に漏れ出す危険性があります。都市ガスやプロパンガスが漏洩し、一定の濃度に達した状態で換気扇のスイッチを入れたり、コンロの火をつけたりすると、引火して大規模な爆発や火災を引き起こす恐れがあります。
また、接続不良によって機器に適切な圧力でガスが供給されない場合、不完全燃焼を起こすリスクも高まります。不完全燃焼が発生すると、無色無臭で極めて毒性の高い一酸化炭素(CO)が発生し、最悪の場合は死に至る一酸化炭素中毒事故につながる可能性が指摘されています。これらの重大な人命に関わる事故を防ぐため、ガス工事には厳格なルールが設けられています。
2-2. 法律で「ガス可とう管接続工事監督者」等の資格が必須とされている
瞬間湯沸かし器のような特定ガス消費機器の設置やガス配管の接続工事は、「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律(通称:特監法)」や「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)」などの法律によって厳しく規制されています。
具体的には、ガスの接続作業を行うためには「ガス可とう管接続工事監督者」「液化石油ガス設備士」「簡易内管施工士」といった国や関連機関が認定する専門資格を保有している必要があります。これらの資格を持つ作業員は、正しい部材の選定、確実な接続方法、作業後のガス漏れ検査(気密試験)など、安全を担保するための専門的な訓練を受けています。経済産業省や日本ガス機器検査協会(JIA)などの公的機関も、無資格者によるガス工事の危険性を強く啓発しています。
2-3. 無資格での作業は罰則(罰金・懲役)の対象になる可能性も
無資格者が自らガス機器の接続工事を行った場合、単に危険であるというだけでなく、明確な法律違反として処罰の対象となるおそれがあります。特監法などの法令に違反して特定ガス消費機器の設置工事を行った場合、30万円以下の罰金または3ヶ月以下の懲役が科される可能性があると規定されています。
過去には、資格を持たない一般ユーザーや知識不足のリフォーム業者がDIY感覚でガスホースを接続し、その結果ガス漏れ事故を発生させた事例が多数報告されています。このような背景から、現在の安全基準では無資格での施工を徹底して排除する仕組みが構築されています。「少しの作業だから」「費用を浮かせたいから」という安易な理由でガスホースに触れることは、絶対に避けてください。
3. 水漏れや劣化に!お湯が出る「出湯管」を自分で交換する際の手順と注意点
お湯が出る「出湯管」の劣化や水漏れでお困りの場合、持ち家であればご自身で部品を調達して交換することが可能です。ここでは、正しい部品の選び方から実際の交換手順、注意すべきポイントまでを詳しく解説します。
3-1. ホームセンターやネットで適合する部品(リンナイ・パロマ等)を探す方法
出湯管を交換するためには、まずご自宅の湯沸かし器に適合する新しい部品を購入する必要があります。ここで注意が必要なのは、「大阪ガス」ブランドの湯沸かし器であっても、実際にはノーリツ(NORITZ)、リンナイ(Rinnai)、パロマ(Paloma)といった大手ガス機器メーカーが製造したOEM製品(中身は他社製でブランド名だけが大阪ガスのもの)であることが多いという点です。
そのため、部品を探す際は以下の手順で適合性を確認することが推奨されます。
- 型番の確認: 湯沸かし器本体の前面や側面に貼られている銘板(シール)を確認し、大阪ガスの型番(例:(N)533-〇〇〇など)をメモします。
- 製造元の特定: インターネットでその型番を検索するか、取扱説明書を確認して、実際の製造メーカー(ノーリツやリンナイなど)を特定します。
- 部品の購入: 特定したメーカーの純正部品、または各メーカーに対応するアダプターが付属した「汎用フレキシブル出湯管」を、ホームセンターやインターネット通販(Amazon、楽天市場、モノタロウ、メーカー公式の部品販売サイトなど)で購入します。長さ(35cm、40cm、60cmなど)も現在のものを測ってから選ぶと失敗がありません。
3-2. 交換作業に必要な工具と事前の安全確認
作業を始める前に、以下の工具を準備し、安全を確保するための手順を踏んでください。
- 必要な工具: モンキーレンチ(またはサイズの合うスパナ)、プライヤー、雑巾やタオル。
- 安全確認: 作業中に誤ってお湯や水が噴き出さないよう、必ず湯沸かし器本体の操作ボタンを「止」の状態にし、さらに水道の元栓(止水栓)をしっかりと閉めてください。ガスの元栓も念のため閉めておくとより安全です。
3-3. 古い出湯管の取り外し方とOリング(パッキン)の扱い方
準備が整ったら、古い出湯管を取り外します。
- 袋ナットを緩める: 出湯管の根元(湯沸かし器本体との接続部分)にある金属製の袋ナットを、モンキーレンチを使って反時計回りに回して緩めます。最初は固いことがありますが、少し緩めばあとは手で回して外すことができます。
- 古い管を引き抜く: ナットが外れたら、出湯管をまっすぐ下に引き抜きます。この時、管の中に残っていた水がこぼれることがあるので、タオルを添えておくと良いなります。
- Oリング(パッキン)の確認と除去: 【重要】古い出湯管を引き抜いた後、本体側の接続口の奥に黒いゴム製のリング(Oリング・パッキン)が残っていないか必ず確認してください。古いOリングが残ったまま新しい出湯管を取り付けると、パッキンが二重になってしまい、確実に水漏れの原因となります。残っている場合は、指やピンセットなどで丁寧に取り除いてください。
3-4. 新しいフレキシブル出湯管の取り付けと水漏れ確認の手順
次に、新しい出湯管を取り付けます。
- Oリングの装着: 新しい出湯管の根元に、付属の新しいOリングが正しく装着されていることを確認します(製品によっては、あらかじめ装着されているものと、自分で溝にはめるものがあります)。
- 本体への差し込み: 新しい出湯管を本体の接続口にまっすぐ、奥までしっかりと差し込みます。斜めに入ると水漏れの原因になるため注意してください。
- 袋ナットの締め付け: 袋ナットを手で時計回りに回して仮止めします。手で回らなくなるところまで締めたら、最後にモンキーレンチを使って軽く締め付けます。【注意】力を入れすぎて強く締めすぎると、内部のOリングが潰れて破損したり、プラスチック部品が割れたりして逆に水漏れを引き起こす恐れがあるため、「適度な力でキュッと締める」程度に留めてください。
- 水漏れ確認: 水道の元栓を開け、湯沸かし器のボタンを押して水(またはお湯)を出します。接続部分から水がポタポタと漏れてこないか、ティッシュペーパーなどを当てて入念に確認します。漏れがなければ作業完了です。
3-5. 作業に不安がある場合は無理をせず専門業者へ相談を
上記の手順を読んでも、「自分でできるか自信がない」「工具を持っていない」「型番に合う部品がどうしても見つからない」といった場合は、無理をしてDIYに挑戦する必要はありません。無理な作業は機器の破損や水漏れ被害の拡大を招くリスクがあります。
部品代に加えて作業費や出張費はかかりますが、大阪ガスのサービスショップや給湯器専門業者に依頼することで、確実かつ安全に交換してもらうことができます。
費用は機種・設置状況で変わります
正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。
通話料無料/24時間365日受付
4. ガスホースの交換や修理はどこに頼むべき?業者の選び方と設置基準
ガスホースの劣化や、湯沸かし器本体の不具合で業者に修理・交換を依頼する場合、どこに頼むのが最適か迷う方も多いなります。ここでは、依頼先の選び方や、交換時に知っておくべき安全基準について解説します。
4-1. 大阪ガス(サービスショップ)と給湯器専門業者の違い
修理や交換の依頼先としては、大きく分けて「大阪ガスのサービスショップ」と「インターネット等で展開している給湯器専門業者」の2つが挙げられます。それぞれの特徴を理解し、目的に合わせて選ぶことが大切です。
| 依頼先 | メリット | デメリット・懸念点 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 大阪ガス (サービスショップ) |
・圧倒的な安心感と信頼性 ・管轄エリア内の対応が迅速 ・ガス栓の交換など特殊工事も一括対応可能 |
・機器本体の割引率が低く、総額が割高になりがち ・選べるメーカーが限られる |
費用よりも安心感を最優先したい方、ガス栓の老朽化が気になる方 |
| 給湯器専門業者 (ネット系含む) |
・メーカー品(ノーリツ・リンナイ等)を大幅な割引価格で提供 ・複数メーカーから比較検討できる ・総額費用を安く抑えやすい |
・業者によって施工品質や対応にバラつきがある ・古いガス栓の交換は別途ガス会社への依頼が必要なケースがある |
相見積もりを取り、できるだけ費用を抑えて交換したい方 |
4-2. OEM製品の仕組みを理解して費用を抑える方法
前述の通り、大阪ガスが販売している湯沸かし器は、ノーリツやリンナイ等の大手メーカーが製造したOEM製品です。つまり、現在「大阪ガス」のロゴが入った湯沸かし器を使っていても、買い替えの際に必ずしも大阪ガスから購入しなければならないわけではありません。
給湯器専門業者に依頼し、中身が全く同じであるノーリツやリンナイのメーカー純正品(5号の元止め式湯沸かし器など)に交換することで、ブランド代が上乗せされていない分、数万円単位で費用を節約できるケースが多く報告されています。費用を抑えたい場合は、複数の専門業者から相見積もりを取ることをお勧めします。
4-3. 古いガス栓(ホースバンド式)はネジ接続式への交換が必要なケースも
湯沸かし器本体やガスホースを新しくする際、壁側にある「ガス栓(ガスコック)」の形状が問題になることがあります。古い住宅では、ガス栓にゴムホースを直接差し込み、金属のホースバンドで締め付けて固定する「ホースエンド型(ホースバンド式)」が使われていることがあります。
しかし、現在の安全基準では、ホースの抜けや劣化によるガス漏れ事故を防ぐため、瞬間湯沸かし器などの特定ガス消費機器の接続には、より安全性が高い「ネジ接続式」の強化ガスホース等の使用が推奨、または義務付けられている傾向があります。
そのため、給湯器専門業者に交換を依頼した場合、「ガス栓が古いタイプなので、先に管轄のガス会社(大阪ガスなど)に依頼して、ガス栓自体をネジ式に交換してもらってください」と指示されることがあります。このガス栓の交換工事は、ガス導管事業者の指定業者しか行えない場合が多く、別途費用が発生することを念頭に置いておきましょう。
4-4. コンロ直上の設置は原則禁止?安全基準と防熱カバーの必要性
古い住宅でよく見られるのが、ガスコンロの真上(直上)に湯沸かし器が設置されているケースです。しかし、2009年に施行された「長期使用製品安全点検制度」や消防法に基づく火災予防条例などの観点から、現在ではコンロ直上への湯沸かし器の設置は原則として禁止、または厳しく制限されています。
コンロの直上に設置すると、調理中の熱や油煙、排気が湯沸かし器本体に直接当たり、内部の基盤の焼損や不完全燃焼防止装置の誤作動、最悪の場合は火災の原因となるためです。
機器を交換する際は、コンロの直上を避けて移設することが基本となります。どうしても移設スペースがない場合は、メーカーが指定する専用の「防熱カバー」を湯沸かし器の底面に取り付けることで、特例的に設置が認められるケースがあります。業者に見積もりを依頼する際は、設置場所の環境についても相談し、安全基準を満たした施工を依頼してください。
5. 湯沸かし器のホース交換・本体交換にかかる費用相場と時間の目安
ホースの交換や本体の買い替えを検討する際、最も気になるのが「費用」と「時間」です。ここでは、状況別の一般的な費用相場と作業時間の目安を解説します。※実際の費用は業者や設置状況により異なりますので、必ず事前見積もりで確認してください。
5-1. 出湯管の部品代とDIYにかかる費用・時間
お湯が出る「出湯管」をご自身で交換する場合にかかる費用は、部品代のみとなります。
- 費用相場: 約2,000円〜4,000円程度(長さやメーカーによって変動します)
- 作業時間の目安: 約15分〜30分程度
ホームセンターやネット通販で部品を購入し、モンキーレンチ等の工具があれば、比較的短時間で安価に解決できるのがDIYの最大のメリットです。
5-2. 業者に依頼する場合の修理・部品交換費用
出湯管の交換を業者に依頼する場合や、その他の軽微な部品交換を依頼する場合の費用相場です。部品代に加えて、技術料(工賃)と出張費が加算されます。
- 費用相場: 約8,000円〜15,000円程度
- 作業時間の目安: 約30分〜1時間程度
「たかがホースの交換で1万円以上かかるのか」と感じることもありますが、確実な水漏れ防止と出張の手間を考慮すると、一般的な相場と言えます。
5-3. 湯沸かし器本体ごと交換する場合の費用相場
使用年数が10年を超えている場合や、ガスホースの劣化、本体の故障(お湯が出ない、点火しない等)がある場合は、機器本体ごとの交換が必要になります。この費用には、本体代、標準工事費、古い機器の撤去・処分費が含まれます。
- 費用相場(給湯器専門業者): 約35,000円〜50,000円程度
- 費用相場(大阪ガス正規依頼): 約50,000円〜70,000円程度
- 作業時間の目安: 約1時間〜2時間程度
前述の通り、防熱カバーの追加設置(約5,000円〜10,000円追加)や、古いガス栓からネジ式ガス栓への交換工事(別途ガス会社へ依頼、数千円〜1万円程度)が必要な場合は、さらに費用が加算されます。
5-4. 賃貸物件にお住まいの場合の費用負担について
賃貸アパートやマンションにお住まいの場合、湯沸かし器は「建物の付帯設備」として扱われることが一般的です。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の考え方に基づけば、入居者の故意や過失(物をぶつけて壊した等)でない限り、経年劣化による設備の故障や部品の交換費用は、原則として貸主(大家さん)が負担することになります。
そのため、賃貸物件でホースの水漏れや本体の不具合が発生した場合は、ご自身で業者を手配したりDIYで直したりする前に、必ず管理会社または大家さんに連絡して指示を仰いでください。勝手に交換してしまうと、後から費用を請求できなかったり、退去時に原状回復トラブルになったりする恐れがあります。
6. 大阪ガスの湯沸かし器ホース交換に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、湯沸かし器のホース交換に関して、ユーザーから寄せられることの多い疑問についてQ&A形式で解説します。
Q1. 湯沸かし器のホースから水がポタポタ漏れています。自分で直せますか?
A. お湯が出る「出湯管」からの水漏れであれば、ご自身で直せる可能性が高いです。
出湯管はガスに触れない部品であるため、特別な資格は不要です。適合する新しい出湯管を購入し、モンキーレンチ等を使って交換作業を行ってください。ただし、接続部のOリング(パッキン)を確実に取り替えること、ナットを締めすぎないことが水漏れを防ぐコツです。賃貸物件の場合は、まず管理会社へ連絡してください。
Q2. 大阪ガスの湯沸かし器を使っていますが、部品はどこで買えますか?
A. 大阪ガスのサービスショップや、インターネット通販などで購入可能です。
大阪ガスの湯沸かし器は、ノーリツ、リンナイ、パロマといったメーカーのOEM製品であることが多いため、本体の型番から製造元を特定し、Amazonや楽天市場、モノタロウなどのネット通販で適合する出湯管を探すことができます。各メーカーに対応するアダプターが付属した「汎用タイプ」の出湯管を選ぶと安心です。
Q3. ガスホース(ゴム管)にひび割れがあります。テープで補修しても良いですか?
A. 絶対にテープなどで補修して使用し続けてはいけません。
ガスホースのひび割れは、ガス漏れの一歩手前、あるいはすでに微量に漏れている可能性がある非常に危険なサインです。テープでの補修は一時しのぎにもならず、爆発や一酸化炭素中毒といった重大な事故に直結する恐れがあります。直ちに使用を中止し、ガスの元栓を閉めた上で、大阪ガスや専門業者にホースの交換を依頼してください。
Q4. 給湯器のガスホース交換をDIYでやると、法律違反になりますか?
A. はい、違法行為となる可能性が高いとされています。
瞬間湯沸かし器などの特定ガス消費機器のガス接続工事には、「ガス可とう管接続工事監督者」や「液化石油ガス設備士」などの専門資格が法律により義務付けられています。無資格での施工は安全上のリスクが極めて高いだけでなく、法令違反として30万円以下の罰金または3か月以下の懲役の対象となる可能性があるため、絶対に行わないでください。
Q5. 交換費用はどれくらいかかりますか?
A. 作業内容によって数千円から数万円まで幅があります。
出湯管をご自身で交換する場合は部品代(約2,000円〜4,000円)のみです。業者に出湯管交換を依頼すると約8,000円〜15,000円程度、ガスホースの劣化や本体寿命により機器ごと交換する場合は約35,000円〜70,000円程度が相場となります。費用を抑えたい場合は、複数の業者から相見積もりを取ることをお勧めします。
Q6. ガス栓が古いタイプ(ホースバンドで留めるタイプ)なのですが、そのまま新しい湯沸かし器を付けられますか?
A. 新しい安全基準に適合させるため、ガス栓の交換が必要になるケースが多いです。
ゴムホースを差し込んでバンドで留める「ホースエンド型」は、抜けや劣化による事故リスクがあるため、現在はより安全な「ネジ接続式」への移行が推奨されています。機器交換の際、業者から「ガス栓をネジ式に交換してください」と指示された場合は、管轄のガス会社(大阪ガスなど)に依頼してガス栓交換工事(有償)を行ってもらう必要があります。
7. まとめ:安全を最優先に、適切な対応を選択しましょう
大阪ガスの湯沸かし器のホース交換について、その種類別の対処法や危険性、業者の選び方について解説しました。
最も重要なポイントは、「お湯が出る出湯管はDIY可能だが、ガスを供給するガスホースの交換は資格が必要であり絶対にDIYしてはいけない」ということです。
少しでもガス臭を感じたり、ガスホースに劣化が見られたりした場合は、迷わず使用を中止し、大阪ガスや専門業者へ連絡してください。また、お湯のホースからの水漏れであっても、10年以上使用している機器であれば、本体の買い替え時期のサインこともあります。
【次の行動へのステップ】
- 賃貸物件にお住まいの方: ご自身で判断せず、まずは管理会社や大家さんへ状況を報告し、対応を依頼してください。
- 出湯管の水漏れをDIYで直したい方: 本体の型番を確認し、適合する部品(出湯管)をインターネット等で手配して、安全に配慮しながら交換手順を進めてください。
- ガスホースの劣化や、本体交換を検討している方: 大阪ガスのサービスショップ、または信頼できる給湯器専門業者へ連絡し、点検と見積もりを依頼してください。費用を抑えたい場合は、複数社での相見積もりが有効です。
湯沸かし器は毎日の生活に欠かせない便利な機器ですが、ガスを扱う性質上、一歩間違えれば重大な事故につながります。正しい知識を持ち、安全を最優先にした選択を行ってください。
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株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。










