パロマ給湯器のエラーコード一覧と対処法!点滅サインの原因と修理費用をプロが解説
パロマ給湯器のエラーコード一覧と対処法!点滅サインの原因と修理費用をプロが解説
こんにちは。給湯器修理.comです。
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
毎日のようにお風呂や台所で使っている給湯器。ある日突然、リモコンの画面に見慣れない数字が点滅し、お湯が出なくなってしまったら、誰でも焦ってしまいますよね。「故障したの?」「修理代はいくらかかるの?」「もしかして危険な状態?」と、不安な気持ちでいっぱいになることなります。
私は長年、給湯器の設置や修理の現場に立ち続けてきました。お客様のお宅に駆けつけると、エラーコードの点滅を前に途方に暮れている姿を何度も目にしてきました。しかし、安心してください。パロマ給湯器のエラーコードは、給湯器が私たちに「ここがおかしいよ」と教えてくれている大切なメッセージなのです。
この記事でわかること
- パロマ給湯器でよく表示されるエラーコードの意味と原因
- エラーが出たときに自分でできる安全なリセット手順
- 修理や交換にかかる具体的な費用相場と業者の選び方
- 賃貸物件や凍結時など状況別の正しい対処法
現場で培ってきた経験とリアルな事例を交えながら、パロマ給湯器のエラーコードに関する疑問を徹底的に解説していきます。この記事を読めば、今あなたが直面しているトラブルに対して、次にどう行動すべきかが明確になるはずです。
パロマ製給湯器のエラーコードが表示されるサインとは?
パロマ製給湯器でエラーコードが表示されるサインは、リモコン画面の数字の点滅や、お湯が出ない・異常音がするなどの症状として現れます。多くの場合、数字の組み合わせで故障箇所や原因を特定できる仕組みです。一時的な不具合ならリセットで直りますが、部品の経年劣化やガス供給の遮断が原因であることも多いです。
給湯器のエラーコードは、ある日突然前触れもなく表示されることがほとんどです。私たちが普段何気なく使っているお湯ですが、給湯器の内部ではガス、水道、電気が複雑に連携して動いています。その中のたった一つのセンサーが異常を感知しただけでも、安全のために給湯器は運転を停止し、リモコンにエラーコードという形でサインを出します。
現場でお客様からよく伺うのが、「昨日までは普通に使えていたのに、今朝になったら急に数字がピカピカ点滅し始めた」という声です。先日お伺いしたご年配のお客様は、「リモコンの時計が狂って変な数字が出ている」と勘違いされていました。実際には時計の故障ではなく、給湯器内部の部品の不具合を知らせるエラーサインだったのです。このように、エラーコードは「時計の表示部分」に2桁または3桁の数字として点滅することが多いため、初めて見る方は戸惑ってしまうのも無理はありません。
エラーのサインが出たとき、給湯器の周辺では様々な症状が同時に起きていることがあります。例えば、「蛇口をひねっても水しか出ない」「給湯器本体から『ボンッ』という小さな爆発音がした」「普段とは違うモーターの異音が鳴り続けている」といった症状です。これらのサインは、給湯器が限界を迎えている、あるいは外部環境(ガスの遮断や断水など)に異常が起きていることを示しています。
私が現場で常に感じているのは、エラーコードは決して「ただの故障の知らせ」ではなく、「事故を未然に防ぐための安全装置の作動」であるということです。無理に使い続けようとせず、まずは表示されている数字をメモし、それが何を意味しているのかを確認することが、トラブル解決の第一歩となります。一時的なシステムの誤作動であれば簡単な操作で復旧することもありますが、中にはプロの点検が不可欠な深刻なサインも隠れています。
よく見るパロマ給湯器のエラーコードとその原因で考えられることとは?
よく見るパロマ給湯器のエラーコードとして、111の点火不良や140の温度ヒューズ断線、290の中和器異常などが挙げられます。これらはガス供給のストップ、部品の寿命、排気口の詰まりなどが原因で発生することが考えられます。番号ごとに適切な対処法や修理費用が全く異なるため、まずは取扱説明書の確認が重要です。
パロマ給湯器のエラーコードは多岐にわたりますが、一般のご家庭で発生しやすいコードはある程度決まっています。ここでは、私が修理現場で特によく遭遇する代表的なエラーコードについて、その意味や考えられる原因を詳しく解説していきます。
| エラーコード | 主な症状・意味 | 考えられる主な原因 |
|---|---|---|
| 111 / 11 | 点火不良 | ガスの供給停止、点火プラグの劣化、湿気 |
| 140 / 14 | 過熱防止装置作動 | 本体内部の異常過熱、排気口の詰まり |
| 290 | 中和器の異常・詰まり | ドレン配管の詰まり、凍結、中和器の寿命 |
| 760 | リモコン通信異常 | リモコン線の断線、基板の故障 |
エラーコード111(点火不良)で可能性が高い原因
エラーコード「111」(機種によっては「11」)は、パロマ給湯器の中でも最も頻繁にお目にかかるエラーの一つです。これは「給湯器が火をつけようとしたけれど、何らかの理由で火がつかなかった(点火不良)」ことを意味しています。

このエラーが出た場合、給湯器本体の故障を疑う前に確認していただきたいことがあります。それは「ガスがきちんと来ているか」です。実は、現場に駆けつけてみると「単にガスメーターが遮断されていただけで、給湯器は全く壊れていなかった」というケースが驚くほど多いのです。例えば、大きな地震があった後や、長時間ガスコンロを使い続けた後などは、安全装置が働いてガスメーターが自動的にガスをストップさせます。
以前、あるご家庭から「お湯が出ない!壊れた!」と慌てた様子でお電話をいただき急行したところ、原因はガスメーターの遮断でした。お客様と一緒に屋外のメーターを確認し、復帰ボタンを押すだけで無事にお湯が出るようになり、お客様が「あぁ、修理代が高くつくかと思ってヒヤヒヤしたわ」と胸をなでおろしていたのを鮮明に覚えています。
もちろん、ガスが来ているのに111が出る場合は、給湯器内部のイグナイター(点火プラグ)の劣化や、大雨・台風による内部への湿気の侵入などが原因である可能性が高いです。その場合は部品の交換や乾燥作業が必要になります。
エラーコード140(過熱防止装置作動)となるケースがある
エラーコード「140」は、給湯器内部の温度が異常に高くなりすぎたため、安全のために「過熱防止装置(温度ヒューズ)」が作動して運転を強制停止したサインです。このエラーは、放置すると火災などの重大な事故につながる恐れがあるため、非常に重要な警告と言えます。

このエラーが発生する原因としてよくあるのが、排気口の詰まりです。給湯器はガスを燃やした後の排気ガスを外に逃がす必要がありますが、この排気口が塞がれてしまうと内部に熱がこもってしまいます。現場での実際のケースとして、排気口に鳥が巣を作ってしまっていたり、長年のホコリやクモの巣がびっしりと詰まっていたりすることがあります。
ある秋口の現場では、お客様が給湯器の周りに冬用のタイヤを高く積み上げてしまい、それが排気口を塞いでしまっていたことが原因でした。お客様は「まさかこんなことで」と驚かれていましたが、給湯器の周囲には十分なスペースを確保することが安全上とても大切です。もし140が出た場合は、絶対に無理に再稼働させず、まずは給湯器の周りに障害物がないかを確認し、プロに点検を依頼してください。
エラーコード290・920(中和器寿命)の症状
エコジョーズと呼ばれる省エネタイプの給湯器をお使いのご家庭でよく見られるのが、「290」や「920」といったエラーコードです。これは「中和器」というエコジョーズ特有の部品に関する異常を知らせるサインです。

エコジョーズは、お湯を沸かす過程で酸性の水(ドレン水)が発生します。この酸性の水をそのまま排水すると配管を傷めてしまうため、中和器の中にある炭酸カルシウムなどの成分を通すことで中性に変えてから排出しています。しかし、この中和器は消耗品であり、一般的に約10年程度(使用頻度により異なります)で寿命を迎えます。
「920」は「もうすぐ中和器の寿命が来ますよ」という予告のサインであり、この時点ではまだお湯は使えます。しかし、それを放置して完全に寿命を迎えると「290」が表示され、給湯器は完全にストップしてお湯が出なくなります。現場でお客様から「お湯は出るのにずっと920が点滅していて気持ち悪い」とご相談を受けることがありますが、これは早めに業者に中和器の交換を依頼するベストなタイミングです。中和器の交換自体は数万円程度で済むことが多いですが、給湯器自体の使用年数が10年を超えている場合は、本体全体の交換を検討する時期でもあります。
エラーコード760(リモコン通信異常)の対処
エラーコード「760」は、お風呂場や台所にあるリモコンと、屋外にある給湯器本体との間で「通信がうまくできていない」ことを示すエラーです。リモコンのボタンを押しても反応しない、表示がおかしいといった症状を伴うことが多いです。

このエラーの原因の多くは、リモコンと本体を繋いでいる配線(リモコン線)の断線や接触不良です。屋外の過酷な環境に晒されている配線が経年劣化でボロボロになっていたり、外壁塗装の工事の際に誤って配線を傷つけてしまったりするケースがあります。
私が経験した中で最も印象的だったのは、床下を通っているリモコン線がネズミにかじられて断線していたケースです。お客様は「急にお風呂のリモコンだけが真っ暗になった」とおっしゃっており、テスター(電圧計)で調べていくと床下での断線が発覚しました。このような場合、ご自身での修理は不可能に近いため、専門業者による配線の引き直し工事が必要となります。一時的なノイズによる通信エラーであれば、後述するリセット作業で直ることもありますが、頻発する場合は配線や基板の故障を疑うべきです。
エラーが起きたとき自分でできる対処法とリセット手順とは?
エラーが起きたときの基本的な対処法は、給湯器リモコンの電源を一度切り、数分待ってから再度入れ直すリセット作業です。これで一時的な通信エラーの約3割は復旧します。ただし、ガスメーターの遮断やコンセントの抜け落ちなど、外部要因の確認も必要です。複数回リセットしても直らない場合は専門業者を呼びましょう。
給湯器のエラーコードが出たからといって、必ずしも部品が壊れているとは限りません。パソコンやスマートフォンがフリーズしたときに再起動すると直るのと同じように、給湯器も内蔵されているコンピューター(基板)のちょっとした誤作動でエラーを出すことがあります。そのような場合、正しい手順でリセットを行うことで、あっさりと正常に戻ることがあります。
- 給湯器を使用中であれば、すぐにお湯(または水)の蛇口をしっかりと締める。
- 台所や浴室にある給湯器リモコンの「運転ボタン(電源ボタン)」を押し、電源をオフにする。
- そのままの状態で、約3分〜5分程度待つ。
- 再度、リモコンの「運転ボタン」を押して電源を入れる。
- エラーコードの点滅が消えているか確認し、お湯を出してみる。
この手順を踏んでもエラーが消えない、あるいはお湯を出そうとすると再び同じエラーコードが表示される場合は、給湯器本体のコンセントを抜き差しする「ハードリセット」を試す方法もあります。屋外にある給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜き、10分ほど放置してから再度差し込むというものです。
ただし、現場のプロとして強くお伝えしたいのは、リセット作業はあくまで「一時的なエラーを解消するためのもの」であり、根本的な故障を直す魔法ではないということです。お客様の中には、エラーが出るたびに何度も何度もコンセントを抜き差しして無理やり使い続けていた方がいらっしゃいました。その結果、本来なら数千円の部品交換で済んだはずの故障が、基板全体をショートさせてしまい、高額な修理費用がかかってしまうという悲しい結末を迎えてしまいました。
リセットは「2〜3回試してダメなら諦める」のが鉄則です。それ以上やっても直らない場合は、確実にどこかの部品が悲鳴を上げています。また、リセットを試す前に、ご家庭のガスコンロに火がつくか(ガスが来ているか)、水道の水は出るか(断水していないか)といった、給湯器以外のインフラ状況を確認することも忘れないでください。
冬場にお湯が出ない?凍結の場合はどうすればいい?
冬場にお湯が出ずエラーが出る場合、配管の凍結が原因である可能性が高いです。凍結の場合は、無理にお湯を出そうとせず、気温が上がって自然に解凍されるのを待つのが最も安全で確実な対処法です。急ぐ場合は配管にぬるま湯をかける方法もありますが、熱湯をかけると配管が破裂する恐れがあるため絶対におやめください。
私たち給湯器修理業者の電話が最も鳴りやまなくなるのは、間違いなく「冬の冷え込んだ朝」です。外気温が氷点下を下回るような厳しい寒さの朝、全国各地で一斉に「お湯が出ない!」「エラーコードが出ている!」というSOSが寄せられます。その原因の9割以上が、給湯器に接続されている水道管や給湯管の「凍結」です。
水は凍ると体積が膨張する性質を持っています。給湯器の細い配管の中で水が凍りつくと、水の通り道が完全に塞がれてしまい、給湯器はお湯を作り出すことができなくなります。このとき、パロマ給湯器では水が流れないことを検知してエラーコードを出すことがあります。
凍結してしまった場合、お客様にお願いしたいのは「とにかく焦らず、待つこと」です。日中になり太陽が昇って気温が上がれば、配管内の氷は自然に溶け、いつも通りお湯が使えるようになります。これが最も配管に負担をかけない安全な解決策です。
しかし、「朝どうしてもシャワーを浴びたい」「顔を洗うお湯が今すぐ必要だ」と焦ってしまうお気持ちも痛いほどわかります。そんな時、絶対にやってはいけないNG行動があります。それは「凍った配管に熱湯をぶっかけること」です。
急激な温度変化により、塩ビ(プラスチック)製の水道管や、劣化した金属配管が耐えきれずに「パキッ」と破裂してしまいます。
数年前の大寒波の際、お急ぎだったお客様がティファールで沸かした熱湯を配管に直接かけてしまい、配管が破裂。そこから水が噴水のように吹き出し、お庭が水浸しになってしまった現場に駆けつけたことがあります。氷点下の中で吹き出す水を止める作業は過酷を極め、お客様も「こんなことになるなら待てばよかった…」と深く後悔されていました。修理費用も、凍結が溶けるのを待てば0円だったものが、配管修理で数万円かかってしまいました。
どうしても急いで解凍したい場合は、配管の保温材の上からタオルを巻き、その上から「30度〜40度程度の人肌くらいのぬるま湯」をゆっくりと少しずつかけてください。そして、解凍できた後は配管の周りについた水分を乾いた布でしっかりと拭き取ることが重要です。水分が残っていると、その日の夜に再び凍結する原因になってしまうからです。
【注意喚起】危険を感じたらどう動くべき?
ガス臭い、異常な燃焼音がする、本体から煙が出ているなど、少しでも危険を感じたら、直ちに給湯器の使用を中止してください。その後、ガスの元栓を閉め、窓を開けて換気を行い、速やかにご契約のガス会社または専門業者に連絡しましょう。火災や一酸化炭素中毒の恐れがあるため、ご自身での判断は絶対に避けてください。
給湯器は私たちの生活を豊かにしてくれる便利な機器ですが、同時に「ガス」と「火」を扱う機器であるという事実を決して忘れてはいけません。エラーコードが表示されるだけでなく、人間の五感(嗅覚、聴覚、視覚)で「何かおかしい」「怖い」と感じた場合は、一刻を争う事態であるおそれがあります。
特に注意していただきたいのが「ガスの臭い(都市ガスやプロパンガスの特有の玉ねぎの腐ったような臭い)」です。給湯器の周辺や室内でこの臭いを感じた場合、ガス漏れが発生している可能性が極めて高いです。このような状況で絶対にやってはいけないのが、「換気扇のスイッチを入れること」や「照明のスイッチを触ること」です。スイッチの接点で発生するごくわずかな火花(スパーク)が、充満したガスに引火して大爆発を引き起こす恐れがあるからです。窓やドアを静かに大きく開けて自然換気を行い、すぐに屋外に避難してからガス会社に緊急連絡を入れてください。
また、給湯器を使用中に「目がチカチカする」「頭痛や吐き気がする」といった症状が出た場合は、不完全燃焼による「一酸化炭素(CO)中毒」の初期症状であるケースが考えられます。一酸化炭素は無色無臭であり、気づかないうちに吸い込んでしまうと最悪の場合、死に至る非常に恐ろしいガスです。古い給湯器を屋内に設置しているご家庭や、排気口が塞がれている状態で無理に使用を続けた場合に発生するリスクが高まります。
現場でお客様から「最近、給湯器を使うとボンッ!という大きな音がするんだけど、まだお湯は出るから使っているのよ」と軽く言われることがあります。これは「爆発着火」と呼ばれる現象で、内部に未燃焼のガスが溜まった状態で遅れて着火している非常に危険な状態です。いつ給湯器本体が吹き飛んでもおかしくありません。
プロの目線から強く申し上げます。「まだお湯が出るから大丈夫」という自己判断は命に関わります。少しでも異常を感じたら、迷わず使用をストップし、私たち専門家の点検を受けてください。安全はお金には代えられません。
なぜ給湯器の自己修理は大変危険なのか?
給湯器の自己修理は大変危険です。ガスや電気を扱う精密機器のため、専門知識のない方が分解や修理を行うと、ガス漏れによる爆発や火災、不完全燃焼による一酸化炭素中毒、感電などの重大事故につながる恐れがあります。法律でも有資格者による施工が義務付けられている作業が多いため、必ずプロに依頼してください。
近年、YouTubeなどの動画サイトで「給湯器を自分で直してみた」「エラーコードをDIYで解除する方法」といった動画を簡単に見つけることができるようになりました。ホームセンターやインターネット通販で部品も手に入る時代になり、「業者に頼むと高いから、自分で直して節約しよう」と考える方が増えているのは事実です。しかし、給湯器の修理現場で数々の惨状を見てきた私からすれば、給湯器のDIY修理は「絶対にやってはいけない行為」の筆頭です。
給湯器の内部には、ガスを制御するガス比例弁、水を制御する水量サーボ、電気を制御する複雑な基板など、精密な部品がひしめき合っています。これらは絶妙なバランスで連携して安全を保っています。知識のない方が見よう見まねでネジを外し、部品を交換したとしましょう。もし、ガス管の接続部の締め付けがほんの少し甘かったらどうなるでしょうか?
微量なガスが漏れ続け、ある日給湯器が点火した瞬間に引火し、給湯器全体が炎に包まれる火災事故に発展します。実際、過去に「ネットで部品を買って自分で交換した」というお客様のお宅に呼ばれたことがありますが、ガス接続部からシューシューとガスが漏れており、一歩間違えれば大惨事になるところでした。お客様は「動画の通りにやったはずなのに…」と青ざめていました。
また、給湯器の修理や交換に関わる作業の多くは、法律によって「有資格者でなければ行ってはいけない」と厳しく定められています。
- 液化石油ガス設備士(プロパンガスの接続に必須)
- ガス可とう管接続工事監督者(都市ガスの接続に必要)
- 第二種電気工事士(電源直結式の配線工事に必須)
- 給水装置工事主任技術者(水道管の接続に関わる資格)
これらの資格は、安全に作業を行うための専門知識と技術を持っていることを国や機関が証明するものです。無資格者がこれらの工事を行うことは違法行為となるだけでなく、万が一事故が起きた際に火災保険などが一切適用されないケースもあります。数万円の修理代をケチった結果、家を丸ごと失うようなリスクを背負うのはあまりにも割に合いません。餅は餅屋、給湯器の修理は必ず私たちプロの業者にお任せください。
賃貸物件の場合は誰に修理を連絡するべき?
賃貸物件の場合は、エラーコードが出てもご自身で勝手に業者を手配せず、まずは管理会社や大家さんに連絡するべきです。給湯器は物件の付帯設備であるため、経年劣化による故障であれば修理や交換の費用は貸主側が負担するケースが一般的です。無断で修理すると費用が全額自己負担になるトラブルもあるので注意しましょう。
マンションやアパートなどの賃貸物件にお住まいの方から、「パロマの給湯器にエラーが出たので修理に来てほしい」と直接ご依頼をいただくことがよくあります。お電話口で私は必ず「お客様、こちらは賃貸物件でしょうか?管理会社様にはすでにご連絡されましたか?」と確認するようにしています。なぜなら、賃貸物件における給湯器トラブルの対応手順を間違えると、後々金銭的なトラブルに発展することが非常に多いからです。
賃貸契約において、お部屋に最初から設置されている給湯器は「付帯設備」という扱いになります。つまり、給湯器の所有者は入居者ではなく、大家さん(貸主)なのです。普通に生活していて発生した経年劣化による故障であれば、それを修理したり新しいものに交換したりする費用は、原則として大家さんが負担する義務があります。
しかし、冬場の寒い時期にお湯が出なくなると、管理会社への連絡を飛ばして、ネットで見つけた業者に慌てて修理を依頼してしまう方がいらっしゃいます。業者が修理を終え、数万円の請求書を入居者様が立て替えて支払い、後日管理会社に「修理代を請求したい」と申し出たところ、「提携している指定業者以外での修理は認められない」「事前に相談がなかったから費用は払えない」と拒否されてしまうケースがあるのです。
私が以前対応した事例でも、お客様がご自身で手配され、交換工事まで終わった後に大家さんと揉めてしまい、「元の給湯器に戻してくれと言われている」と泣きつかれたことがありました。一度設置した給湯器を元に戻すことは現実的に難しく、結局お客様が全額負担することになってしまいました。
ただし、入居者側の過失で給湯器を壊してしまった場合(例:ベランダで物をぶつけて配管を折ってしまった、凍結防止の電源をわざと抜いて凍結破裂させたなど)は、入居者負担となるケースがあります。いずれにせよ、エラーコードが出てお湯が使えなくなったら、まずは賃貸借契約書に記載されている管理会社や大家さんの緊急連絡先に電話をし、指示を仰ぐのが最も賢明で確実な方法です。
パロマ給湯器の修理や交換にかかる費用相場はいくら?
パロマ給湯器の修理費用は部品交換で約1万〜3万円、基板修理なら3万〜5万円が一般的な相場レンジです。設置から10年以上経過している場合は交換を推奨します。交換費用の相場は本体代と工事費込みで約10万〜25万円程度です。時期や設置環境、号数によっても変動するため複数社の見積もりを比較しましょう。
給湯器にエラーコードが出て修理が必要になったとき、お客様が最も心配されるのが「一体いくらかかるのか?」という費用の問題です。私たち業者も、現場で状況を確認するまでは正確な金額をお伝えするのが難しいのが実情ですが、一般的な相場を知っておくことで、悪徳業者による法外な請求を防ぐことができます。
① 修理費用の内訳と相場レンジ
給湯器の修理費用は、大きく分けて「部品代」「技術料(作業工賃)」「出張費」の3つで構成されています。パロマ給湯器の場合、故障箇所によって費用は大きく異なります。

- 軽度な部品交換(センサー類、点火プラグなど): 約10,000円〜20,000円
- 中程度の部品交換(水量サーボ、ファンモーターなど): 約20,000円〜35,000円
- 重度な修理(電装基板、熱交換器の交換など): 約30,000円〜60,000円
例えば、先ほどご紹介した「760」の通信エラーでリモコンの交換が必要になった場合は、リモコン本体代を含めて2万〜3万円程度になることが多いです。一方、心臓部である熱交換器や基板が壊れている場合は5万円を超えることも珍しくなく、このような高額修理になる場合は、給湯器の使用年数を考慮して「修理するか、新品に交換するか」の判断が必要になります。
② 交換費用の相場レンジ
給湯器の設計上の標準使用期間は「10年」と定められています。設置から10年以上経過している給湯器でエラーコードが出始めた場合、メーカーに修理部品の在庫がないことも多く、仮に1箇所を直してもすぐに別の箇所が壊れる「故障の連鎖」が起きやすいため、私たちは本体の交換を強く推奨しています。

給湯器の交換費用(本体代+標準工事費+古い給湯器の処分費)の目安は以下の通りです。
| 給湯器の種類(号数) | 従来型給湯器の相場 | エコジョーズの相場 |
|---|---|---|
| 16号(単身〜2人向け・給湯専用) | 約6万〜10万円 | 約10万〜14万円 |
| 20号(2〜3人向け・追い焚き付) | 約12万〜16万円 | 約15万〜20万円 |
| 24号(4人以上向け・追い焚き付) | 約14万〜18万円 | 約17万〜25万円 |
※上記はあくまで一般的な目安であり、業者や割引率によって変動します。
交換のタイミングや寿命についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
給湯器の寿命サイン|交換費用と時期を専門家が解説
③ 時期・繁忙期による変動
給湯器の価格や工事費は、依頼する時期によっても変動することがあります。冬の本格的な寒さが到来する12月から2月は、私たち給湯器業者の「超繁忙期」です。この時期は修理や交換の依頼が殺到し、業者のスケジュールが埋まってしまうだけでなく、メーカーの部品や本体の在庫も品薄になりがちです。

需要が供給を上回るため、繁忙期は大幅な値引きが期待しにくく、いわゆる「定価に近い価格」での対応になる業者も存在します。以前、1月の極寒の時期に完全に給湯器が壊れてしまったお客様がいらっしゃったのですが、特殊な機種だったため本体の納品に数日かかってしまい、「お風呂に入れなくて本当に辛い。もっと早く、秋のうちに交換しておけばよかった」と肩を落とされていたのが今でも忘れられません。少しでも費用を抑え、スムーズに工事を終わらせたいのであれば、エラーコードが頻発し始めた春から秋口にかけての交換をおすすめします。
④ 設置環境による差
インターネットで「給湯器交換 激安」と検索すると、驚くような安い金額が提示されていることがあります。しかし、気をつけなければならないのは、その価格が「標準工事費のみ」を前提としている点です。
実際の現場では、設置環境によって追加費用が発生するケースが多々あります。例えば、マンションのパイプシャフト(廊下の扉の中)に設置されていて特殊な金枠が必要な場合、高所作業車が必要な3階の壁掛け設置の場合、給湯器と同時にお風呂の循環アダプターの交換が必要な場合などです。現場調査の際に「配管が腐食しているので一部引き直しが必要です」と判断され、数万円の追加費用がかかることもあります。
だからこそ、安すぎる広告を鵜呑みにせず、必ず複数の業者に現地を見てもらい、しっかりとした内訳が記載された見積もりを出してもらうことが重要です。優良な業者は、なぜその工事が必要なのか、追加費用の根拠を素人にもわかりやすく説明してくれます。
給湯器交換の作業内容|時間・費用・流れの疑問を全解決!
パロマ給湯器のエラーコードに関するよくある質問とは?
パロマ給湯器のエラーコードに関して、お客様からよくいただく質問は、エラー表示を消す方法や、保証期間内なら無料になるのか、お湯は出るがエラーが出る理由などです。それぞれの状況によって対処法や費用の有無が異なるため、まずは取扱説明書やメーカーの公式サイトと照らし合わせて確認することが非常に大切です。
ここでは、私が日々の現場やお問い合わせ窓口で、お客様から特によくいただく質問をピックアップし、Q&A形式でわかりやすくお答えします。
Q1. エラー表示を強制的に消す方法はありますか?
結論から言うと、リモコンの電源を入れ直すリセット作業で一時的に消すことは可能ですが、根本的な解決にはなりません。
エラーコードは給湯器が異常を検知しているサインです。リセットで消えたとしても、部品の劣化やセンサーの異常が直ったわけではないため、数時間後や数日後に再び同じエラーが表示される可能性が高いです。特に「140(過熱防止)」や「111(点火不良)」などの安全に関わるエラーを何度も強制解除して使い続けることは、火災や一酸化炭素中毒のリスクを高めるため絶対におやめください。エラーの根本原因を特定し、修理することが唯一の正しい解決策です。
Q2. メーカーの保証期間内であれば修理費用は無料になりますか?
結論から言うと、メーカーの無料保証期間内(通常は設置から1〜2年、延長保証加入で最長10年)であり、かつ「製品自体の初期不良や自然故障」であれば無料になるケースがほとんどです。
ただし、保証期間内であっても無料にならないケースがあります。例えば、「落雷や台風などの自然災害による故障」「お客様の過失(物をぶつけた等)による破損」「入浴剤の誤使用による配管の詰まり」「凍結による配管破裂」などは、保証の対象外となり有償修理となります。また、保証書を紛失していると保証が受けられないこともあるため、いざという時のために保証書は大切に保管しておいてください。
Q3. お湯は普通に出るのに、エラーコードが点滅しているのはなぜですか?
結論から言うと、給湯器が「完全に停止する一歩手前の警告」を出しているか、特定の機能(追い焚きや暖房など)だけが故障している状態です。
例えば、先ほど解説した「920(中和器寿命予告)」などは、お湯は出ますが部品の交換時期を知らせる警告です。また、給湯器には「お湯を出す機能」と「お風呂を追い焚きする機能」が別々に組み込まれている機種があります。この場合、追い焚き機能のポンプだけが故障してエラーを出していても、蛇口からのお湯は普通に出るという現象が起きます。「お湯が出るから大丈夫」と放置していると、やがて基板全体に負荷がかかり、完全にお湯が出なくなってしまうため、早めの点検をおすすめします。
まとめ:パロマ給湯器のエラーコードが出たら慌てず適切に対処しよう
今回は、パロマ給湯器のエラーコードに関する様々な疑問について、現場のプロの視点から徹底的に解説してきました。
お風呂に入ろうとした矢先や、寒い冬の朝に突然リモコンの数字が点滅し始めると、誰でも不安になり、パニックになってしまうものです。しかし、エラーコードは給湯器が大きな事故を防ぐために発してくれている「命綱」のようなものです。決して無視したり、無理やりリセットを繰り返して使い続けたりしてはいけません。
おさらいになりますが、エラーコードが出た際に取るべき行動は以下の通りです。
- まずは表示されている2桁または3桁の数字をメモする
- ガスメーターの遮断や断水など、外部環境に異常がないか確認する
- リモコンの電源を入れ直すリセットを1〜2回だけ試してみる
- ガス臭い、異音がするなど危険を感じたら直ちに使用を中止し換気する
- 賃貸物件の場合は、勝手に業者を呼ばず管理会社へ連絡する
- 10年以上使用している場合は、修理よりも交換を視野に入れて業者に相談する
給湯器は、私たちの快適な生活に欠かせない裏方でありながら、ガスと火を扱う非常にデリケートな機器です。自己修理のDIYなどは言語道断であり、少しでも異常を感じたら、私たちのような専門知識を持ったプロフェッショナルに頼るのが一番の近道であり、最も安全な選択です。
パロマ給湯器のエラーコードでお困りの際は、この記事の内容を参考にしていただき、落ち着いて適切な対処を行ってください。そして、もし「もう寿命かもしれない」「信頼できる業者に交換をお願いしたい」とお考えであれば、複数の業者から見積もりを取り、対応の丁寧さや工事の実績をしっかりと比較して、後悔のない業者選びをしてくださいね。皆様の温かく快適な生活が一日も早く戻ることを、心より願っております。
▶ まず読みたい:給湯器からお湯が出ない?原因と9つの対処法を徹底解説
株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。










