給湯器の凍結防止策を徹底解説!冬のトラブル回避術
寒い冬の朝、顔を洗おうとしたらお湯が出ない…そんな経験はありませんか?給湯器の凍結は、冬場に起こりやすい深刻なトラブルの一つです。急な故障は生活に大きな支障をきたすだけでなく、修理費用もかさんでしまいます。この記事では、給湯器の凍結防止に関するあらゆる疑問にお答えします。ノーリツやリンナイといった主要メーカーの給湯器凍結防止方法から、自分でできる対策、給湯器の凍結防止カバーや給湯器の凍結防止ヒーターの活用法、さらにはその仕組みまで詳しく解説します。ガス給湯器の凍結防止カバーの選び方や、給湯器の凍結防止スイッチの場所、電源をオフにした場合どうなるのか、といった疑問にもお答えします。そもそも給湯器の凍結を防ぐ方法はありますか?という基本的な問いから、冬場は給湯器をつけっぱなしにしておくべき?、給湯器の凍結防止機能は何度以下で作動しますか?、そして気になる給湯器の凍結防止機能の電気代はいくらですか?といった具体的な質問まで、あなたの不安を解消するための情報を網羅しています。
- 給湯器に備わっている凍結防止機能の基本的な仕組み
- ノーリツやリンナイなどメーカー別の具体的な凍結防止方法
- 自分で簡単にできる効果的な凍結防止対策
- 万が一凍結してしまった場合の安全で正しい対処法
目次
給湯器の凍結防止機能とは?基本的な仕組みを解説
- 凍結防止ヒーターの仕組みと役割
- 凍結防止機能は何度以下で作動する?
- 凍結防止機能の電気代はいくらくらい?
凍結防止ヒーターの仕組みと役割

最近の給湯器の多くには、「凍結防止機能」が標準で搭載されています。これは、外気温が一定以下に下がると、給湯器内部の配管が凍結して破損するのを防ぐための重要な機能です。
主な仕組みは2つあります。
凍結防止の2つの仕組み
- 凍結防止ヒーター:給湯器内部にあるヒーターが自動的に作動し、配管を温めて凍結を防ぎます。
- ポンプの自動循環:追いだき機能付きのふろがまの場合、浴槽のお湯(または水)をポンプで強制的に循環させ、配管内のお湯が凍るのを防ぎます。(※浴槽の残り湯が循環口より5cm以上あることが作動条件です)
これらの機能は、給湯器本体の電源プラグがコンセントに差し込まれていれば、リモコンの電源がオフでも自動的に作動するように設計されていることが一般的です。冬場は絶対に電源プラグを抜かないようにしましょう。
凍結防止機能は何度以下で作動する?

凍結防止機能が作動する温度は、メーカーや機種によって多少異なりますが、一般的には外気温が約3℃~5℃以下になると作動を開始すると言われています。
ただし、これはあくまで目安です。風が強い場所や日陰など、給湯器が設置されている環境によっては、気温がそれほど低くなくても配管が凍結する可能性があります。特に、天気予報で「氷点下になる」「水道管の凍結に注意」といった予報が出た日は、後述する自己対策も併せて行うことをおすすめします。
「うちの給湯器はいつ動くんだろう?」と気になる方は、お使いの給湯器の取扱説明書を確認してみるのが一番確実ですよ。メーカーの公式サイトで型番を検索すれば、電子版の取扱説明書が見つかるはずです。
凍結防止機能の電気代はいくらくらい?

「一晩中ヒーターが動いていたら、電気代が心配…」と感じる方もいるかもしれません。
凍結防止ヒーターの消費電力は、一般的に50W〜200W程度とされています。これは常時作動しているわけではなく、外気温が下がった時だけ自動でオン・オフを繰り返します。そのため、1ヶ月にかかる電気代は数百円程度に収まることがほとんどです。
補足情報
仮に消費電力150Wのヒーターが1日8時間、30日間作動したと仮定しても、電気代は1,000円〜1,500円程度が目安です。(※電力料金単価31円/kWhで計算した場合)凍結による修理費用が数万円から十数万円かかることを考えれば、非常に経済的な対策と言えるでしょう。
凍結による故障や修理の手間、費用を考えれば、電気代を心配して電源プラグを抜くのは避けるべきです。
メーカー別!ノーリツとリンナイの給湯器凍結防止方法
- ノーリツの給湯器における凍結防止
- リンナイの給湯器における凍結防止
- 凍結防止スイッチはどこにある?
ノーリツの給湯器における凍結防止

業界大手であるノーリツの給湯器も、凍結防止機能が充実しています。基本的な仕組みはヒーターによる保温と、追いだき配管のポンプ自動運転です。
ノーリツが推奨する凍結予防方法
- 電源プラグは抜かない:自動凍結予防機能が作動しなくなります。
- 追いだき付きふろがまの場合:浴槽の残り湯を循環アダプター(フィルター)の中心から5cm以上残しておく。水がないとポンプが空運転し、故障の原因となる可能性があります。
- 特に冷え込む夜:後述する「通水」による予防策を推奨しています。
詳しくは、ノーリツの公式サイトで最新の情報をご確認ください。
(参照:株式会社ノーリツ公式サイト「給湯機器の凍結について」)
リンナイの給湯器における凍結防止

リンナイの給湯器も同様に、外気温が低下すると自動で凍結予防運転を開始します。
リンナイが推奨する凍結予防方法
- 電源プラグは抜かない:ヒーターが作動しなくなります。
- 追いだき機能付きの場合:浴槽の水を循環金具(フィルター)より5cm以上満たした状態にしておく。
- 給湯器のリモコンをONにする(一部機種):一部の機種では、リモコンの運転スイッチをONにしておくことで、より効果的な凍結予防(ポンプの作動)が行われる場合があります。
お使いの機種によって細かい仕様が異なる場合があるため、リンナイの公式サイトや取扱説明書で確認することをおすすめします。
(参照:リンナイ株式会社公式サイト「給湯器の凍結にによる破損・故障にご注意ください」)
凍結防止スイッチはどこにある?

「凍結防止の専用スイッチがあるのでは?」と探される方がいますが、基本的にユーザーが操作する「凍結防止スイッチ」というものはありません。
凍結防止機能は、給湯器に内蔵された温度センサーによって、完全に自動で制御されています。そのため、私たちがすべきことは、凍結防止機能が正常に作動できる環境を整えておくこと、つまり「電源プラグをコンセントに差しておく」ことです。
特別な操作は不要で、給湯器が自動で家を守ってくれる、と考えておきましょう。
自分でできる給湯器の凍結防止対策
- 給湯器の凍結を防ぐ方法はありますか?「通水」が基本
- 給湯器の凍結防止カバーや保温材の活用法
- ガス給湯器の凍結防止カバーの効果
- 長期間留守にする場合の注意点
給湯器の凍結を防ぐ方法はありますか?「通水」が基本

給湯器本体の凍結防止機能に加えて、個人でできる最も簡単で効果的な対策が「通水(つうすい)」です。
これは、給湯器に接続されている給水・給湯配管の凍結を防ぐための方法です。水は流れていると凍りにくくなる性質を利用します。
通水の方法
給湯器のリモコンの運転スイッチを「切」にする
(ガス代節約のため)。
お湯側の蛇口を少しだけ開ける
1分間に約400ml(鉛筆の芯4mm程度の太さ) の水が流れるように調整する
1分間に約400ml(鉛筆の芯4mm程度の太さ)の水が流れるように調整する。
そのまま夜通し流し続ける
※出した水は浴槽にためるなどして、無駄なく利用しましょう。
特に、数年に一度レベルの強い寒波が来ると予報されている日は、この通水を行うことで、給湯器本体だけでなく、屋外に露出している配管の凍結も防ぐ効果が期待できます。
給湯器の凍結防止カバーや保温材の活用法
給湯器本体の下から出ている配管部分は、特に凍結しやすい箇所です。この部分を保護することで、凍結リスクを大幅に減らすことができます。
有効な保温対策
- 保温材・保温テープ:ホームセンターなどで手に入る配管用の保温材を巻き付けます。これが最も効果的とされています。
- タオルや布:古いタオルや布を配管に巻き付け、その上からビニールテープなどで固定して防水します。手軽にできる応急処置として有効です。
注意点
配管を保温材やタオルで覆う際、給湯器本体の排気口や吸気口を絶対に塞がないでください。不完全燃焼や故障の原因となる可能性があり、非常に危険です。
ガス給湯器の凍結防止カバーの効果
「給湯器 凍結防止カバー」と検索すると、様々な商品が見つかります。これらは、給湯器本体全体を覆うタイプのカバーを指すことが多いです。
これらのカバーは、雪や雨風から本体を守る効果は期待できますが、凍結防止効果については限定的と考えられています。なぜなら、最近の給湯器は内部に凍結防止ヒーターが内蔵されており、カバーがなくても自己防衛できる設計になっているからです。
それよりも、前述したように給湯器下部の配管部分を重点的に保温する方が、凍結防止には効果的と言えるでしょう。
長期間留守にする場合の注意点
旅行や帰省などで数日間家を空ける場合、給湯器の凍結防止機能だけでは対応しきれない可能性があります。特に厳寒地では、「水抜き」という作業が推奨されます。
水抜きとは、給湯器本体や配管内部の水を完全に抜いてしまう作業のことです。水がなければ凍結することはありません。
ただし、水抜きの手順は給湯器の機種によって異なり、手順を間違えると機器の故障につながる可能性があります。必ず取扱説明書をよく読んでから作業を行うか、自信がない場合は専門の業者に依頼することをおすすめします。
給湯器の凍結防止に関するよくある質問
- 冬場は給湯器をつけっぱなしにしておくべき?
- 給湯器の電源をオフにしても凍結防止機能は働く?
- もし給湯器が凍結してしまったらどうする?
冬場は給湯器をつけっぱなしにしておくべき?
ここでの「つけっぱなし」が「リモコンの電源をONにしておく」ことを指すのであれば、必ずしもその必要はありません。前述の通り、凍結防止ヒーターはリモコンの電源がOFFでも、本体の電源プラグがコンセントに差さっていれば作動します。
ただし、追いだき配管の凍結防止(ポンプの自動運転)については、浴槽に水(お湯)が張ってあることが前提となります。そのため、浴槽にお湯を張ったままにする場合は、リモコンの電源はONでもOFFでも凍結防止機能は作動するのが一般的です。
結論としては、「電源プラグは絶対に抜かない」ことが最も重要です。
給湯器の電源をオフにしても凍結防止機能は働く?
この質問は非常に重要です。答えを明確に分けておきましょう。
| 電源の状態 | 凍結防止機能 |
|---|---|
| リモコンの電源がオフ | 作動する(電源プラグがコンセントに接続されていれば) |
| 給湯器本体の電源プラグを抜く | 作動しない(完全に機能が停止します) |
【最重要】冬場は絶対に電源プラグを抜かないでください!
ブレーカーを落とす場合も同様です。給湯器の凍結防止機能が完全に停止してしまい、機器の破損につながる可能性が非常に高くなります。長期間留守にする場合でも、給湯器のブレーカーは落とさず、電源プラグも差したままにしておきましょう。
もし給湯器が凍結してしまったらどうする?
万全の対策をしていても、想定外の寒波で給湯器が凍結してしまうこともあり得ます。もし「お湯が出ない!」という状況になったら、慌てずに対処しましょう。
やってはいけない対処法
まず、絶対にやってはいけないのが、配管に熱湯をかけることです。温度の急激な変化で配管が破裂する危険性があります。また、ドライヤーで長時間同じ場所を温め続けるのも、配管を傷める原因となる可能性があるため避けた方が無難です。
安全な対処法
自然解凍を待つ: 最も安全な方法です
自然解凍を待つ:最も安全な方法です。日中、気温が上がるのを待ちましょう。
ぬるま湯で温める: 凍結していると思われる配管部分(給湯器下部の給水元栓あたり)
ぬるま湯で温める:凍結していると思われる配管部分(給湯器下部の給水元栓あたり)に、タオルを巻き付け、その上から人肌程度(30~40℃)のぬるま湯をゆっくりとかけます。
蛇口を開けておく: 解凍されたときに水が流れるように、お湯側の蛇口を少しだけ開け
蛇口を開けておく:解凍されたときに水が流れるように、お湯側の蛇口を少しだけ開けておきます。
これらの方法を試しても状況が改善しない場合や、配管から水漏れしている場合は、内部で破損が起きている可能性があります。その際は、すぐに給水元栓を閉め、専門の業者に連絡してください。
※本記事の情報は、公開時点での一般的な情報をまとめたものです。個人の状況によって異なる場合がありますので、詳しくは専門家にご相談ください。
まとめ:給湯器の凍結防止で冬を快適に過ごそう
給湯器の凍結防止に関する重要ポイントまとめ
この記事では、冬場の給湯器凍結防止について、その仕組みから具体的な対策、メーカーごとの特徴、そして万が一の際の対処法まで詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをまとめます。
- 給湯器には外気温が下がると自動で働く凍結防止機能がある
- 凍結防止機能はヒーターによる加温とポンプによる循環が主な仕組み
- 機能を作動させるため冬場は給湯器の電源プラグを絶対に抜かない
- リモコンの電源はオフでも凍結防止機能は働くのが一般的
- ノーリツやリンナイなど主要メーカーも電源プラグを差しておくことを推奨
- 追いだき機能付きの場合、浴槽の残り湯を循環口より上にしておくと配管凍結予防に効果的
- ユーザーが操作する専用の「凍結防止スイッチ」はない
- 特に冷え込む夜は「通水」が非常に効果的な自己対策となる
- 通水は1分間に400ml、鉛筆の芯ほどの太さが目安
- 給湯器下部の配管に保温材やタオルを巻くことも有効な対策
- 長期間不在にする場合は取扱説明書を確認して「水抜き」を検討する
- 水抜き作業に不安があれば専門業者に相談することが推奨される
- 万が一凍結した場合は自然解凍を待つのが最も安全
- 凍結した配管に熱湯をかけるのは破裂の危険があるため絶対に避ける
- 状況が改善しない、水漏れがある場合は速やかに専門業者へ連絡する
給湯器の凍結は、少しの知識と事前の対策で十分に防ぐことが可能です。この記事で紹介した方法を参考に、冬の厳しい寒さに備え、安心で快適な毎日をお過ごしください。もしご自身の判断で対処が難しいと感じた場合は、無理をせず専門家の力を借りることも大切な選択肢です。












