賃貸・アパートの給湯器交換|費用負担・連絡先・工事時間
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賃貸アパートの給湯器交換|費用負担・連絡先・工事時間を解説
賃貸アパートで給湯器が故障したら、入居者は自分で交換業者を手配する前に、管理会社または大家さんへ連絡してください。経年劣化など通常使用による不具合は貸主側が修繕するのが一般的ですが、故意・過失、契約の特約、故障原因によって負担が変わります。大家さん・管理会社が交換する場合は、既設機種、設置場所、号数、排気方法を確認してから見積もりを取ると手配がスムーズです。
最初にすること
- 入居者:リモコンの表示・症状・発生時刻を控え、管理会社または大家さんへ連絡
- 大家・管理会社:型式、設置場所、入居状況、希望日を確認して修理・交換を手配
- ガス臭・焦げ臭・大量の水漏れ:機器を操作せず、ガス会社や管理会社へ緊急連絡
濱本 孝一
株式会社生活水道センター 代表取締役
給水装置工事主任技術者・ガス機器設置スペシャリスト・2級管工事施工管理技士
賃貸の給湯器が故障したら、誰に連絡する?
入居者の最初の連絡先は、賃貸借契約書や入居案内に記載された管理会社・大家さんです。給湯器は物件の設備に含まれることが多く、無断で修理・交換を依頼すると、費用精算や機種選定でトラブルになるおそれがあります。
- ガス臭、焦げ臭、大量の水漏れがないか確認する
- リモコンのエラーコード、点滅、音、湯温の変化を撮影する
- 給湯器本体の型式ラベルを、無理のない範囲で撮影する
- 管理会社・大家さんへ症状と連絡可能時間を伝える
- 指定された修理会社・交換会社からの連絡を待つ

自分で業者を呼んでもよいケース
管理会社や大家さんから手配を依頼された場合、または契約上の取扱いを確認して了承を得た場合です。口頭だけでなく、メールや管理アプリなど記録が残る方法で、費用負担と依頼範囲を確認しておくと安心です。
夜間・休日で連絡がつかない場合
契約書に24時間受付窓口や保険付帯の緊急サービスがないか確認してください。安全上の異常がなく単にお湯が出ない場合は、無断交換を避け、連絡履歴を残します。ガス臭がある場合は、火気や電気スイッチを使わず、契約中のガス会社へ連絡してください。
交換費用は入居者と大家のどちらが負担する?
国土交通省の賃貸住宅標準契約書では、貸主が物件使用に必要な修繕を行い、借主の故意・過失によって必要になった修繕費は借主負担とする考え方が示されています。ただし、この標準契約書は契約書のひな形であり、実際の負担は契約内容と故障原因によって決まります。
| 状況 | 一般的な確認先 | 注意点 |
|---|---|---|
| 経年劣化・通常使用での故障 | 貸主・管理会社 | 契約書と故障診断を確認 |
| 入居者の故意・過失が原因 | 管理会社と協議 | 原因と負担範囲を記録 |
| 入居者が無断で交換 | 管理会社へ至急確認 | 全額精算されない可能性 |
| 分譲賃貸・サブリース | 契約上の管理窓口 | 所有者・管理組合の承認が必要な場合あり |
給湯器交換の工事時間と、お湯が使えるまでの目安
同等機種へ交換でき、配管や排気設備に追加工事がなければ、工事は半日程度で終わることがあります。ただし、機種変更、配管の劣化、設置スペース、集合住宅の作業ルール、部材の在庫によって、現地確認から工事完了までの日数は変わります。正確な時間は写真または現地調査後の見積もりで確認してください。

時間が延びやすいケース
- 既設機種と後継機種で寸法や接続位置が異なる
- 配管、バルブ、排気部材の交換が必要
- PS設置型など、集合住宅固有の設置条件がある
- 管理組合への申請や共用部の養生が必要
- 繁忙期や災害時で機種・部材の在庫が不足している

立ち会いと室内への立ち入りは必要?
給湯器本体が屋外にあっても、リモコン交換、試運転、給湯・追いだき確認のため、室内へ立ち入ることがあります。入居者本人でなくても、管理会社が認めた代理人が対応できる場合があります。事前に「立ち入り場所」「所要時間」「鍵の受け渡し」「作業後の確認者」を決めてください。

入居者が準備するもの
- 給湯器とリモコン周辺の荷物を移動する
- 浴室・台所・洗面所の試運転ができるようにする
- ペットや小さな子どもが作業場所へ入らないようにする
- 貴重品を作業動線に置かない
大家・管理会社が交換を手配するときの確認項目
価格だけでなく、物件に適合する機種、工事範囲、入居者対応、保証まで含めて比較します。複数戸を管理している場合は、故障してから毎回探すのではなく、型式・設置年・号数・設置方式を台帳化すると判断が早くなります。

- 本体、リモコン、標準工事、撤去処分を含む総額
- 追加工事が発生する条件と単価
- 機器保証と工事保証の期間・対象
- 有資格者による施工体制
- 入居者との日程調整や完了報告の方法
- 同等機種が欠品した場合の代替案
所有物件・管理物件の給湯器交換を相談
型式と設置場所が分かる写真をご用意いただくと、確認がスムーズです。入居者の方は、先に管理会社・大家さんの了承を得てください。
突然の訪問点検・即日契約には注意
消費者庁は、給湯器の無料点検をきっかけに不安をあおり、高額な交換契約を結ばせる点検商法へ注意を呼びかけています。突然訪問した事業者をすぐに点検させず、その場で契約しないでください。訪問販売で契約した場合は、クーリング・オフができる可能性があります。
よくある質問
入居者が交換費用を立て替えてもよいですか?
先に管理会社・大家さんの承認を得て、上限額、依頼先、精算方法を書面で確認してください。緊急であっても、無断で高額な交換をすると精算されない可能性があります。
給湯器交換中は部屋にいなければなりませんか?
室内リモコンの交換や試運転があるため、立ち会いを求められるのが一般的です。代理人や管理会社による対応が可能か、施工会社へ事前に確認してください。
大家が交換業者を選ぶとき、最優先することは?
既設機器と建物条件への適合です。価格だけで決めず、追加工事条件、保証、入居者対応、完了報告まで比較してください。
まとめ
賃貸アパートの給湯器交換では、入居者が管理会社・大家さんへ先に連絡することが出発点です。費用負担は「賃貸だから必ず貸主」と一律に決めず、契約と故障原因を確認します。大家・管理会社は型式と設置条件をそろえ、総額・保証・入居者対応を比較して手配してください。
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佐藤 裕
株式会社生活水道センター 本部長
給水装置工事主任技術者・ガス可とう管接続工事監督者
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