ノーリツ 給湯器 音がする症状別の原因と修理費用
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【プロ解説】ノーリツ給湯器から音がする?症状別の原因と修理費用の目安を完全網羅
こんにちは。給湯器修理.comです。
株式会社 生活水道センター 代表取締役
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス機器設置スペシャリスト
2級管工事施工管理技士 第04910号
株式会社生活水道センター 代表取締役。創業32年の節目を迎え、全国に水道局指定工事店のネットワークを広げる水回りのスペシャリスト。「日本の住宅寿命を延ばす」という使命感のもと、早期メンテナンスの重要性を提唱し続けている。現場の叩き上げでありながら、メーカー事業「ドットデザイン」での製品開発や、次世代の職人育成など、業界の近代化に尽力。
この記事でわかること
- ノーリツ給湯器の正常な音と危険な異音の見分け方
- 異音の症状別における具体的な原因と対処法
- 給湯器の異音修理にかかる部品代や本体交換の費用相場
- 修理や交換を依頼すべきおすすめの業者とその選び方
ノーリツ給湯器から音がする?まずは正常か異常かを確認しよう
ノーリツ給湯器から音がする場合、まずは音の種類と発生タイミングを確認して正常か異常かを見極めます。「ウーン」「ブォー」といったモーター音や排気音は正常な動作音の可能性が高いですが、「ボンッ」「キーン」といった爆発音や金属音はガス漏れや部品の深刻な故障を疑う危険な異音です。
正常な動作音(「ウーン」「ブォー」など)の特徴
給湯器は、お湯を沸かすために内部でガスを燃焼させたり、水を循環させたりするため、どうしてもある程度の動作音が発生します。現場でお客様から「お湯を出すと変な音がするんです」と呼ばれて点検に伺うと、実は正常な動作音だったというケースが少なくありません。特に初めて給湯器を交換された直後などは、以前の機種と音の質が変わるため、敏感に感じ取ってしまうことが多いようです。

代表的な正常な音としては、お湯を出した瞬間に鳴る「ブォー」という燃焼音やファンモーターの回転音があります。また、追い焚き機能を使用した際に聞こえる「ウーン」という低音は、浴槽のお湯を吸い込んで循環させるポンプの作動音です。さらに、冬場の冷え込む夜間に、お湯を使っていないのに「ウィーン」と音が鳴ることがありますが、これは給湯器内部の凍結防止ヒーターやポンプが自動で作動している音であり、故障ではありません。
これらの音は、給湯器が安全かつ快適にお湯を作るために必要な機構が動いている証拠です。音が鳴るタイミングが「お湯を出している時」「追い焚きをしている時」「外気温が極端に下がった時」であれば、基本的には心配いりません。ただし、購入当初よりも明らかに音が大きくなってきた場合は、ファンモーターの経年劣化が始まっているサインの可能性もあるため、少し気にかけておくと良いなります。
異常が疑われる「異音」の特徴と見分け方
一方で、給湯器の故障やトラブルを知らせる危険な「異音」も存在します。正常な音との見分け方のポイントは、「音の大きさ」「音の種類」「においや煙の有無」の3つです。普段聞き慣れないような突発的な大きな音や、耳障りな金属音、あるいは不規則な連続音が聞こえた場合は、異常を疑うべきです。

例えば、「ボンッ」という小さな爆発音のような音が着火時に鳴る場合は、ガスが内部に溜まってから遅れて引火している「爆発点火」という非常に危険な状態です。私が以前対応した現場では、お客様が「最近、お湯を出すたびに小さくボンッて鳴るのよね」と軽くおっしゃっていましたが、内部を開けるとススが大量に溜まっており、一歩間違えれば火災や一酸化炭素中毒に繋がる一触即発の状態でした。
また、「キーン」という甲高い共鳴音(釜鳴り)や、「ピー」という笛のような音が鳴り続ける場合も、熱交換器の異常やファンモーターの故障が疑われます。さらに、異音と同時に「ガスの臭いがする」「排気口から黒い煙が出ている」「リモコンにエラーコードが点滅している」といった症状が伴う場合は、間違いなく異常事態です。少しでも「いつもと違う、おかしい」と感じたら、無理に使用を続けないことが鉄則です。
異音がした際に最初に行うべき安全確認の手順
もし給湯器から明らかな異音が聞こえた場合、慌てずに正しい手順で安全を確保することが最優先です。ガス機器のトラブルは、素人が無理に触ると重大な事故に直結する恐れがあるため、慎重な対応が求められます。

まずは、給湯器の使用を直ちに中止してください。お湯の蛇口を閉め、お風呂の追い焚きなどを止めて、給湯器の燃焼をストップさせます。次に、給湯器のリモコンの電源を切りましょう。この時、リモコンの画面に2桁や3桁の数字(エラーコード)が点滅していないかを確認し、メモしておくと、後で業者に連絡する際に原因特定が非常にスムーズになります。
さらに、窓を開けて換気を行い、ガスの臭いがしないかを確認します。もしガスの臭いがする場合は、引火の危険があるため、換気扇のスイッチや電気のスイッチには絶対に触れず、窓やドアを開けて自然換気を行ってください。その後、屋外にある給湯器本体のガス栓(コック)を閉め、安全を確保した上で、ノーリツのメーカー窓口や専門の給湯器修理業者に連絡を入れましょう。現場のプロとしては、お客様がこの初期対応をしっかり行ってくれていると、二次被害を防げるため非常に安心します。
【危険度別】ノーリツ給湯器の異音の症状と原因は?
ノーリツ給湯器の異音は、症状によって危険度が異なります。「ピー」という高い音や「ポコンポコン」という音はファンモーターや循環金具の汚れなど中程度のトラブルが多いですが、「ボンッ」という着火時の爆発音や「ピー」とエラー表示を伴う音は一酸化炭素中毒の恐れもある危険度高のサインです。
【危険度・低】「ピー」「クックックッ」という音
給湯器から聞こえる音の中には、故障ではなく部品の特性上発生してしまうものや、簡単なメンテナンスで改善するものがあります。これらの音は危険度が比較的低いため、すぐさまパニックになる必要はありません。

例えば、お湯を出した時や止めた時に配管のあたりから「クックックッ」「コンコン」といった小さな打撃音が聞こえることがあります。これは「ウォーターハンマー現象(水撃作用)」と呼ばれるもので、急に水流が止められたことによる水圧の変化で配管が振動して鳴る音です。特にシングルレバーの蛇口を勢いよく閉めた時によく発生します。故障ではありませんが、長期間放置すると配管の継手部分に負担がかかり水漏れの原因になることがあるため、蛇口をゆっくり閉めるよう心がけたり、水撃防止器を取り付けるなどの対策が有効です。
また、微かな「ピー」という音が鳴る場合、ファンモーターの軸受けの潤滑油が減ってきているサインのことがあります。まだお湯が正常に出ているうちはすぐに壊れるわけではありませんが、「そろそろ部品の寿命が近づいているな」という目安になります。私が点検に伺った際も、この微かな音をきっかけに、完全に壊れる前に部品交換をご提案し、冬場にお湯が使えなくなる事態を未然に防げたケースが多々あります。
【危険度・中】「ポコンポコン」「ゴー」という音
次に、そのまま放置すると本格的な故障に繋がる恐れがある、危険度「中」の異音について解説します。これらの音が聞こえ始めたら、早めの点検や修理を検討すべきタイミングです。

お風呂の追い焚きをしている時に、浴槽の循環アダプター(お湯が出てくる部分)付近から「ポコンポコン」「ボコボコ」という音が聞こえることがあります。これは、循環パイプの内部に湯垢や髪の毛などの汚れが詰まり、お湯の循環がスムーズにいかずに空気を巻き込んでいる可能性が高いです。市販の風呂釜洗浄剤を使って配管の掃除をすることで直ることもありますが、それでも改善しない場合は、ポンプ自体の経年劣化による不具合が疑われます。放置すると追い焚きができなくなってしまうため注意が必要です。
また、給湯器本体から「ゴー」「ゴオオオ」という排気音が以前よりも異常に大きく聞こえる場合、排気口にゴミや落ち葉、クモの巣などが詰まっていて、排気不良を起こしているおそれがあります。現場でよくあるのが、マンションのベランダに設置された給湯器の排気口の前に、荷物や観葉植物を置いてしまっているケースです。給湯器は新鮮な空気を取り込んでガスを燃やすため、吸排気が妨げられると不完全燃焼を起こしやすくなります。排気口の周囲には絶対に物を置かないよう、日頃から確認をお願いします。
【危険度・高】「ボンッ」「キーン」「ピー(エラー表示あり)」という音
最も注意が必要なのが、直ちに使用を中止し、専門業者を呼ぶべき危険度「高」の異音です。これらを放置すると、重大な事故に直結する恐れがあります。

まず、お湯を出そうとした瞬間に「ボンッ」「ドカン」という小さな爆発音が鳴る場合。これは前述の通り「爆発点火」と呼ばれる状態で、点火プラグの劣化や内部の基板の不具合により、ガスが正常なタイミングで着火せず、給湯器内部に充満したガスに遅れて引火している状態です。放置すれば給湯器本体の破損や火災、最悪の場合は一酸化炭素中毒を引き起こします。私が急行した現場でも、この音を数ヶ月放置した結果、給湯器のフロントカバーが吹き飛んで変形していたという恐ろしい事例がありました。
また、「キーン」という耳を塞ぎたくなるような甲高い金属音(釜鳴り)が鳴る場合は、熱交換器というお湯を沸かす心臓部の部品に水垢(スケール)がビッシリとこびりつき、異常加熱を起こしているサインです。これも放置すると熱交換器がパンクし、大量の水漏れを引き起こします。
さらに、「ピー」という警告音とともにリモコンにエラーコード(例えば「111」や「141」など)が点滅している場合も、点火不良や温度ヒューズの断線など、安全装置が作動して強制停止している状態です。これらの症状が出た場合は、絶対に自力で直そうとせず、すぐにプロの業者に点検を依頼してください。
インターネット上には「給湯器の直し方」といった動画や記事が存在しますが、ガス給湯器の内部構造を無資格者が分解・修理することは法令で禁止されています。ガス漏れによる爆発や不完全燃焼による一酸化炭素中毒など、命に関わる事故に繋がるため、必ず専門の資格を持った業者に依頼してください。
ノーリツ給湯器の異音を放置するとどうなる?
ノーリツ給湯器の異常な音を放置すると、最終的にはお湯が全く出なくなるだけでなく、不完全燃焼による一酸化炭素中毒やガス漏れによる火災といった重大な事故に発展する恐れがあります。特に10年以上使用している機器からの異音は経年劣化の末期症状であることが多く、早急な点検と対処が不可欠です。
「ちょっと変な音がするけど、まだお湯は出ているから大丈夫だろう」と、異音を放置してしまうお客様は非常に多いです。お気持ちはよくわかります。修理や交換にはお金がかかりますし、業者を呼ぶのも面倒に感じてしまうものです。しかし、給湯器のプロとして断言しますが、給湯器の異音は自然に直ることは絶対にありません。放置すればするほど、症状は確実に悪化していきます。
例えば、ファンモーターの異音(ピー、カラカラなど)を放置した場合。最初は音が出るだけですが、やがてモーターの回転数が落ち、十分な空気を送り込めなくなります。すると給湯器は不完全燃焼を起こし、黒い煙やススを発生させます。このススが内部に溜まると、今度は別の部品まで故障させ、最終的には一酸化炭素を発生させる非常に危険な状態に陥ります。一酸化炭素は無色無臭のため、気づかないうちに室内に流入して中毒事故を起こすリスクがあるのです。
私が過去に担当したお客様で、「数ヶ月前から変な音がしていたけど放置していたら、真冬の夜に突然お湯が完全に出なくなった」という方がいらっしゃいました。真冬にお湯が使えないのは本当に辛いですし、いざ急いで業者を呼ぼうとしても、冬場は給湯器業者の超繁忙期のため、修理や交換まで1週間以上待たされることもザラにあります。結果的に、銭湯通いや冷水での洗い物を強いられ、大変なストレスを抱えることになってしまいました。
異音は、給湯器からの「助けてほしい」という悲鳴です。軽傷のうちに修理をすれば数万円で済んだものが、放置した結果、給湯器全体がダメになり十数万円の本体交換を余儀なくされるケースも多々あります。安全面とコスト面、どちらを考えても、異音に気づいた時点で早めに対処することが最も賢明な選択と言えます。
ノーリツ給湯器の異音修理にかかる費用相場はいくら?
ノーリツ給湯器の異音修理費用は、部品交換で済む場合は約1万5千円から5万円程度、本体交換が必要な場合は10万円から25万円程度が一般的な相場です。料金には部品代と作業費、出張費が含まれ、冬季などの繁忙期や特殊な設置環境(高所や狭所)では追加費用が発生することもあります。
部品交換で済む場合の修理費用相場
給湯器の異音修理において、使用年数が10年未満であり、かつ特定の部品の交換だけで症状が改善する場合の費用相場について解説します。修理費用の内訳は、基本的に「部品代」+「作業工賃」+「出張費(診断料)」で構成されます。

異音の原因として最も多い「ファンモーター」の故障の場合、部品代と作業費を合わせて約15,000円〜30,000円程度が相場となります。また、着火時の爆発音の原因となる「点火プラグ」や「イグナイター」の交換であれば、約10,000円〜20,000円程度で済むことが多いです。一方で、「キーン」という釜鳴りの原因となる「熱交換器」の交換となると、給湯器の心臓部であるため部品代が高額になり、30,000円〜50,000円、場合によってはそれ以上かかることもあります。
| 交換する部品 | 費用相場(部品代+工賃+出張費) | 主な異音の症状 |
|---|---|---|
| ファンモーター | 15,000円 〜 30,000円 | ピー、カラカラ、ブオーン |
| 点火プラグ・イグナイター | 10,000円 〜 20,000円 | ボンッ(爆発音) |
| 電装基板 | 15,000円 〜 40,000円 | 様々な異音、エラーコード頻発 |
| 熱交換器 | 30,000円 〜 50,000円以上 | キーン(釜鳴り) |
| 循環ポンプ | 15,000円 〜 35,000円 | ウーン(追い焚き時の異常音) |
現場でお客様に修理見積もりをお出しする際、「意外とするのね」と言われることもありますが、ガス機器の修理は専門的な知識と資格が必要であり、安全を担保するための技術料が含まれていることをご理解いただければと思います。なお、ノーリツのメーカー保証期間内(通常は1年〜2年、BL認定品は2年、延長保証加入の場合は最長10年)であれば、お客様の過失がない限り無償で修理が受けられますので、まずは保証書を確認をおすすめします。
本体交換が必要になる場合の費用相場
もし給湯器の設置から10年以上経過している場合、メーカーでの修理部品の保有期間(製造終了から10年)が過ぎており、そもそも部品が手に入らないことがほとんどです。また、仮に修理できたとしても、すぐに別の古い部品が壊れる「イタチごっこ」になる可能性が高いため、プロの目線からは本体の丸ごと交換を強く推奨します。
給湯器の本体交換にかかる費用は、給湯器の「種類(給湯専用、追い焚き付き、暖房機能付きなど)」「号数(16号、20号、24号など)」「省エネタイプ(従来型かエコジョーズか)」によって大きく変動します。一般的な壁掛けタイプの追い焚き付き給湯器(20号・従来型)を専門業者で交換した場合、本体代と標準工事費、古い給湯器の処分費などを全て含めて、約10万円〜15万円程度が相場となります。これがガス代がお得になる「エコジョーズ」タイプになると、13万円〜18万円程度になります。
さらに、床暖房や浴室乾燥機が使える「温水暖房熱源機」という多機能タイプの場合は、本体価格自体が高額なため、20万円〜30万円、場合によっては40万円近くかかることもあります。
| 給湯器の種類(20号の場合) | 交換費用の相場(本体+標準工事費) |
|---|---|
| 給湯専用(追い焚きなし)従来型 | 60,000円 〜 90,000円 |
| ふろ給湯器(追い焚きあり)従来型 | 100,000円 〜 150,000円 |
| ふろ給湯器(追い焚きあり)エコジョーズ | 130,000円 〜 180,000円 |
| 温水暖房付ふろ給湯器(床暖房対応) | 200,000円 〜 300,000円以上 |
※上記の価格はあくまで一般的な目安です。設置場所が高所であったり、配管の延長が必要な特殊な環境の場合、数千円〜数万円の追加工事費が発生することがあります。正確な費用は、必ず業者に現地調査を依頼し、見積もりを取って確認してください。
「少しでも安く済ませたい」というお気持ちは痛いほどわかりますが、「相場より極端に安い(激安・最安値)」を謳う業者には注意が必要です。必要な資格を持たないアルバイトが施工したり、後から高額な追加費用を請求されるトラブルも報告されています。適正な相場を知り、信頼できる業者を選ぶことが、結果的に一番の節約に繋がります。
給湯器の交換費用や相場についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
・給湯器交換の金額は?費用相場と補助金を解説
・給湯器交換、何年がベスト?寿命10年超えの意外な真実と費用対策
費用は機種・設置状況で変わります
正確な料金は現地確認が確実です。無料見積もり・ご相談を24時間受付中。まずはお気軽にお問い合わせください。
通話料無料/24時間365日受付
ノーリツ給湯器の異音修理はどこに頼むべき?
ノーリツ給湯器の異音修理の依頼先は、保証期間内ならメーカー、それ以降なら給湯器専門業者がおすすめです。メーカーは確実な部品対応が強みですが費用が高めになりがちです。専門業者は相場より費用を抑えやすく対応もスピーディーですが、業者選びに注意が必要です。ガス会社は安心感がある反面、費用は最も割高になります。
メーカー(ノーリツ)に依頼するメリット・デメリット
給湯器から異音がした際、真っ先に思い浮かぶ連絡先が製造元であるノーリツ(メーカー)の修理窓口なります。メーカーに依頼する最大のメリットは、自社製品に対する圧倒的な知識と、純正部品の確実な手配力です。また、製品の保証期間内(通常1〜2年、延長保証で最長10年)であれば、無償で修理を行ってくれるため、保証書が手元にある場合は迷わずメーカーに連絡すべきです。
一方でデメリットとしては、保証期間が切れている有償修理の場合、出張費や技術料が比較的高めに設定されていることが挙げられます。また、メーカーのサービスマンは「修理」がメインの業務であるため、もし現場で「寿命なので本体交換が必要ですね」となった場合、メーカー直販での本体交換見積もりは、割引率が低く定価に近い金額になることがほとんどです。現場の裏話ですが、メーカーの担当者自身が「交換なら街の業者さんに頼んだ方が安いですよ」とこっそりお客様にアドバイスすることもあるくらいです。
ガス会社に依頼するメリット・デメリット
東京ガスや大阪ガスなど、普段ガスを供給してくれている契約ガス会社に依頼するのも一つの手です。ガス会社のメリットは、何と言っても「圧倒的な安心感と信頼感」です。日頃から付き合いがあり、ガスの安全に関するプロフェッショナルであるため、万が一のガス漏れなどの危険な状態にも迅速かつ確実に対応してくれます。
しかし、デメリットは「費用が最も割高になりやすい」という点です。ガス会社が販売・設置する給湯器は、自社ブランドのロゴが入ったOEM製品(中身はノーリツやリンナイ製)であることが多く、値引き競争に積極的ではありません。そのため、本体交換となった場合の費用は、後述する給湯器専門業者と比較すると、数万円から十数万円ほど高くなる傾向があります。「費用が多少高くても、とにかく絶対的な安心を買いたい」という方には向いていますが、コストを抑えたい方にはあまりおすすめできません。
給湯器専門業者に依頼するメリット・デメリット
私のような給湯器の交換や修理を専門に行っている業者に依頼するメリットは、「スピード」と「コストパフォーマンス」です。特にインターネットなどで集客を行っている専門業者は、メーカーから給湯器を大量に直接仕入れているため、本体価格を定価の50%〜80%OFFといった大幅な割引価格で提供できるのが強みです。また、地域密着で動いている業者が多いため、最短で即日や翌日に駆けつけてくれるフットワークの軽さも魅力です。
デメリットとしては、「業者によって技術力や対応の質にバラつきがある」ことです。中には、必要な資格(ガス機器設置スペシャリストや液化石油ガス設備士など)を持たずに施工を行う悪質な業者や、見積もり後に不当な追加請求をしてくる業者も残念ながら存在します。現場で手抜き工事をされた結果、数年後に水漏れやガス漏れを起こして私たちが尻拭いに行く…というケースも実際にあります。
優良な専門業者を見極めるポイントは以下の3つです。
1. ホームページに施工実績やスタッフの顔写真、保有資格が明記されているか
2. 見積もりの内訳が明確で、「追加費用なし」と明言しているか
3. 施工後の独自の無料保証(5年〜10年)がついているか
これらをクリアしている業者であれば、安心して依頼できるなります。
時間的な余裕(まだお湯がギリギリ出ている等)がある場合は、必ず2〜3社の専門業者から相見積もりを取ることをおすすめします。金額の比較だけでなく、電話やメールでの対応の丁寧さ、質問に対する的確な回答などを見ることで、信頼できる業者かどうかを判断する重要な材料になります。
ノーリツ給湯器の寿命と交換タイミングの目安は?
ノーリツ給湯器の設計上の標準使用期間は約10年とされており、これが寿命の目安となります。設置から8年以上経過して異音が発生した場合、修理部品の供給が終了していることが多く、修理よりも本体交換を選ぶ方が長期的なコストパフォーマンスに優れます。複数回の不具合は交換の明確なサインです。
給湯器のフロントカバー(前面パネル)の下の方をよく見ていただくと、シールが貼ってあり、「設計上の標準使用期間 10年」と記載されているはずです。これはノーリツに限らず、日本の全給湯器メーカー共通の基準です。10年を過ぎると、経年劣化により安全上支障が生じる恐れがあるという国が定めた目安になります。
現場でお客様から「まだ8年しか使ってないのに壊れるなんて早すぎない?」とお叱りを受けることもあります。確かに、ご家庭によってお湯の使用頻度(家族の人数など)は異なるため、15年近く問題なく動く給湯器もあれば、7〜8年で悲鳴を上げる給湯器もあります。しかし、設置から8年以上経過している給湯器から異音がし始めた場合、私はプロとして「修理」ではなく「交換」をご提案することが多いです。
理由は2つあります。1つ目は「部品の供給問題」です。メーカーは製品の製造終了から10年間は修理部品を保有する義務がありますが、それを過ぎると部品が手に入らなくなります。8年経過している機種は、すでに後継機が出ており部品生産が終了に向かっていることが多いのです。2つ目は「連鎖的な故障のリスク」です。高いお金を払ってファンモーターを修理しても、数ヶ月後に今度は基板が壊れ、また修理代がかかる…。古い給湯器ではこうした連鎖故障が頻発します。結果的に、最初から新品に交換しておいた方がトータルの出費が安く済んだ、と後悔されるお客様を何人も見てきました。
「異音がする」「お湯の温度が安定しない」「黒い煙が出る」「エラーコードが頻発する」といった症状が、設置から10年目前後の給湯器で出始めたら、それは完全に寿命のサインです。完全に壊れてお湯が出なくなる前に、余裕を持って交換業者の選定を始めることを強くおすすめします。
ノーリツ給湯器の音に関するよくある質問(FAQ)
ノーリツ給湯器の音に関するよくある質問として、追い焚き時の音や電源オフ時の音の原因などが多く寄せられます。結論から言えば、ポンプの作動音や凍結防止機能の稼働音など正常なケースも多いですが、エラーコードを伴う場合や焦げ臭いにおいがする場合は直ちに使用を中止する必要があります。
追い焚きした時だけ「ブーン」という音がするのはなぜ?
結論サマリー:追い焚き時に鳴る「ブーン」「ウーン」という音は、浴槽のお湯を給湯器に吸い上げて循環させるためのポンプが作動している音であり、基本的には正常な動作音です。
詳細:追い焚き機能は、浴槽のぬるくなったお湯を配管を通して給湯器内部に取り込み、温め直して再び浴槽に戻す仕組みになっています。このお湯を循環させるために強力なポンプが動くため、どうしてもモーターの作動音が発生します。ただし、以前よりも明らかに音が大きくなったり、振動を伴うようになったりした場合は、ポンプの軸受けの摩耗など経年劣化のサインのおそれがあります。また、循環アダプター(浴槽の金具)のフィルターが湯垢や入浴剤で目詰まりしていると、ポンプに負荷がかかって音が大きくなることがあるため、定期的にフィルターを外して古い歯ブラシなどで掃除をしてみてください。
電源を切っているのに音が鳴るのは故障ですか?
結論サマリー:冬場など外気温が低い時に、リモコンの電源を切っていても給湯器から「ウィーン」と音が鳴るのは、内部の凍結防止機能が自動で作動しているためであり、故障ではありません。
詳細:給湯器の内部には水が溜まっているため、冬場に気温が氷点下近くまで下がると、内部の配管が凍結して破裂する恐れがあります。これを防ぐために、ノーリツの給湯器には外気温を検知して自動でヒーターを温めたり、循環ポンプを回したりする「凍結防止機能」が備わっています。この機能はリモコンの電源がオフになっていても、給湯器本体の電源プラグがコンセントに挿さっていれば自動的に作動します。夜中に突然音が鳴り出して驚かれるお客様も多いですが、給湯器が自らを守っている証拠ですので安心してください。逆に、冬場は節電のためにと給湯器のコンセントを抜いてしまうと、凍結防止機能が働かず配管が破裂する原因になるため絶対にやめましょう。
賃貸マンションで給湯器から異音がする場合、費用は誰が払うの?
結論サマリー:賃貸物件に最初から備え付けられている給湯器の場合、経年劣化や自然故障による修理・交換費用は、原則として大家さん(貸主)または管理会社が負担します。
詳細:賃貸アパートやマンションの給湯器は、物件の設備の一部とみなされるため、借主(入居者)に故意や過失がない限り、修理費用を負担する必要はありません。給湯器から異音がした場合は、勝手に自分で業者を手配するのではなく、まずは管理会社や大家さんに連絡をして状況を伝えてください。管理会社が提携している業者が点検・修理に伺う流れになります。ただし、入居者が給湯器を蹴飛ばして壊した、あるいは凍結注意報が出ているのに適切な処置を怠って破裂させた、といった過失が認められる場合は、入居者負担となるケースもあるため注意が必要です。
まとめ:ノーリツ給湯器から音がする症状別の原因と修理費用
ここまで、ノーリツ給湯器から発生する音の種類と、正常・異常の見分け方、症状別の原因、そして修理や交換にかかる費用相場について徹底的に解説してきました。
おさらいとして、この記事の重要なポイントをまとめます。
- 「ウーン」「ブォー」といったモーター音や燃焼音は正常な動作音の可能性が高い
- 「ボンッ」という爆発音や「キーン」という金属音は重大な故障のサインであり危険度が高い
- 危険な異音を感じたら、直ちに使用を中止し、ガス栓を閉めて業者に連絡する
- 異音を放置すると、一酸化炭素中毒や火災など命に関わる事故に繋がる恐れがある
- 部品修理の相場は1.5万〜5万円、本体交換の相場は10万〜25万円程度が目安
- 設置から10年近く経過している給湯器の異音は、修理よりも本体交換がおすすめ
給湯器は毎日当たり前のようにお湯を作ってくれる、生活になくてはならないインフラです。それだけに、いざ異音が鳴り始めると不安になるのは当然のことです。現場で数多くの給湯器を見てきた私からお伝えしたいのは、「少しでもおかしいなと思ったら、自己判断せずにプロに相談してほしい」ということです。
特にガス機器のトラブルは、取り返しのつかない事故に発展するリスクを秘めています。異音は給湯器からのSOSサインです。そのサインを見逃さず、早め早めに対処することが、ご家族の安全を守り、結果的に無駄な出費を抑える最善の策となります。この記事が、あなたの給湯器の不安を解消し、適切な判断を下すための手助けになれば幸いです。
※本記事で紹介した費用相場や症状はあくまで一般的な目安です。正確な状態の診断や費用については、必ず専門の資格を持った業者に現地調査をご依頼ください。
▶ まず読みたい:給湯器からお湯が出ない?原因と9つの対処法を徹底解説
株式会社生活水道センター 本部長
保有資格:給水装置工事主任技術者
ガス可とう管接続工事監督者 登録番号:13250405
株式会社生活水道センター 本部長。30年間、水回りトラブルの最前線でお客様の「困った」に向き合い続けてきた専門家。数えきれないほどの相談実績から、給湯器トラブルの背後にある不安を汲み取り、迅速かつ的確なアドバイスを行う。近年は全国の協力店・修理業者とのネットワーク構築にも尽力し、日本各地で質の高いサービスが提供できる体制づくりに奔走。「本当に役立つ、嘘のない情報」を届けることをモットーとしている。
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