給湯器 追い焚き ぬるい時の原因別チェックリスト完全解説

「給湯器 追い焚き ぬるい」でお困りの方向けに、よくある症状の切り分け方、主な原因、設定の見直しポイント、費用目安までを一次情報を踏まえて丁寧に整理します。断定は避け、メーカーが公開する基本仕様や一般的なメンテナンス手順を参照しながら、家庭でできる安全な確認手順を中心に解説します。

  • 追い焚きがぬるい時の典型症状と切り分け方
  • 循環フィルター・配管・入浴剤など主な原因
  • リモコン設定やエコ機能の見直し手順
  • 修理・洗浄・交換の費用相場と判断基準

給湯器の追い焚きがぬるい時

追い焚きしても温度が上がらない

追い焚きしても温度が上がらない

この症状は大きく「循環量が不足している」か「加熱が追いついていない(能力・制御の問題)」のどちらかに整理できます。まずは前提条件をメモします。ふろ温度の設定値、運転モード(ふろ自動/手動追い焚き)、浴槽の湯量、入浴剤の有無、使用開始からの経過時間、外気温や給水温の低さが影響する冬季かどうか、同時にシャワーや台所で給湯を使っていないかなどです。判別のコツは「温度の分布」と「時間変化」。循環不足では吸込口付近や上層のみ温かく下層が冷たい層状化が起こりがちで、軽く攪拌すると一時的に体感温度が上がります。逆に加熱不足では浴槽全体が均一にぬるく、指定温度との差が縮まりにくいのが特徴です。家庭でできる一次切り分けとして、(1)浴槽の最低水位ラインを超えるまで給水して循環口がしっかり没しているか、(2)循環フィルターの汚れを落として流量を確保できているか、(3)エコ運転・学習制御・ゆるやか浴などの省エネ機能を一時的にOFFにして復帰するか、を順に確認します。ここで改善すれば設定・操作や軽微な目詰まりが原因と考えられます。改善が乏しい場合は、配管内のスライム堆積、循環ポンプの劣化、熱交換器の性能低下、サーモ混合栓の不調など機器側の点検優先度が上がります。エラー表示が出たときは番号を控え、取扱説明書の初期対応(電源入切→再始動)で再現性を確認しておくと、修理手配時の説明がスムーズです。

風呂の下だけ冷たいとき

風呂の下だけ冷たいとき

下層が顕著に冷たいなら、原因はほぼ循環不良です。循環フィルターの目詰まりや循環アダプターの装着不良、湯量不足による空気吸い込み(キャビテーション)、配管内のスライム堆積で流量が落ちている可能性が高くなります。対処の手順はシンプルです。(1)浴槽の栓を閉じ、循環口のカバーを外してフィルター(ヘアキャッチャーやメッシュ)を取り出し、ぬるま湯と柔らかいブラシで汚れを落とします。にごり系入浴剤や皮脂・繊維くずが詰まっていると、清掃直後に流量が明確に回復します。(2)浴槽の水位を循環口の上端より数センチ上まで確保します。残り湯を再加熱する際は、必要量まで水足しをしてから追い焚きを開始します。(3)追い焚きを数分間運転し、吸込口の前に薄い紙片や糸を近づけて吸い込みの力が戻っているかを目視します(接触・吸い込まれに注意)。微細な気泡が出続ける場合は空気混入が疑われるため、運転停止→数分放置→再始動のエア抜きを2〜3回繰り返します。(4)改善が乏しければ、家庭用の循環洗浄剤で配管洗浄を行います。黒いフレーク状の汚れやヌメリが多量に排出されるなら堆積が進行していたサインです。これでも下層の冷たさが残るときは、ポンプの劣化や循環アダプターのガスケット不良など部品交換の検討段階です。いずれの作業もやりすぎは禁物で、強い薬剤の混用や長時間の高温運転は素材を傷めるリスクがあるため避けます。

自動保温がぬるい理由

自動保温がぬるい理由

自動保温は多くの機種で「間欠的に循環・加熱して設定温度を維持する」設計です。連続加熱ではなく、一定の温度幅(ヒステリシス)で停止・再開を繰り返すため、設定値に対して±数度の体感差が生じます。さらに近年は学習制御やエコ運転が標準化し、入浴の時刻・頻度・浴槽の保温性などから最適化を図るため、寒い日や家族の入浴間隔が空いた場合、復帰までの時間が長くなり「ぬるい」と感じやすくなります。まずはエコ関連機能(エコスイッチ、ゆるやか浴、学習保温間隔)を一時的にOFFにし、ふろ温度を+1〜2℃、保温間隔を短めに設定して挙動の変化を見ます。改善すれば仕様・設定が主因です。改善がない場合は、温度センサーの応答遅れ(配管汚れで熱が伝わりにくい)、循環量不足、号数不足(熱源能力の余裕がない)など機器要因が疑われます。なお一部メーカーでは、追い焚きの上げ幅に上限(例:設定温度+約3℃)を設けており、設定値そのものが低いと体感が追いつかないこともあります。お使いの取扱説明書の「ふろ自動・保温・追いだきの動作範囲」を確認し、季節に応じて基準温度を見直すとよいでしょう(参考:リンナイ公式・ガス給湯器製品情報 製品ページ)。

追い焚きが途中停止する訳

追い焚きが途中停止する訳

追い焚きが数分で止まる、または断続的に停止と再始動を繰り返すときは、安全装置または制御ロジックが「異常または条件不成立」と判断している可能性が高いです。代表例は(1)空焚き防止:循環口が水面から露出して吸い込みが空気混入し、流量センサーが不足と判定。(2)過熱防止:局所的に高温になり熱交換器周辺の温度センサーが上限に達して停止。(3)燃焼関連の安全:排気・点火が不安定で燃焼制御が継続を許可しない。(4)ポンプ保護:循環ポンプの負荷上昇や固着で保護停止する、などです。まずは浴槽の水位が十分か、循環フィルターやアダプターに異物が詰まっていないかを確認し、改善しない場合はエラーコードの有無を確認します。コードが表示されるときは型番と合わせて控えておくと、サポートや修理依頼時に故障点の推定が早まります。停止の再現性をみるため、電源入切でいったんリセット→低負荷(ぬるめ・短時間)で運転→同時給湯を避ける、といった条件出しを行い、どの条件で止まるかを絞り込みます。配管内に空気が残っている場合は、数分停止→再始動を数回繰り返す簡易エア抜きで改善することがあります。なお、にごり系入浴剤の連用や長期間の未清掃は温度センサー周辺に汚れの膜を作り、実温と検知温に差を生んで早停を招く要因になります。強い薬剤での自己分解・分解清掃は危険が伴うため禁止し、家庭では指定洗浄剤の範囲にとどめます。燃焼系の異常が疑われる場合(異音・異臭・煤っぽい臭い・白煙)は直ちに使用を中止し、専門業者の点検を優先してください。

循環フィルターの目詰まり

循環フィルターの目詰まり

循環フィルターは、髪の毛・繊維くず・皮脂・入浴剤の粒子を捕捉してポンプや熱交換器を保護する要の部品です。ここが目詰まりすると循環量が落ち、下側だけ冷たい・追い焚き復帰が遅い・途中停止が増えるといった症状が現れます。清掃の基本手順は、(1)入浴後に残り湯を抜くか、一時停止してから循環口のカバーを外す。(2)ヘアキャッチャーやメッシュフィルターを取り出し、ぬるま湯で汚れをふやかし、柔らかいブラシや歯ブラシで優しくこすり洗いする。(3)目の詰まりを裏側から水で押し出す。(4)Oリングやパッキンの傷みがないかを点検し、所定の向きで確実に装着する――の4点です。にごり・乳白系の入浴剤は粒子が残りやすく、短期間でも詰まりやすい傾向があるため、使用日には清掃頻度を上げると良いでしょう。二つ穴式の古い浴槽では、下穴が吸込・上穴が吐出の役割を持つため、双方の取り外し清掃と配管洗浄をセットで行うと効果的です。再装着時は「奥まで差し込む/カチッと嵌合する」感触が重要で、半嵌合だと空気漏れや吸い込み低下を招きます。月1回を目安に、入浴剤多用家庭や長髪が多い家庭では週1回の清掃を推奨します。清掃後は追い焚きを数分運転して流量が戻ったかを目視で確認し、微細なゴミが再流出してこないかを観察してください。なお、固着した皮脂やスライムには台所用中性洗剤を薄めて浸け置きが有効ですが、塩素系・酸性・アルカリ性の強い薬剤を混用することは素材劣化や有害ガスの原因となるため避けます。

浴槽の水位不足と循環不良

浴槽の水位不足と循環不良

浴槽の水位が最低循環ラインを下回ると、吸込口が空気を巻き込み、ポンプはキャビテーション(気泡混入)で十分な循環ができません。結果として温度が層状化し、上だけ温かく下が冷たい、温度センサーが実際より低温を検知する、エラーや早停につながる等の不具合が生じます。対策の第一は「水位を上げる」。循環口の上端が確実に水没する位置まで水足しを行い、家族の入浴で水位が下がりやすい場合は、ふろ自動の湯量設定を一段階上げるか、入浴前に自動追い焚きで復帰させる運用に切り替えます。浴槽が大きい・断熱性が低い場合は、保温フタの併用や断熱フタへの更新で水面からの放熱を抑えると、保温間隔が長くなりにくく体感温度を維持しやすくなります。残り湯を再利用して追い焚きする場合、前日の残り湯が少量しかないと循環が成立せず、何度試してもぬるいままというケースが典型です。その場合は一旦排水→新たに自動湯張りで規定量を確保するか、追い焚き前に十分な水足しをしてから運転してください。浴槽内での体勢や入浴人数により吸込口が露出することもあるため、入浴中に顕著にぬるく感じる場合は、軽く攪拌する・追い焚き中に吸込口をタオルで塞がない(事故防止)など運用面の注意も有効です。また、配管内に空気溜まりがあると水位を上げても循環が安定しないため、停止→再始動を数回繰り返してエア抜きを試す価値があります。これらの基本対策で改善しない場合は、ポンプ吐出量の低下や循環アダプターのガスケット劣化など、部品状態の点検段階に移行します。

入浴剤が加熱に与える影響

入浴剤が加熱に与える影響

入浴剤は香りや保温感を高める一方、追い焚きの加熱・循環に少なからず影響します。特ににごり・乳白タイプ、発色の強い粉末や粒状タイプ、硫黄成分を含むものは、循環フィルターや配管壁に粒子や皮膜を形成しやすく、実流量の低下や温度センサーの応答遅延を招くことがあります。こうした状態では、熱源が十分に燃焼していても浴槽全体の温度上昇が鈍く、体感として「ぬるい」「上がり切らない」と感じやすくなります。運用面では、(1)使用量を製品表示の範囲内に厳守する、(2)にごり・粒子系を使う日だけは入浴後にフィルター洗浄と軽い循環洗浄をセットで行う、(3)長期的に同じ浴槽水を追い焚きで継ぎ足さない――の3点が有効です。また硫黄系・酸性硫黄系は金属部品(銅・黄銅・ステンレス)の腐食やゴム部材の劣化を早めるため、多くのメーカーが使用制限や追い焚き併用不可を案内しています。色素の強い入浴剤は配管内に着色を残し、センサー周りの被膜化で検知温度が実温より高い/低い方向にずれる可能性もあります。入浴剤使用時は浴槽の湯面に油膜が出やすく、これが循環口の前で滞留すると表層の熱交換を阻害することもあるため、追い焚き前に軽く撹拌してから運転すると立ち上がりが早くなります。数回の洗浄でも改善しない、黒いフレークやゼリー状の汚れが継続的に出る場合は、家庭用洗浄剤の循環洗浄を複数回に分けて行い、それでも改善が乏しければ専門業者の配管洗浄を検討してください。なお、異なる系統の薬剤(塩素系・酸性・アルカリ性)の混用は化学反応や素材劣化のリスクが高く、家庭では中性域の指定洗浄剤単独使用に留めるのが安全です。

給湯器の追い焚きがぬるい解決策と費用

追い焚き配管の汚れとスライム

追い焚き配管の汚れとスライム

追い焚き配管には、皮脂・角質・入浴剤成分・微生物由来のバイオフィルム(スライム)が徐々に付着します。堆積が進むと配管内径が実質的に細くなり、同じポンプでも吐出量が下がるため、浴槽内での温度むらや立ち上がり遅延、途中停止(循環不足判定)といった症状が出やすくなります。家庭でできる対処は段階的に行うのがコツです。第一段階は、浴槽と配管の循環洗浄(中性の専用洗浄剤を用い、40〜50℃程度で所定時間循環→排水→清水リンス)。この工程を2〜3サイクル繰り返すと、黒色や茶色のフレーク・ヌメリが目視できるほど出ることがあります。第二段階は、入浴剤の使用頻度を下げ、入浴後の残り湯を長時間放置しない運用(温かい水は細菌増殖を助けるため、早めの排水・乾燥が有効)。第三段階は、定期メンテナンスの組み込みで、月1回のフィルター清掃+季節の変わり目(年4回)に循環洗浄を行うと汚れ再付着が抑えられます。二つ穴式(旧式風呂釜)では上下配管の汚れ偏在が起こりやすいため、専用のアダプターで双方向に洗浄液を流すと効果的です。家庭での洗浄でも改善が弱い、数日で再発する、運転音が唸る・ポンプが時々空転する感触がある場合は、ポンプの摩耗や循環アダプターのパッキン劣化、熱交換器のスケール付着など機器側の点検が必要です。強アルカリや強酸での自己クリーニングは、金属腐食・シール膨潤・有毒ガス発生の危険があるため避け、素材適合が明記された洗浄剤のみを単独で使いましょう。業者洗浄を依頼する場合は、使用薬剤、すすぎ工程、作業保証や再洗浄条件を事前に確認しておくと安心です。

サーモ混合栓の不具合

サーモ混合栓の不具合

浴室のサーモスタット混合栓は、設定温度に自動で近づける重要部品です。カートリッジの摩耗や温度調整バルブの固着、逆止弁の不良が起きると、給湯器が正常でも吐水温度が安定せず「シャワーはぬるい/熱いを繰り返す」「浴槽側だけぬるい」などの症状が現れます。切り分けの第一歩は、(1)台所や洗面での給湯温度が安定しているか、(2)シャワー単独使用で温度が狙い通りに制御できるか、(3)浴槽の追い焚き時だけ問題が出るか、を確認することです。シャワーも不安定なら混合栓側の不具合の可能性が高く、追い焚きのみ不調なら循環系や浴槽側配管の要因が有力です。サーモ混合栓のカートリッジは消耗品で、数年〜10年程度で性能低下が表面化します。吐水温が設定より常に低く、つまみを大きく回しても上がらない場合、カートリッジの交換で改善する例が多く見られます。簡易点検として、(a)整流キャップやストレーナーに砂粒・錆が詰まっていないか、(b)給湯・給水側の止水栓が全開か、(c)混合栓の温度目盛りの基準調整(キャリブレーション)が適正か、を確認します。なお、サーモ混合栓に内蔵された逆止弁が劣化すると、給湯側へ水が逆流して「給湯器が想定より低温」と誤認する場合があり、追い焚き復帰の遅さやぬるさに関与します。逆止弁は小型の部品ながら重要で、部材代と作業費で1〜2万円台の交換になることもあります。混合栓本体が老朽化しているなら、節湯型の新型へ交換することで温度安定性と省エネ性の両面でメリットが期待できます。分解整備は漏水や破損のリスクがあるため、取扱説明書に記載のユーザー作業範囲を超える作業は専門業者に相談するのが安全です。

号数不足と冬の給水温度

号数不足と冬の給水温度

給湯器の「号数」は、毎分何リットルの水を基準温度差(一般に25℃)で加熱できるかを示す能力指標です。例えば16号は16L/分、24号は24L/分を25℃上昇させられる目安になります。実使用では、(1)同時使用量(シャワー+台所+洗面)、(2)設定温度と給水温の差、(3)浴槽容量と断熱性、(4)外気温による放熱、の4要素で“余力”が決まります。冬は給水温が10℃前後まで下がる地域もあり、設定40℃なら上昇幅は30℃。同じ24号でも、夏場より実質的な余力が小さくなります。浴槽の追い焚きは貯まった湯を循環加熱する仕組みですが、熱源の最大出力が小さいと立ち上がりと保温復帰に時間がかかり、間欠保温のサイクルで温度の谷が深くなり「ぬるい」と感じやすくなります。家族が順番に入る家庭では、入浴の合間に湯面から放熱が進み、後半の人ほど復帰に時間が必要です。簡易的な適性チェックとして、(a)最寒月の夜間にふろ設定温度を通常より+2℃、湯張り量も標準よりやや多めにし、(b)同時給湯を避けて追い焚き復帰時間を観察します。復帰が著しく遅い、あるいは目標温度に届きにくい場合は号数不足のサインです。ガス給湯器なら20〜24号への増強、ヒートポンプ(エコキュート)ならタンク容量・貯湯温度・沸き上げ時間帯(深夜+必要に応じて昼間の追い焚きモード)を見直します。浴槽側では断熱フタ・保温シートの併用、入浴間隔を詰める運用も有効です。なお、能力を上げても配管汚れや循環不良が残っていれば効果は限定的なので、清掃・水位・設定を整えたうえで能力見直しを検討する順番が効率的です。

リモコン設定とエコ機能見直し

リモコン設定とエコ機能見直し

最近の機種は省エネを優先する制御が高度化しており、「学習保温」「省エネ(エコ)」「ゆるやか浴」「自動保温間隔の最適化」などが標準です。これらは運転停止時間を長くしたり、追い焚きの上げ幅や立ち上がり率を抑えることでガス・電力消費を削減します。そのため寒い日や大容量浴槽では、設定温度に戻るまでの時間が長くなり体感で“ぬるさ”を覚えるケースがあります。切り分け方は次の手順が実用的です。(1)当日のみ一時的にエコ関連をOFFにする(元の設定値は控える)。(2)ふろ温度を+1〜2℃、保温間隔を短めに変更。(3)自動保温を「強め」や「高め」設定にして復帰挙動を見る。(4)同時給湯(シャワー・台所)を避けて単独運転で比較する。これで改善するなら設定・制御の影響が強く、以後は季節や入浴人数に応じて“冬モード”のプリセットを用意しておくと便利です。改善が乏しければ、循環量や能力側の問題を疑います。なお、メーカーによっては追い焚きの上げ幅に上限(例:設定温度+約3℃)が設けられており、体感温度が不足しやすい環境では、初期の湯張りを高めにしておく運用が現実的です。取扱説明書の「ふろ自動・保温・エコ機能」章に、各設定の影響や推奨組み合わせが記載されているため、型番別の仕様を確認しておくと迷いが減ります(参考:ノーリツ公式サイト 製品サポートページ サポート)。

チェックリスト(家庭で安全にできる範囲)

  • 循環フィルター清掃(カバー・メッシュの洗浄)
  • 浴槽水位の確認(循環口上端が没するまで)
  • 入浴剤の一時使用停止と配管洗浄の実施
  • エコ機能・ゆるやか浴の一時解除
  • 電源入切によるリモコンの再起動(リセット)
  • エラーコードの有無と番号の記録

修理費用と交換判断の目安

修理費用と交換判断の目安

追い焚きの“ぬるさ”が清掃・設定見直しでも解消しない場合、機器側の点検・修理が選択肢になります。費用は症状と年式で大きく変わりますが、一般的には「消耗部品の交換」→「ユニット交換」→「本体交換」の順に高額化します。循環ポンプや温度センサー、基板、三方弁などは部品代+作業費で数万円規模が目安。設置から10年前後を境に、メーカーの保守部品供給が終了している場合があり、修理待ち・再故障のリスクも考慮すると本体交換が現実的となるケースが増えます。交換時のポイントは、(1)家族構成と入浴習慣に合わせた号数・タンク容量の適正化、(2)将来の省エネ・補助金の活用可能性、(3)既存配管・電源・リモコンの適合、(4)保証とアフターサービスの範囲、の4点です。見積もりは同一仕様で複数社比較し、含まれる工事(撤去・処分・配管接続・保温材・電気工事)を明細で確認しましょう。費用圧縮のために最低グレードを選ぶと、保温制御や学習機能が簡素で冬季の体感に差が出ることがあるため、必要機能の下限を見極めて選定します。また、エコキュートではタンク・ヒートポンプの年次効率改善が進んでおり、旧機からの更新で光熱費・静音性・沸き上げ速度が向上する例も一般的です。なお、修理依頼の前にはエラーコード・症状の発生条件・改善の有無(清掃・設定変更後)を整理して伝えると、現地作業がスムーズになり工数削減につながります。メーカーや販売店の延長保証が残っている場合は、保証規定に従った申請を先に行うと自己負担を抑えられる可能性があります。

項目 内容 目安費用(税込)
循環フィルター清掃 家庭で実施 0円
配管洗浄(家庭用洗浄剤) 循環洗浄1回 1,000〜3,000円
配管洗浄(業者) 高圧・薬剤併用 15,000〜35,000円
サーモ混合栓交換 本体・基本工賃 25,000〜50,000円
循環ポンプ交換 部品・工賃 20,000〜40,000円
基板・センサー交換 部品・工賃 15,000〜35,000円
給湯器本体交換(ガス) 20〜24号・オート 120,000〜220,000円
給湯器本体交換(エコキュート) 370〜460L 300,000〜600,000円

ポイント:設置後10年を超えた機器は、修理より交換のほうがランニング含む総コストで有利になる場合があります。見積は複数社で比較しましょう。

給湯器の追い焚きがぬるい要点

  • まず循環か加熱かどちらの弱さか症状を整理して切り分ける
  • 浴槽下部だけ冷たいなら循環不足を疑い水位とフィルターを確認
  • 自動保温は学習制御で温度が揺らぐため体感差が出やすい
  • 途中停止は安全装置作動やエラーで再現性と原因の把握が重要
  • フィルター清掃は月一目安で汚れの再流出を短時間運転で確認
  • 最低水位ラインを守り空気混入を防いで循環効率を確保する
  • にごり系入浴剤は配管付着しやすく使用量と洗浄を厳守する
  • 配管スライムは家庭用洗浄で改善しなければ業者洗浄を検討
  • サーモ混合栓の劣化は吐水温不安定の原因で交換を視野に入れる
  • 冬季は給水温が低下し能力不足が顕在化するため号数を見直す
  • エコ機能やゆるやか浴は一時解除し設定と体感の差を評価する
  • エラーコードは取説に沿って対応し番号を控えて修理に伝える
  • 10年超は部品供給に制約が出やすく交換のほうが現実的になる
  • 費用は出張や設置条件で変動するため相見積で透明性を高める
  • 給湯器の追い焚きがぬるい場合は安全最優先で無理な分解はしない

よくある質問(FAQ)

Q. 追い焚きと高温差し湯はどう違いますか?

A. 追い焚きは浴槽水を循環して再加熱します。高温差し湯は高温の新湯を足して全体温度を上げます。循環量が不足しているときは高温差し湯のほうが早い場合がありますが、湯量が増える点に注意します。

Q. 入浴剤は使っても大丈夫ですか?

A. にごり・乳白・硫黄系は配管やセンサーに付着しやすく、ぬるさや停止の原因になりえます。使用時は表示量を守り、使用日のフィルター清掃と軽い循環洗浄を併用するとトラブルを抑えられます。

Q. 標準的な風呂温度の目安は?

A. 一般には40〜42℃が多いですが、寒冷期や大きな浴槽では最初の湯張りを1〜2℃高めに設定すると復帰が安定します。高温設定は長湯と脱水に注意してください。

Q. エラー表示はないのにぬるいのはなぜ?

A. フィルターの軽い目詰まり、水位不足、学習保温やエコ機能の影響が典型です。まず清掃・水位確保・エコ一時OFF・温度+1〜2℃の順で確認し、改善しなければ配管洗浄や点検を検討します。

Q. 冬だけぬるくなるのは正常ですか?

A. 冬は給水温が低く放熱も増えるため、復帰が遅く体感でぬるく感じやすいです。断熱フタの併用、入浴間隔を詰める、初期湯張り温度を季節で切り替えると改善が見込めます。

Q. 配管洗浄はどれくらいの頻度が目安?

A. フィルターは月1回、にごり系入浴剤を使う日は都度。循環洗浄は季節ごと(年4回)を目安に。黒いフレークやヌメリが続くときは回数を増やし、改善しなければ業者洗浄を検討します。

Q. 追い焚きが途中で止まるときの初期対応は?

A. 水位を上げる→フィルター清掃→エコを一時OFF→電源入切で再始動→同時給湯を避けて試運転、の順で確認します。エラーコードが出た場合は控えてサポートに伝えます。

Q. 何年使用したら交換を考えるべき?

A. 一般に設置10年前後を境に部品供給や再故障のリスクが上がります。修理費が高額、能力不足が顕著、配管汚れが短期再発する等が重なる場合は本体交換を検討します。

Q. サーモ混合栓が原因か見分けられますか?

A. 台所・洗面・シャワーでも温度が不安定なら混合栓側の可能性が高いです。シャワーが安定し浴槽だけぬるいなら循環系の疑いが濃くなります。ストレーナー清掃やカートリッジ交換で改善することがあります。

Q. エコキュートでの対処ポイントは?

A. 貯湯量・沸き上げ温度・時間帯を見直します。寒冷期は昼間の追い焚き運転を併用、浴槽断熱を強化し、連続入浴時は湯切れ対策として高温差し湯の活用も検討します。

Q. 修理を呼ぶ前に準備しておくと良い情報は?

A. 型番・設置年、症状の発生条件(季節・時刻・同時使用)、試した対策と結果、エラーコードの有無、入浴剤の種類・使用頻度、浴槽容量・タイプ(一つ穴/二つ穴)を整理して伝えると診断が早まります。

 

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