給湯器交換の見積もり完全ガイド！費用相場と業者の選び方

2025年11月14日 [費用・価格]

突然お湯が出なくなったり、給湯器から異音がしたりと、急なトラブルで給湯器交換の見積もりについて調べているのではないでしょうか。給湯器交換をどこに頼むべきか、工事費込みの相場はいくらなのか、またホームセンターでの交換はどうなのか、など疑問は尽きないことでしょう。特に戸建てにお住まいの方や、マンションでの給湯器交換を検討している方にとっては、それぞれの費用相場も気になるところです。給湯器交換の見積もりを比較する際のポイントや、一般的な24号の工事費込み相場、マンション給湯器交換費用相場についても詳しく知りたいはずです。そもそも、給湯器の交換費用はいくらくらいが目安ですか？という根本的な疑問から、給湯器はリンナイとパロマどっちがいいのか、給湯器は何年で交換するべきか、そして利用できる給湯器の補助金はいつまでなのか、といった具体的な悩みまで、この記事で網羅的に解説します。安心して最適な業者を選べるよう、必要な情報を分かりやすくまとめました。

給湯器交換の依頼先ごとの特徴と費用相場
戸建てやマンションなど住居タイプ別の交換費用の目安
損をしないための見積もり比較の具体的なチェックポイント
給湯器の寿命やメーカー選び、補助金に関する最新情報

1 給湯器交換の見積もり前に知るべき基本情報
2 【依頼先別】給湯器交換はどこに頼む？メリット・デメリット
3 【完全版】給湯器交換の工事費込み相場を徹底解説
4 損しないための給湯器交換の見積もり比較ポイント
- - 4.0.1 相見積もりのメリット
5 給湯器交換の見積もりに関するよくある質問（FAQ）
- - 5.0.1 一般的な流れと期間の目安
6 まとめ：給湯器交換は複数見積もりで賢く選ぼう
7 参考文献・出典
- - 7.0.1 濱本孝一
  - 7.0.2 佐藤裕

給湯器交換の見積もり前に知るべき基本情報

給湯器の交換は何年が目安？寿命のサインとは
給湯器はリンナイとノーリツ（パロマ）どっちがいい？メーカー比較
給湯器交換で利用できる補助金はいつまで？【2024年最新情報】

給湯器の交換は何年が目安？寿命のサインとは

給湯器の交換時期は、一般的に設置から約10年が目安とされています。メーカーの設計上の標準使用期間も10年と設定されていることが多く、この期間を過ぎると経年劣化による部品の摩耗が進み、故障のリスクが高まる傾向にあります。

もちろん、使用頻度や設置環境によって寿命は前後しますが、10年を超えて使用している場合は、突然の故障に備えて交換を検討し始めるのが賢明です。以下のようなサインが見られたら、交換時期が近づいている可能性があります。

給湯器の寿命が近いサイン

お湯の温度が安定しない（急に熱くなったり、ぬるくなったりする）
お湯が出るまでに以前より時間がかかる
運転中に異音や異臭がする
給湯器本体から水漏れしている
エラーコードが頻繁に表示される
排気口の周りが黒くすすけている

これらの症状を放置すると、お湯が使えなくなるだけでなく、不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの重大な事故につながる危険性も指摘されています。安全のためにも、早めに専門業者に点検を依頼し、見積もりを取ることをおすすめします。

給湯器の異常を感じた際は、自己判断で対処せず、必ず専門業者に点検を依頼してください。安全に関する判断は、専門業者に相談することをおすすめします。

給湯器はリンナイとノーリツ（パロマ）どっちがいい？メーカー比較

給湯器の主要メーカーとして、リンナイ、ノーリツ、パロマの3社が国内で高いシェアを誇ります。どのメーカーも高品質で信頼性が高いですが、それぞれに特徴があります。どのメーカーを選ぶべきか迷った際は、以下の比較表を参考にしてみてください。（※パロマも有力メーカーですが、業界シェアの観点からリンナイとノーリツが比較されることが多いため、ここでは2社を主に比較します）

メーカー	特徴	代表的な機能
リンナイ	熱効率の技術に定評があり、省エネ性能が高いモデルが豊富。シンプルで直感的な操作性が魅力。デザイン性も高く、幅広いラインナップを揃えている。	マイクロバブルバスユニット、ウルトラファインバブル、自動配管洗浄機能など
ノーリツ	業界の先駆者として知られ、温水暖房などの多機能モデルに強みを持つ。高い技術力と安定した品質が特徴。お湯の快適性を追求する機能が多い。	UV除菌ユニット、おそうじ浴槽、見まもり機能など
パロマ	安全性へのこだわりが強く、シンプルな機能で使いやすいモデルが多い。比較的リーズナブルな価格帯の製品も充実しており、コストを重視する場合にも選択肢となる。	Q機能（再出湯時の湯温を安定させる）、低NOxバーナーなど

「結局、どのメーカーが良いの？」と迷うかもしれませんが、基本的な給湯性能に大きな差はないとされています。各社の独自機能（お風呂の快適機能や省エネ性能など）やリモコンのデザイン、価格などを比較し、ご自身のライフスタイルや予算に合ったものを選ぶのが良いでしょう。業者によって得意なメーカーや割引率が異なる場合もあるため、見積もりの際に相談してみることをおすすめします。

最終的には、どのメーカーを選んでも高い品質が期待できますので、信頼できる業者に設置してもらうことの方が重要と言えるかもしれません。

給湯器交換で利用できる補助金はいつまで？【2024年最新情報】

給湯器の交換には、国や自治体が実施する補助金制度を利用できる場合があります。特に、省エネ性能の高い給湯器への交換を促進するための制度が注目されています。

2024年においては、主に以下の補助金事業が実施されています。

給湯省エネ2024事業

経済産業省が主導する事業で、高い省エネ性能を持つ「高効率給湯器」の導入を支援するものです。

対象機器: ハイブリッド給湯器、ヒートポンプ給湯器（エコキュート）、家庭用燃料電池（エネファーム）
補助額: 導入する機器の性能に応じて定額を補助（例：ハイブリッド給湯器は1台あたり最大15万円）
期間: 2024年12月31日まで（ただし、予算上限に達し次第、早期終了となります）

（参照：給湯省エネ2024事業公式サイト※2025年終了）

自治体独自の補助金制度

国とは別に、お住まいの市区町村が独自の補助金制度を設けている場合があります。例えば、省エネ機器の導入支援や、高齢者世帯向けのリフォーム助成などです。これらの情報は、自治体の公式サイトや広報誌で確認できます。

補助金申請の注意点
補助金の申請は、登録された事業者を通じて行う必要があります。個人での申請はできない場合がほとんどです。また、予算には限りがあるため、検討している方は早めに業者に相談し、申請手続きを進めることが重要です。補助金の利用を考えている場合は、見積もり依頼の際に「補助金を利用したい」と明確に伝えましょう。

補助金制度は年度や予算によって内容が変更されたり、早期に終了したりする可能性があります。最新の情報は必ず公式サイトで確認するか、専門業者に問い合わせることをおすすめします。

【依頼先別】給湯器交換はどこに頼む？メリット・デメリット

ガス会社（東京ガス・大阪ガスなど）
給湯器専門業者・リフォーム会社
ホームセンター（カインズ・コーナンなど）
家電量販店（ヤマダ電機・ビックカメラなど）

ガス会社（東京ガス・大阪ガスなど）

普段から利用している都市ガスやプロパンガスの供給会社に依頼する方法です。最大のメリットは、何と言ってもその安心感でしょう。インフラを担う大手企業であるため、技術力や対応の質が高く、万が一のトラブル時も信頼できます。

メリット	信頼性が高く、安心して任せられるガスの専門知識が豊富で、安全性も高い既存のガス契約との連携がスムーズ
デメリット	料金が他の業者に比べて割高になる傾向がある取り扱いメーカーや機種が限られる場合があるキャンペーンなどによる大幅な値引きは少ない

価格よりも安心感を最優先したい方や、どこに頼んで良いか全く見当がつかないという方におすすめの選択肢です。

給湯器専門業者・リフォーム会社

インターネットなどで探せる、給湯器の交換を専門に扱う業者や、住宅リフォーム全般を請け負う会社です。価格競争力と品揃えの豊富さが大きな魅力です。

専門業者は大量仕入れによって本体価格を安く抑えていることが多く、工事費込みでもガス会社より安価な見積もりが出ることが期待できます。また、様々なメーカーの製品を取り扱っているため、自宅に最適な一台を選びやすいのも利点です。

メリット	価格が比較的安い傾向にある取り扱いメーカーや機種が豊富専門性が高く、知識や施工実績が豊富即日対応など、スピーディーな対応が期待できる場合がある
デメリット	業者の数が多く、信頼できる業者を見極める必要がある業者によって技術力や対応に差がある悪質な業者に当たるリスクもゼロではない

コストパフォーマンスを重視し、複数の選択肢から比較検討したい方に最適な依頼先です。ただし、優良業者をしっかり見極めることが重要になります。

ホームセンター（カインズ・コーナンなど）

カインズやコーナンといった大手ホームセンターでも、給湯器交換サービスを提供しています。普段から利用している店舗で相談できる手軽さが魅力です。

ただし、ホームセンターが直接工事を行うわけではなく、提携している下請け業者が実際の施工を担当するケースがほとんどです。そのため、工事の品質は担当する業者次第という側面があります。

メリット	店舗で気軽に相談や申し込みができる大手企業が窓口なので、一定の安心感があるポイントが付くなど、独自の特典がある場合も
デメリット	価格は専門業者より割高になることがある（中間マージンが発生するため）実際に工事する業者を選べない専門的な質問への回答が遅れる場合がある

買い物ついでに相談したい方や、ネットでの業者探しに不安がある方には便利な選択肢と言えるでしょう。

家電量販店（ヤマダ電機・ビックカメラなど）

ヤマダ電機やビックカメラなどの大手家電量販店でも、リフォーム部門で給湯器交換を扱っています。ホームセンターと同様、窓口としての安心感とポイント還元などの魅力があります。

こちらも施工は提携業者が行うため、価格面では専門業者に劣る可能性があります。しかし、他の家電製品と合わせて購入する際のセット割引などが適用される場合もあり、タイミングによっては有利になることも考えられます。

メリット	大手企業のブランド力による安心感独自のポイント還元や長期保証が魅力他の家電とまとめて相談できる
デメリット	価格は専門業者に比べて高めな傾向下請け業者が施工するため、対応にばらつきが出る可能性がある緊急時の対応スピードは専門業者に劣る場合がある

ポイントを貯めている・使いたい方や、家電製品全般の相談をしたい方に向いています。

【完全版】給湯器交換の工事費込み相場を徹底解説

給湯器の交換費用はいくらくらいが目安ですか？総額の内訳
【住居タイプ別】戸建て・マンションの給湯器交換費用相場
【号数別】給湯器24号など工事費込みの相場

給湯器の交換費用はいくらくらいが目安ですか？総額の内訳

給湯器交換にかかる費用の総額は、「本体価格」＋「標準工事費」＋「追加工事費」で構成されています。一般的な給湯専用タイプであれば10万円前後から、追い焚き機能付きのオート・フルオートタイプになると15万円～30万円程度が目安とされています。

給湯器交換費用の内訳

1. 本体価格
給湯器本体の価格です。機能（給湯専用、オート、フルオート）、号数（お湯を作る能力）、省エネ性能（エコジョーズなど）によって大きく変動します。メーカー希望小売価格から大幅な割引が適用されるのが一般的です。

2. 標準工事費
既存の給湯器を取り外し、新しい給湯器を設置するための基本的な作業費用です。通常、3万円～5万円程度が相場と言われています。これには、既存機器の撤去、新規機器の設置、配管接続、リモコン交換、ガス漏れチェックなどが含まれます。

3. 追加工事費
設置場所の状況や、給湯器のタイプ変更などによって発生する追加費用です。例えば、排気管の延長、配管の交換、電源の増設、特殊な場所への設置（高所作業など）がこれにあたります。

見積もりを取る際は、どこまでが標準工事費に含まれ、どのような場合に追加費用が発生するのかを事前に確認しておくことが非常に重要です。

【住居タイプ別】戸建て・マンションの給湯器交換費用相場

給湯器の設置場所や種類は、戸建てとマンションで異なる場合が多く、それが費用にも影響します。

戸建ての給湯器交換費用相場

戸建ての場合、給湯器は屋外の壁掛け型や据置型が一般的です。設置スペースに比較的余裕があるため、機種選定の自由度が高い傾向にあります。費用相場は、追い焚き機能付きの一般的なタイプで15万円～35万円程度が目安です。

壁掛け型: 外壁に設置するタイプ。最も一般的。
据置型: 地面やブロックの上に設置するタイプ。

マンションの給湯器交換費用相場

マンションでは、ベランダの壁や玄関脇のパイプスペース（PS）内に設置されていることがほとんどです。設置スペースが限られているため、交換できる機種が限定される場合があります。費用相場は、戸建てと同等か、PS設置などの特殊な工事が必要な場合は少し高くなる可能性があり、15万円～40万円程度が目安となります。

ベランダ壁掛け型: 戸建ての壁掛け型とほぼ同じです。
PS（パイプスペース）設置型: 玄関横の鉄扉の中に設置されているタイプ。扉の加工などが必要になる場合もあります。

マンションでの給湯器交換の注意点
マンションの場合、管理規約によって設置できる給湯器の機種や、工事のルールが定められていることがあります。交換を検討する際は、必ず事前に管理組合や管理会社に確認し、許可を得る必要があります。

【号数別】給湯器24号など工事費込みの相場

給湯器の「号数」とは、水温＋25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを示す能力のことです。号数が大きいほど、一度にたくさんのお湯を使えます。家族の人数やライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

号数	家族人数の目安	工事費込みの費用相場（追い焚き機能付き）	特徴
16号	1～2人	12万円～25万円	単身者や二人暮らし向け。シャワーと給湯の同時使用は厳しい場合がある。
20号	2～3人	14万円～30万円	夫婦と子供一人の世帯などに適している。バランスの取れた号数。
24号	4人以上	15万円～35万円	現在最も主流の号数。シャワーとキッチンでの同時使用も余裕があり、大家族でも快適に使える。

「大は小を兼ねる」と考えがちですが、必要以上に大きな号数を選んでも、ガスの消費量が増えるだけでメリットは少ないとされています。現在の給湯器の号数を確認し、お湯の使用状況に不満がなければ同じ号数を、お湯の出が悪いと感じるなら号数アップを検討するのが良いでしょう。費用相場はあくまで目安であり、エコジョーズかどうか、機能（オート/フルオート）によっても変動します。

損しないための給湯器交換の見積もり比較ポイント

複数業者から相見積もりを取る重要性
見積書でチェックすべき項目と注意点
悪徳業者を避けるための見極め方

複数業者から相見積もりを取る重要性

給湯器交換で後悔しないために最も重要なことは、必ず複数の業者から見積もり（相見積もり）を取ることです。1社だけの見積もりでは、その価格や工事内容が適正かどうかを判断できません。

最低でも3社程度の業者から見積もりを取り、比較検討することを強くおすすめします。相見積もりを取ることで、以下のようなメリットがあります。

相見積もりのメリット

お住まいの地域における適正な価格相場を把握できる
業者ごとの提案内容やサービス（保証など）を比較できる
価格交渉の材料になり、より良い条件を引き出せる可能性がある
悪質な業者による高額請求のリスクを避けられる

手間はかかりますが、この一手間が数万円単位の節約につながることも少なくありません。最近では、インターネットで複数の業者に一括で見積もりを依頼できるサービスもあり、手軽に比較検討を始めることが可能です。

見積書でチェックすべき項目と注意点

複数の見積書が手元に揃ったら、金額の総額だけを比較するのではなく、その詳細な内訳をしっかりと確認することが重要です。チェックすべき主な項目は以下の通りです。

チェック項目	確認するポイント
商品名・型番	希望する機種と一致しているか。メーカー、号数、機能（エコジョーズ、オート/フルオートなど）を正確に確認する。
本体価格・割引率	メーカー希望小売価格と、そこからの割引額・割引率が明記されているか。「〇〇一式」と曖昧に記載されていないか。
標準工事費	どのような作業が標準工事に含まれているか。具体的に記載されているか。（例：既存機器撤去、新規設置、配管接続、リモコン交換など）
追加工事費	追加工事が発生する場合、その項目と費用が明記されているか。不明な項目がないか。
諸経費・出張費	駐車場代や廃材処分費などが含まれているか。別途請求される費用がないか確認する。
保証内容	商品保証（メーカー保証）と工事保証の期間がそれぞれ何年か。保証内容の詳細も確認する。
見積もりの有効期限	いつまでその価格が有効なのかを確認する。

「一式」という表現には要注意！
工事費や諸経費の内訳が「一式」としか書かれていない見積書は信頼性が低い可能性があります。後から「これは含まれていない」と追加料金を請求されるトラブルの原因になりかねません。詳細な内訳を提示してくれる、誠実な業者を選びましょう。

悪徳業者を避けるための見極め方

残念ながら、給湯器交換業界にも不誠実な業者が存在します。高額な請求をしたり、手抜き工事をしたりする悪徳業者を避けるために、以下の点に注意してください。

極端に安い見積もりを提示する
相場からかけ離れた安い価格には裏がある可能性があります。後から高額な追加費用を請求されたり、必要な部品を使わない手抜き工事をされたりする危険性が指摘されています。
契約を急かす
「今日契約してくれれば特別に割引します」などと言って、冷静に考える時間を与えずに契約を迫る業者は要注意です。
現地調査をしない
電話やメールだけで確定の見積もりを出し、現地調査を省略しようとする業者は避けましょう。正確な見積もりには、設置状況の確認が不可欠です。
会社の所在地や連絡先が不明確
ウェブサイトに会社の住所や固定電話の番号が記載されていない場合、トラブルがあった際に連絡が取れなくなる可能性があります。
必要な資格を保有していない
ガス機器の設置には専門の資格（ガス可とう管接続工事監督者など）が必要です。資格の有無を確認することも重要です。