マンションの給湯器交換費用|相場と補助金情報

マンションの給湯器交換を考えたとき、費用が一体いくらかかるのか、不安に思う方は多いのではないでしょうか。突然お湯が出なくなると生活に大きな支障が出るため、事前に情報を集めておきたいものです。この記事では、マンションの給湯器交換にかかる費用相場はもちろん、利用できる可能性のあるマンションの給湯器交換の補助金や、マンション給湯器交換で重要な管理組合とのやり取りについて詳しく解説します。また、マンションの給湯器交換費用は誰が払うのか、所有者は誰なのかといった基本的な疑問から、人気メーカーであるノーリツの機種選び、給湯器交換をマンションで安く済ませるコツまで網羅的にご紹介します。さらに、24号といった号数の選び方、マンションの給湯器の寿命や、そもそもマンションの給湯器は何年くらい持ちますかという疑問、そしてマンションのガス給湯器交換における注意点にも触れていきます。給湯器の補助金は15万円という話は本当なのか、万が一マンションの給湯器が壊れたらどうすればいいのか、といった具体的な悩みにもお答えし、交換までの流れをスムーズに進めるためのお手伝いをします。

  • マンションの給湯器交換にかかる費用の内訳と相場
  • 費用負担のルールや管理組合との確認事項
  • 国や自治体が実施する補助金制度の最新情報
  • 機種選びのポイントと費用を安く抑えるための具体的な方法

マンションの給湯器交換にかかる費用相場

  • 給湯器本体の価格帯(号数・機能別)
  • 基本的な交換工事費の内訳
  • 追加工事が必要になるケースとその費用

給湯器本体の価格帯(号数・機能別)

給湯器本体の価格帯(号数・機能別)に関する画像

マンションの給湯器交換にかかる費用の大部分を占めるのが、給湯器本体の価格です。本体価格は、お湯を供給する能力を示す「号数」や、搭載されている「機能」によって大きく変動します。一般的に、業者から購入する場合、メーカー希望小売価格の30%~60%引き程度が実売価格となることが多いと言われています。

以下に、号数と機能別の本体価格の目安をまとめました。

給湯器本体の価格目安
機能 16号(単身~2人) 20号(2~3人) 24号(4人以上)
給湯専用 約4万円~10万円 約5万円~12万円 約6万円~14万円
オートタイプ 約8万円~18万円 約9万円~20万円 約10万円~22万円
フルオートタイプ 約10万円~22万円 約11万円~24万円 約12万円~26万円

オートタイプは「自動お湯はり」と「追い焚き」、フルオートタイプはそれに加えて「自動足し湯」や「追い焚き配管自動洗浄」などの機能がついています。ご家庭のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

基本的な交換工事費の内訳

基本的な交換工事費の内訳に関する画像

給湯器の交換には、本体価格とは別に工事費がかかります。基本的な交換工事費の相場は、一般的に3万円~6万円程度とされています。この費用には、通常以下の作業内容が含まれています。

  • 既存の給湯器の撤去
  • 新しい給湯器の設置
  • ガス管、給水・給湯管の接続
  • リモコンの交換
  • 点火試験・動作確認
  • 廃材の処分

見積もり時の注意点

提示された金額に何が含まれているのか、必ず事前に確認しましょう。「工事費一式」としか書かれていない場合は、後から出張費や廃材処分費などを別途請求される可能性も考えられます。詳細な内訳を提示してくれる、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

追加工事が必要になるケースとその費用

追加工事が必要になるケースとその費用に関する画像

マンションの設置状況によっては、基本的な交換工事に加えて追加の工事が必要になる場合があります。追加工事が発生すると、その分費用も上乗せされます。

代表的な追加工事の例と費用目安は以下の通りです。

  • 排気筒(煙突)の交換・延長:約1万円~3万円
  • 配管の交換・延長:約1万円~2万円
  • ガス栓の交換:約8,000円~1万5,000円
  • 特殊な場所への設置(高所作業など):約1万円~

特に、PS(パイプスペース)設置型で特殊な排気方法(上方排気、後方排気など)の給湯器の場合、専用の部材が必要になり、費用が通常より高くなる傾向があります。

マンションの給湯器交換、費用は誰が払う?

  • 給湯器の所有者は誰?専有部分と共用部分の考え方
  • 原則は区分所有者(居住者)負担
  • 賃貸マンションの場合は大家さん(貸主)負担

給湯器の所有者は誰?専有部分と共用部分の考え方

給湯器の所有者は誰?専有部分と共用部分の考え方に関する画像

マンションの給湯器交換費用を誰が払うのかを考える上で、まず「給湯器の所有者は誰か」を理解する必要があります。マンションの設備は、「専有部分」「共用部分」に分けられます。

  • 専有部分:その部屋の所有者だけが使用する部分。室内の壁や床、キッチン、浴室などが該当します。
  • 共用部分:居住者全員が使用する部分。廊下、エレベーター、エントランスなどが該当します。

給湯器は、基本的にその住戸のためだけにお湯を供給する設備であるため、「専有部分」として扱われるのが一般的です。

ただし、マンションの管理規約によっては、給湯器が「共用部分」と定められているケースも稀にあります。判断に迷う場合は、必ず管理規約を確認するか、管理会社に問い合わせましょう。

原則は区分所有者(居住者)負担

原則は区分所有者(居住者)負担に関する画像

給湯器が「専有部分」である以上、その維持・管理・修繕の責任と費用は、その部屋の所有者、つまり区分所有者(住んでいるオーナー)が負担するのが原則です。これは、民法や区分所有法にもとづく考え方です。

したがって、分譲マンションにお住まいの場合、給湯器が故障したり寿命を迎えたりした際の交換費用は、ご自身で支払う必要があります。

賃貸マンションの場合は大家さん(貸主)負担

賃貸マンションの場合は大家さん(貸主)負担に関する画像

一方、賃貸マンションにお住まいの場合は状況が異なります。賃貸物件では、給湯器を含む部屋の設備はすべて大家さん(貸主)の所有物です。

賃貸借契約において、貸主は借主が問題なく生活できるよう、設備の維持管理を行う義務(修繕義務)を負っています。そのため、経年劣化による給湯器の故障や寿命による交換費用は、原則として大家さん(貸主)が負担します。

もし給湯器の調子が悪くなった場合は、自分で業者を手配する前に、必ず大家さんや管理会社に連絡してください。勝手に交換してしまうと、費用を自己負担しなければならなくなる可能性があります。

マンションでの給湯器交換|管理組合への確認は必須

  • なぜ管理組合への連絡が必要なのか
  • 確認すべきポイント(設置場所・機種の制限など)
  • トラブルを避けるための事前準備

なぜ管理組合への連絡が必要なのか

なぜ管理組合への連絡が必要なのかに関する画像

「自分の部屋の設備なのだから、自由に交換しても良いのでは?」と思うかもしれませんが、マンションでの給湯器交換は、必ず事前に管理組合(または管理会社)への連絡と許可が必要です。

その理由は、主に以下の3つです。

  1. マンション全体の美観維持:外から見える給湯器の色や形がバラバラになると、マンション全体の景観を損なう可能性があります。
  2. 安全性と共用部への影響:工事の際に、共用部分である廊下やエレベーターを使用します。また、誤った機種の設置や不適切な工事は、ガス漏れや火災などの重大な事故につながる危険性があります。
  3. 規約の遵守:多くのマンションでは、管理規約で給湯器の機種や工事の方法についてルールが定められています。

これらの理由から、無断で工事を進めると、後から規約違反として是正工事を求められたり、近隣住民とのトラブルに発展したりする可能性があります。

確認すべきポイント(設置場所・機種の制限など)

管理組合や管理会社に連絡する際は、以下の点を確認しましょう。

管理組合への確認事項リスト

  • 交換工事の許可申請が必要か、またその手続き方法は?
  • 設置できる給湯器のメーカー、機種、号数に指定はあるか?
  • 本体の色に指定はあるか?(外壁の色と合わせるなど)
  • 設置場所(PS設置、ベランダ壁掛けなど)の変更は可能か?
  • 工事可能な曜日や時間帯に制限はあるか?
  • 提携している指定業者はいるか?

特に、PS(パイプスペース)内に設置されている場合、スペースが限られているため、設置できる機種のサイズが厳しく制限されていることがほとんどです。

トラブルを避けるための事前準備

スムーズに交換工事を進め、トラブルを未然に防ぐために、以下の準備をしておきましょう。

STEP 1
管理規約の確認: まずは管理規約の「専有部分の修繕」などに関する項目を自分で読ん

管理規約の確認:まずは管理規約の「専有部分の修繕」などに関する項目を自分で読んでおきましょう。

STEP 2
早めの連絡: 給湯器が完全に壊れてから慌てて連絡するのではなく、不調を感じ始めた

早めの連絡:給湯器が完全に壊れてから慌てて連絡するのではなく、不調を感じ始めた段階で管理会社に一報入れておくとスムーズです。

STEP 3
業者への情報共有: 管理組合から確認した内容は、見積もりを依頼する業者に正確に伝

業者への情報共有:管理組合から確認した内容は、見積もりを依頼する業者に正確に伝えましょう。これにより、規約に適合した機種の選定や、正確な見積もりが可能になります。

給湯器交換で使える補助金制度【2024年最新情報】

  • 国が実施する補助金制度(給湯省エネ2024事業など)
  • 補助金は15万円?具体的な補助額と対象機種
  • 自治体独自の補助金制度も要チェック
  • 申請方法と注意点

国が実施する補助金制度(給湯省エネ2024事業など)

給湯器の交換費用は大きな出費ですが、省エネ性能の高い機種に交換する場合、国の補助金制度を利用できる可能性があります。2024年現在、代表的な制度が「給湯省エネ2024事業」です。

この事業は、家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野の省エネ化を推進することを目的としており、基準を満たす高効率給湯器の導入に対して補助金が支給されます。

FPアイコン補助金制度は予算の上限に達し次第、受付が終了となる場合があります。最新の情報や詳細な条件は、必ず公式サイトで確認するか、専門の業者に相談することをおすすめします。

補助金は15万円?具体的な補助額と対象機種

「給湯器の補助金は15万円」と耳にすることがありますが、これは補助額の一例であり、導入する給湯器の種類によって補助額は異なります。「給湯省エネ2024事業」における、対象機器ごとの基本補助額は以下の通りです。(2024年6月時点の情報)

給湯省エネ2024事業の補助額(基本額)
対象機器 補助額 主な特徴
ヒートポンプ給湯機(エコキュート) 8万円/台 空気の熱を利用してお湯を沸かす。電気式。
ハイブリッド給湯機 10万円/台 電気(ヒートポンプ)とガスを効率良く使い分ける。
家庭用燃料電池(エネファーム) 18万円/台 都市ガスやLPガスから水素を取り出し、発電と同時にお湯も作る。

さらに、性能が高い機種や特定の機能を持つ機種には、追加の補助額が加算される場合があります。例えば、インターネットに接続可能な機種や、節湯水栓を同時に設置する場合などが該当します。これにより、ハイブリッド給湯機で最大15万円、エネファームで最大20万円の補助が受けられる可能性があります。

詳しくは、事業の公式サイトで最新情報をご確認ください。
(参照:給湯省エネ2024事業 公式サイト)※2025年現在終了

注意点として、マンションの規約や設置スペースの問題で、エコキュートやエネファームのような大型の機器は設置できないケースが多くあります。マンションで補助金対象となりやすいのは、コンパクトなハイブリッド給湯機などが考えられますが、事前に設置可能かどうかの確認が必須です。

自治体独自の補助金制度も要チェック

国の制度とは別に、お住まいの市区町村が独自に補助金制度を設けている場合があります。省エネ設備の導入支援や、子育て世帯向けのリフォーム支援など、様々な制度が考えられます。

「(お住まいの自治体名) 給湯器 補助金」などのキーワードで検索したり、自治体のホームページを確認したりしてみましょう。国の制度と併用できる場合もあるため、見逃さずにチェックすることをおすすめします。

申請方法と注意点

「給湯省エネ2024事業」のような国の補助金は、原則として個人が直接申請するのではなく、工事を行う事業者が申請手続きを代行します。そのため、補助金を利用したい場合は、事業者登録をしている業者に工事を依頼する必要があります。

見積もりを依頼する際に、「補助金を利用したい」と伝え、手続きに対応可能か、また対象となる機種はどれかを確認しましょう。

繰り返しになりますが、補助金には予算があり、申請額が予算の上限に達すると受付が終了してしまいます。交換を検討している場合は、早めに情報収集と業者選定を進めることが重要です。

マンションの給湯器|寿命と故障時のサイン

  • マンションの給湯器は何年くらい持ちますか?寿命の目安
  • 交換を検討すべき劣化のサイン
  • マンションの給湯器が壊れたらどうすればいい?緊急時の対処法

マンションの給湯器は何年くらい持ちますか?寿命の目安

「うちのマンションの給湯器、あと何年くらい使えるんだろう?」と疑問に思う方も多いでしょう。一般的に、ガス給湯器の寿命の目安は10年~15年と言われています。

ただし、これはあくまで目安であり、使用頻度や設置環境、定期的なメンテナンスの有無によって大きく変わります。例えば、家族の人数が多くお湯の使用量が多いご家庭や、潮風に当たる沿岸部のマンションなどでは、寿命が短くなる傾向があるとされています。

設計上の標準使用期間として、本体に「10年」と記載されていることが多いです。10年を過ぎると、メーカーの部品保有期間が終了し、故障しても修理ができなくなる可能性が高まります。

交換を検討すべき劣化のサイン

寿命の年数に達していなくても、以下のようなサインが現れたら交換を検討する時期かもしれません。故障したまま使い続けると、不完全燃焼など思わぬ事故につながる危険性も考えられます。

危険な劣化のサイン

  • お湯の温度が安定しない(急に熱くなったり、ぬるくなったりする)
  • お湯が出るまでに以前より時間がかかる
  • 運転中に「ボンッ」というような異音や、大きな音がする
  • 給湯器本体からガス臭い、焦げ臭いなどの異臭がする
  • 給湯器本体や配管から水漏れしている
  • リモコンにエラーコードが頻繁に表示される
  • 排気口の周りが黒くすすけている

これらの症状が見られる場合は、速やかに使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。

マンションの給湯器が壊れたらどうすればいい?緊急時の対処法

ある日突然お湯が出なくなったり、異臭や水漏れに気づいたりした場合、慌てずに対処することが重要です。以下の手順で対応しましょう。

STEP 1
安全の確保: ガス臭い場合は、すぐに窓を開けて換気し、給湯器のガス栓を閉めてくだ

安全の確保:ガス臭い場合は、すぐに窓を開けて換気し、給湯器のガス栓を閉めてください。火気は絶対に使用しないでください。水漏れの場合は、給湯器本体の給水バルブを閉めます。

STEP 2
リモコンの確認: エラーコードが表示されていないか確認します

リモコンの確認:エラーコードが表示されていないか確認します。取扱説明書やインターネットでコードの意味を調べると、原因の特定に役立つ場合があります。

STEP 3
管理会社・大家さんへ連絡: 状況を伝え、指示を仰ぎます

管理会社・大家さんへ連絡:状況を伝え、指示を仰ぎます。特に賃貸の場合は、必ず先に連絡を入れましょう。分譲マンションの場合も、提携業者を紹介してもらえることがあります。

STEP 4
専門業者へ連絡: 管理会社からの指示に従い、専門業者に点検・修理・交換を依頼しま

専門業者へ連絡:管理会社からの指示に従い、専門業者に点検・修理・交換を依頼します。

専門家アイコンガス漏れの疑いがあるなど、危険を感じる場合は、ご契約のガス会社にも連絡してください。安全に関する判断は、専門業者や専門家に相談することをおすすめします。

マンションの給湯器交換|機種選びのポイント

  • 号数の選び方:24号がおすすめなケース
  • 人気メーカー「ノーリツ」の特徴と選び方
  • マンションのガス給湯器交換で注意すべき点

号数の選び方:24号がおすすめなケース

給湯器の「号数」とは、「水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか」という能力を示す数値です。例えば、24号であれば1分間に24リットルのお湯を作れます。号数が大きいほど、一度にたくさんのお湯を使えます。

家族構成に合わせた号数の目安は以下の通りです。

  • 16号:一人暮らし、二人暮らし向け
  • 20号:2~3人家族向け
  • 24号:4人以上の家族、またはお湯を同時に複数箇所で使うことが多い家庭向け

24号がおすすめなのは、キッチンで洗い物をしながらシャワーを浴びるなど、2箇所以上でお湯を同時に使用しても湯量が落ちにくいというメリットがあるためです。家族の人数が多いご家庭や、冬場でも快適にシャワーを使いたいという場合には、24号を選ぶと満足度が高くなる可能性があります。

ただし、マンションによっては配管の太さやガスメーターの能力によって、設置できる号数に上限がある場合があります。基本的には、現在設置されている給湯器と同じ号数を選ぶのが無難です。

人気メーカー「ノーリツ」の特徴と選び方

給湯器メーカーの中でも、リンナイと並んで高いシェアを誇るのが「ノーリツ」です。ノーリツの給湯器は、品質の高さと技術力に定評があります。

ノーリツ給湯器の主な特徴

  • 高い技術力:省エネ性能の高い「エコジョーズ」を業界でいち早く開発するなど、技術力に定評があります。
  • 豊富なラインナップ:シンプルな給湯専用タイプから、高機能なフルオートタイプまで、幅広いニーズに応える製品が揃っています。
  • 充実した機能:お風呂にUV除菌ユニットを搭載した機種や、見まもり機能付きのリモコンなど、独自の付加価値を持つ製品が人気です。
  • 安心のアフターサービス:全国にサービス網があり、万が一の際にも迅速な対応が期待できるとされています。

ノーリツの給湯器を選ぶ際は、まず必要な号数と機能(給湯専用、オート、フルオート)を決め、その上でUV除菌などの付加機能が必要かどうかを検討していくと良いでしょう。

マンションのガス給湯器交換で注意すべき点

マンションのガス給湯器交換は、戸建てとは異なる特有の注意点があります。それは「設置タイプ」です。

マンションの給湯器は、主に玄関横のPS(パイプスペース)内や、ベランダの壁に設置されています。特にPS設置の場合、スペースや排気方法が厳密に決まっているため、現在設置されているものと全く同じ設置タイプの後継機種を選ぶのが原則です。

主な設置タイプ

  • ベランダ壁掛け型:ベランダの壁に設置する最も一般的なタイプ。
  • PS標準設置型:PSの扉内に本体を設置し、給排気をPSの扉の開口部から行う。
  • PS扉内排気延長型:PS内に設置し、排気筒を延長して排気する。

間違った設置タイプを選ぶと、取り付けができないだけでなく、不完全燃焼による一酸化炭素中毒など、重大な事故につながる恐れがあります。業者に見積もりを依頼する際は、必ず現地調査をしてもらい、適切な機種を選定してもらうことが不可欠です。

マンションの給湯器交換費用を安く抑えるコツ

  • 複数の業者から相見積もりを取る
  • 型落ちモデルやセール時期を狙う
  • 必要最低限の機能を選ぶ

複数の業者から相見積もりを取る

給湯器交換の費用を安く抑えるために最も効果的な方法は、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。

1社だけの見積もりでは、その金額が適正なのか判断できません。最低でも2~3社から見積もりを取り、以下の点を比較検討しましょう。

  • 総額の安さ
  • 見積もりの内訳が詳細で分かりやすいか
  • 保証内容(本体保証、工事保証)は充実しているか
  • 担当者の対応は丁寧で信頼できるか

単に価格が安いだけでなく、サービス内容や保証、信頼性などを総合的に判断して業者を選ぶことが、結果的に満足度の高い交換につながります。

型落ちモデルやセール時期を狙う

給湯器にも新製品が登場するモデルチェンジの時期があります。そのタイミングで、旧モデル(型落ちモデル)が割引価格で販売されることがあります。機能に大きな差がない場合も多いため、費用を抑えたい場合は型落ちモデルを狙うのも一つの手です。

また、業者の決算期や、需要が比較的落ち着く夏場などに、セールやキャンペーンが行われることもあります。急な故障でなければ、時期を見計らって交換を計画するのも良いでしょう。

必要最低限の機能を選ぶ

給湯器の価格は、搭載されている機能に大きく左右されます。フルオートタイプの自動足し湯や配管洗浄機能、UV除菌機能など、高機能なモデルは当然価格も高くなります。

「本当にその機能は必要か?」とご自身のライフスタイルを見直してみましょう。例えば、自動足し湯を使わないのであれば、フルオートではなくオートタイプにするだけで、数万円の節約につながる可能性があります。自分たちにとって必要な機能を見極めることが、賢い費用節約のポイントです。

免責事項

※本記事の情報は、公開時点での一般的な情報をまとめたものです。補助金制度や製品の価格は変動する可能性があります。個別の状況によって最適な選択は異なるため、詳しくは専門の業者や管理会社にご相談ください。

まとめ:マンションの給湯器交換は計画的に進めよう

この記事では、マンションの給湯器交換に関する費用や注意点について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをリストで振り返ります。

  • マンションの給湯器交換費用の総額は本体価格と工事費で決まる
  • 費用相場は10万円台から30万円以上と機種や工事内容により幅広い
  • 分譲マンションの場合、費用は原則として区分所有者が負担する
  • 賃貸マンションの場合は大家さんや貸主の負担となるのが一般的
  • 交換前には必ず管理組合や管理会社への連絡と許可が必要
  • 管理規約で設置できる機種や色、工事時間が制限されることがある
  • 省エネ性能の高い機種に交換すると国の補助金制度を利用できる可能性がある
  • 「給湯省エネ2024事業」では機種により最大15万円以上の補助が期待できる  ※終了
  • お住まいの自治体独自の補助金制度も確認する価値がある
  • 給湯器の寿命の目安は一般的に10年から15年とされている
  • お湯の温度が不安定、異音や異臭がする場合は交換のサイン
  • 給湯器が壊れたら、まず安全を確保し管理会社や専門業者に連絡する
  • 号数は家族構成やお湯の使い方に合わせて選ぶが24号は同時使用に強い
  • 人気メーカーのノーリツは品質や機能、アフターサービスに定評がある
  • マンションでは現在と同じ設置タイプの機種を選ぶのが基本
  • 費用を安く抑えるには複数の業者から相見積もりを取ることが最も重要

マンションの給湯器交換は、費用だけでなく、管理規約の確認や補助金制度の活用など、事前に知っておくべきことが多くあります。突然の故障で慌てないためにも、寿命が近づいてきたら早めに情報収集を始め、計画的に交換を進めることをおすすめします。不明な点や不安なことがあれば、まずは管理会社や信頼できる専門業者に相談してみましょう。

参考文献・出典

濱本 孝一

監修者

濱本 孝一

住宅設備の専門家として32年以上の実績。水回りトラブルからガラス修理まで幅広い知識を持つ。

佐藤 裕

執筆者

佐藤 裕

水道工事の現場経験10年。業界の30年従事したベテランのトイレや浴室のトラブル対応に精通したライター。

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