【プロが解説】給湯器交換の値段、相場と安く抑える5つのコツ

突然お湯が出なくなり、急いで給湯器交換の値段を調べているけれど、情報が多くて混乱していませんか?給湯器交換の平均費用はいくらですか?という素朴な疑問から、戸建てやマンションでの給湯器交換費用の違い、24号や20号といった号数による価格差など、気になる点は多いでしょう。また、給湯器の交換はどこに頼めばいいですか?という悩みも深刻です。ガス会社やホームセンター、専門業者など選択肢は様々で、それぞれの工事費込みの相場も気になるところです。この記事では、ガス給湯器の価格が工事費込みでいくらになるのか、そして給湯器を安く買う方法はありますか?という切実な問いや、給湯器の補助金は15万円ですか?といった最新情報まで、給湯器交換に関するあらゆる疑問を解消し、安心して最適な選択ができるよう、専門的な視点から網羅的に解説していきます。

この記事でわかること

  • 給湯器交換にかかる費用の全体像と詳しい内訳
  • 依頼先ごとのメリット・デメリットと費用相場
  • 給湯器の号数や住居形態による価格の違い
  • 交換費用を賢く安く抑えるための具体的な方法

給湯器交換の値段はいくら?費用の内訳と相場を解説

  • 給湯器交換の平均費用はいくらですか?【総額の目安】
  • 費用の内訳:本体価格+工事費+その他
  • 給湯器の工事費込み相場は?

給湯器交換の平均費用はいくらですか?【総額の目安】

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給湯器交換にかかる費用の総額は、一般的に15万円~35万円程度が目安とされています。ただし、これはあくまで平均的な価格帯であり、選ぶ給湯器の種類(追い焚き機能の有無、エコジョーズなど)や号数、工事内容によって大きく変動します。

例えば、シンプルな給湯専用タイプであれば10万円台前半で収まることもありますが、暖房機能付きの高機能な機種になると40万円以上になるケースも考えられます。まずは「我が家の場合はどのくらいの費用がかかりそうか」という大まかな予算感を掴むことが重要です。

費用の目安

  • 給湯専用タイプ:10万円~20万円程度
  • オート・フルオートタイプ:15万円~35万円程度
  • 暖房機能付きタイプ:30万円~50万円程度

※上記はあくまで一般的な目安です。実際の費用は設置状況や業者によって異なります。

費用の内訳:本体価格+工事費+その他

費用の内訳:本体価格+工事費+その他

給湯器交換の見積もりは、主に「給湯器本体の価格」と「交換工事費」の2つで構成されています。それぞれの内容を理解することで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

給湯器本体の価格

本体価格は、給湯器の性能や機能によって大きく変わります。主な要素は以下の通りです。

  • 機能:給湯専用、追い焚き(オート・フルオート)、暖房機能など
  • 号数:お湯を供給する能力。20号、24号などが一般的です。
  • 効率:従来型か、排熱を再利用する高効率な「エコジョーズ」か。エコジョーズは本体価格が高めですが、月々のガス代を節約できる可能性があります。

メーカー希望小売価格から大幅な割引がされていることが多く、業者によって割引率が異なるため、本体価格も比較の重要なポイントになります。

交換工事費

工事費には、既存の給湯器の撤去費用、新しい給湯器の設置費用、配管接続費用などが含まれます。標準的な工事費は3万円~6万円程度が相場とされていますが、設置場所や配管の状況によっては追加費用が発生することもあります。

追加工事費が発生するケース

  • 設置場所が狭い、高所であるなど作業が困難な場合
  • ガス管や水道管の延長・交換が必要な場合
  • 排気筒の設置や交換が必要な場合
  • 従来型からエコジョーズへの交換で、排水工事が必要な場合

見積もりを取る際は、どのような作業が含まれているのか、追加費用の可能性があるのかを事前に確認しておくことが大切です。

給湯器の工事費込み相場は?

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「ガス給湯器 価格 工事費込み」で調べると、様々な価格が表示されます。ここでは、機能別の工事費込みの相場を見ていきましょう。

給湯器のタイプ 機能 工事費込みの費用相場
給湯専用 お湯を出すだけのシンプルな機能 10万円 ~ 20万円
オートタイプ 自動お湯はり、追い焚き、自動保温 15万円 ~ 30万円
フルオートタイプ オートの機能に加え、自動足し湯、追い焚き配管自動洗浄 18万円 ~ 35万円
エコジョーズ 高効率ガス給湯器。上記の各タイプに設定あり。 従来型より3万円~5万円程度高くなる傾向

この表からもわかるように、機能が豊富になるほど価格は高くなる傾向があります。ご家庭のライフスタイルに合わせて、必要な機能を備えた給湯器を選ぶことが、満足度と費用のバランスを取る上で重要です。

【住居・号数別】給湯器交換の費用相場

  • 【戸建て】給湯器交換の費用相場
  • 【マンション】給湯器交換の費用相場
  • 【24号】給湯器交換の費用相場
  • 【20号】給湯器交換の費用相場

【戸建て】給湯器交換の費用相場

【戸建て】給湯器交換の費用相場

戸建て住宅の場合、給湯器は屋外の壁や地面に設置されていることが一般的です。設置スペースに比較的余裕があるため、機種選定の自由度が高いという特徴があります。

戸建ての給湯器交換費用の相場は、15万円~40万円程度と幅広いです。これは、家族構成に合わせて24号などの大型機種を選んだり、床暖房や浴室乾燥機に対応した暖房機能付き給湯器を選んだりするケースが多いためです。

戸建てでの交換ポイント

設置場所の自由度が高いため、従来型からエコジョーズへの変更(排水工事が必要)もしやすい傾向にあります。ただし、隣家との距離や排気の向きなど、設置基準を遵守する必要があるため、専門業者による現場確認が不可欠です。

【マンション】給湯器交換の費用相場

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マンションの場合、給湯器はベランダの壁や玄関脇のパイプスペース(PS)内に設置されていることがほとんどです。設置スペースが限られているため、交換できる機種が限定されることがあります。

マンションの給湯器交換費用の相場は、15万円~30万円程度が一般的です。戸建てに比べてコンパクトな機種が選ばれることが多いですが、パイプスペース内に設置する場合、専用の部材が必要になり、追加費用がかかることもあります。

マンションでの交換時の注意点

マンションの管理規約によって、設置できる給湯器の種類や工事のルールが定められている場合があります。交換を検討する際は、必ず事前に管理組合や管理会社に確認しましょう。勝手に工事を進めるとトラブルの原因になる可能性があります。

【24号】給湯器交換の費用相場

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「号数」とは、水温を25度上昇させたお湯を1分間に何リットル作れるかを示す能力のことです。24号は1分間に24リットルのお湯を作れることを意味し、主に4人以上の家族や、キッチンとシャワーなどを同時に使用することが多いご家庭向けのパワフルなタイプです。

24号の給湯器交換費用の相場は、追い焚き機能付きで18万円~35万円程度です。同じ機能の20号と比較すると、本体価格が1万円~2万円程度高くなる傾向があります。

家族が多い、冬場でもシャワーの水圧を気にせず使いたい、というご家庭には24号がおすすめです。快適なお湯ライフのために、家族構成やライフスタイルに合った号数を選びましょう。

【20号】給湯器交換の費用相場

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20号は1分間に20リットルのお湯を作れるタイプで、2~3人家族や、お湯を同時に複数箇所で使うことが少ないご家庭に適しています。

20号の給湯器交換費用の相場は、追い焚き機能付きで16万円~32万円程度です。24号に比べて本体価格が少し安く、標準的な家庭のニーズを十分に満たすことができるため、人気の高い号数です。

現在使用している給湯器の号数がわからない場合は、本体に貼られているシール(銘板)で確認できます。特に不便を感じていなければ同じ号数に、お湯の出が悪いと感じていれば号数アップを検討するのが良いでしょう。

給湯器の交換はどこに頼む?依頼先別の特徴と費用

  • ガス会社に依頼する場合
  • 給湯器専門業者に依頼する場合
  • ホームセンターに依頼する場合
  • 結局、給湯器の交換はどこに頼めばいいですか?【比較まとめ】

ガス会社に依頼する場合

地域で契約している都市ガスやプロパンガスの会社に依頼する方法です。最大のメリットは、普段から利用しているという安心感でしょう。ガスに関する知識が豊富で、安全性に対する信頼性が高いのが特徴です。

一方で、給湯器本体の価格が定価に近いことが多く、専門業者に比べて費用は割高になる傾向があります。また、取り扱っているメーカーが限られている場合もあります。

ガス会社の特徴

  • メリット:安心感・信頼性が高い、ガスに関する知識が豊富
  • デメリット:費用が割高な傾向、選べる機種が少ない場合がある
  • おすすめな人:価格よりも安心感を最優先したい人

給湯器専門業者に依頼する場合

インターネットなどで探せる、給湯器の販売・工事を専門に行っている業者です。専門業者ならではの強みは、価格の安さと品揃えの豊富さです。メーカーから直接大量に仕入れることで、本体価格を大幅に割引して提供できる場合が多く、工事費込みの総額を抑えやすいのが魅力です。

また、様々なメーカーの機種を取り扱っているため、自宅に最適な一台を提案してもらえます。ただし、業者の数が非常に多く、技術力や対応に差があるため、信頼できる業者を見極める必要があります。

給湯器専門業者の特徴

  • メリット:価格が安い、品揃えが豊富、専門知識と技術力が高い
  • デメリット:業者が多く、優良業者を見極める必要がある
  • おすすめな人:価格と専門性のバランスを重視したい人

給湯器交換 ホームセンターに依頼する場合

カインズやコーナンといった大手ホームセンターでも給湯器の交換を依頼できます。店舗で気軽に相談できる手軽さがメリットです。ポイントが貯まるなどの独自の特典がある場合もあります。

ただし、注意点として、実際に工事を行うのは提携している下請け業者であることがほとんどです。そのため、担当者によって技術力にばらつきがあったり、緊急時の対応が遅れたりする可能性も考えられます。価格も専門業者と比較すると、中間マージンが発生するためやや高くなる傾向があります。

ホームセンターの特徴

  • メリット:店舗で相談できる手軽さ、大手ならではの安心感
  • デメリット:工事は下請け業者が行う、価格はやや高めな傾向
  • おすすめな人:普段利用している店舗で気軽に相談したい人

結局、給湯器の交換はどこに頼めばいいですか?【比較まとめ】

それぞれの依頼先にはメリット・デメリットがあり、一概に「ここが一番良い」とは言えません。ご自身の状況や何を重視するかによって最適な選択は異なります。以下の比較表を参考に、検討してみてください。

依頼先 価格 専門性 安心感 対応速度
ガス会社 △(割高)
給湯器専門業者 ◎(安い) ○(要見極め)
ホームセンター ○(普通) △(下請け次第)

価格を重視するなら給湯器専門業者安心感を最優先するならガス会社が有力な選択肢となるでしょう。いずれにせよ、1社だけでなく複数の業者から見積もりを取ることが、納得のいく交換に繋がります。

給湯器交換の値段を安くする方法

  • 給湯器を安く買う方法はありますか?【3つのポイント】
  • 給湯器の補助金は15万円ですか?【最新情報】
  • 相見積もりで費用を比較検討する

給湯器を安く買う方法はありますか?【3つのポイント】

給湯器は高価な買い物ですから、少しでも費用を抑えたいと考えるのは当然です。ここでは、給湯器交換の値段を安くするための3つのポイントをご紹介します。

1. 必要最低限の機能を選ぶ

フルオートの自動足し湯や配管洗浄機能など、高機能なモデルは魅力的ですが、本当にご家庭に必要かを見直してみましょう。ライフスタイルに合わない機能は、ただ価格を上げるだけの要因になってしまいます。「お湯はりが自動で止まれば十分」ということであれば、オートタイプを選ぶことで数万円の節約に繋がる可能性があります。

2. 在庫が多い人気モデルを選ぶ

業者が大量に仕入れている「売れ筋モデル」は、割引率が高く設定されていることが多くあります。最新機種や特殊な機能を持つモデルにこだわらなければ、性能的にも十分で価格も安い給湯器を見つけやすくなります。

3. 業者独自のキャンペーンを利用する

給湯器専門業者の中には、特定のモデルを対象としたセールや、期間限定の割引キャンペーンを実施していることがあります。業者のウェブサイトなどをこまめにチェックしてみるのも一つの方法です。

給湯器の補助金は15万円ですか?【最新情報】

給湯器交換には、国や自治体が実施する補助金制度を利用できる場合があります。特に、省エネ性能の高い「エコジョーズ」や「ハイブリッド給湯器」への交換が対象となることが多いです。

例えば、2024年時点では「住宅省エネ2024キャンペーン」の一環として「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」があります。この制度では、対象となる高効率給湯器の導入に対して補助金が交付されます。

補助金制度のポイント

  • 補助額や対象機種、申請期間は制度によって異なります。
  • 予算の上限に達し次第、受付が終了することがあります。
  • 「補助金は最大15万円」といった情報は、特定の条件(例:ハイブリッド給湯器と浴室乾燥機の同時設置など)を満たした場合の金額であることが多いです。

補助金に関する情報は頻繁に更新されるため、交換を検討する際は、まず経済産業省や環境省、お住まいの自治体の公式サイトで最新の情報を確認することが非常に重要です。

(参照:住宅省エネ2024キャンペーン【公式】)※2025年現在は終了

補助金の申請手続きは業者が代行してくれる場合もあるため、見積もり依頼の際に補助金が利用できるか相談してみましょう。

FPアイコン補助金制度は複雑な場合があるため、個別の状況によって最適な選択肢が異なる可能性があります。専門業者やファイナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

相見積もりで費用を比較検討する

給湯器交換の費用を安くするために最も効果的な方法は、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。1社だけの見積もりでは、その価格が適正なのか判断できません。

最低でも2~3社から見積もりを取り、以下の点を比較しましょう。

  • 総額:本体価格と工事費を合わせた合計金額
  • 見積もりの内訳:どのような作業にいくらかかるのかが明確か
  • 保証内容:製品保証だけでなく、工事に関する保証の期間と内容
  • 担当者の対応:質問に丁寧に答えてくれるか、提案は的確か

相見積もりを取ることで、価格競争が働き、より良い条件を引き出せる可能性があります。また、他社の見積もりを提示することで価格交渉の材料にもなります。

専門家アイコン給湯器の設置には専門的な知識と技術が必要です。安全に関する判断は、資格を持った専門業者に相談することを強くおすすめします。

まとめ:給湯器交換の値段を理解して最適な業者を選ぼう

この記事では、給湯器交換の値段に関する様々な情報について解説しました。最後に、重要なポイントをリストで振り返ってみましょう。

  • 給湯器交換の費用相場は15万円から35万円程度が目安
  • 費用は給湯器本体の価格と交換工事費で構成される
  • 戸建てとマンションでは設置条件や選べる機種が異なる場合がある
  • 24号は大家族向け、20号は2〜3人家族向けが一般的
  • 依頼先はガス会社、専門業者、ホームセンターなどがある
  • ガス会社は安心感が高いが費用は割高な傾向
  • 給湯器専門業者は価格と専門性のバランスが良い
  • ホームセンターは窓口が身近だが工事は下請けの場合が多い
  • 費用を安くするには相見積もりが最も効果的
  • 最低でも2〜3社から見積もりを取り比較検討することが重要
  • エコジョーズなど高効率給湯器は補助金の対象になる可能性がある
  • 補助金制度は国や自治体の公式サイトで最新情報を確認する
  • ライフスタイルに合った機能や号数を選ぶことが満足度に繋がる
  • 急な故障で慌てないためにも事前の情報収集が大切
  • 最終的な判断は専門家とよく相談しながら進めるのがおすすめ

給湯器は毎日使う生活に欠かせない設備です。この記事で得た知識をもとに、複数の選択肢を比較検討し、ご自身の家庭に最も合った給湯器と信頼できる業者を見つけてください。

参考文献・出典

濱本 孝一

監修者

濱本 孝一

住宅設備の専門家として32年以上の実績。水回りトラブルからガラス修理まで幅広い知識を持つ。

佐藤 裕

執筆者

佐藤 裕

水道工事の現場経験10年。業界の30年従事したベテランのトイレや浴室のトラブル対応に精通したライター。

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