ノーリツ 給湯器 時間 設定 24時間表示と予約のコツ 解説
ノーリツ 給湯器 時間 設定の基本から、24時間表示と12時間表示の切替、ふろ自動やお湯はりの予約時間設定、よくあるトラブル対処までを整理します。機種やリモコン型番により操作や文言が異なるため、実機の表示を見ながら進めてください。
この記事で分かること
- ノーリツ給湯器の時刻合わせと表示切替の基本
- 停電やブレーカー復帰後の再設定の注意点
- ふろ自動・お湯はりの予約時間設定と解除
- 予約が動かない時の原因と省エネ設定の考え方
目次
- 1 ノーリツ給湯器の時間設定
- 2 ノーリツ給湯器の予約時間設定
- 2.0.1 時計ボタンがない機種は、どうやって時刻を合わせますか?
- 2.0.2 24時間表示と12時間表示は、どの機種でも切り替えられますか?
- 2.0.3 停電後に「-:–」が表示されます。どうすればよいですか?
- 2.0.4 台所と浴室で時刻や予約表示が違います。原因と対処は?
- 2.0.5 予約が動きません。まず何を確認すればよいですか?
- 2.0.6 毎日同じ時刻に自動で繰り返し予約はできますか?
- 2.0.7 外付けのコンセントタイマーで主電源を切ってもいいですか?
- 2.0.8 ボタンが反応しません。考えられる理由は?
- 2.0.9 お知らせブザーの音量や通知を変更できますか?
- 2.0.10 自動保温の間隔はどのくらいが目安ですか?
- 2.0.11 「リセット(初期化)」をすると何が元に戻りますか?
- 2.0.12 機種別の正確な手順はどこで確認できますか?
ノーリツ給湯器の時間設定
リモコンの時計合わせ手順
ノーリツの多くのリモコンでは、台所リモコン(親機)を基準に時刻を設定し、浴室リモコン(子機)へ自動的に同期される方式が採用されています。基本操作は共通点が多く、①時計(時刻)ボタンを押す、またはメニューから「設定→時計→時刻合わせ」を選ぶ→②時(時間)と分を上下キーで調整→③決定(設定・OK・運転)で確定、という流れです。表示が点滅している間は調整モード、点灯に戻れば確定の合図です。タッチ式パネルでは数値部分をタップしてスライダーやテンキーで入力する機種もあります。なお、初期設定時や停電復帰後は自動的に時刻設定画面が開く場合があり、そのまま流れに沿って合わせれば完了します。
- 台所リモコンで電源(運転)を一旦OFF→ONにして画面を安定させる
- 時計/メニュー→「時計」または「時刻合わせ」を選択
- 「時」を合わせ、次に「分」を合わせる(長押しで加速する機種あり)
- 決定(設定・OK)で確定し、点滅が消えることを確認
- 浴室リモコンの表示時刻も一致しているか念のため確認
ポイント:正時(00分)やスマホの標準時計に合わせると誤差が蓄積しにくくなります。時刻が合わない原因の多くは、停電・ブレーカー遮断後の未再設定です。
ボタン名称や階層は機種により異なり、時計ボタンの長押し(約3秒)で時刻設定モードに入るタイプ、メニュー配下の「本体設定」や「便利機能」内に時計があるタイプなどバリエーションがあります。機種ごとの画面表示や用語の違いは、製造年式・リモコン型番によるため、操作に迷ったら型番を確認のうえ取扱説明書の手順を優先してください。メーカー一次情報は安全・確実な参照先です。ノーリツ お客様サポート|取扱説明書検索
24時間/12時間表示の切替
時刻の表示形式は、24時間表示(00:00〜23:59)と12時間表示(AM/PM)の2種類があり、切替方法は「設定→時計→表示形式」や時計ボタン長押し後のサブメニューなどで行うのが一般的です。AM/PMの表示位置は画面左上・右下・数値横のドット等、機種により異なります。なお、表示形式はあくまで「見せ方」の違いであり、ふろ予約や自動保温の運転ロジックには影響しません(予約に使われる内部時計は同一)。そのため、家族全員が読み取りやすい方式を選べば十分です。深夜帯の見間違いを避けたい場合は24時間表示、午前・午後の区別を直感的に把握したい場合は12時間表示が向いています。
実際の時刻 | 24時間表示 | 12時間表示 |
---|---|---|
午前 0時05分 | 00:05 | 12:05 AM |
午前11時30分 | 11:30 | 11:30 AM |
午後 1時45分 | 13:45 | 01:45 PM |
午後11時59分 | 23:59 | 11:59 PM |
メモ:日本国内の一般家庭用リモコンはサマータイム(夏時間)を自動採用しないのが通常です。季節の切替時に時刻がずれる場合は別要因(停電・電源遮断等)を疑いましょう。
時刻の初期化・リセット
「時刻の初期化」は、時計情報だけを未設定状態に戻して再入力できる機能を指すことが多く、「全リセット(工場出荷状態)」とは目的も影響範囲も異なります。まずは時計設定画面に「初期化」「リセット」「クリア」等の項目がないか確認し、あれば実行→正確な現在時刻を再入力します。該当項目が見つからない機種では、単純に現在時刻を上書きするだけで実用上は同じ効果が得られます。再設定後は予約や保温のスケジュールも再チェックし、表示が点滅していない(確定済み)ことを確認してください。
リモコン全体の初期化(全設定のリセット)は、給湯温度・ふろ温度・湯量・お知らせ音量・保温間隔など広い範囲に影響します。必要性が明確でない限り安易に実施せず、実行前に現在値をメモしておくと復旧がスムーズです。全リセットが必要になる場面は、設定の相互矛盾でメニューに入れない、表示が常にエラーで操作不能、といった例外的ケースが中心です。通常の「時刻がずれた/未設定」程度では、時計の再入力だけで十分です。
注意:ブレーカーの断続による“強制リセット”は推奨手順ではありません。やむを得ず電源を切る場合は、燃焼中・湯はり中・追いだき中を避け、十分に冷えてから操作してください。冬季は凍結予防運転(機内循環)に影響する場合があるため、長時間の電源遮断は避けましょう。
よくある確認ポイント
- 初期化後は「現在時刻→予約→保温」の順に設定し矛盾がないかを確認
- 予約が効かない時は時刻未設定や過去時刻指定になっていないか点検
- 全リセット時は給湯温度・ふろ温度・湯量・音量の再調整を忘れない
- 台所リモコンで合わせた後に浴室リモコンの表示同期も確認
時刻が合わない時の対処
時刻が徐々に早まる・遅れる、あるいは気づくと分単位でずれている場合は、停電やブレーカー遮断による未再設定、日付の跨ぎ(深夜帯)の見間違い、12時間表示と24時間表示の混同、親機(台所)と子機(浴室)の同期遅延など、複数の要因が重なって起きることが少なくありません。まず、スマートフォンやテレビの時報など信頼できる基準時刻で“現在時刻”を正確に確認し、台所リモコンを基準に時→分の順で合わせ直します。12時間表示の場合はAM/PMの状態を必ず確認し、23時台から翌0時台にかけて予約を設定した時は日付の切り替わりを意識して再点検してください。表示形式を切り替えた直後は、見え方だけが変わっているのに“時間が変わった”と誤解するケースがあるため、予約やお知らせ時刻の表示と整合しているかを見ます。
繰り返し時刻が飛ぶ、-:–に戻る、予約が勝手に解除されるといった症状は、電源断続やリモコン間通信の不安定さが背景にあることがあります。配線の揺れや湿気の多い環境、浴室側での水滴侵入による誤タッチ、清掃時の強い薬剤によるパネル劣化も長期的には影響します。ブレーカーのON/OFFを日常的に節電目的で行う、外付けのコンセントタイマーで主電源を切る、といった運用は内部時計の保持に不利で、予約の不作動につながるため避けてください。設定を合わせ直しても短期間で大きくずれる場合は、内部時計(RTC)またはリモコン基板の経年劣化が疑われます。ガス機器は安全優先のため分解・修理は行わず、メーカーや販売店の点検を依頼するのが確実です。点検までの間は、入浴の直前に現在時刻と予約を毎回確認する運用に切り替えるとトラブルを抑制できます。
ポイント:時刻合わせは正時(00分)で行うと誤差を体感しにくく、家族内で“基準タイミング”を共有できます。表示形式の変更後は、予約の目標時刻表示とAM/PMの整合を必ず確認しましょう。
停電・ブレーカー復帰後
停電やブレーカー遮断からの復帰時は、リモコンが自動再起動し、時刻未設定を示す「-:–」や時刻点滅が表示される場合があります。復帰後はまず燃焼や湯はりが動作していないことを確認し、台所リモコンの画面が安定してから時計設定に進みます。手順は、時計(またはメニュー→時計)を開き、時→分の順で現在時刻を合わせ、決定で確定。点滅が消え、通常表示に戻れば設定完了です。続いて、ふろ予約や保温間欠など時間に依存する機能の状態を確認し、必要なら再度設定し直します。とくに「目標時刻完了」型のふろ予約は、時刻が未設定だと運転が立ち上がらないことがあるため、復電後の最優先は時計合わせです。
計画停電や瞬断が発生しやすい地域、築年数の古い建物でブレーカーが落ちやすい場合は、頻繁な電源断により予約が意図せず無効化されることがあります。省エネのためにコンセントから主電源を抜く、外付けタイマーで日常的に電源を切る、といった運用は時刻保持と安全性の観点から推奨されません。どうしても長期不在で主電源を切る必要がある時は、帰宅後に時刻・予約・保温設定を一式やり直す前提で計画し、入浴前のテスト運転を行うと安心です。また、復電直後は給水圧の変動やエラー履歴の残存により一時的に操作を受け付けないことがあるため、数十秒待ってから再操作すると安定します。対処に迷う場合は、公式の取扱説明書で該当機種の“停電復帰時の操作”項目を参照してください。
注意:燃焼・湯はり・追いだき中のブレーカー操作は避けてください。復電後に異常表示や異音、ガス臭などがある場合は直ちに運転を停止し専門点検を依頼しましょう。
ボタンが反応しない場合
ボタン無反応の原因は、チャイルドロック(誤操作防止)の有効化、長押し時間の不足、タッチパネルの水滴や汚れ、フィルムやシールの貼付、リモコン間通信の一時不良など多岐にわたります。まず画面に鍵やロックのアイコンが出ていないか確認し、解除手順(数秒長押しなど)を実行します。物理ボタン式では、決定や予約など一部のボタンで“長押し約2〜3秒”が必要な機種があるため、取扱説明の指示に従って押下時間を変えて試みます。タッチ式の場合は濡れた指先や水滴が誤検知の原因になります。乾いた柔らかい布で表面を拭き、指先も乾いた状態で操作してください。清掃には中性洗剤を薄めた布を用い、アルコール・シンナーなどの有機溶剤は避けます(表示窓やセンサーの劣化を招くため)。
反応が局所的(特定キーのみ)なら、接点の摩耗やパネルの経年劣化が考えられます。全キーが反応しない、台所・浴室の両方で操作不能、といった場合はリモコン間通信や本体側の電源系統の一時不良が疑われるため、燃焼していないことを確認のうえ、安全な状態で一度運転をOFF→数十秒待ってONにし、表示が正常に戻るかを確認します。改善しない場合は、自己判断でカバーを外したり配線を触らず、設置業者またはメーカーサポートへ連絡してください。とくに入浴中に反応が鈍いと感じた時は、濡れ手操作や湯気による結露が影響している可能性が高いため、換気を行い、手やパネルが乾いた状態で再度操作するのが安全です。チャイム音量を最小にしていると操作音が聞こえず“反応しない”と誤解することもあるため、音量設定も併せて見直しましょう。
ポイント:ロック解除→長押し時間の見直し→清掃→再起動の順で切り分けると原因特定がスムーズです。改善しない場合は無理をせず専門点検へ。
台所・浴室リモコン同期
マルチリモコン構成(台所リモコン+浴室リモコン)では、一般に台所側が親機(マスター)として時刻や運転条件の基準を持ち、浴室側が子機(スレーブ)として表示や一部操作を連動します。したがって、時刻が食い違う・予約の表示が片側だけ点灯するといった現象が出た場合は、まず台所リモコンの現在時刻を正確に設定し、その後に浴室側の表示が自動で追従するかを確認するのが鉄則です。同期が遅れるケースでは、内部通信が一時的に不安定になっている可能性があるため、運転が停止していることを必ず確認したうえで、台所→浴室の順で電源(運転)をOFF→10〜30秒待ってONとし、表示が通常に戻るかを見ます。浴室側のみが極端に遅れる場合は、結露や水滴でパネルが誤作動していることもあるため、乾いた柔らかい布で画面と周囲を拭き、指先も乾いた状態で再操作してください。なお、別世代・別シリーズのリモコンを混在させると、一部機能(予約・保温・お知らせ)が正常に連携しないことがあり、表示の差や操作不可が発生します。増設・交換の履歴がある住宅では、型番ラベルを確認し同一シリーズで揃っているかを点検しましょう。配線や端子の接触不良が疑われる場合でも、ユーザー側でカバーを外したり端子を触るのは危険です。高温部やガス機器周辺の作業は専門性が要求されるため、異常が続く場合は設置業者やメーカーサポートへ相談してください。同期確認の基本は「親機の時刻→予約状態→子機の表示」の順で見て、最後に実運転(ふろ自動の短時間テスト)で挙動を確かめることです。家族内で台所・浴室のどちらを主に操作するか役割を決めておくと、設定の二重変更や意図せぬ解除を防げます。
ポイント:台所リモコンを基準に設定→浴室リモコンで表示確認→必要なら再起動(OFF→待機→ON)の順で切り分けると同期トラブルを早く解消できます。
ノーリツ給湯器の予約時間設定
お湯はり予約の設定方法
ノーリツの「ふろ予約」は、多くの機種で“目標時刻にお風呂準備を完了させる”方式です。基本操作は、予約(ふろ予約)ボタンを押して予約アイコンを点灯→上下キーなどで完了させたい時刻を合わせ→決定(設定/OK)で確定、という流れになります。内部では学習制御や外気温の影響を考慮して、必要に応じて早めに湯はりを開始します。そのため、初回からギリギリの目標時刻を指定すると「早すぎる/遅すぎる」と感じることがあるため、最初は余裕を見て設定し、実際の完了時刻を数回観察してから15分単位で微調整すると安定します。冬場は給水温度が低く所要時間が長くなり、夏場は短くなる傾向があるため、季節の変わり目には予約時刻の見直しが有効です。浴槽サイズや配管長、給水圧、ふろ温度・湯量の目標値によっても完了時刻が変動します。特に大容量浴槽や深型浴槽では、標準的な世帯より早めの目標時刻が適します。入浴人数が多い家庭では、保温間欠の動作と重なる時間帯を避け、帰宅パターンに合わせて“平日用”“休日用”の時刻を使い分ける運用が省エネにも有利です。機種により繰り返し予約(毎日同時刻)に対応しない場合があるため、毎晩同じ時間に使う場合でも、基本は「その都度の設定」を前提に計画しましょう。詳しいボタン名称や画面表示はリモコン型番で異なるため、迷った時は公式マニュアルで手順を確認してください。
- 最初は目標時刻を“やや早め”に設定し、完了実績を見て調整する
- 季節(外気温)・浴槽容量・湯量設定の変化を考慮して最適化する
- 家族の帰宅時刻が読める日は、保温間欠の動作時間と重ならないようにする
予約タイマーの解除方法
予約の解除は「予約/取消」ボタンを押して予約ランプを消灯させる、または予約時刻表示を「–:–」に変更するのが一般的です。浴室側だけで解除しても台所側に予約表示が残る機種や、親機の状態が優先される仕様があるため、解除後は両方のリモコンで表示を確認してください。繰り返し予約に対応しない機種では、電源のON/OFFや運転の終了で予約が自動的にクリアされる設計が多く、翌日に“昨日の予約が残っていて早く動き出した”といった誤動作を防いでいます。解除したつもりで動いてしまう場合は、現在時刻と予約時刻の関係(すでに過去時刻になっていないか)、日付跨ぎ(23時台に翌日の時刻を入れたつもりが当日扱いになっていないか)、AM/PMの誤り(12時間表示時)をチェックしましょう。なお、ふろ自動の最中に予約を取り消しても、湯はりの安全制御や残湯保護が優先され、即時に完全停止しないことがあります。安全設計上の挙動であり故障ではありません。タイマー外の外付けコンセントで主電源を落として“強制解除”する方法は、内部時計の保持や凍結予防運転に悪影響を与えるため推奨されません。入浴予定が変わった場合は、台所リモコンで予約取消→浴室リモコンの表示確認→必要なら保温をOFF、という順に操作するとミスが少なくなります。音量を最小にしていると予約アラームが聞こえず、予約が残っていることに気づきにくいので、チャイム音量の設定も合わせて見直すと安心です。
注意:主電源の断続による強制解除は、時刻リセットやエラー表示の原因になります。必ずリモコン側の「予約/取消」操作で解除し、両リモコンの表示を確認しましょう。
予約が動かない時の原因
予約を入れたのに湯はりが始まらない場合は、時刻・条件・環境のいずれかに整合性がないことがほとんどです。まず最優先で現在時刻を再確認し、12時間表示時はAM/PM、深夜帯は日付跨ぎをチェックします。次に、予約時刻が過去になっていないか、台所(親機)と浴室(子機)で表示が一致しているかを確認します。予約完了方式(目標時刻に準備完了)では、機器が逆算して早めに開始するため、完了予定が前倒しに見えることがありますが、開始がまったく立ち上がらない場合は、浴槽の栓抜け・循環アダプターの目詰まり・給水元栓の閉まり・止水フィルターの汚れなど“物理条件”を点検してください。外気温が低い日は学習制御の誤差が大きくなり、予約時刻直前まで待機することもあります。チャイルドロックや操作ロックが有効だと予約の確定操作自体が完了していないケースもあるため、予約ランプの点灯状態を必ず目視します。エラー履歴が残っていると安全側に停止するため、画面のメッセージや符号を確認し、取扱説明書の手順で復帰させます。外付けのコンセントタイマーで主電源を毎日落としている運用は、内部時計の保持や予約の成立を阻害する代表例です。省エネ目的でも主電源の断続は避け、使わない日は「予約取消」→「保温OFF」→「運転OFF」の順で止めるとトラブルが減ります。改善しない場合は、台所側の現在時刻を基準に合わせ直し、短時間のテスト予約(30〜60分先)で動作確認して原因を切り分けましょう。詳細な復帰手順やエラーの意味は機種別に異なるため、型番で公式マニュアルを参照するのが確実です。
- 現在時刻とAM/PM(日付跨ぎ)を確認
- 予約ランプが点灯しているか確認(親機・子機)
- 浴槽の栓・循環口・給水元栓・フィルターを点検
- エラー表示があれば表示に沿って復帰操作
- 主電源の断続運用をやめ、短時間のテスト予約で再検証
注意:予約が効かないからといって主電源の抜き差しを繰り返すと、内部時計の初期化や安全装置の再作動を招き、復旧が遅れる原因になります。
ふろ自動の開始時刻変更
ふろ自動(自動湯はり)の開始タイミングは、予約方式・学習制御・環境要因に左右されます。多くの機種は「目標時刻完了」型のため、機器が浴槽容量・給水温度・配管長・最近の所要時間などを踏まえ、必要に応じて早めに開始します。にもかかわらず「早すぎる」「遅すぎる」と感じる場合は、(1)目標時刻を15分刻みで微調整、(2)湯量・目標温度の見直し、(3)浴槽フタの使用と保温設定の最適化、の3点で整えます。とくに冬季は給水温度が下がり所要時間が延びやすいので、同じ仕上がりを狙うなら目標時刻をやや早めに設定します。逆に夏季は短くなるため、必要以上に早く開始してしまうなら目標時刻を遅らせます。複数人が続けて入る家庭では、1人目の入浴後に短時間の追いだきが続くため、予約完了直後に長く放置するよりも、直前仕上げ(目標時刻を入浴直前に寄せる)ほうがロスが減る傾向です。配管や循環口の汚れは湯はり速度に影響しますから、定期的な清掃で所要時間のばらつきを抑えられます。なお、外付けのコンセントタイマーと併用して主電源を時間制御すると、機器が逆算に必要な情報を失い開始判断が乱れるため非推奨です。調整は一度に大きく動かさず、同じ条件で数回観察してから再調整すると安定点に早く到達します。
ポイント:季節と家庭の使用パターンに合わせ、「目標時刻±15分」の小刻み調整→数回観察→再調整のサイクルで最短到達を狙うのがコツです。
自動保温の間隔と節約
自動保温(保温間欠)は、設定した湯温を維持するために一定間隔で追いだきを行う機能です。間隔・継続時間・強さの細かな名称は機種差がありますが、基本的な考え方は「放熱(浴室の冷え・フタの有無・入浴間隔)に合わせて必要最小限の追いだきを行う」です。省エネの第一歩は“使う時間に寄せる”ことで、平日は入浴が集中する時間に限定し、外出日や就寝後は保温を切る運用に切り替えます。浴槽フタは最も効果が高い対策で、入浴の合間もこまめに閉めると放熱が大幅に低減します。間欠の間隔は広げ過ぎると追いだき一回あたりの温度差が大きくなり、結果としてガス消費が増えることもあるため、入浴間隔が1〜2時間なら“標準〜やや広め”、3時間超なら「必要時のみ追いだき」に寄せるほうが合理的です。給湯温度とふろ温度の過度な高設定は放熱ロスを増やすため、家族が快適に感じる最小限に揃えます。来客や季節行事などで一時的に使用パターンが変わる日は、当日だけ保温間隔を詰め、翌日に元へ戻すとムダが抑えられます。週に一度は湯切り・清掃・配管洗浄を行い、循環効率の低下を防ぐと同じ保温設定でも燃料消費が安定します。高気密住宅や浴室暖房乾燥機を併用する家では、浴室の室温をわずかに上げるだけでも放熱が減り、追いだき頻度が下がるケースがあります。最適解は家庭ごとに異なるため、「保温間隔の変更→1週間観察→ガス使用量と体感の両方で評価→再調整」という手順で“自宅ベスト”を見つけましょう。
- 入浴しない時間帯は保温OFF、入浴集中帯だけ保温ON
- フタ常用・浴室の換気と室温管理で放熱を抑制
- 間隔を広げ過ぎて一回の追いだき量が増えないよう注意
まとめ|ノーリツ 給湯器 時間 設定
- 台所リモコンで現在時刻を合わせ浴室側の表示同期を確認する
- 表示形式は家族で統一し読み間違いを防ぎ就寝前の操作を簡潔にする
- 停電復帰後は最優先で時計を再設定し予約と保温の状態を点検する
- 予約不作動は時刻整合と浴槽や給水条件の確認から順に切り分ける
- 主電源を外付けタイマーで切る運用は避け内部時計の保持を優先する
- ふろ予約は目標時刻完了方式前提で初回は余裕を持ち季節で見直す
- 目標時刻は十五分刻みで調整し数回の実績を見て最適点に収束させる
- 自動保温は入浴パターンに合わせ使う時間だけ短めに保温を活用する
- 表示変更後は予約表示と現在時刻の関係を必ず確認して誤入力を防ぐ
- ボタン無反応はロック解除長押し清掃再起動の順に安全に確認する
- 同期不具合は親機の時刻予約子機表示の順で点検し必要時に再起動する
- 循環口と配管を定期清掃し湯はり速度と追いだき効率の安定を図る
- 高齢者や子どもも読みやすい表示に整え家庭内で設定ルールを共有する
- 操作に迷う時は型番で取扱説明書を参照し一次情報を最優先に判断する
- 異常表示や不審な動作が続く時は分解せず専門点検を依頼し安全確保する
よくある質問(FAQ)
時計ボタンがない機種は、どうやって時刻を合わせますか?
多くの機種はメニュー内に時計設定があります。画面の「メニュー→設定(本体設定)→時計→時刻合わせ」を開き、時→分の順で調整して決定します。長押しで設定画面が開くタイプもあります。
24時間表示と12時間表示は、どの機種でも切り替えられますか?
切替可否は機種によって異なります。切替メニューがないモデルは出荷時の表示形式が固定です。表示形式は見え方だけの違いで、予約の動作には通常影響しません。
停電後に「-:–」が表示されます。どうすればよいですか?
時刻未設定のサインです。台所リモコン(親機)で現在時刻を合わせ、点滅が消えて通常表示に戻ることを確認してください。必要に応じて予約や保温も再設定します。
台所と浴室で時刻や予約表示が違います。原因と対処は?
親機と子機の同期遅れや設定差が考えられます。台所リモコンで現在時刻を合わせ→浴室側の表示を確認→必要に応じて運転をOFF→数十秒待ってONで表示が揃うか確認します。
予約が動きません。まず何を確認すればよいですか?
次の順で点検します。
- 現在時刻とAM/PM、日付またぎの確認
- 予約ランプ(親機・子機)の点灯状態
- 浴槽の栓・循環口・給水元栓・フィルターの状態
- エラー表示の有無(表示に沿って復帰操作)
毎日同じ時刻に自動で繰り返し予約はできますか?
機種により異なります。繰り返し非対応のモデルも多く、その場合は都度の予約操作が必要です。就寝前や帰宅前にルーティン化すると運用しやすくなります。
外付けのコンセントタイマーで主電源を切ってもいいですか?
推奨されません。内部時計の保持や凍結予防運転に影響し、予約不作動・時刻リセットの原因になります。使わない日は「予約取消→保温OFF→運転OFF」で停止してください。
ボタンが反応しません。考えられる理由は?
チャイルドロック有効、長押し時間不足、水滴や汚れによる誤検知、音量最小で操作音が聞こえない等が考えられます。ロック解除→乾拭き→押下時間の見直し→安全を確保して再起動の順で切り分けます。
お知らせブザーの音量や通知を変更できますか?
機種により「設定→音量(ブザー)」で変更できます。変更項目がない機種は固定です。最小にすると操作音が聞こえず“反応しない”と誤解しやすいため注意してください。
自動保温の間隔はどのくらいが目安ですか?
住環境や入浴間隔で最適値が変わります。入浴が集中する時間帯のみON、外出日や就寝後はOFFが基本。フタ常用と定期清掃で放熱・循環低下を抑えると省エネ効果が高まります。
「リセット(初期化)」をすると何が元に戻りますか?
時計だけでなく給湯温度・ふろ温度・音量・保温設定なども初期化される場合があります。必要性を確認し、実行前に現在の設定を控えておくと復旧がスムーズです。
機種別の正確な手順はどこで確認できますか?
型番を確認のうえ、メーカーの取扱説明書でご確認ください。一次情報が最も確実です。
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